OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.22
OTOTOY編集者の週替わりプレイリスト&コラム(毎週金曜日更新)
ロックにも明るい光が! 次世代ロック・アーティスト
OTOTOYとしても、個人的にもいま最も注目している3人組、羊文学の新EP『きらめき』がついにリリースされましたね! 澄み切った空気感とギターの轟音、瑞々しく芯の強さを持つ塩塚モエカの歌声が魅力の彼女たちでしたが、今回はその空気感を保ちながら、よりガーリーかつキャッチーというポップな側面を強く打ち出す作品に。昨年末にリリースされたクリスマス・シングル「1999」でもその片鱗は見せていたように、彼女たちのポテンシャルの高さを見せつける飛躍の作品になったことは間違いないなと。
ということで今回はこれからの飛躍が楽しみな次世代ロック・アーティストのシングルを中心に選曲してみました(一部アルバムもありますが、そこはご愛嬌ということで)。
田中ヤコブが昨年6月にリリースした『お湯の中のナイフ』は昨年の私的年間ベストでもかなり上位に入ってきた作品だったのですが、オールドロックを多大なるルーツとした楽曲に、遊び心のあるギター、楽曲に華を添え女性コーラス。これが絶妙なバランスでロマンチックなんですよね~。
そして今作『Captain Sad』がメジャー2ndアルバムとなったThe Wisely Brothers。前作までは結構野暮ったいサウンドだなと感じていたのですが、今作を聴いてそのイメージはなくなり、洗練されたコーラスワークと、軽やかなギターポップという感じで、彼女たちの唯一無二の世界観が作り上げられた気がしています。かなり進化を感じる作品です!
そのほか7月末にメジャー・デビューを果たすbetcover!! (OTOTOYでもインタヴュー掲載予定!)、現行オルタナ・ロックの象徴となるような作品をリリースした沖縄出身の四人組・ナツノムジナなど、今後が楽しみですよね。
と、計10アーティスト挙げていきましたが、この楽曲を聴く限り次にリリースされるアルバムは間違いなく名作になるはず。みなさん一緒に名盤の誕生を見届けましょう!