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2022/03/23 17:00

 

Boris活動30周年記念企画スタート

 

Borisが結成から30年を迎える2022年は、いくつかの記念企画が用意されている。

その先陣を切るのはBorisの代表的なアルバム6タイトルから2曲ずつの7インチを隔月で6月、8月、10月で3連続リリース。

30周年シングルシリーズ第1&第2弾は、アルバム『Heavy Rocks』(2002年)、『PINK』(2006年)から。今回の新規カッティングにあたって、TDマスターまで遡ってリマスタリング。各アルバムの代表曲を2曲づつ、改めて7inchフォーマットでシングルカット。


6月10日発売
「Heavy Rocks」
KKV-139VL
収録曲
Side A : Heavy Friends 
Side B : Korosu
1,650円 税込

『Heavy Rocks』は2002年リリース。2000年に入り、バンドの表記を大文字BORISと小文字borisでの使い分けが始まった。大文字名義では「ロックの中心に向かっていく作品」、小文字名義では「ロックの中心から拡散していく作品」という位置付けとし、『Heavy Rocks』は大文字BORISとしての最初の作品である。2011年にも同名タイトルのアルバムがある為、通称『オレンジHeavy Rocks』と呼ばれる。

小文字boris名義で先に2000年にリリースされた『flood』は、実は『Heavy Rocks』と同時進行で制作が進められており、当初のプランでは2作同時にリリースするはずであった。一つの作品にまとめるのではなく、対比する2作品として発表するスタイル、バンドとその音楽の像をより立体的に表すというリリーススタイルは既にこの時期に確立され、2021年の『NO』から今年リリースの『W』に至る一連の流れの原点とも言える。

『Heavy Rocks』には親交のあるカリフォルニアのバンドACID KINGのLori他、当時日本国内で行なっていた自主企画「Fangsanalsatan」でジャンルを越えた共演を重ね、Borisが同志と呼べるプレイヤーにゲスト参加してもらっている。MAD3のEddie、AbnormalsのKomiのキャラクターが加わり「ロックの中心」を強く感じさせつつ、崩壊寸前まで楽曲を侵食するMerzbowやMasonnaの音響が「ロックの外側」へと連れ出そうとする。大文字BORIS名義ながら、実はアンビバレントな現象が『Heavy Rocks』の中で起こっているのも、現在のBorisの在り様に通じるものがある。

このアルバムは当時日本国内CDのみのリリース、後のアナログ・プレス工場の火災によるスタンパーの消失により実質廃盤状態である。世界中のリスナーからはBorisのカルト・クラッシックスとして再発が熱望され続けているアルバムだ。今回シングルカットされた「Heavy Friends」と「Korosu」は20年に渡りライヴでも頻繁に演奏される代表曲と言える二曲。


6月10日発売
「PINK」
KKV-140VL
収録曲
Side A : PINK 
Side B : スクリーンの女 ーWoman on the Screenー
1,650円 税込

『PINK』は2006年にリリースされたアルバム。2002年に『Heavy Rocks』を発表後、大文字名義で『あくまのうた』('03)をリリース、以降小文字名義で『boris at last -feedbacker-』('03)、『目をそらした瞬間 -the things which solomon over looked-』('04)、『マブタノウラ』(’05)と実験的な作品を連続リリース。この時期に独自のレコーディングの手法を確立、蓄積し『PINK』は完全セルフレコーディングによる初の作品、そして3年ぶりの大文字名義のフルアルバムとなった。『PINK』はアメリカDoom Metalの殿堂Southern Lordからリリース、Pitchfolkなどのメディアから高評価を受け、世界各地からの公演オファーやメディアへの露出も急増し、Borisのブレイクスルーを成し遂げた起爆となったアルバムであり、代表作としてロックの歴史に刻まれた作品と言える。以降、2020年のコロナ禍になるまで毎年定期的に、長期にわたる海外ツアーを継続。コスモポリタン・バンドとしての活動の起点となった。当時、国内盤アナログは2枚組のステンシル型特殊ボックス仕様(ltd.500)でリリースされ、CDバージョンではダイ・カット&特殊加工されたインサートをプラスティックジャケットで挟み込むという前代未聞のアートワークでのリリース。フィジカルの表現にも当時からこだわりの姿勢が爆発している。

今回シングルカットされたのは、アルバムタイトル曲の「PINK」と「スクリーンの女」。「PINK」はライヴでは欠かせないアンセムの一つであり、このイントロが鳴っただけで会場フロアにモッシュピットが出現するほど。「スクリーンの女」もサブスクリプションのランキングでは常に上位をキープする曲。

■Boris30周年企画『Heavy Rocks』再現LIVE with TOKIE決定

結成30周年にあたる2022年、様々なイヴェントが計画されている。コロナ禍で思い通りのライヴ活動が出来ない昨今、今年初の国内ライヴが発表された。彼らのカルト・クラッシックス・アルバム『Heavy Rocks』を、日本を代表するベーシストのTOKIEと共に披露する。昨年のシングル『Reincarnation Rose』、新作アルバム『W』とコラボレートした両者が再びチームアップし、20年を経た楽曲群を新たに描く。世界のロック史と日本のロック史が交差するスペシャルライヴ。

Boris 30th Anniversary Show
Performing "Heavy Rocks Set" with TOKIE

日時 : 2022年5月15日(日)
OPEN 17:00 / START 18:00
会場 : 高円寺 HIGH http://koenji-high.com/

チケット : 限定100名
前売 6,000円(+d 600円 別途)
3月26日(土) 21:00 販売開始
https://borisheavyrocks.zaiko.io/item/347247
※前売り券購入には事前にZAIKOアカウントの取得が必要となります。

[ニュース] Boris

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