OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.7
OTOTOY編集者の週替わりプレイリスト&コラム(毎週金曜日更新)
ほっかいどうはでっかいどう
寒い地方は味付けが濃いってよく言いますよね? 私も新潟の割と雪の深~いところな生まれなもので、ご多聞に漏れずそういう味付けの濃いものが好きでして…年々体が大きくなっていってるのを実感、まずいなぁと思いつつもやめられない毎日を過ごしております。
というわけで今回は古今東西味の濃い音が生まれ続けている土地、日本の最北端であります北海道のオルタナ、ハードコアをセレクトいたしました。
自分の音楽的価値観にも多大な影響を与えたバンドが多数生まれた北海道という土地ですが、まずは何といっても絶対外せないのがbloodthirsty butchers。吉村秀樹が亡くなって今年で6年の月日が経ちますが、残された作品たちは今なお新たな発見に満ちていて、もっとあのライブを体感したかった、『youth(青春)』のその先が聴いてみたかったと折に触れ思うわけです。
あとは解散、活動休止してしまったNAHT、GOD’S GUTSにKiwiroll…COWPERSなどをはじめリストには入れられなかった素晴らしいバンドもたくさんいますが、今聴いてもオリジナリティに満ちたバンドばかりなんですよ。
もちろん今も変わらず現役で活動し続けるeastern youthやSLANGがいて、Discharming ManやzArAmeなど別バンドになってもカッコいい音を生み出し続けている中で、若い世代で際立った存在なのは間違い無くthe hatchとNOT WONKでしょう。先述の解散、活動休止してしまったバンドをリアルタイムでは体験出来なかった私にとって、脈々と続く流れの中でこうした存在が現れていることにゾクゾクしてしまうわけです。特に今度リリースされるNOT WONKの新作はこの先に刻まれるような1枚になるのではとなんとなく思っております。
というわけで最後はあの名曲を聴きつつお別れです。ジンギスカン食べた~い。
