OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.204
OTOTOY編集者の週替わりプレイリスト&コラム(毎週金曜日更新)
まだまだ元気だ淫力魔人
ようやく正月ムードを脱して、2023年もようやく本格的にスタートしてきた感じです。年初に出たイギー・ポップの新作アルバムを聴いたんですがこれがいい感じで。
今作『Every Loser』はジャスティン・ビーバーやボスト・マローンなどと一緒に制作している気鋭のプロデューサー、アンドリュー・ワット(年齢でいったら全然イギーの半分以下)とのタッグなんですが、とにかくガツンと抜けるようなフレッシュでパンキッシュな音作りになっていてなんとも気持ちいいです。バックを支えるメンバーも豪華でレッチリ、ガンズ、フーファイ、パール・ジャム、ジェーンズ・アディクションの面々が揃っていてそれはこのサウンドにもなりますわなという。あとはジャケがレイモンド・ペティボン(ソニック・ユースの『Goo』やブラック・フラッグのアートワークなどなど)なのも最高!
そんな感じでストゥージーズのアルバムも聴き直したりしたらやっぱりこっちも最高。イギーといえば個人的にはフジロックでステージにお客さん上げすぎて本人も収集付かなくなっちゃってる映像が大好きなんですが、御年75歳の御大ですし最後にもう一度あの光景見てみたい。“1人の後期高齢者を大量の人々が囲い込む” と文言だけにして絵を想像するとだいぶヤバいような気もしますが(笑)。なんにせよこうしてスーパー・大ベテランがまだまだ元気だと自分も頑張れそうな気がしますね。新作はOTOTOYでもハイレゾ配信中です。
プレイリストには配信がないので入れられなかったんですが、エディット・ピアフの “La Vie En Rose” の哀愁と色気しかないカバーも最高なのでこれもオススメです。