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INTERVIEW : PRSMIN
新メンバーのNiRを迎え、新たなストーリーを紡ぎはじめたアイドル・グループ、PRSMIN。様々な困難を乗り越えながらも、彼女たちはさらなる成長を遂げようとしている最中だ。今回リリースされたミニ・アルバム『PRISM INCIDENT BY LOVE』には、彼女たちの決意と覚悟を感じる楽曲が揃っている。これからPRSMINは、もっと大きくなるだろう。だから、いまのうちに注目していて欲しい。
インタヴュー&文 : 西田健
写真 : 飛鳥井里奈
“Home”と“Re:world”は繋がっている
──NiRさんは、2022年5月25日に新メンバーとして加入されたんですよね。どういう流れで入ったんですか。
NiR : 元々まゆりと友達だったんです。「ちょっと話を聞いてみない?」って連絡をいただいて、それからありぃさんに面談していただいて加入しました。実はお披露目も見に行ったりしていて、普通にめちゃくちゃファンだったんですよ。そんなグループに自分が今いることが感慨深いです。
仔羽まゆり(以下、仔羽) : NiRはめっちゃ歌がうまいし、ずっとアイドルやりたいって言っていたんですよね。あるとき新メンバーを探していて、「あ、NiRいいじゃん」と思って提案しました。
──客観的に見て、加入前のPRSMINはどういう風に見えてました?
NiR : PRSMINの“ネガイトラベラー”という曲があるんですけど、それが本当にすごく好きなんですよ。それをお披露目の時に見て、自分のアイドルの概念がガラッと変わるぐらい感動したのを覚えています。それを作れるプロデューサーもすごいし、表現できるアイドルもすごいなって思っていました。
──他のメンバーのみなさんは、NiRさんのことはどう見えてますか?
朝陽あやの(以下、朝陽) : 会った瞬間から「あ、めっちゃいい子来た」って思いましたね。NiRが入ってきたことによって良い風が吹いた気がしますね。
シアン : NiRは性格がすごい明るいですね。グループ内のメンバーで話す時とかも意見が言い合いやすくなってるし、そういう親密さも感じていて、本当にNiRが入ってくれてるのが嬉しいですね。
三雲なつみ(以下、三雲) : 本当にメンバー内の関係性がさらに良くなったなと思います。ライヴの雰囲気もすごい良い方向に変わりました。本当にすごい歌もうまいし、煽りも任せられるんですよ。
──NiRさんは煽り担当もやられているんですか?
NiR : 確か大阪で「煽りやってみない?」って言ってもらって、はじめてやったんですよね。でもその日のライヴで「マジで声出せよ!」みたいな煽りをして、それを聞いたメンバーがびっくりしてたんですよ(笑)。自分の思ったことをそのままポンって声に出したら、めっちゃ大爆笑が起きてて(笑)。
仔羽 : それまでNiRは入ったばっかりで、煽りとかがまだ不安だったから任せてなかったんですよ。それでいざ任せたら、そんな言葉が出てきたからビックリしちゃって(笑)。
朝陽 : 「もうちょっと抑えようか?」みたいなね(笑)。
──プロデューサーのありぃさんは、NiRさんに初めて会ったときはどうでしたか?
ありぃ : 加入をお願いしたタイミングが、めちゃくちゃギリギリだったんですよ。5月25日の 1周年当日のイベント「trigger for prism」でNiRさんには加入してもらったんですけど、実は元々加入する予定だった子がキャンセルになっちゃったんですよ。でも「イベントも決まっているから、もうやるしかない」ということで、メンバー全員に「なんかいい子いないですか?」ってお願いして急遽決まったんです。
──そんないきさつが!
ありぃ : イベントまで1ヶ月切ってるぐらいのタイミングでNiRさんに会ったんですけど、短い期間で既存曲を覚えなきゃいけないことが決まっているなかで、「やります!」って二つ返事で了承してくれたんですよ。ファーストコンタクトで、「この子はおそらくすごく 前向きな子だろうな」っていうのがわかりました。しかも、「加入したら“ネガイトラベラー”歌えるんですか?」って愉快な感じだったんですよね。初めて会った人にこんなに好きなことについて話してくれる子って、本当に アイドルやるべきだと思ったし、もう一緒に頑張っていこうって初対面で思わせてくれました。
NiR : 泣きそう(笑)。
──(笑)。では、楽曲の話にいこうかなと思います。3 月 14 日にファースト・ミニ・アルバム「PRISM INCIDENT BY LOVE」がリリースされました。これが初のフィジカルリリースとなりますが、これはグループのコンセプト「愛できらめくアイドル事変」がそのままタイトルになっているんですね。
ありぃ : この子たちがいちばん最初に配信リリースしたEPのタイトルが、小文字で「prism incident by love」だったんです。PRSMINはNiRさんが加入して第二章になりましたし、色々と自分の理想とする環境が整ったので、このタイミングで勝負をしかける意味を込めて、最初のミニ・アルバムのタイトルを大文字にしました。
──最初と最後にインストが入るのも、おもしろいですよね。
ありぃ : 実は最後のインスト“Home”と始まりのインスト“Re:world”は繋がっているんです。全部聞き終わって最初に戻ると、“NEW HORIZON”にすごく素敵な流れで繋がります。フィジカルでリリースするにあたって繰り返したくさん聴いてもらうにはどうしたらいいだろうって考えたときに、作品が1個の物語として完結してほしいなと思ったんですよね。どうしてもフィジカルで特別に感じてほしかったっていうのがあって、Rockwellさんに直々にお願いしてこういう風にしました。是非繰り返し聴いて欲しいです。