2021/09/10 18:00

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.133

OTOTOY編集者の週替わりプレイリスト&コラム(毎週金曜日更新)


Cody・Lee(李)が寄り添ってくれる日常

初めてCody・Lee(李)を見たのは約3年ほど前、友人の誕生日を祝うイベントだった。当時はしばらくバンドサウンドから離れていてダンスミュージックばかり聴いていたので、正直ライヴが始まるまでは「後ろでゆっくり見てようかな」程度だった。しかし、ライヴが始まってすぐ、気付いたら自分は最前列で見ていて、忘れもしないその日最後の曲“東京”ではもう完全にブチ上がっていた。

その日の帰り道にほかの曲も沢山聴いて、それからしばらくCody・Lee(李)ばかり聴いていたと思う。先に上げた“東京”の一節に

「東京の空は星が見えない」って聞かされてたけど 「そんなことないな」ってふと思った
立ち止まった僕東京にいるんだ

という歌詞があるが、Vo.高橋響は情景的な歌詞を書くのがとても上手い。日常に起こる些細な喜びや寂しさが音楽に乗って帰ってきてくれて、それは忙しない東京で一息つくための大きな支えになっていると思う。

そして最近リリースされた楽曲“異星人と熱帯夜”ではMVに元乃木坂46・伊藤万理華が出演した。この曲は映画「サマーフィルムにのって」の主題歌となっている。映画も見たが、とても合っていると思う。アンニュイで妖艶な雰囲気を纏ったこの曲は夏の終わりにピッタリだ。

順調に人気のボルテージが高まっているCody・Lee(李)。今年は初のアルバムもリリースし、きっと今後はもっと売れていくだろう。まだ聴いたことのない方は秋が来る前に、ぜひ。

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