プー・ルイ率いる大型新人アイドル・グループ、PIGGS爆誕!──ファースト・アルバム『HALLO PIGGS』

プー・ルイ率いる大型新人アイドル・グループPIGGSが本格的に音楽活動をはじめました! OTOTOYでは、本作のリリースを記念して、2020年7月1日にオンライン・インストア・イベント内で公開インタヴューを実施。ファースト・アルバム『HALLO PIGGS』についての魅力や制作秘話を語っていただきました!今回は、イベント直前に撮りおろした写真とともに、イベント内で行われたインタヴューのごく一部をテキストでお届けします。さらに、リリース後の反響やイベントの感想について追加で質問を行い、応援してくれているファンの方へのメッセージをいただきました。公開インタヴューをご覧になった方もぜひ、最後までお見逃しなく。(編)
PIGGS ファースト・アルバム『HALLO PIGGS』ハイレゾ配信中!
INTERVIEW : PIGGS

なんども聴き込んだPIGGSのデヴュー・アルバム『HALLO PIGGS』。このアルバムは、 WACKの松隈節ともまた違って、ロックでパンクで鼓動が高鳴る。そして最後には両腕をあげて「ウォー!」って叫んじゃう。なんて力強いアルバムだ。なんて魅力的なアルバムなんだ。このアルバムを創り上げた首謀者5人に、発売日に公開インタヴューという形で取材を試みた。
インタヴュー&文 : 飯田 仁一郎
文 : 東原 春菜、西田 健
写真 : 大橋 祐希
ひとつのチームみたいな関係が羨ましいなと思っていて

──デヴュー・アルバム『HALLO PIGGS』の発売おめでとうございます。今作はどのようなアルバムになりましたか?
プー・ルイ : 1からアルバムを作ったのははじめてだったので、10年間やってきた中で、今回はいちばんうれしさがある特別なアルバムになりました。
──アルバム制作ではどこがいちばん大変だった?
プー・ルイ : 曲の路線を決めるのが大変でしたね。「(WACKの曲をたくさん作られている)松隈さんっぽい曲を作りたい」とサウンド・プロデューサーのRyan.Bに伝えて、それからいくつか曲を提案してくれたんですけど、2〜3カ月くらい「なんか違うね」みたいなことが続いて。そんなとき、Ryan.Bが昔やっていたバンド用に作ったグラムロックの曲を送ってきてくれて、それを聴いたらよかったんです。それでRyan.Bっぽさがあるグラムロックの路線でいこうと決めて、それからは12曲を決めるのははやかったです。
──初期BiSから関わってくれていた松隈さんにPIGGSの曲を作ってもらうこともできたと思うんですけど、なぜサウンド・プロデューサーはRyan.Bになったんですか?
プー・ルイ : 松隈さんと渡辺さんのふたりでひとつのチームみたいな関係が羨ましいなと思っていて。私も自分が運営するグループの制作チームはそういう風に作りたいという想いがあったからですね。
──さきに決まっていたのは制作側でしたか? それともメンバーでしたか?
プー・ルイ : 制作側ですね。最初にデザイナーのMETTYを誘って次にRyan.Bを誘って。そこに私を含めた3人で、松隈さん、渡辺さんと外林さんみたいな関係になれたらと思っています。
プー・ルイが新たなアイドル・グループ構想について語ったインタヴューはこちら

デビュー・アルバムということもあって色を付けたかった
──なるほど。では、他のメンバーにも伺っていきます。CHIYO-Pさんにとって『HALLO PIGGS』はどんな作品になりましたか?
CHIYO-P : アイドルっぽくなくてかっこいいアルバムになりました。
──CHIYO-Pさんのいちばん好きな曲はなんですか?
CHIYO-P : “とらえる”が好きです。この曲はアルバムの中で、万人受けする応援ソングっぽくて自分も聴いていて頑張ろうと思えるからすごく好きです。
──なるほど。では、このアルバムを作る上で大変だったことは?
CHIYO-P : レコーディングで歌を歌って売り物として出す経験がいままでになかったので、聴いている人に歌詞の意味を伝えられるのか不安だったり、歌詞に対する気持ちの作りかたを考えて歌ったりするのが大変でした。
──プロデューサーでもあるプー・ルイさんから見て、CHIYO-Pさんの歌の魅力を教えてください。
プー・ルイ : 一次のオーディション面接のときCHIYO-Pは歌が上手い人っていう印象はなかったんです。でも、CHIYO-Pが気になって二次面接で歌ってもらったら人が変わったようにかっこよく歌っていて、そのギャップが魅力的だなと。

──BAN-BANさんは、アルバムを発売してみてどうですか?
BAN-BAN : みんながTwitterで「発売おめでとう」とか「リリースしてくれてすごい嬉しい」とかたくさん言ってくれたのでうれしかったです。
──アルバムの中でどの曲がいちばん好き?
BAN-BAN : 私は“飛べない蛇”がいちばん好きです。デモ曲をもらったときに、古いアニメのエンディングにありそうだなという感じがしたのと、最後にCHIYO-Pがエモく「Yeah Yeah」って言っているところが好きです。
──BAN-BANさんが大変だったことは?
BAN-BAN : リズムを間違えて覚えていて、レコーディングのときに何回も録り直してしまいました。でも、Ryan.Bさんが歌いやすく指示してくださったので大変というより楽しくできました。
──プー・ルイさんから見てBAN-BANさんの歌の魅力は?
プー・ルイ : BAN-BANは、声がまっすぐ伸びていてかわいいアイドルの声をしているのが魅力で、さらにレッスンしたらかっこいい声もいけそうなのでこれから伸びそうだなという感じがあります。
BAN-BAN : 頑張ります(笑)。

──では、UMIさんにとって『HALLO PIGGS』はどのようなアルバムになりましたか?
UMI : 私はアイドル経験が少しだけあったんですけど、音源を出させていただくのはこれがはじめてで。まだまだこれからなんですけど、本当に夢が叶ったんだなと。
──ついに出せた音源ですが、そのなかでいちばん気に入っている曲を教えてください。
UMI : “Moonage Driver”が好きです。この曲は、私が書いた歌詞をRyan.Bさんが書きかえてくださって。「あなたと私で一緒に手を取り合って頑張っていきましょう」という歌詞が「心臓を取っちゃうぞ」っていうRyan.Bさんなりのニュアンスに変わっていてお茶目で楽しい曲になっているので聴いてほしいです。
──UMIさんが大変だと思ったことは?
UMI : グラムロックの曲は、声を張ってお腹から声を出すことを意識しないといけなくて、はじめて歌うジャンルだったのですごく大変でした。
──プー・ルイさんから見て、UMIさんの歌の魅力を教えてもらいますか。
プー・ルイ : UMIちゃんは最初のレコーディングのときにすごく緊張していて声が震えていたんですけど、そのあとの自分で修正してくる感じが魅力的ですね。

──SHELLMEさん、今作はどのようなアルバムになりましたか?
SHELLME : 私もいままでアーティスト活動をしていてCDは出せなかったんですけど、PIGGSに受かってメンバーと過ごしていくうちにアルバム自体も大好きになって、それがお店に並んでいたので「いままでやってきてよかったな」という気持ちになりました。
──アルバムの中でどの曲がいちばん好きですか?
SHELLME : 私は“PIPE FICTION”が好きです。自分の言葉で「私は私だぞ」という歌になっているなと思うので。
──大変だと思った部分はありますか?
SHELLME : 私は、レコーディングの経験があったので緊張はなかったんですけど突然「ここ歌ってみようか」と言われたときは「決めなきゃ」と思いすぎて心がグッとなりましたね。
──プー・ルイさんから見てSHELLMEさんの歌の魅力を教えてください。
プー・ルイ : 最初からPIGGSにいた私と、UMIちゃんとCHIYO-Pの3人で歌ったバージョンの音源もあるんですけど、そこにSHELLMEの声が入ることによってスパイスみたいなおもしろみが出たので、いないといけない存在だなと思います。

──なるほど。では、最後にプー・ルイさんがこのアルバムの中で好きな曲はどれですか?
プー・ルイ : 私は“KICKS”が好きですね。Ryan.Bから曲が送られてきたときに、PIGGSがかっこよくなると思えた曲だからです。
──歌詞の部分に関してほとんどRyan.Bさんが作詞されているなと思ったんですけど、これはプー・ルイさんの意図ですか?
プー・ルイ : デビュー・アルバムということもあって色を付けたかったんです。私とCHIYO-PとUMIは何曲か歌詞を書いたんですけど、Ryan.Bが書いた歌詞が最高で。
──デモの段階からRyan.Bさんが完璧に歌詞を書いていたんだ。
プー・ルイ : そうですね。表題の“PIGGS-モナ・リザ-” の歌詞はみんなで作詞したんですけど、Ryan.Bの世界観がしっかり入っていたので私たちが歌詞を付け加えて変に崩して中和するよりは、このまま使ったほうがいいなという想いが強くて。

「振り付けやって」って話をしたら「いいの!?」と言ってくれて
──ちなみに、いま振り付けはどんな割り振りで作っているんですか?
プー・ルイ : 昔の話になってしまうんですけど二期BiSのとき、カミヤサキちゃんがトレードで来て2人で引っ張っていく体制がすごくやりやすかったんです。サキちゃんから「GANG PARADをやめたあとは振付師をやろうと思っている」という話を聞いて、すぐ「いまからはじめるアイドル・グループの振り付けやってほしい」って話をしたら「え! いいの!?」と言ってくれて話が進みました。PIGGSの振りはサキちゃんにつけてもらったり、メンバーがつけたものにサキちゃんからアドバイスをもらったりして進めています。
──なるほど。サキさんに教えてもらっているんですね。
SHELLME : そうなんですよ。私は過去にダンスをやっていたんですけど、みんなで踊れる振り付けを作ったことがなかったんです。今はサキさんから「このチーム、フォーメーションヤバいよ」などと、オススメのグループを見せてもらったりしています。サキさんのひと言ひと言がすごく勉強になっています。
──制作チームにサキさんが加わったというイメージなんですね。
プー・ルイ : そうですね。あとメンバーがひとり抜けて、空白の時間ができてしまったとき、すでにPIGGS にいたCHIYO-PとUMIちゃんがなにもやることがなくて「モチベーションがまずいな。何かを与えなきゃ」と思ったんです。なので「1曲ずつ頑張って振り付けを考えてみて」とメンバーにも振り付けを作ってもらいました。
──CHIYO-PさんとUMIさんも振り付けはできるんですか。

CHIYO-P : 幼稚園から中3までチアダンスをやっていて、大会とかにも出たりしているので踊れるんですけど、チアダンスとアイドルの振り付けは少し違うので難しいですね。
UMI : 私は振り付けの経験がまったくなくて、なにもわからない状態から作りました。
プー・ルイ : CHIYO-Pは“とらえる”の振りを付けたんですけど、いろんなアイドルを見ていたというのもあって、サキちゃんがフォーメーションと手直ししてくれた部分以外はそのまま使われていますね。サキちゃんも「CHIYO-Pは振り付けの才能あると思う」って言っています。
──ダンスができるメンバーもいて、サキさんも入れてというのは、どのような効果を狙っているんですか?
プー・ルイ : 私はPIGGSでお客さんと同じ熱量で会場を作り上げることをしたいんです。でも、私がSHELLMEに「こういうダンスがいい」と言語化して伝えられなかったので、そこはサキちゃんが教えてくれています。振り付けはメンバーで分担して、最終的にSHELLMEがアドバイスまでできるようになってほしいと思っています。

──今後どのようなところを目指しているのか教えてください。
BAN-BAN : 私は、プーちゃんがいままでいけなかったところとか新しい景色を見られるようにPIGGSが成長していけたらいいなと思います。
UMI : どこに行っても「PIGGSはみんな個性があるね」と言ってくださるので、メンバーひとりひとりが個性を磨けばいろんなところから注目されるグループになると思っていて。「ここまででいいや」と思わずにもっと上を追求していけたらなと思います。
SHELLME : いまは自分の弱点をさらけ出すことが課題かなと。まずはそれができるようになってから、みんなより経験が多い分グループに貢献していきたいし、絶対に大きいステージに立ちたいです。日々メンバーと一緒に過ごせば過ごすほどむかつくことはあるけど、すごいなっていう部分が本当にあるのでそこを互い伸ばしあっていきたいです。
CHIYO-P : 私は芸能活動というものがはじめてなので、伸びしろしかないと思っています。BAN-BANやSHELLMEみたいに、個性が強い感じを自分の中にも吸収して、グループ全体を盛り上げられるようになりたいです。
プー・ルイ : いま、メンバー同士がいいライバル関係になっていると思うので、このまま加速させていきたいですね。自分的に制作チームやメンバーも含めて、みんなで武道館だったり横浜アリーナだったり掴み取りにいきたいです。
公開インタヴューを終えて

本取材は、オンライン・インストア・イベント内にて行われたものだったが、その日に発売した『HALLO PIGGS』の反響はとても大きく、彼女たちの心持ちも大きく変わったんじゃないかと思う。そこで、追加質問を2つおこなった。
──アルバムを発売して1週間以上経ちました。かなり反響が大きいですが、いまみなさんがこの反響について思うことを教えてください。
SHELLME : こんなふうにたくさんの人に聴いてもらえて素直にうれしいです。リリイベやライヴができていたら…… と思うこともありますが、HATE(PIGGSのYouTubeでの活動)など、いまできることを頑張っていたんです。アルバム発売日を迎えてみんなに喜んでもらって、ライヴができない悔しさが少し報われた気がします。けどもっとたくさんの人に知ってもらいたいから、まずはSNSとか自分にできる範囲で、PIGGSを広めるための動きをしたいです。
CHIYO-P : なにもない私が、こうやってアルバムを出させてもらえる環境にいることにまず感謝しかないです。ツイッターなどで「買いました!」とか「カッコいい!」など、ありがたい報告をいただいて。こんなステキなアルバムはないと思っていたので、そうやって自分以外の方から改めて褒めていただけるととてもうれしいです。本当にたくさんの方から愛されるファースト・アルバムになったと思います。
BAN-BAN : うれしいです。こんなにすてきなアルバムでデビューさせていただいたこと、たくさんの人が聞いてくださっていることに感謝しています。そして、私もPIGGSの曲が大好きなのでもっと多くの人に届けて行けるよう日々精進していきます!
UMI : 曲がいいって言ってファンになってくれる方もたくさん見かけるので、すごくありがたいです。「ライヴが楽しみ」って言ってくださる方もたくさんいらっしゃっるんですけど、まだパフォーマンスが出来てない分、期待値とかもどんどん大きくなっていて。だからプレッシャーに負けないように日々の練習を頑張りたいです。
プー・ルイ : リリースまでにYouTubeで楽曲公開とかはしてたのですが、そこでは予想してたよりは反応が少なくて……。でもやっぱりリリースをすると「PIGGSいいじゃん」っていう人が少しだけど増えている気がしてうれしいです! はじめて制作を含めて何から何まで関わった作品でもあるし、「心の底からいいアルバムができたぜ!」って言えるアルバムなので、もっとたくさんの人に聴いてもらいたいと思ってます!
──では、アルバムを買ってくれた人、特典会に参加してくれた人など、応援してくれているファンの方にメッセージをお願いします。
SHELLME : 限られた人数ですが、特典会で顔を見てお話することが出来て、よりみんなのことを喜ばせたい、楽しませたいと思えました。会える日まで頑張りましょう。人生楽しんだもん勝ち!
CHIYO-P : いつも応援ありがとうございます。早く直接会って感謝の気持ちをたくさん伝えたいのですが、そう上手くはいかなさそうで悔しいです。はやく皆さんに会いたい一心で、いまたくさん練習などをしています。まだまだ私の憧れるアイドル像とは程遠いですが、必ずメンバーみんなで最強のアイドルになるので、これからも応援してもらえるととてもうれしいです。いつまでも相思相愛でいたいです!
BAN-BAN : PIGGSを応援してくださっている皆さん、いつもありがとうございます。YouTubeやTwitterでのコメントやアルバムの感想を読んで、元気やる気ハッピーをもらってます!まだPIGGSはうまれたばかりで、これからもっとたくさんの曲を届けたり、変なことしたりして皆さんと濃い時間を共有したいです。これからもPIGGSをよろしくお願いします。
UMI : いつも応援していただき、本当にありがとうございます! 今回はリモートでの特典会となりましたが皆さんとお話しすることができて楽しかったし、なにより暖かい言葉をかけてくださったので皆さんのひと言ひと言がとても励みになりました。まだ直接会えるのは先の話かもしれないけど、いつか会えたときに最高の笑顔で、みなさんとライヴが楽しめるように日々頑張っていくので、これからも応援よろしくお願いします!
プー・ルイ : まだライヴもできてないし、ある意味なんにも動けていないグループなのに応援してくれてる人がたくさんいることは素直に嬉しいです!ありがとう! Zoom特典会はなんか遠距離恋愛のカップルみたいなむず痒しさもあって楽しかったです(笑)。私は欲深い人間なもので、まだ叶えられてない夢がたくさんあるから、PIGGSで全部叶えちゃいたいと思っています。これからも爆裂によろしくお願いします!

7月1日の発売日にOTOTOYにて行われた公開インタヴューでは、メンバーの個性とその魅力に叩きのめされた。なんとすばらしいグループだ! 冗談みたいにコロナ禍で生まれたアイドルって言われてるけど、彼女たちがいるなら、コロナ後の未来が楽しみで仕方がない。まだまだプー・ルイは夢を叶え続ける。そして、この5人なら武道館に必ず立つ!
編集 : 東原 春菜、西田 健
PIGGS ファースト・アルバム『HALLO PIGGS』ハイレゾ配信中!
PROFILE

プー・ルイ、CHIYO-P、SHELLME、UMI、BAN-BANからなる5人組アイドル・グループ。Produce IDOL Go to world is Good Society= PIGGS。とても良いグループです。
【公式HP】
https://2952053.amebaownd.com/
【公式ツイッター】
https://twitter.com/PIGGS_idol
【公式YouTubeチャンネル】
https://www.youtube.com/channel/UCJD9kdqH1hRyCOFpGxfyFjQ