2022/03/11 18:00

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.159

OTOTOY編集者の週替わりプレイリスト&コラム(毎週金曜日更新)


家族の時間

社会人になると、気軽に会える人も限られてくるわけで。最近は地元の友人と過ごす時間が増えました。その集まりのなかで、「カラオケに寄ってから帰ろう」という流れがたまにあるのですが、わたしはいつもそこで泣かされます。

みんな思い思いに好きな歌を歌うので知らない曲に出会えるいい機会ですし、基本的にはずっと楽しいです。しかしその中にひとり、かりゆしの「アンマー」を毎回歌う悪魔の友人がいます。わたしは両親のことを歌った曲にとことん弱いうえに、憎いことにその悪魔はとても歌が上手い…。あの画面に映し出された歌詞を読みながら、悪魔の美声を聴くと、不覚にも感動してしまうんですよね。人が号泣してる姿を楽しんでるのかと思ってしまい、なぜ歌うのか真意を聞いてみたところ、純粋に十八番だそうです。...これからも歌ってください。

ということが先日またあったので、今回は「家族」がテーマの曲を集めてみました。こうやってみると同じテーマでも曲調が全然違いますね。なんとなく、小学生くらいの頃から聴いてきた順に並べたつもり。ただ、ハナレグミ「家族の風景」はもうずっと聴いている気がします。本家が配信されていなかったので、今回はカヴァーを。世代によっても全く違うと思うので、他の世代の人はなにを聴いて家族を思い出すのか気になります。

Spotifyで曲を検索していたら、「家族用」と題されたプレイリストがたくさん出てきました。曲の内容はもちろん大事だけど、「親子で共有した曲」という思い出が家族の存在とリンクするパターンも多いのかなとも思ったり。「みんなでドライヴに行ったときに聴いた曲だ!」みたいな、あの感覚。だからラヴソングでも応援歌でも、「家族」を連想させる曲になり得るわけですよね。そう考えたら不思議でおもしろいなぁ。写真や記憶のように、音楽も思い出の一部になってくれるっていいなと思うのですが、ただ私の両親はあまり音楽に関心がなく...。その分、他のことでこれからも思い出を作っていこうと思います。

この記事の筆者
梶野 有希

1998年生まれ。誕生日は徳川家康と一緒です。カルチャーメディア『DIGLE MAGAZINE』でライター・編集を担当し、2021年1月よりOTOTOYに入社しました。インディーからメジャーまで邦ロックばかり聴いています。

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