どついたるねんさんくらい私もはっちゃけられるような人に
──あはは。高井さんも内藤さんも説明上手で買いそうになりますね。さて、1st EP「Weather」が8月10日にリリースされますが、1曲目の「One Life」は、大阪のPOTSの提供曲にしてパンク・ナンバーですね。歌いこなしが難しかったのではないでしょうか?
高井 : 歌詞はちょっと過去を振り返ったりもするけど、曲調は超ポジティブな感じです。リズムの取り方もちょっと独特だったりするので、レコーディングでも苦戦しました。でも、私たちが笑顔でパフォーマンスしてるライヴのテンションを曲でも出せたらいいなと思って挑戦しました。1曲目から私たちの明るさ、元気さをドカーンと感じてもらいたいです。
内藤 : 2分半ぐらいの短い曲なんですよ。今回のEPの1曲目として、オープニングみたいにパッと一気に引き込まれて、ほかの曲もどんどんどんどん続けて聴いていただけたらいいなと思います。
──2曲目の「BY MY SIDE」は、秋田出身のHold Out Hopeの提供曲で、シンガロングもあるロック・ナンバーですね。ライヴでの盛りあがりが思い浮かびそうです。
青山 : この曲を最初に聴いたときは、「あんたのためのおめかしじゃないわ!」っていう歌詞があるから、強気な女の子でいったほうがいいのかなと思ってたんです。でも、歌詞をよく読んでると、本当は好きな人に気持ちを伝えたいけど、恥ずかしくてちょっと強い言い方になっちゃう、ツンデレな女の子みたいなところがあるんです。そこを表現しようとしてレコーディングも挑んだので、それをライヴでも出していきたいです。
白浜 : 歌詞で「あんた」とひとりの女の子がいるんですけど、サビとかは強気な感じで、「金輪際顔見せないでよ!」とか、強い否定の言葉を使っているので、歌い方もアクセントを多めにしてレコーディングしました。あと、曲の中に細かいシンバルが入っていて、すごくおもしろいな、楽しいなと思いながら聴いています。
高井 : 常に自分に自信を持っている感じの口調なので、このEPに入ってる曲の中でもいちばん強めに歌いました。4人のユニゾンは最後までないんですよ。サビはソロで歌ったり、ふたりで歌ったりして、最後にはじめて4人のユニゾンが出てくるんです。ひとりひとりの歌声がすごくよく聴けるし、みんながそれぞれ強気で魂を込めて歌っているので、力強い歌声も聴いてほしいです。
──こういう自信ありげな女の子って自分と似てると思いますか?
高井 : ライヴしている時の自分には似てるかな? 自分は緊張していても周りからは「スンって感じだね」と言われたりするんですけど、普段はそんな自信を持てるタイプじゃなくて。ライヴってなると、アドレナリンとファンの方の力もあって、自信を持って生きてるって感じがします。だから、ライヴをしてる自分を想像してレコーディングしました。
内藤 : 打ち込みが激しい曲だなって思いました。ほかの作品のB.O.L.Tのリード曲と比べると、かわいくて楽しくてキラキラというよりは、ちょっと失恋チックで、悲しかったり怒ってたりする歌詞とか、メロディーがいままで歌ってきた曲とは違ったりして。そういう曲はこれまでなかったから、今回挑戦できたのがすごく楽しかったです。「こういう感じに仕上がってるんだな」っていうのを、みなさんにも感じて聴いていただけたらいいなと思います。
──3曲目の「New Day Rising」は、どついたるねんの提供曲です。個人的には今回いちばん驚きました。曲も、ちょっとアイドルっぽくなってるし。B.O.L.Tから見たどついたるねんってどう見えましたか?
白浜 : このレコーディングをするときにも、どついたるねんさんが来てくださって。最初に挨拶をしたんですけど、「楽しく歌ってくれればいいよ」と優しい言葉をかけてくれて、お兄ちゃんみたいな感じでした。
青山 : 歌詞に「メンドクセぇー」とかあるんですけど、普段の私とは正反対なんじゃないかなって思って。これがレコーディングの1曲目だったんですけど、「メンドクセぇー」ってあんまり言ったことないなと思って悩んでたんです。でも、レコーディングでは今までやったことがない表現も全力で探して挑戦して歌いました。だからこのEP「Weather」は、ほかにも今までにない自分を出せてるんじゃないかなって思います。どついたるねんさんくらい私もはっちゃけられるような人になってみたいなって思いました(笑)。