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2019/03/28 18:00

 

GEZAN初のドキュメンタリー映画完成&劇場公開決定

 

2009年の結成以来、精力的な活動を続け、野外フェス〈全感覚祭〉やレーベル〈十三月の甲虫〉を主催し、現在の日本のアンダーグラウンド・シーンを牽引するロック・バンド“GEZAN”。

少し音楽に対して敏感な人であれば、彼らの楽曲が次第に幅広い層に受け入れられ始めていることはもちろん、特にボーカルのマヒトゥ・ザ・ピーポーの歌詞の世界観と発言が、ある種のカリスマ性を持ち始めている事は現在進行形の事実として受け止めているだろう。

また、それだけでなく彼らの活動は、まだ表舞台に出て来ていない新しい才能や、埋もれている才能を出会わせるネットワークとして日本だけでなく、世界へと広がっており、その存在は様々なものを巻き込んで大きな渦を作り始めている。

そんな、バンドとして最も勢いを持って推進している“今”をギリギリの距離まで近づき記録したバンドとして初のドキュメンタリー映画であり、感情の疾走を記録したロードムービーが完成した。

自分たちなりのクラウドファンディング「BODY VUILDING project」で資金を集め、アメリカ・ツアーとスティーブ・アルビニによるアルバムのレコーディングを敢行したGEZAN。彼らの盟友である映像作家“でるお”こと神谷亮佑はそこに帯同する。アメリカの地ではどこへ行っても彼らは歓迎を受け、表向きにはパンク・アンダーグラウンドシーンの世界的な連帯を感じさせた。しかし、そこには先祖の時代から大きく横たわっている根深い人種差別、拭い去れない憎しみが存在する事を彼らは知ることになる。遠い彼の地で受けた感覚と感情の変化を背負い帰国した彼らだが、その情動は消えるはずも無く、彼らに覆い被さるのだった・・・。そんな中、アメリカでの映像の編集に向き会っていた“でるお”は極限の状態にまで追い詰められ失踪する。そして、彼らが主催するイベント〈全感覚祭〉の開催はもう目前に迫っていた…。

Webマガジン「幻冬舎plus」で連載中のマヒトゥ・ザ・ピーポーのエッセイに注目していたカンパニー松尾が、彼らと邂逅。アメリカ・ツアーの映像があることを知り、編集してみることを強く薦めたことが本作品の発端。完成した映像に感銘を受けた松尾は、「この作品はより多くの人に観られるべき!」との想いで、キャノンボールシリーズで共闘したスペースシャワーTV高根プロデューサーに話を持ちかける。奇しくもスペースシャワーTVにて同タイミングで全感覚祭の撮影準備を進めていた経緯もあり、SPACE SHOWER FILMS配給の元、劇場公開が決定した。

バンドのドキュメンタリーでありながら、アメリカの現実を見せ付けられた若者が葛藤し、自分たちなりの答えを探すというストーリーは現在に生きる老若男女全てに訴えかけるテーマでもあり、「アーティストのファンだけに向けたドキュメンタリーは作らない。」と常日頃から公言しているカンパニー松尾が入れ込んだ理由でもある。 

マヒトゥ・ザ・ピーポーによるデザインのメインビジュアルも完成し、6月に公開されることが決定したドキュメンタリー映画『Tribe Called Discord:Documentary of GEZAN』。
アメリカ・ツアーで直面した圧倒的な現実、差別と葛藤。ツアー先で彼らが見たものは、マヒトゥ・ザ・ピーポーの感情を揺さぶり続け、そうして生まれたメッセージは音と重なり、GEZANを突き動かしていった。 (内)

【劇場公開に向けたマヒトゥ・ザ・ピーポーのコメント】
人はどうして旅にでるのか? 出会いは時に、心地よかった生活を揺さぶる。輪郭を手にした悲しみや怒り はイデオロギーという枠組みを超えて直接、肉体を打つ。 それでも今日も扉を開け、裸足で飛び出していく。さよならの数に追いつか れないように、今日もはじめましてとまた会えたねを積み上げる。 一つ一つ丁寧に生きることしかできないんだ。そうやって旅を続けていく。 問いかけと答えでカバンにいっぱいにしながら。 ―マヒトゥ・ザ・ピーポー

【劇場公開に向けた神谷亮佑監督のコメント】
GEZANと出会って8年。一筋縄でいかない彼らの色んな挑戦を見てきた。
2018年春。彼らは300万円自力で集めアメリカに行くという、そんな無謀な挑戦に巻き 込まれた。 英語のスキルは小学生レベル。そんな僕らがボディランゲージで異文化とぶつかり、音 楽を通じてコミュニケーションしていく中で様々な種類の優しさや葛藤、たくさんの喜 怒哀楽の表情に出逢っていった。
僕は、あの、かけがえのない時間の中でただ REC ボタンを押し続けた。 すべてが必然だったのかも知れない。 このロードムービーが新しい世界を生きようとするあなたにとって、そうであることを 願います。
―神谷亮佑

【映画情報】
『Tribe Called Discord:Documentary of GEZAN』
製作 : 十三月
プロデューサー : カンパニー松尾
監督・撮影・主演 : 神谷亮佑
音楽 : マヒトゥ・ザ・ピーポー
主演 : GEZAN<マヒトゥ・ザ・ピーポー、イーグル・タカ、カルロス尾崎、石原ロスカル>、神谷亮佑
出演 : 青葉市子、テニスコーツ、原田郁子THE NOVEMBERS 、行松陽介、UC EAST、imai、踊ってばかりの国、HIMO、呂布カルマ、やっほー 他
デザイン : マヒトゥ・ザ・ピーポー
cover photo : 池野詩織
題字 : STANG

2019年|日本|カラー|ビスタ|88分|DCP|映倫審査前

配給・宣伝 : SPACE SHOWER FILMS
©2019 十三月 / SPACE SHOWER FILMS

<公開決定劇場>
6月21日(金)~ 7月4日(木)|東京・シネマート新宿
6月28日(金)~7月11日(木)|大阪・シネマート心斎橋
7月5日(金)~7月18日(木)|東京・渋谷HUMAXシネマ
7月19日(金)~8月1日(木)|UPLINK吉祥寺
7月13日(土)~|愛知・名古屋シネマテーク
7月27日(土)~|京都・出町座
以降全国順次公開

公式HP : gezan-film.com
公式twitter : @gezan-film
公式facebook : gezan.film

[ニュース] GEZAN, The Novembers , 原田郁子, 呂布カルマ, 踊ってばかりの国, 青葉市子

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