INTERVIEW : ウォンカー・ツインズ
双子の妹、ウォンカー・ツインズは、もう本当におもしろいです。いつまでも喋ってられます(姉もですが...)。ず〜っとツッコミ続けれます(姉もですが...)。野音でも、よくわからないMCを炸裂させてほしい。そしてツアーに参加できなかった鬱憤を、心の底から歌って踊って晴らしてほしい!!!
インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 東原春菜
写真 : 大橋祐希
病院のトイレットペーパーを全部枯らしました
──〈ACOUSTiC SAD ORCHESTRA TOUR〉のO-WESTで、メジャーデビューと野音でのライヴを発表したときはどんな気持ちでしたか?
ウォンカー・ツインズ(以下、ウォンカー) : 最初は反応が怖かったです。睨みつけてくる人がいたらどうしようと思っていたので、客席を見ないようにしていたんですけど、ふと客席のほうを見たら、みんなの目が半月みたいになって喜びの目で見てくれていました。それがすごく嬉しかったですし、ユメカ(ユメカ・ナウカナ?)ちゃんが念願だったメジャーデビューを発表して、すごくよかったという気持ちと一緒に頑張ろうという気持ちでした。
──そのあと足を怪我してしまいましたが、どんな気持ちで過ごしていましたか?
ウォンカー : 5人で活動をしてくれて、すごくありがたかったですし、その分申し訳なさもありました。私が怪我をしている間に〈全国“ご縁”結び〉という“拝啓 ロックスター様2022”のCDを5円で売ってタワーレコードを回る企画があったんですけど、私は1回も参加できなかったので、ご縁結びをしたかったなという所存でして。
──どのくらい悲しかったの?
ウォンカー : 病院に行って診断を受けたあと、その場でボロ泣きいたしまして……。その病院のトイレットペーパーを全部枯らしました。
──怪我のことについて、病院の先生になんて言われたんですか?
ウォンカー : 「これは疲労骨折だね。うん。疲労骨折だと思いますよ。はい。これは症状が疲労骨折だと思います」って言われました。これは、先生のモノマネです。
──(笑)。お休みの間はどんなことを考えて過ごしていたんですか?
ウォンカー : Twitterで「ASP」ってエゴサして、今日のライヴはこんなんだったんだとか動画や写真を見て摂取していく生活でした。みんなが地方に行っている間、私はお家なのですごく寂しかったです。なにより、ほかのメンバーと比べたら新メンバーふたりと一緒に過ごす時間が減っているなというのを感じてすごく悲しかったです。期間が長いツアーをやるのははじめてだったので楽しみだったんですけど、それをみんなで活動できなかった悔しさがありました。
──いつごろから練習できるようになったの?
ウォンカー : 7月の終わりごろですね。回復したのは、メンバーのおかげです。練習のときに「私はたくさん迷惑をかけてしまったので、どうしていいかわからない」みたいなことを言ってみんなを困らせちゃって、ちょっとネガティブになってしまいました。それでもメンバーが「一緒に頑張ろう」って言ってくれて、それからは前を向いていけるようになりました。
──マチルダー(マチルダー・ツインズ)さんも足の怪我をしてしまいましたが、それについてはどう思っているの?
ウォンカー : 「なんなんだこいつは」と思いましたね。
──そこは真似しなくてもいいと(笑)。
ウォンカー : そうですね。双子であることを恨んだ瞬間ですね。世も末という感じでした。
──いま、“子ども部屋おばさん”ではないんでしょ?
ウォンカー : はい。
──いまは、なにおばさんですか?
ウォンカー : “肉体改造おばさん”ですね。肉体改造は運動をするので体がムキムキになるし。マッチョの人って心も強いらしいので、おばさんではあるんですけど鍛えるという基盤はあります。