スペシャル・フォトギャラリー
BiSH、モモコグミカンパニーのスペシャル・フォトギャラリー。ここでしか見られない写真たちをぜひ、存分にご堪能ください!
INTERVIEW : モモコグミカンパニー
ついに解散の日が発表されて、解散の場所が発表されて、ラストシングル「Bye-Bye Show」が発表されてしまった。モモコグミカンパニーが、ステージで歌って踊る姿は、BiSH以外ではみることが叶わないような... そんな気がするからこそ、残された一分一秒がとても重く感じる。でもそんな我々に彼女は「存分に楽しんでほしい」と伝えてくれたんだ!
インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 西田健
写真 : 大橋祐希
そういう時間も大切なのかもしれないですね。
──昨年2022年は総括するとしたら、どんな年でしたか?
モモコグミカンパニー(以下、モモコ) : 正直ツアーもやりながら毎月新曲をリリースするのは、ついてくだけで必死でしたね。体力がずっとヘロヘロのまま駆け抜けました。
──そのときに支えていたものはなんだったんですか?
モモコ : それこそ「解散する」という事実があったから頑張れたかもしれないですね。それがあったから折れないでいれたし、お客さんがついてきてくれるだろうという自信もありました。
──昨年1月からスタートした12ヶ月連続リリースをやり切りましたが、モモコさん的にベストソングをあげるとしたらどの曲ですか。
モモコ : 個人的に好きな曲はいっぱいあるけど、8月にリリースした“サヨナラサラバ”は好きですね。私はもともとワンオク(ONE OK ROCK)がすごい好きで、BiSHに入ってからも曲を支えにして頑張ってきた部分もあったんです。そのワンオクのTakaさんが作曲してくれたことが嬉しかったですし、WANIMAのKENTAさんが書いてくれた詞もすごく好きで、こんなに素敵な曲をいただけて嬉しかったです。
──今回の12ヶ月連続リリースでは、メンバーにそれぞれフィーチャーしたダンスも印象的でした。
モモコ : 本当にアイナの振付にはずっと助けられてきましたね。BiSHにとってベストな振付をつけてくれる存在だなって。
──モモコさんのメイン曲は5月にリリースされた“LiE LiE LiE”ですね。
モモコ : 私はデモを聴いた時からこの曲がすごく好きだったんですよ。だから頑張ってレコーディングに臨んだのに、私がひとりで歌うところが全然なくてショックでした。でもそういう寂しかったところに、アイナが私をセンターにしてコミカルな振りを作ってくれたのは、すごく嬉しかったです。"LiE LiE LiE"はみんなの曲なんだけど、自分の曲のように感じられて、これはアイナなりの愛だなって思いました。
──今回12ヶ月連続リリースは、カップリングも含めてモモコさん作詞の曲はなかったですね。
モモコ : そうなんですよね。でも『GOiNG TO DESTRUCTiON』に収録されている"WiTH YOU"っていう曲があるんですけど、それは自分のBiSHへの想いをド直球に出した曲なんですよ。BiSHで作詞をするのが最後になってもいいやって思えるくらい私の想いを書いた曲なので、心残りはそんなにないかもしれないですね。
──先日2023年1月7日に日比谷野外音楽堂で開催したフリーライヴ〈BiSH 解散パーチー 中夜祭〉では、12ヶ月連続リリースの曲を全曲やっていました。
モモコ : 12ヶ月連続リリースの総まとめでしたね。去年のはじめに代々木公園で〈BiSH 解散パーチー 開会式〉をやったときは、解散を発表したばかりで悲壮感が漂ってたんです。でも今回は新鮮な気持ちでハッピーにやれました。これだけ自分たちは去年頑張ってきたんだぞっていうお披露目の会でもあったし、「こんないい曲が解散前にBiSHの仲間になってくれたんだぞ」という自信もありました。
──コントがなかったのは、ちょっと残念でしたけど。
モモコ : ふふふ。まああんな寒い中、コントしてたまるかって感じですけど(笑)
──ある時期からモモコさんはライヴ中のコントに脚本として関わるようになったじゃないですか。やってみて思うことはありますか?
モモコ : 昔からみんなで話し合ったりはしていたんですけど、気づいたら私とあっちゃん(ハシヤスメ・アツコ)が担当になっていました(笑)。あっちゃんは面白いんですけど、誰かに料理された方が面白い人だなって私は思っています。コントについては、もしかしたらなくてもいいかもしれないんです。でもライヴの途中で、いい意味で肩の力抜ける時間があった方がいいのかなって思います。BiSHのライヴにおいては、そういう時間も大切なのかもしれないですね。