2020/12/04 18:00

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.93

OTOTOY編集者の週替わりプレイリスト&コラム(毎週金曜日更新)


BOARDというバンドに衝撃を受けた

今年はなかなかライヴで適当にみたバンドが当たった、みたいな経験が少なかったわけですが。先週〈下北沢THREE〉でみたBOARDが良すぎて、久しぶりに「うわーこんなバンドがいたのかー」という気持ちにさせられました。フライヤーの表記「BOARD(from LONDON)」が気になって本人に聞くと、バンドを組んで半年くらいでみんなでロンドンに移り住んだらしく、1年くらいは向こうのステージに立っていたとのこと。そしてこの日が日本で初めてやるライヴだったらしい。3ピースで迫り来るような緊迫したステージと、そこで鳴らされるギラついた音、淡々とした曲調から一気に迫り上がるあの感じ。自分の中にある「BrixtonのWindmill (ShameやGoat Girlを輩出したライヴハウス)で演奏するポスト・パンク・バンド」のイメージにドンズバで当てはまって、テンションが上がりました。しかもそれを日本語でやってるんですよ。OTOTOYには配信がないんですが、LegssとかBlack Country, New Roadにも通じるこねくり回した曲構造なんかはたまらなかったです。あと、聞けばWindmillは普通にでてたらしい(なんだそれ!)。そしてもう1組、Sugar HouseはDIIVとかCloud Nothingsみたいなインディ・ポップをより単調にやっている感じでこちらも良かったです。去年くらいに1回だけライブをやってこの日は2回目だったらしい。今年活動できてなかったいいバンドがもしかしてゴロゴロ出てきちゃうんじゃないの? そうであってくれ、と思いました。相変わらずPsychoheadsはかっこいいし、希望の日でした。

そして、この日を境に思い出したかのようにポストパンクを聴いてます私は。本格的に寒くなってきてるし、そうなるとポストパンクを聴くしかないのです。ここからは気圧とかも下がるんだろうし、どんどんテンションが下がっていく、つまり暗い曲がより性に合ってくる、ということ。暗い曲は薬!冬を乗り切ろうのプレイリストです。(BOARDはなかった)

この記事の筆者
TUDA

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