メンバーみんなの空気が優しくなりました
──それから、2022年12月11日~12月14日にかけて新メンバーオーディション合宿〈豆柴の大群なりの合宿〉が開催されましたが、合宿にはどういう気持ちで臨んでいたんですか?
ミユキ : まず最初にメンバー間で、「もちろん一人一人でも頑張るけど、みんなで支えあおうね」って決めました。自分が脱落するのも、自分以外のメンバーが脱落するのも辛いから。仲間がいるから強い気持ちで挑むことができました。
──実際、参加してみた感想はいかがでしたか?
ミユキ : 新メンバーになるかもしれない候補生に、豆柴のかっこいいところを見せたいと思っていました。でも自分たちも候補生と同じ立ち位置にいるから、それぞれ頑張って変わった姿を見せなきゃいけないし、もう死ぬ気でやって根性だけで残っていました。でも個人的にこの合宿は、結果を残せていない感覚があって、24時間全部が悔しかったんです。ずっと自分に対して「私、なにもできてないじゃん」って思っていました。
──なるほど。合宿で候補生と話すなかで、印象に残っていることはありますか?
ミユキ : ひとりの候補生に「ミユキさんってYouTubeとかでは元気なのに、普段は静かなんですね」って言われたんです。多分そのとき追い詰められちゃって、暗くなっていたんですよ。かっこいい姿を見せたいと思っていたのに、スイッチがオフになってしまっていました。それからはミユキエンジェルとしてのスイッチ入れて、明るくしようと思って頑張りました。あのときの彼女の言葉がなかったら、本当にダメになってしまっていたかもしれないです。逆に候補生に助けられた出来事でしたね。
──最終的に「脱落者はなし」という結果になりましたが、現メンバーには1年間の猶予が与えられ、その期間で変化が見られなかった場合は脱退となることも伝えられました。この猶予についてはどう感じていますか?
ミユキ : 本当にありがたいなと思っています。でも1年なんてあっという間じゃないですか。合宿の気持ちを忘れずに、完璧に変わった姿をこれからすぐにでも見せ続けなきゃ意味がないと思いました。
──合宿の3日後、ヒューリックホール東京にて5人体制最後のワンマンライヴ〈WE MUST CHANGE TOUR FiNAL〉が開催されましたね。
ミユキ : この日は合宿の救済措置でスクワットをやり過ぎて、もう足が動かなかったんです。気合で行くしかないと思っていました。でも、この日のライヴで豆粒たちに会えてよかったです。脱落していたらこのライヴにも出られなかったかもしれないんですよね。だから、本当に豆柴の大群のメンバーとして活動できるチャンスを与えてもらえてよかったなと思いました。
──この日は、カエデフェニックスさんのラストライヴでもありましたね。
ミユキ : カエデは合宿中毎日、LINEでアドバイスをくれていたんです。これまでも、彼女は第三者目線に立って、大人な考えでメンバーを引っ張ってくれていました。これからそういう存在がいなくなることに、正直不安があります。でも、これからは別の道だけど、お互い切磋琢磨しながら頑張っていきたいです。
──そして、豆柴にはふたりの新メンバーが入りましたね。まず、モモチ・ンゲールさんの印象はどうですか?
ミユキ : モモチは、変わった子ですね。アイカ(アイカ・ザ・スパイ)と少し似ているんですよね。天然だし、歌い方も似ていると思います。それに向上心がすごくあって、どんなに大変そうなときでも「よし、やりましょう!」って言ってくれる子です。彼女がずっと笑っていてくれるから空気が和みますね。
──レオナエンパイアさんはどうですか?
ミユキ : レオナは一見おとなしいんですけど、彼女も変な子ですね。「WACKに入るからには練習しなきゃ」って、変顔を一人で鏡の前で練習しているらしいです(笑)。それにすごく優しいところがあって、そこはカエデとちょっと似ているかな。でも言いたい事はちゃんと言うし、できないところは教えてほしいって自分から言ってくるんです。彼女も向上心がありますね。
──新メンバーのふたりが入ってから、グループ内に変化はありましたか?
ミユキ : メンバーみんなの空気が優しくなりましたね。もちろん体制が変わって、フォーメーションも覚えなくちゃいけないから大変ですけど、練習も楽しんでやれているんじゃないかな。全員笑顔でいられるような空気感は、新メンバーのふたりが入ってきてくれたおかげですね。