「宇宙でいちばんのアイドル」になるっていうのが夢
──2021年にはアルバム『ANAL SEX PENiS』がリリースされます。ユメカさんにとって、このアルバムはどんな作品になりましたか?
ユメカ : まず、はじめて松隈さんと関わらせていただけるということで、すごく楽しみにしていました。熱い曲は自分の魂を込めて歌わせていただいたり、おもしろい曲はユメカ・ナウカナ?らしい変な歌い方をしてみたり、たくさんのカラーをもつ13曲になりました。
──ユメカさんのイチ押しの曲はどれですか?
ユメカ : 私がいちばん好きなのは“WAiT and WASTE”です。サビの歌詞がめちゃめちゃ自分に合っているんですよ。「僕は何を待ってたんだ? こんなはずじゃなかった」の部分は、前のグループが解散してしまって他のアイドルさんが活動しているなかで、みんなの前に立ちたいと思っているのに立てない自分の気持ちと、歌詞がとてもマッチしていると思います。自分にしか出せない感情があると思って、レコーディングでも力のまま歌わせていただいたすごく気持ちが入った大好きな曲です。
──松隈さんからはどんな指導をもらったの?
ユメカ : おもしろい指導をしてもらいました。「あごをしゃくって歌ってみて」とかいろいろやらせてくださるんですよ。他にも、「昔、『高校教師』っていうドラマがあって若い高校教師に女子高生が『ねぇ、先生』ってちょっかい出すシーンがあるんだけど、それを想像してやってみて」って言ってくださったり。私は遊びたがりなので、いろんなやり方で歌うのが楽しくて。自分が作詞した“BE MY FRiEND”も最初からガヤが入っていて、やりたい放題ですね。
──“BE MY FRiEND”の歌詞はどういう風に書いたんですか?
ユメカ : この曲は、聴いた瞬間からユメカ・ナウカナ?ワールドに入れるような感じの曲ですね。私的に「コワモテの人が実は子犬を飼っていた」とか「怖いと思っていたけど、実際に喋ってみたら優しかった」みたいな瞬間が大好きなんですよ。この曲は、「何事も、まずは喋って友達になってみようよ」というハピネスな曲です。
──ユメカ・ナウカナ?ワールドはどんなイメージなんですか?
ユメカ : あんまり自分でもよくわかっていないですけど、結構言っていただけるのはハピネスな感じ。聞いているだけで笑っちゃうような。
──ハピネスなイメージ?
ユメカ : そうですね。系統的にはディズニーさんと似ている匂いがしますね(笑)。なによりもいちばんお客さんのことを考えてやるのが、いちばん大切だなって思いますし。
──なるほど。他にアルバムで好きな曲はありますか?
ユメカ : “A Song of Punk”がヤバいですね。この曲は、ASPのはじまりの曲なので、歌っていてすごく胸が熱くなります。練習で何度もやっているんですけど、お客さんのことを考えて歌ったら涙が出そうになってきて、「私は、またステージに立っているよ」って思うんですよ。どんどん歌い続けて、いつか大きいところで歌えたら、さらにすごい曲になっていくだろうなと思います。
──ユメカさんはどういうところを目指しているんですか?
ユメカ : 「宇宙でいちばんのアイドル」になるっていうのが夢ですね。世界でいちばんではなく、宇宙のいちばんという部分にこだわっています。とりあえずデビュー・ライヴでは、その場所で観てくれた方々のなかでの宇宙でいちばんを目指して、そこから今度は市の方々の宇宙でいちばんを目指して、次は都に行って日本に行って世界に行って宇宙に行くんですよ。
──「宇宙でいちばんのアイドル」という夢はかなり壮大ですが、昔からアイドルには憧れていたんですか?
ユメカ : 幼稚園でやった音楽会で、鍵盤ハーモニカでモーニング娘。さんの曲を吹いたんですよ。それでアイドルにはまって「私は将来アイドル以外考えられない」と思いましたね。お母さんも「この子は絶対アイドルになるから、その手助けをしてあげなくちゃいけない」と思ったらしくて、ずっと手助けをしてくれています。
──もう、アイドルになったんじゃないんですか?
ユメカ : いや、まだまだです。宇宙一のアイドルになってはじめてアイドルになったっていうことですね。いまはまだユメカ・ナウカナ?で、ユメカ・ナッタヨじゃないので。