武藤敬司さんの引退試合を観に行ったんです
──3月22日にラストシングル「Bye-Bye Show」がリリースされましたね。今作は、作詞・作曲・プロデュースを吉井和哉さんが務めています。リンリンさんは、吉井さんやTHE YELLOW MONKEYに対する思い入れはありますか?
リンリン : 旧BiSが“プライマル。”を歌っていて、私は原曲がイエモンさんだと知らずにずっと聴いていたんです。カラオケでもよく “プライマル。”を歌っていました。BiSHはこれまでも曲名でイエモンさんのオマージュをしたこともあったので、元曲と聴き比べたりしていたんです。
──なるほど。“Bye-Bye Show”はリンリンさんにとってどんな曲になりましたか?
リンリン : すごくいい歌詞ですね。何回も聴いて、何回も泣きました。BiSHのことをたくさん見てくださったんだなと思います。今までの曲の歌詞が散らばっていたり、きれいな曲ですけどBiSHらしいパンクな要素も入っていたりしてすごく好きな曲になりました。
──“Bye-Bye Show”の歌詞は本当に感動的ですね。
リンリン : 「絆を解くラストステージ」の部分で、東京ドームのセンターステージにいる私たちが勝手に浮かんできたんです。「6人違う方向をむいて歌っているのかな」とか思い浮かべながら泣きました。「星」や「刺々」(トゲトゲ)というワードも入っているし、「鞄の中にしまって」も“ALL YOU NEED IS LOVE“のことだろうなって想像したりしました。

──MVについてはどうですか?
リンリン : このMV撮影は、初期のように企画書を渡されずに当日やることを伝えられたんです。前日渡辺さんから、「明日の撮影は何も説明しないから、とりあえず心しとけ」って言われました。“FiNAL SHiTS”のMVのときは解散する悲しさから泣いてしまったんですけど、“Bye-Bye Show”のときはちゃんと受け入れていたので吹っ切れて撮影に臨めました。
──MVでのリンリンさんのメイクにはどういう意図があるんですか?
リンリン : 去年ヴィヴィアン(・ウェストウッド)が亡くなったじゃないですか。ヴィヴィアンはパンクの女王なので、追悼の意味をどこかに込めようと思ったんです。MV撮影の当日はヴィヴィアンのピアスをつけて、ヴィヴィアンをイメージしたお花のメイクを勝手に描きました。撮影前に変なことしていると怒られちゃうかなと思って隠れて過ごしていたんですけど、誰にも突っ込まれずにあのメイクでMVが撮れました。途中、(セントチヒロ・)チッチがこのメイクを見て、大きい声を出しそうになったので「誰にも言わないで! 」とお願いしました。最後だからどうしてもやりたかったんです。
──そんな逸話があったんですね。“Bye-Bye Show”のMVでは、メンバー全員泥まみれになっているのも印象的ですね。
リンリン : 泥をかぶったのは産まれてはじめてでした。大寒波の日だったので、泥も冷たくなっていて気持ちよかったですね。
──カップリング曲の“SPARK”についてはどうですか?
リンリン : 大好きな曲なので、お家のお風呂でも歌っています。ツアーを一緒に回ってくれているバンドメンバーの西村奈央さんがレコーディングしてくれたんですよ。奈央さんが私たちのことを知ってくれていたので、最後に悔いなくレコーディングできてよかったです。
──6月29日には、ついに東京ドームで解散ライヴ〈Bye-Bye Show for Never〉が開催されますね。どんなライヴにしようと考えていますか?
リンリン : まだ全然決まっていないですね。〈BiSH FES〉で長い時間ライブができたので、衣装着替えで少し休憩できたら何時間でもやりたい気持ちでいます。いい曲はたくさんあるので最後はいっぱい披露したいですね。
──楽しみですね。
リンリン : このまえ、東京ドームにプロレスラーの武藤敬司さんの引退試合を観に行ったんですよ。武藤さんが入場するまでに、かなりの時間がかかっていたし「こんなに広いの?」と思いました。待ちに待った武藤さんのレジェンド感がすごかったんですけど、BiSHも清掃員がそういう気持ちで待ってくれているんだと思うとすごくゾクゾクしました。そうやって、かっこよくいたいなと思いました。今は東京ドームに対して、解散する寂しさより、夢の場所で終われる幸せが勝っているので、当日は華やかな空気に包まれたいです。

編集 : 西田健
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LiVE iNFORMATiON
【PUNK SWiNDLE TOUR】
■2023年4月8日(土) 秋田 あきた芸術劇場ミルハス
open/start 17:00/18:00
■2023年4月9日(日) 岩手 岩手県民会館
open/start 17:00/18:00
■2023年4月11日(火) 静岡 沼津市民文化センター
open/start 17:00/18:00
■2023年4月14日(金) 北海道 札幌文化芸術劇場hitaru
open/start 17:30/18:30
■2023年4月16日(日) 北海道 コーチャンフォー釧路文化ホール
open/start 17:00/18:00
■2023年4月22日(土) 沖縄 那覇文化芸術劇場なはーと
open/start 17:00/18:00
■2023年4月23日(日) 沖縄 那覇文化芸術劇場なはーと
open/start 15:00/16:00
■2023年4月27日(木) 大阪 大阪国際会議場(グランキューブ大阪)
open/start 17:30/18:30
■2023年4月28日(金) 兵庫 神戸国際会館こくさいホール
open/start 17:30/18:30
■2023年5月2日(火) 新潟 新潟県民会館
open/start 17:00/18:00
■2023年5月6日(土) 鹿児島 川商ホール(鹿児島市民文化ホール) 第1
open/start 17:00/18:00
■2023年5月7日(日) 熊本 熊本城ホール メインホール
open/start 17:00/18:00
■2023年5月9日(火) 福岡 福岡サンパレス ホテル&ホール
open/start 17:00/18:00
■2023年5月12日(金) 岡山 倉敷市民会館
open/start 17:00/18:00
■2023年5月13日(土) 山口 周南市文化会館
open/start 17:00/18:00
■2023年5月20日(土) 愛媛 松山市民会館
open/start 17:00/18:00
■2023年5月21日(日) 高知 高知県立県民文化ホール・オレンジホール
open/start 17:00/18:00
■2023年5月23日(火) 香川 レクザムホール(香川県県民ホール)
open/start 17:30/18:30
■2023年5月25日(木) 東京 LINE CUBE SHIBUYA
open/start 17:30/18:30
東京ドーム解散ライブ【Bye-Bye Show for Never】
2023年6月29日(木)
東京ドーム
open / start 16:00 / 18:00
【ExWHYZ presents “BiSHWHYZ”】
2023年4月19日(水)
Zepp Haneda
open/start 17:30/18:30
出演 : BiSH/ExWHYZ
【UVERworld VS シリーズ 2days】
2023年4月12日(水) ・13日(木)
横浜アリーナ
open/start 17:00/18:00
出演 :
4月12日(水) BiSH/UVERworld
4月13日(木) Official髭男dism/UVERworld
【JAPAN JAM 2023】
出演日 : 5月3日(水・祝)
千葉市蘇我スポーツ公園
詳しくはこちら
https://www.bish.tokyo/news/
PROFILE
アイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ、モモコグミカンパニー、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・D からなる“楽器を持たないパンクバンド” BiSH。
2015年3月に結成。5月にインディーズデビュー。2016年5月avex traxよりメジャーデビュー。
以降、「オーケストラ」「プロミスザスター」「My landscape」「stereo future」等リリースを重ね、横浜アリーナや幕張メッセ展示場等でワンマンを開催し、ロックフェスにも多数出演。