「いまの豆柴もいいじゃん」って思ってもらえるように
──今回の新メンバーオーディション合宿「豆柴の大群なりの合宿」に参加してみた感想はいかがでしたか?
ナオ : まず、「豆柴の大群に入りたい子たちが、こんなにもいて下さっていたんだ!」って思いました。過去のWACK合宿でも豆柴の大群を志望する人は殆どいなくて、そこでも危機感を感じていたんです。ただ好きなだけじゃなくて「グループに入りたい」と思ってくれたのが嬉しかったし、その思いを裏切りたくないと思いました。
──今回の豆柴の合宿は、体力測定や運動会、ガリガリ君を食べ続けたりと、かなりエンタメっぽいものでしたよね。
ナオ : 豆柴の大群だからこそできた合宿だったなと思います。でもエンタメ性が強いからこそ、どれが正解かわからなくてその塩梅が難しかったです。一歩でも間違ったら脱落がかかっているし、なにも間違えられない状況のなかで、常に迷いを抱えていました。
──合宿では初日から3日連続で現メンバーの全員が脱落し、毎日救済措置で復活するという崖っぷちの戦いを行っていました。
ナオ : 結構メンタルにきていましたね。なんとか這い上がるところを見せるのに必死でした。最終日、救済措置のスクワット対決で本当に脱落したときは心が折れそうになりました。
──最終的に「脱落者はなし」という結果になりましたが、現メンバーには1年間の猶予が与えられ、その期間で変化が見られなかった場合は脱退となることも伝えられました。この猶予についてはどう感じていますか?
ナオ : これが本当の本当に最後のチャンスだと思いました。合宿が終わった日から成長した姿を見せ続けなければ意味がないと思ったので、それからは本当にそのことを強く意識して日々過ごしています。
──合宿が終わってから、変化はありましたか?
ナオ : 初心を取り戻した感じがします。最近は、ほかのメンバーに対しても言いたいことをちゃんと言うようになりました。それこそ最近パフォーマンスのことでメンバーとぶつかることがあったんですが、それもいい経験だったと思うんです。いままでは言いたいことを言ってぶつかったりしたら元に戻れないんじゃないかとか不安な気持ちがあったんですけど、いまはそんななりふり構っていられないし、時にはぶつかり合いも大事なんだなって思いました。
──豆柴の大きな変化でいえば、ヒューリックホール東京でのワンマンライヴ〈WE MUST CHANGE TOUR FiNAL〉はカエデフェニックスさんのラストライブとなりました。
ナオ : カエデがいなくなってしまったことは単純にすごく寂しいですし、もしカエデがいる状態で新メンバーが入ったらどうなっていたんだろうなって思ったりもします。でも、カエデのことも忘れたくないし、カエデが残してくれたものもたくさんあるんです。もともとカエデ推しだった人にも、「いまの豆柴もいいじゃん」って思ってもらえるようなグループを作っていきたいですね。
──そして、豆柴にはふたりの新メンバーが入りました。まず、モモチ・ンゲールさんの印象はどうですか?
ナオ : モモチは、頭の回転が速いので、受け答えやリアクションも上手いんですよ。実際に加入してからは、歌もダンスも未経験だったのにも関わらず、すごく頑張って食らいついてくれます。その努力が見えるからこそ一緒に頑張って行きたいですね。
──レオナエンパイアさんはどうですか?
ナオ : レオナは、合宿のとき、豆柴の大群の新メンバーオーディションなのに、ずっと同じ事務所所属のEMPiREさんのグッズを着ていたんですよ。まず、その度胸がすごいし、おもしろい子ですね。グループとしても、まっすぐな声が入ってきたことで、声のバランスも良くなったし、パフォーマンス面でもグループを引っ張ってくれる存在になると思います。