「このときには、私はもうBiSHじゃないんだな」って
──“サヨナラサラバ”のカップリングの“A long way to go”。こちらはどうでしたか?
リンリン : 爽やかソングですね。アユニさんの声がすごい合ってますよね。アユニさんが録っているときに、WANIMAのKENTAさんもすごく気持ちよさそうに「うわぁ。完璧だ」って反応してました。
──リンリンさんは自分で歌っていて気持ち良い音域を見つけられているんですか?
リンリン : 気持ち良い音域はわからないですね。自分が歌いやすいと思っているところが、傍から聞いたら「苦しそうに歌っているように聞こえるよ」って言われたりもしますし。でも、シャウトはいろんな曲でやってきたので、自分の色にもなったのかなと思っています。
──9月リリースの“UP to ME”。こちらは尖った感じがする楽曲で、リンリンさんのシャウトも大活躍の曲ですね。
リンリン : この曲を録るときに、松隈さんから「この曲はリンリンが頑張ってくれ」「シャウトはよろしく!」って言われたんです。
──もう松隈さん的にも、リンリンさんはシャウト担当みたいになってきたんですね。
リンリン : だから、珍しく私の歌からはじまるんです。曲も松隈さんらしさを感じるので、気に入っています。1回聴いたら簡単に覚えられるし、サビも耳に残るのが好きですね。
──最後は、“UP to ME”のカップリングの“YOUTH”です。この曲はチッチさんが作詞ですね。
リンリン : チッチがメロディも考えたんです。そこにもすごくチッチらしさが出ていると思います。チッチの好きな青春パンクの雰囲気を感じます。
──歌詞はどうですか?
リンリン :「青い春」という言葉はチッチらしいなっていう感じがします。最近はアイナ象やチッチの歌詞には、メンバーがMCで言っているような言葉が自然と入っている気がしているんです。お互いの話を聞いているうちに、同じような気持ちになっているんだなって感じますね。
──ツアーを回っていくなかで、メンバー同士の会話も増えてきましたか?
リンリン : 増えてきたと思います。楽屋ではおふざけが多いんですけど、ライヴのMCは「こう思ってるんだ」って思いますね。
──解散を発表してから8ヶ月経ちましたが、いまの気持ちはどうですか?
リンリン : 正直、そんなにちゃんと実感が湧いてはないかもしれないです。でも、食べ物や飲み物に書いてある賞味期限を見たとき、2023年以降の日付だったら「このときには、私はもうBiSHじゃないんだな」ってよく思います。
──なるほど。すごい話ですね。
リンリン : 生活のなかでカレンダーの次に、日付を見るのが賞味期限なんですよ。だから、そういうのを見ると、すごく時間というものを実感しますね。
──解散するそのときまで、BiSHのリンリンとしてどんなことをしてやろうと思っていますか?
リンリン : 清掃員に、もっとちゃんと会いたいと思っています。ライヴですごく久々に見た人とか懐かしい人の姿を見たら「うわぁ!」ってなったりして、本当に嬉しいんですよ。いまはすごく忙しい毎日を過ごしているんですけど、ちょっとでも走っているこの瞬間のことを覚えていたいですね。
──いまのこの時を、記憶しておきたいということですね。
リンリン : そうですね。私たちが映ってる映像はいっぱいあるんですけど、BiSHとしてステージから見る景色は、解散したら見れないと思うんです。だから、どこか1公演でもハシヤスメのメガネにカメラでも付けて録画してもらおうかなって思います(笑)。清掃員も私たちも作品があればいつでも会えるので、ちょっとでも多く作品を作って、いっぱい記録として残したいですね。
編集 : 西田健
『UP to ME』の購入はこちら!
前回の記事はこちら
LiVE iNFORMATiON
BiSH OUT of the BLUE ※振替公演
【公演日時】
2022年10月2日(日)
山梨 富士急ハイランド・コニファーフォレスト
open/start 15:30/17:00
※時間が変更となっています。ご注意ください。
FiNE NATURE SENSATiON
【公演日時】
2022年10月3日(月)
東京 Zepp DiverCity
【入場条件】
下記、3点をご持参いただき10月3日(月)に入場整理券を配布いたします。
▼TIFのもぎられた電子チケットの画面(スクリーンショット不可)
※8/6(土)のチケットに限る
▼当日のリストバンド
▼顔写真付き身分証
※運転免許証、パスポート、住民基本台帳カード、マイナンバーカード、(写真と本人の住所が確認できるもののみ)学生証
※写真付きの身分証明書がない場合には保険証や住民票などお名前が確認できるものを2点お持ちください。
TO THE END TO THE END
【公演日時】
2022年10月25日(火)
横浜アリーナ
open / start 18:00 / 19:00
詳しくはこちら
https://www.bish.tokyo/news/
PROFILE
アイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ、モモコグミカンパニー、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・D からなる“楽器を持たないパンクバンド” BiSH。
2015年3月に結成。5月にインディーズデビュー。2016年5月avex traxよりメジャーデビュー。
以降、「オーケストラ」「プロミスザスター」「My landscape」「stereo future」等リリースを重ね、横浜アリーナや幕張メッセ展示場等でワンマンを開催し、ロックフェスにも多数出演。