【第三期BiS 連載vol.20】落ち込んでいる時間がもったいない──チャントモンキーの目に映るグループの未来

第三期BiSを追跡する連載『BiS 3度目の正直は、本当にあり得るのか!?』。メンバー個別インタヴュー5周目の第2回は、チャントモンキーが登場。今年のワンマン・ライヴシリーズでは、昨年よりさらに大きな会場でパフォーマンスを行っているBiS。広い会場でライヴをするにあたって、チャントモンキーはいったいなにを考えているのか伺いました。キョンシーがテーマの写真もぜひチェックを!(編)
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INTERVIEW : チャントモンキー

2020年、BiSも他のアーティストと同じく活動が続けられず、悔しい想いを重ねたグループだ。それでもこの時に個々が止まらずに動いた時間と、悔しの重さが、2021年の飛躍に全て繋がっている。 12.18@LINE CUBE SHIBUYAのタイトル〈The DANGER OF MiXiNG BiS〉も〈今のメンバー混ぜたら危険!〉ってことなんだと思う。2021年はBiSにとって飛躍の年に必ずなるだろう! いや、なるしかない!!!
インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 水上健汰
写真 : 大橋祐希
トギーはずっと靴紐がほどけたまま歩いている。
──この個人インタヴューも5周目で第20弾になります。改めて聞きたいことがあるのですが、活動が始まって約1年半、多くの時間をメンバーと共に過ごしていると思うのですが、未だに理解できないメンバーの行動はありますか?
チャント:そうですね… そう言えば、トギーなんですけど、私たちがリハーサルしているスタジオに向かうのに、15分から20分くらい歩くんですよ。そのスタジオに向かうために集合したときに、ふとトギーの足元を見たら靴紐がほどけていたんです。なので、トギーに「靴紐がほどけているよ」って教えてあげたんですけど、なぜかトギーは靴紐を結ばなかったんですよね。タイミングとかもあるので、あとで結ぶだろうと思ってそのまま歩き出したんですけど、しばらくしてもう一度靴を見てみたら、やっぱり靴紐はほどけたままなんですよね。それで私が「結ばないの?」って聞いても「うん」みたいな感じで結ばないんです!
──なぜ…
チャント:この前、ネオも新幹線でトギーが隣に座ったときに靴紐がほどけていたから「降りるまでに結びなよ」って教えてあげたらしいんです。でも、新幹線を降りるときに確認したらまだ靴紐を結んでいなかったらしくて、トギーはずっと靴紐がほどけたまま歩いているみたいです(笑)。

──なんと。ティ部の理解できないところは?
チャント:ティ部はよく「これ食べたいから一緒に食べに行こう」って誘ってくれるんですけど、絶対途中で「モンちゃん、あとはいいよ」って私にくれるんですよ。「これ、ティ部が食べたかったんじゃないの?」っていつも思います。
──ネオは?
チャント:トイレットペーパーの話していいのかな?
──その話、面白そうですね(笑)。
チャント:トイレットペーパーを使うじゃないですか。ネオはそのトイレットペーパーのロールを10センチくらいで十分って言い張るんですよ。
──(笑)。
チャント:この前、練習場でトイレに行ったときに、トイレットペーパーを使おうと思ったら10センチくらいしかなくて、よく考えたら私の前に使っていたのがネオだったことを思い出して「なんでトイレットペーパーを補充してくれなかったの?」って訊いたら「あと一回分はあると思った」って言ったんです(笑)。

もっと大きな会場でライヴしていくために、より大きなパフォーマンスができるようになりたい。
──なるほど(笑)。BiSには本当にいろんな人がいておもしろいですね。では最近の活動の話に戻りますが、〈KiLL YOur WiNTerxxx〉が始まりましたね。チャントは“IT'S TOO LATE”ではライヴができない状況を歌詞に落とし込んでいましたが、有観客ライヴを久しぶりにやってみてどうでしたか?
チャント:名古屋ではお客さんがいること自体に感動しすぎて、反省する場面も多かったかなと思います。
──具体的にはどんなところを反省したんですか?
チャント:MCについてのことがいちばん大きかったですね。久しぶりにライヴが出来ることについてすごく感情的になっていたんですけど、それを上手く言葉に表現できなかったんです。最後の“BiS-どうやらソンビのおでまし”、“CURTAiN CALL”の曲の流れに助けられすぎたかなと思いました。でも本当に有観客でライヴが出来たことが嬉しかったです。
──そんな久しぶりのライヴを終えて、いまの自分たちはどんな状態ですか?
チャント:いままでライヴがなかった分、正直、自分たちがどこに向かって練習しているのか、向かう先が少し曖昧になっていた時期もありました。でも、やっとライヴの予定が出来てきて、自分たちの練習がどこに向かっているのかということがブレなくなったと思います。いまはライヴに向けて、メンバーみんなで目線を合わせられていると思います。

──ライヴが出来なかった期間の練習はどんなことをしていたんですか?
チャント:私はずっと振り付けを作っていた気がします。“イミテーションセンセーション”の振りが、これまででいちばん完成までに時間がかかったんですよね。実は、これまで披露してきているんですけど、何度も1から作り直していて、本当に半年くらいかけて振り付けを作っていました。結局、札幌のライヴの当日の朝にOKが出て完成したんです。
──具体的にどういったところで制作が難航したんですか?
チャント:「もっとキャッチ―で、簡単で、お客さんが真似できるものを」っていうのを突き詰めることに苦労しました。「曲自体がエモーショナルな感じのメロディーだからこそ、ライヴの定番曲にしたい」と渡辺さんから言われていて、もっと振り付けで盛り上がれるように、AメロからBメロ、サビまでどうやったらお客さんが真似できて、どうやったらお客さんの手が上がるかということを、メンバーみんなですごく話して作りました。
──いまでも、振り付けは全部チャントが行っているんですか?
チャント:そうですね。ほとんど。でも“タッチミー”っていうまだライヴでしかやっていない曲があるんですけど、その振り付けのサビは他のメンバー3人が考えてくれて完成しました。
──チャントのホームの福岡にも行きつつ、2020年12月18日にはLINE CUBE SHIBUYAでワンマン・ライヴ『KiLL YOur WiNTerxxx』シリーズのファイナル、〈The DANGER OF MiXiNG BiS〉があります。この『KiLL YOur WiNTerxxx』シリーズではどのように成長したいですか?
チャント:今回のこの『KiLL YOur WiNTerxxx』は、いままで自分たちがやってきた会場に比べて10倍くらい収容人数の大きな会場でライヴをしています。会場が大きいということはステージのサイズも大きいので、いままで以上に動かなければいけないし、広い会場をいかに広く使うかというところも新しく悩んだポイントでした。でも、もっと大きな会場でこれからもライヴをしていくために、より大きなパフォーマンスができるようになりたいですね。

2021年は落ち込んでいる時間がもったいないくらい進んでいかなきゃいけない。
──“CURTAiN CALL”や“STUPiD”など、最近公開されるBiSのPVは特徴的なものが多いです。昔からBiSはPVが面白いですが、山田健人監督にいろんなことをやらされていますね(笑)。大変な撮影も多いと思いますが、チャントは大丈夫?
チャント:大変ですけど楽しいです。
──正直、いちばんしんどかった現場はどれ?
チャント:“STUPiD”かな… でも“CURTAiN CALL”はつらいというよりも死ぬかと思いました。
──やっぱり“CURTAiN CALL”が一番つらかった?
チャント:もうつらかったかどうかもわからないレベルですね(笑)。
──“CURTAiN CALL”のPVは“CURTAiN CALL”を101回踊って、その101回目の様子が納められたものですが、回数で言うとどの辺が特につらかったの?
チャント:60~70回くらいがいちばんつらかったかも。他の3人が普通に踊っているなか、自分だけ倒れちゃったらどうしようっていう不安な気持ちが出てきたあたりです。
──それはどうやって乗り切ったの?
チャント:乗り切ったというよりも、曲が止まらないから踊るしかないっていう。

──もともとあのPVは“CURTAiN CALL”を100回踊る予定だったんですよね。どういう経緯で101回目がはじまったんですか?
チャント:踊っている最中は、カメラの後ろで渡辺さんがカンペを出してくれていたんですけど、最後の数回は私たちの目指すべき会場がカンペで出されて。その会場をイメージして踊っていたんですけど、最後の100回目、武道館の後、力を出し切ったと思ったらカンペに「解散ライブ」って書かれていて「なんで?」っていう(笑)。
──本当にお疲れ様でした。“STUPiD”もなにかたくさん食べているかと思えば、トイレに吸い込まれ、泥まみれになって、かなりインパクトの強い映像でしたが、どこのシーンがいちばんきつかった?

チャント:泥まみれのシーンは最後に撮影したんですけど、もう寒い以外の感情がなかったです。いままで見たことのない巨大なストーブのようなものがあって、カットがかかるたびにそこにずっと4人で固まっていました。
──トイレのシーンは、汚いとは思わなかった?
チャント:汚いとは思わなかったですね。やっぱり、BiSHさんの“BiSH-星が瞬く夜に-”とかを見ていたので、ある程度の耐性がついていたのかもしれないですね。
──映画「トレインスポッティング」の名シーンをオマージュした、トイレの中に吸い込まれるシーンも結構インパクトのある映像でしたね。
チャント:あのシーンは何カットも撮って練習しました。もっと吸い込まれているようにしなくちゃっていう。「これサムネイル画像になるかもしれないから頑張って」って言われて(笑)。
──僕たちからすれば本当に大変なことをしていると思うんですけど、チャントはPV撮影が嫌になったりはしないんですか?
チャント:やっぱりPVが出来て、それを見たときに本当におもしろいと思えるので、そのために頑張りたいって思えます。撮影は毎回楽しみです。
──最後に2020年も終わってしまいますが、この年は、いろいろなことが止まってしまった年だと思います。まだツアーが残っていると思いますが、この2020年を振り返ってみてどうでしたか? この経験を踏まえて2021年はどういうふうにしたいですか?
チャント:2020年は波が激しかったというか、コロナの期間に入って自分の感情のコントロールが難しくなって、偶然かもしれないんですけど、自分がすごく落ち込みやすくなったように思います。逆に元気な時は元気っていう。2021年は落ち込んでいる時間がもったいないくらい進んでいかなきゃいけないと思います。

編集 : 西田 健
第三期BiSの音源はOTOTOYにて配信中!
RELEASE INFORMATION
■アルバム「"プロパガンダ"と"PROPAGANDA"」<完全生産限定盤>

2020年11月25日(水)発売 / ¥2,200(tax in)CRC-1882/3
購入者特典:メンバーソロチェキ(ランダム配布)
<販売>※発売日までの取り置き・ご予約は承っておりません
タワーレコード及びTOWERmini全76店舗:11月25日(水) 各店営業開始時間からの販売開始
タワーレコードオンライン:11月25日(水) 12:00~販売開始
- 収録内容-
"プロパガンダ"(11曲収録):
1. STUPiD(NEW TYPE Ver.)
2. BiS-どうやらソンビのおでまし-(NEW TYPE Ver.)
3. SURRENDER(NEW TYPE Ver.)
4. this is not a love song(NEW TYPE Ver.)
5. FUCKiNG OUT
6. テレフォン
7. BASKET BOX
8. IT'S TOO LATE
9. I WANT TO DiE!!!!!
10. CURTAiN CALL
11. HiDE iN SEW
"PROPAGANDA"(10曲収録):
1. STUPiD(NEW TYPE Ver.)
2. BiS-どうやらソンビのおでまし-(NEW TYPE Ver.)
3. SURRENDER(NEW TYPE Ver.)
4. this is not a love song(NEW TYPE Ver.)
5. FUCKiNG OUT
6. テレフォン
7. BASKET BOX
8. IT'S TOO LATE
9. I WANT TO DiE!!!!!
10. CURTAiN CALL
■『"プロパガンダ"と"PROPAGANDA"』楽曲投票特設サイト
URL:https://bis-propaganda.com/
LiVE SCHEDULE
〈The DANGER OF MiXiNG BiS〉
2020年12月18日(金)東京・LINE CUBE SHIBUYA
OPEN 17:30 / START 18:30
※チケット詳細:https://www.brandnewidolsociety.tokyo
メンバーのTwitterアカウントもチェック!
トギー : @TOGGY_BiS
イトー・ムセンシティ部 : @MUSENSiTEEBUBiS
チャントモンキー : @CHANTMONKEE_BiS
ネオ・トゥリーズ : @NEOTREES_BiS
BiS 公式twitterアカウント
https://twitter.com/BiSidol
BiS 公式ホームページ
https://www.brandnewidolsociety.tokyo/
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