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Counterattack From Boonies
Lossless

Counterattack From Boonies

SURRY

まず先に確認したいのはむしろここからだと思う。 この2人の波長、相性は一体、何を基盤に形成され今に至るのであろうか? 京奈和が開通されだした?否、 彼等は巨大都市を挟み10年以上も前から互いの街にて会合を重ね、 six panelやsnapback、backet hatの影に密かに睨みを利かせながら各々が地元で遣り遂げる事に時間と金を仲間達と費やしてきたのだ。 そこに果てるvibesや逆境は誰がどう見ても唯一無二であろう。な? 更に付け加えれば、いつも通りの様に住む土地は離れど定期的なphone call、 日付けが変わるぐらいの夜から朝を目指した現場での再会からの互いの製作意欲の確認を経て、 今作への扉に続く階段は螺旋状ではあるがもはや出来上がっていたとも…確証は無くとも核心は必ず奥の方にある。 そんな0738と074の臭みと苦味を今回は呼煙魔(CHOP N FLIP)が物も見事に中和、混成させてくれたことへの敬意も随所で鏤めた -Counterattack from Boonnies- 1st al 記念すべき処女作と名付ける事がセオリー通りの最優先ではある反面、これが2枚目、3枚目と言われれば それはそれで納得してしまう耳を持つ聴者が多いのでは思いつつ、作品は陣痛が始まり分娩室へと移動を迎える。 彼らは決して、ペンを持ち 紙と長く向き合う事が必ずしも正解とは思わなければ、その瞬間の爆発的な出来事を五感に余す事なく取り入れ音の上に流し込む。 単純かつ簡易なその作業を、朝起きては歯を磨き珈琲を飲み いつものロゴが胸に刺繍されたシャツに袖を通すかの如く 淡々とこなしていく2人の姿は一欠片でも感じることが出来るはずだ。 もし今日も外は雨が降っているようならkumbaに火を付けながら空間をゆっくりと整え、今作を一周ほど軽く聞き流してみてはいかがだろうか? <text. 橋本忠明>

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