2020/05/11 20:00

先週のオトトイ(2020年5月11日)

OTOTOY編集部が先週の事を振り返るコーナー。先週のオトトイ。

OTOTOY NEW RECOMMEND

毎週金曜更新中、OTOTOY編集部が自信を持ってオススメするSpotifyプレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND」。
今週は5曲を追加しました。

静寂に包まれた東京から聞こえる、長い叙情詩 曽我部恵一 “Sometime In Tokyo City”
僕らを包み込む色気のある宅録ポップスの雄 横沢俊一郎 “誰にもわからない”
ケラーニ×ジェイムス・ブレイク、深い悲しみに寄り添うエモーショナルな1曲 ケラーニ “Grieving (feat. James Blake) ”
イマを生き抜くための希望の唄 Have a Nice Day! “トンネルを抜けると”
寂しい春に吹いたフォーク・ロックの恵風 クララズ “アメリカン”

Spotifyで試聴の後はぜひぜひOTOTOYで音源の購入を。

編集後記

あたらしいエンタメ
昨日NHKでやっていたトーク番組〈あたらしいテレビ〉がすごくいい番組でした。新型コロナの影響で生まれたムーブメントを話すという内容なんですが、テレビの話を軸にメディアがどういう役割を担うべきかを考える大事さを感じました。人の意見を真摯に受け止める姿勢がとてもよくて、FUWAちゃんの話をヒャダインさんたちが優しく訊く感じも最高でした。ひとりずつしか喋れないというWEB会議の特性が、討論という場においては上手く機能するのかもしれません。討論番組として理想的でした。松本まりかさん(彼女のインスタライブが本当にすごいので観てください)のナレーションも最高でした。 今、多くのエンタメ業界の人たちはこの状況でどういう面白さを生み出すかを考えていると思います。先日掲載した京阪神カルチャーのレポートは、ラッパーたちはコロナ禍とどうやって向き合っていくのかを伝えています。中編、後編と3部作での公開を予定しているので、こちらもぜひチェックを。(西田)

『岡村詩野音楽ライター講座』
まだまだ外出できそうにないですね。最近はテレビを見ていてもリモート収録が多くなっていたり、過去の放送を総集編として放送するなど、いままでと違う形で放送がされていますね。個人的に『ヒルナンデス!』でナンチャンの無茶ぶりにリモートで対応している芸人さん、めっちゃすごいとなってます。ともあれこの状況を機にいろいろと変化を受け入れ、対応していかないとダメですね。ということでOTOTOYでも『岡村詩野音楽ライター講座』をZoomを利用したオンライン講座で実施することにしました。オトトイの学校に移る前から数えるとおよそ20年近く続くこの講座ですが、オンラインでの実施ははじめての試み。いままで参加できなかった方々も、全国各地からご参加いただけるので、ぜひこの機会に参加してみてほしいです。(鈴木)

新推し
「おこもり」なGW、これもひとつのきっかけかも。みなさんは何か新しい音楽と出会うことができましたか? わたしは、新しいというわけではないのですが、連休後半、ひたすら私立恵比寿中学(エビ中)を観て・聴いていました。どうしてそんなことになったかは長くなるのでここでは略(自分のfacebookには書いた)。つまみぐい的には昔から聴いてはいたのですが、今回ここ2〜3年の楽曲やライヴ映像にあらためて触れ、あまりの良さ・凄さにひれ伏さんばかりの勢いでハマりました。文章(批評)もいろいろと発掘したかったのですが、なかなか難しいですね。音源や映像を遡ることの容易さにくらべて、いまのインターネットにおいて情報を的確にたぐり寄せることの難しさを実感させられました(これはよい「課題」)。エビ中、メンバーの皆さん本当にそれぞれに魅力的ですが、観まくり聴きまくりの結果、安本彩花さんに惚れました。新推し爆誕です。よろしくお願いします。(高田)

コロナ禍のゴールデンウィーク
TAC出版から出ている『日本国憲法』という本。その名の通り、「日本国憲法」の原文と、その注釈、さらに英訳文、そして絵画、写真、まんがなどなど戦後日本で生まれた美術が対面のページに配置されているという本だ。これがけっこう良くて、巻末のアート作品の解説とともに単にパラパラめくるだけでもなかなかおもしろい。赤塚不二夫のおなじみのキャラ、目玉のおまわりさんも出てくる。大学受験などである程度はその特徴となるようなところは暗記した覚えがあるものの、恥ずかしながら昨年出版された後にこの本で全文ははじめて読んだかも。ふと思って憲法記念日に再読、意外とこの緊急時もあって、生活にアクチュアルな文言が出てくるんですよね。どういう考えを持っていようとも、いまこの国に住んでいるということは、そこに書かれている言葉に日常の生活は立脚しているわけですよ。まずは読んでみてはいかがでしょうか。ちょっと前まで、夜、ふらふらと誰もいない公園まで散歩、ひんやりとした空気がなんだか湿ってきたと思ったら、なにコレ、もう夏じゃないか。(河村)

先週の特集記事

【BiSH連載】Episode74 アユニ・D「当たり前を裏切って常識を覆すことを自分たちの武器として貫き通したい」

for the future―コロナ禍と向き合う京阪神カルチャー 前編「ラッパーたちの思い」

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.63 希望に満ち溢れた楽曲はここに

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