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2024/02/16 17:00

 

巻上公一、「FOUNDATION FOR CONTEMPORARY ARTS」2024年度Grants to Artists受賞

 

ヒカシュー 巻上公一がNYのFOUNDATION FOR CONTEMPORARY ARTS(FCA)の2024年度芸術家助成(Grants to Artists)に選出された。

1963年にジャスパー・ジョーンズとジョン・ケージによって設立されたFCAは、パフォーマンス・アートの現状を憂慮した67人の画家と彫刻家が、パフォーミング・アーティストのために展示・販売する自らの作品を寄贈したことが始まり。それ以来、1000人以上のアーティストたちが絵画、彫刻、ドローイング、版画を寄贈し、財団の助成プログラムを支援してきた。

Grants to Artistsの選考方法は内密になっており、過去アーティストの何十年かの活動について半年以上かけて調査された上で決定されるということである。アーティストがあらゆる芸術的活動に取り組むための経済的手段の提供、探求と発展の機会の促進、作品を前進させるための日々の経済的重圧を軽減することを目的としている。

巻上公一は、ソロ・パフォーマンス、ヒカシューとのパフォーマンス、その他のコラボレーション・レコーディングやパフォーマンスについて、拡張されたボーカル・テクニックの革新性と、長年にわたる喉歌などの声楽の伝統を実験的なボーカル・パフォーマンスに取り入れてきた方法について評価された。助成金は45,000米ドル。

過去10年の日本人の受賞者には 2013年/Grants to Artists 山﨑広太(ダンサー、コレオグラファー)、2017年/Grants to Artists 笹本晃(ビジュアル・アート)、2018年/ジョン・ケージ賞 一柳慧(作曲)、2023年/ロイ・リキテンシュタイン賞 灰野敬二(音楽)ら6人がいる。尚、2024年3月12日(火)代官山・晴れたら空に豆まいて にて受賞記念ライヴが開催される。

巻上公一コメント
日々スパムメールが来る中で、危うく捨てそうになったメールがFCAの受賞の知らせだった。財団の趣旨が素晴らしく、アーティストがアーティストのために設立したということに、感動します。そして自分の活動をどこかでみてくれて、評価してくれる人がいるということに勇気づけられます。しかもニューヨークです。FCAには感謝です。誰かわかりませんが、推選してくれたアーティストや承認してくれた理事の皆さん、本当にありがとうございます。日本にもこんな財団があったらいいなと思います。

写真:池田まさあき

ライヴ情報
●受賞記念ライヴ開催
〈巻上公一 声の贅沢なソロと詩のパーティー〉
2024年3月12日(火)代官山・晴れたら空に豆まいて
ゲスト 管啓次郎 (詩人 比較文学者)
松丸契 (サックス)
・巻上公一による さまざまな声のソロパフォーマンスと、詩人 管啓次郎を迎えて 声について、アメリカ・インディアンやパティ・スミスなどのお話から詩の朗読まで、演奏のゲストにパプア二ューギニア出身で、APPLE VINEGAR – Music Award2023を受賞した松丸契を迎え、贅沢なカルチャーパーティーを開きます。

プロフィール
・巻上公一プロフィール(まきがみこういち/音楽家・詩人)
熱海市生まれ、在住。結成45年を迎えたロックバンド・ヒカシューのリーダーをつとめながら、ボイスパフォーマーとして世界的に活躍。ホーメイや口琴、テルミン、尺八などを駆使しながら即興演奏から歌謡曲まで幅広く歌う。異分野とのコラボレーションや演劇パフォーマンスを作・演出するなど、活動は多岐にわたる。音楽プロデューサーとして『Jazz Art せんがわ』『熱海未来音楽祭』等。2017年トゥバ共和国国際ホーメイコンテスト優勝。2020年自身初の詩集『至高の妄想』で大岡信賞受賞、第二詩集『濃厚な虹を跨ぐ』が萩原朔太郎賞にノミネート。自らのレーベルでCDを多数制作、最新作はイリヤ&エミリア・カバコフの作品にインスパイヤされた作品、ヒカシュー『雲をあやつる』。
www.makigami.com


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