スペシャル・フォトギャラリー
第三期BiS、イトー・ムセンシティ部のスペシャル・フォトギャラリー。ここでしか見られない写真たちをぜひ、存分にご堪能ください!
INTERVIEW : イトー・ムセンシティ部(BiS)
〈ARABAKI ROCK FEST.22〉にBiSが出演したことは、ジャンルの垣根をぶち破るという、それこそWACKやBiSが最もやりたかったことの一つで、めちゃくちゃ意味のあることだと思う。やっぱりBiSってそういう存在でいて欲しいんw。今のメンバーで、もっともっと音楽業界をざわつかせて欲しい。彼女たちにインタビューをするたびにそんなことを思う...
インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 西田健
写真 : 飛鳥井里奈
実際、最後なんて考えたくないんですけどね
──今年2022年2月に、トギーさんが無期限の活動休止を発表しました。この話を聞いたとき、ティ部さんはどういう気持ちでしたか。
イトー・ムセンシティ部(以下、ティ部) : 正直なところ、やっぱり寂しかったですね。でも最近もトギーとは連絡を取っていますし、家に行って話したりしているんですけど、ずっとBiSのことを考えてくれているんですよ。
──以前は、しょっちゅうケンカをしてましたよね。
ティ部 : そうなんですよ。みんなから見ても、私とトギーがいちばんケンカをしていたと思うんですけど、だからこそ、いちばん喋っていたのかもしれないですね。
──ケンカするほど仲が良いって言いますもんね。先日出演した〈ARABAKI ROCK FEST.22〉は、どうでしたか?
ティ部 : 去年中止になってしまったので、開催することができて、そして、また呼んで頂けて本当に嬉しかったですね。私たちもやっと一歩を踏み出せたというか、ここまで来れたんだなと思いました。当日は、私たちのことを全然知らない人たちにも、BiSの曲を届けるぞと思って全力でやりました。研究員がかなり応援に駆けつけてくれていたのも、すごく嬉しかったです。でもライヴが終わった後は、もっとたくさんの人に見てもらいたいなって率直に思いました。もっと研究員じゃない人たちにも見てもらいたかったし、そういう悔しさはありましたね。
──なるほど。〈ARABAKI ROCK FEST.22〉の思い出は他にもありますか?
ティ部 : 楽屋のご飯を超たくさん食べました! 今回、メンバーの誰より私がいちばんご飯を食べてたかも。ここぞとばかりにRONZIさんと一緒にずっとご飯を食べてましたから。
──良い関係ですね。バックバンドの3人はどうでしたか。
ティ部 : 3人とも性格が全然違うんですよね。ヒダカ(トオル)さんもRONZIさんもずっとふざけてます。でも、おふたりのふざけ方はちょっと違うんですよ。ヒダカさんはいじるのが上手いし自分の話も多いです。RONZIさんは芸人っぽい感じで、いじられ系なんですよ。津田(紀昭)さんは、楽しい空間にいてずっとニコニコしてるけど、表情にあんまり出ない方です。
──新曲の“BELiEVE”は〈ARABAKI ROCK FEST.22〉のために、ヒダカ(トオル)さんが作った曲ですね。
ティ部 : “BELiEVE”は、メッセージ性が強い曲なんですよね。なにかをはじめたり、前進したきっかけになった場所が「最初の場所」だとして、逆に「最後の場所」っていうフレーズが入っているのもすごく素敵です。「BiSにとって、そこはどこなんだろう」って考えさせられる歌詞ですね。
──ティ部さんがイメージする「最初の場所」はどこですか?
ティ部 : 私の最初の場所は、はじめてBiSとしてライヴをした〈TOKYO IDOL FESTIVAL2019〉ですね。私にとってすごく大事なライヴだったし、憧れのステージだったので印象に残っています。
──逆に、最後の場所はどこですか?
ティ部 : 正直、まだ最後の場所はわからないですね。いまから、最後がどこになるかを作っていきたい。これまでは武道館が目標だったんですけど、それはメンバーと喋っているうちに「武道館ってBiSが成し遂げなきゃいけない場所ではあるけど、解散の場所ではないよね」って話をするようになったんです。だから、武道館が最後ではないと思っています。渡辺さんは「武道館やったら死ぬ」って言っているけど、最後はもっと違う場所でやりたいです。実際、最後なんて考えたくないんですけどね。
──でもBiSのこれまでの歴史を考えると、どうしても最後については考えちゃいますよね。
ティ部 : 考えるときはありますね。でも本当に最近は、「このまま終わりなんて迎えられないよな」とか、「もっともっと5人で行かなきゃな」って思っています。