【ExWHYZ】Episode8 now「ExWHYZはもっとみんなに知ってもらわなきゃいけない存在」

ライブハウスツアー〈ExWHYZ TOUR 2023 ‘eLATION’ part.1:Live House Series〉真っ最中のExWHYZ。メンバー個別インタヴューの第2弾は、nowが登場。日本武道館公演を経た心境の変化や、10月18日リリースの1st EP「HOW HIGH?」、Zepp東名阪公演「ExWHYZ TOUR 2023 ‘eLATION’ part.2:with Special Guest Series」など、活動が盛んになるグループの展望を訊いた。
メンバー・mayuが作詞を手掛けたハイスピードトラック
INTERVIEW : now (ExWHYZ)

取材のたびにいつも、nowは一点の曇りもない笑顔で語ってくれる。ひとつひとつの質問を頭の中でじっくり考えつつ、明るく元気な声で答えてくれるのが印象的なメンバーだ。今回のインタビューでは、これまで以上に自分のことを言語化して話してくれた。どちらかというと、ステージ上のパフォーマンスで自分を示すというスタイルが強かったが、そこに言葉を使っての表現が広がったというのがとても心強いなと感じる、そんな取材となった。
取材&文 : 西澤裕郎
写真 : まくらあさみ
自分はExWHYZにとって場を和らげたり、抜け感を作る役割なんだ
ーーnowさんは、今年5月にフォトブック『やみつきガール』を出版しました。写真集を出したことは、どんな経験になりましたか?
now:個人の写真集を出すことは自分の密かな夢でもあったので、それが叶えられたことは自信に繋がりました。「nowちゃんってこういう表情もするんだね」って言葉をもらったり、本の中に載っているポエムを見て「nowちゃんの言葉が好き」って言ってもらえたりして。改めてそういう言葉をもらって、ありのままの自分を好きでいてくれている人がこんなにもいてくれているんだというのがすごく嬉しくて。いろいろな私を発信できるようにこれからも頑張りたいとあらためて思った、いい機会だったなと思います。
ーー写真集を作る上でのテーマやコンセプトはどのようなものだったんでしょう?
now:カメラマンの方が「ありのままのnowちゃんを撮りたい」って言ってくださったので、どちらかと言うとプライベート寄りな私の表情が見える写真にはなっていて。素の私を見せられるようにというのはコンセプトにはあったので、すごく自然体な私がいます。
ーー素のnowさんとExWHYZのnowさんでは、またちょっと違う感じ?
now:私の中では違いますね。ずっと近くにいてくれているメンバーも初めて見る表情があったらしく、「この表情見たことないけどめっちゃいいじゃん」って言ってくれて。ExWHYZのnowとはまた違ったnowが見れる一冊になったかなと思います。
ーーmayuさんは、今年5月に開催した日本武道館公演で自分のマインドが変わったという話をしてくれました。nowさん的には、武道館前後での変化ってあったりしますか?
now:私もmayuちゃんと同じで、武道館は大きなきっかけになった日だったなと思います。メンバーから「この曲でnowが煽ってみたらどう?」と言われても、どうしても子どもっぽくなってしまうと思って、自分はあまりライブでは喋らない方がいいとずっと思っていたんですよ。私のせいでExWHYZのコンセプトを壊したら良くないと思っていた。でも、練習していく中で、スタッフの篠崎さんとかメンバーが「この曲は場の雰囲気を和ませたいから、やってみたらどう?」とか「nowだから良いんだよ」って言ってくれて。自分はExWHYZにとって場を和らげたり、抜け感を作る役割なんだって、そのときに分かったんです。
ーー自分のいい部分に気がつけたと。
now:それまで、自分の子どもっぽいところが本当に嫌いで、ExWHYZにとっては邪魔なものだなと思っていたんです。でもそれを必要って言ってくれる人達が周りにいてくれたことがうれしくて。それからは、その役割を全うしようと思えるようになりました。武道館の日の「Higher」のイントロで、mikinaちゃんが「nowどう?」って振ってくれたときに「わー、すごいキラキラしてる!」って言ったんですけど、終わった後、メンバーが「あれはnowらしくてよかったね」ってすごく褒めてくれて。自分はExWHYZの雰囲気を壊す人間じゃなくてよかったと思えた。そのときから、よりのびのびと自分らしくライブができるようになりました。武道館を終えてからはより自由にありのままで開放的になれてます。
ーーメンバー自身も、ExWHYZとはかっこいいもの、みたいなイメージに囚われている部分があったんですね。
now:EMPiREと差別化しないといけないと思ったときに、ExWHYZはかっこよくてクールみたいなイメージが勝手にあったので、そこに追いつけるように自分らしさにちょっと蓋をしてやってきた部分があったと思うんです。武道館までの過程の中と当日でそれに気づけたんだと思います。
ーー武道館が終わった後も、メンバー全員、意外と明るくケロッとしていましたもんね。
now:そうなんです!あの日感じた手応えとか、次のライブではこういうことをやってみたいってことが1人1人出てきて、みんなはやく次のライブがしたいって同じ気持ちでした。正直、このタイミングで武道館に立っていいものなのかと思ったんですけど、あのタイミングで立てたからこそ、今の私達がいるなと思うので、本当にすごく感謝しています。
ーー7月から回っているライブハウスツアー〈ExWHYZ TOUR 2023 ‘eLATION’ part.1:Live House Series〉は、nowさんらしさを解放しながらできている感触はありますか?
now:いかがなものか?と思うほどに解放しています(笑)。ツアーバージョンで「FIRST STEP」のイントロをロングにしているんですけど、私が自由に毎回煽っているんですよ。この前の仙台は当日七夕祭りをやっていたので「祭りに負けないくらい、みんなで花火を打ち上げよう、ドカーン!」って煽ったら、ステージでmayuちゃんがツボに入ってしまってました(笑)。
ーーマスターの人たちものってきてくれている感触がある?
now:のってきてくれるから調子にのっちゃうんです(笑)。マスターもツアーならではの曲を聴けているからうれしいって言ってくれたり、メンバーもこのままnowらしくいてほしいって言ってくれて。すごくのびのびと自由にこのツアーを回っています。
ーーそこには、マスターのバイブスの変化もあると思いますか?
now:ライブハウスで距離が近いからっていうのもあると思うんですけど、ツアーを重ねるごとにマスターもExWHYZの音楽を自由に楽しんでいるのがステージ上から感じられて。それがすごくうれしいし、ただライブを楽しんでいるんじゃなく、マスターからも何か届けたい!っていうものをいつも見せてくれるんです。ライブを重ねるごとに、今日はどんなものを見せてくれるんだろうというマスターへの期待と楽しみも含めて、今はライブがすごく楽しいです。
ーーEMPiRE時代からホールや大きい会場でのライブの印象が強いので、今回のライブハウスツアーは、グループにまた違った影響を与えているんじゃないかと思います。
now:Zepp規模だと物理的に距離が遠くなるので、そこはそこで工夫してやっているんですけど、ライブハウスだと本当に手が届きそうなほど近くて。ExWHYZの音楽に対して、みんながどう楽しんでいるか近くでより見えるんです。武道館で掴んだものをライブハウスツアー、しかも初めて行かせて頂く街とかも含めて19箇所でワンマンができて。武道館からのライブハウスツアーという流れが最高だし、この流れでよかったなと実感しています。
