本当に星があって、興奮しました
――なるほど…。 英語は喋れるんですか?
ウォンカー:今勉強中でございます。
――(笑)。ほかにも思い出はありますか。
ウォンカー:ロンドンの駅前に屋台があったんですよ。パンとかチーズとか、ちょっとしたお惣菜が売っていたんですけど、そこに虫がたかってたんですよ。それを見てマチルダーさんが、「ああいうのも海外だとオシャレだよね」って言って、それが怖かったですね。パンにたかる虫にすら魅力を感じてしまう人が隣にいて、怖かったです(笑)。
――(笑)。11月20日からは、日比谷公園大音楽堂でのライヴに向けた実質フリーライヴツアー〈Actually FREE but You must come YAON Tour〉が開催されました。このツアーでは、メンバーによるチケット手売り販売も行われましたが、やってみてどうでしたか?
ウォンカー:全国で1ヶ月ほぼ毎日ライヴがあったんですよ。それが毎日続くのが、初めてでした。手売りのチケットをお客さんが買ってくれて、すごくありがたい気持ちになったと同時に、絶対埋めたいなって思いましたね。
――熱い気持ちになったんですね。
ウォンカー:ならず者がお友達とか家族だったり、仕事の人とかを呼んで来てくれていたのが、チケットの手売りをしているときに、わかったんです。いつもは「ならず者」って一括りにしてるけど、一人一人生活があるんだなって思いました。
――ツアー自体はどうでしたか。
ウォンカー:大変だったんですけど、みんな多分いろいろ考えながら、ツアーをやってたんだろうなっていうのは、終わってみて思います。それがあったから野音は完売したし、メンバーもならず者も同じ方向に向いて頑張れました。みんなで乗り越えて参りましたって感じです。
――野音はどんなライヴになりました?
ウォンカー:前回は「怖い」がでかかったんですけど、今回の野音は違いました。楽しみだったんですよ。だから夜とか寝れなくて、深夜3時にマチルダーさんとふたりで山下本気うどんに行って、大盛りうどんをかちこみに行ったりしました。
――仲良いですね。
ウォンカー:ふたりで興奮しちゃって。こんなに楽しみなライヴはなかったです。
――なぜそんなに楽しみだったんですか?
ウォンカー:フリーライヴツアーがあったからかな。お客さんにチケットの手売りで1回会った状態なので、「またあの人いるかな」とか思っていたんですよ。気持ちがすごく高まってたし、7人だけじゃなくて、ならず者とこれまで進んできた安心感とか心強さみたいなものがあるから、堂々とステージに立てた気がします。
――野音ライヴでの印象的なシーンはどこですか?
ウォンカー:MCで“Tokyo Sky Blues”の曲振りをさせていただいたんですけど、野音でこの曲をやったら本物になるんじゃないかなってワクワクしてたんです。自分の歌割りの「星に願いもあと一つだけ」って歌ったときに上を見たら本当に星があって、興奮しました。東京にも星がありました。
――最近はウォンカーさんのパフォーマンス面がかなり良くなっている感じがします。そのあたりについては、どうですか?
ウォンカー:まだまだですけど、いろんな曲を歌わせていただいているので、自分たちもちゃんと声を出したいなと思うようになりました。ボイトレも頑張っていて、最近声が内臓から出るようになったんです。
――腹からじゃなくて内臓から?
ウォンカー:そうですね。腹というか内臓って感じがします。こんなに体をねじらせて動かして声が出るって、人間の体の仕組みってすごいって思っています。