楽曲やメンバーの個性に昔のBiSHを感じるんです
──昨年末、BiSHは代々木競技場第一体育館で〈BiSH FES〉と〈世界で一番綺麗なBiSH〉を開催しました。この2つのライブはいかがでしたか?
リンリン : 〈BiSH FES〉はすごく良かったですね。「BiSHだけで30分のセットリストを4セットやる」と聞いたときは「ふざけすぎでしょ」と思っていたんです。でもいざやってみたらすごく楽しかったです。衣装を着替えて出なおすことで、気持ちがリセットされる感じがありました。“BiSH-星が瞬く夜に-”の連続のときは、メンバーが勝手にヘドバンしながら集まったりして、昔からのBiSHがそこにあった気がします。スクール水着っぽい衣装も最初は正直恥ずかしかったんですけど、後ろからの写真をみたら宇宙人の大群みたいでおもしろかったですね。
──BiSHメンバーが作ったセットリストの中で、リンリンさんはどの曲をリクエストしたんですか?
リンリン : “Am I FRENZY??”です。アイナ象が昔のインタヴューで、私に「和傘をもってほしかった」って言っていたんですけど、結局できなかったからそれを叶えてみたくて。私も戸川純さんみたいにステージ上でやってみたいと思っていたんですよ。すごく印象に残っていますね。
──〈世界で一番綺麗なBiSH〉はどうでしたか?
リンリン : 東京ドームでの解散ライヴを発表した瞬間の空気がすごかったですね。最初は祝福の空気だったんですけど、東京ドームが解散ライヴだと発表した後は、エレベーターが急降下したみたいにシーンと静まり返ったんですよ。ああいう雰囲気を体験できてよかったです。
──東京ドーム公演が正式に6月29日に決まったときはどうでしたか?
リンリン : 安心しました。そして夢の場所に立てることが心から嬉しかったです。
──年が明けてから、BiSHはWACK所属アーティストが出演する〈We will WACK you!! TOUR〉にも参加していましたね。WACKや後輩メンバーについてどう考えていますか?
リンリン : 〈We will WACK you!! TOUR〉では他のグループのメンバーともたくさん話しました。ASPのモグ・ライアンが私の大ファンでいてくれるので、ASPと同じ日には私から話しかけにいっていました。何回会ってもモグ・ライアンが泣きそうになるのがかわいくて、大好きなんですよ(笑)。
──新しい後輩も入ってきて、WACKも変わってきている気がします。
リンリン : どこのグループも頑張っていますけど、私はASPが好きですね。楽曲やメンバーの個性に昔のBiSHを感じるんですよ。
──2月26日に日比谷野外大音楽堂で開催された〈We will WACK you!! TOUR FiNAL〉もすごく良かったですよ。
リンリン : ツアーファイナルのときは、WACKメンバー全員で “BiSH-星が瞬く夜に-”を歌ったんです。モグ・ライアンと一緒に歌えたのが、私にとっては嬉しかったですね。

──全国特典会〈BiSHとバイバイしようぜ!!会〉で清掃員と会う機会が多くありましたが、こちらはどうでしたか?
リンリン : 本当に嬉しかったですね。コロナ禍で特典会もなくなっていたので、どんな清掃員が増えているのかわからなくなっていたんです。初期から応援してくれていた人がいたり、海外で働いていて一時帰国している人がいたり、やっと会えた人もいれば、いろんな人と会えましたね。そのあと手紙がいっぱいきて、たくさん思いを書いてくれている人もいて嬉しかったです。
──良い話ですね。
リンリン : はじめましての人もいましたし、久しぶりに来てくれた人が結婚指輪をしていてびっくりすることもありました。泣きそうになることもあったんですけど、泣いたら不平等になると思うので、そこはグッと堪えました。
