中野サンプラザでのライヴは、本当に悔しかった
──カップリングの“ONCE AGAiN”の方は、どうですか?
ティ部 :この曲は構成がかなり珍しいんですよね。静かなスローテンポからはじまって、サビで急に盛り上がる。いままでそういう曲もあったけど、BPMが違うんですよ。曲の世界観がわかりやすくて、はっきり伝わると思います。激しい曲は結構やってきたんですけど、これは今後、BiSのなかで鍵となる曲になりそうです。
──なるほど。
ティ部 : いままでのBiSの曲って、「それでいいんだよ」とか「前を向いていこうね」みたいな雰囲気があったんですよ。でも“ONCE AGAiN”は、それとは違う。正解がわからないまま、やりどころがなくて、ぶつけどころが決まってない曲ですね。
──「もう一度はないのでしょうか?」のように懇願する歌詞もありますね。
ティ部 : “ONCE AGAiN”は、後々になって思うこと気づくことだと思います。私は、基本的に人と人はわかり合えないと思っているんですよ。考え方は人ってそもそも違うから、うまくいかないとか、すれ違ってしまったり、分かり合えなかったりって仕方がないことだと思う。でもそれは、常日頃私たちがずっと悩んでいることでもあるんです。
──それは誰に対して悩んでいるんですか?
ティ部 : BiSのメンバー同士ですね。
──あんなに仲が良いのに?
ティ部 : 仲が良いのと、分かり合えないところがあるのは、当たり前だと思うんです。嫌いとかそういうのじゃなく、考え方が違うことは全然あるけど、それを言い出せないことはあると思いますね。最終的にこうなりたいとか目指してるところ、いまやるしかないという感じは同じなんですよ。私たちはいつも一緒にいるし、いちばん喋っている相手だからこそ、その分だけさらけ出す。だから、分かり合えないところが増えていくのは当然だなと思います。
──「なんでうまくいかないんだ ほんの少しのすれ違いで 分かり合えない」っていうのは、まさに自分たちのことじゃないかと。
ティ部 : そう思いました。だから、「君の思い出は全部 ずっと一緒に歩いてきた 道にあるでしょ?」って、もしかしたらこれは今後メンバーに対して思うことかもしれないと思って歌っているんです。“ONCE AGAiN”は、BiSと一緒に歩んでいく曲になると思います。
──先日、ネオさんが〈WACK合同オーディション2022〉に参加されましたが、ティ部さんはどう見ていたんですか?
ティ部 : 不安なことは全然なかったです。去年も、モンちゃんはできるだろうと思っていました。私は、メンバーをすごく信頼してるんですよ。候補生に対しても、私が普段から助けられてるような「とりあえずやらなきゃ、はじまらなくない?」みたいなネオのマインドが出てたと思います。ネオが合宿に行く前、「やる気のない人がいたらどうしよう?」って言ったんですよ。でも、それをほっといて気づかせるんじゃなくて、怒るわけでもなく、自分の態度で示していてかっこいいなって思いました。
──ティ部さんはまだ合宿は未経験ですよね。
ティ部 : まだですね。
──僕は、来年はついにティ部さんが参加するんじゃないかと。
ティ部 : みんなに言われます! 来年本当に合宿に行くことになったら、絶対にちゃんとやらなきゃいけないので、事前にしっかり合宿経験済みのメンバーから極意を教えてもらおうと思ってます。
──ティ部さんは現状のBiSをどう捉えているんですか?
ティ部 : いまは自分が成長しなきゃいけない場面だなって思っています。いままで自信がないところもすごくあったんですよ。でも私はこのままでは本当に終わりたくないし、このままじゃダメだなと思うようになりました。間違っていると思ったことや、わからないことも、ちゃんと積極的に言っていかなきゃって。それがBiSに繋がると思うし、もっとメンバーとのコミュニケーションを増やしたいなと思います。でもまだまだ全然難しい。いま、まさにいっぱい考えています。
──BiSとしての活動に自信はついてきましたか?
ティ部 : そうですね。自分の歌声が好きって言ってくれる人がいるなら、そこをちゃんと頑張ろうって思ったんですよ。細かい技術面はまだまだだけど、自然と自分の課題を作ってできるようになってきたかもしれないです。
──これからは〈ROAD of EVOLUTiONS TOUR〉もはじまりますが、どんなツアーになりそうですか?
ティ部 : 公演数がこれまでで最大なんですよ。すごくハードですね。このツアーを通して、絶対大きくならないとダメですね。BiSをどう見せていきたいのか、もっと考えないといけないステージでもあると思います。メンバー全員で自分たちのことを客観的に見て、細かく詰めていかないと、より大きいステージに立ったときに大変だと思う。私は中野サンプラザでのライヴが上手くできなかったことがトラウマなので、あれを絶対に繰り返したくない。あの日は、本当に悔しかった。だから次のツアーに入るまでにはちゃんと完成させて、ひとつひとつのライヴを必ず成功させたいと思います。
編集 : 西田健
ヒダカトオルが手がけたBiSの楽曲
LiVE SCHEDULE
全国ツアー「BUiLD our STRENGTH TOUR」
※全公演 SOLDOUT
・6/25(土)滋賀・U-STONE
・6/26(日)三重・四日市 CLUB ROOTS
・7/3(日)茨城・LIGHT HOUSE
・7/9(日)静岡・SOUND SHOWER ark
・7/16(日)新潟・NIIGATA LOTS
全国ツアー「ROAD of EVOLUTiONS TOUR」
・8/26(金)愛知・NAGOYA CLUB QUATTRO
・8/27(土)愛知・NAGOYA CLUB QUATTRO
・8/28(日)静岡・窓枠
・9/3(土)鹿児島・SRホール
・9/4(日)熊本・B.9 V2
・9/10(土)大阪・UMEDA CLUB QUATTRO
・9/11(日)兵庫・CHICKEN GEORGE
・9/17(土)北海道・旭川 CASINO DRIVE
・9/18(日)北海道・PENNY LANE24
・9/23(金祝)青森・弘前 KEEP THE BEAT
・9/24(土)山形・酒田 MUSIC FACTORY
・9/25(日)福島・OUT LINE
・10/1(土)広島・VANQUISH
・10/2(日)岡山・エビスヤプロ
・10/8(土)愛媛・WstudioRED
・10/9(日)香川・DIME
・10/15(土)神奈川・Yokohama Bay Hall
・10/16(日)神奈川・Yokohama Bay Hall
・10/22(土)宮城・Rensa
・10/23(日)福島・南相馬 BACKBEAT
・10/30(日)栃木・HEAVEN’S ROCK utsunomiya VJ-2
・11/3(木祝)新潟・新潟 NEXS
・11/5(土)石川・金沢 AZ
・11/6(日)長野・松本 ALECX
・11/12(土)山口・周南 RISE
・11/13(日)福岡・DRUM Be-1
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