どついたれ本舗・白膠木簓役 岩崎諒太が語る、「ヒプノシスマイクはここがおもろい!」

個性豊かなキャラクターたちが、ラップ・バトルを展開する、大人気音楽原作キャラクターラッププロジェクト、「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」。その3年ぶりとなるフルアルバムが6月15日にリリース! 新曲「CROSS A LINE」のほか、 6ディビジョンによるそれぞれの新曲6曲など、ヒプマイの魅力がたっぷり詰まった今作。OTOTOYでは、オオサカ・ディビジョンのチーム、どついたれ本舗の白膠木簓(ぬるでささら)役の声優・岩崎諒太にインタヴューを実施。彼の目線から見た、ヒプノシスマイクの魅力、そして、大阪出身である彼がライヴにおいて最も大事にしていること。そして、実は歌ってみたい他ディビジョンの楽曲まで、じっくりと語ってもらいました!
"ヒプマイ、3年ぶりとなるフルアルバム
「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」とは?
2017年9月に始動した音楽原作キャラクターラッププロジェクト“ヒプノシスマイク”。
総勢18人の個性豊かなメインキャラクターが「イケブクロ・ディビジョン」「ヨコハマ・ディビジョン」 「シブヤ・ディビジョン」「シンジュク・ディビジョン」「オオサカ・ディビジョン」「ナゴヤ・ディビジョン」の6チームに分かれ、 熱いラップバトルを繰り広げる。
バトルを彩るラップミュージックには、日本のヒップホップシーンを牽引するラッパー・トラックメーカーがクリエイターとして参加。様々な楽曲を声優が演じながらラップすることにより、音楽を軸に各キャラクターのストーリーが展開していく。また “ヒプノシスマイク” では、キャラクター性の強い音楽と、物語性の強い音声ドラマを原作として、 コミック、ゲームアプリ、舞台、アニメなど、様々なメディアミックスも行っている。
「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」ストーリー
西暦 XXXX年。
第三次世界大戦により世界は人口の3分の1を失った。
人類滅亡を危惧した権力者たちは武力ではなくディベートによる戦争回避を目指した。
しかし愚かな男たちは武器による争いを止めることはなかった。
そして西暦最後の年。
既存の世界は女性の手により終わりを迎える。
H歴。
武力による戦争は根絶された。
争いは武力ではなく人の特例に干渉する特殊なマイクにとって代わった その名も「ヒプノシスマイク」。 このマイクを通したリリックは人の交感神経、副交感神経等に作用し、様々な状態にすることが可能になる。
H歴3年。
人々はラップを使い優劣を決する。
男性は中王区以外のイケブクロ・ディビジョン、ヨコハマ・ディビジョン、シブヤ・ディビジョン、シンジュク・ディビジョン、オオサカ・ディビジョン、ナゴヤ・ディビジョン 等の区画内で生活することになる。
各ディビジョン代表のMCグループがバトルをし、勝ったディビジョンは決められた分の他の領土を獲得することができる。
兵器ではなく葉が力を持つことになった世界で今、男たちの威信をかけたディビジョン・ラップバトルが始まる。
INTERVIEW : 岩崎諒太

2019年にリリースされた、オオサカ・ディビジョンのどついたれ本舗の最初の楽曲『あゝオオサカdreamin'night』を聴いたとき、ラップスキルのレベルの高さ、そしてエンターテイメント性の濃さに驚き、感動したことを覚えている。それから3年経ち、どついたれ本舗は、ニューアルバム『CROSS A LINE』に収録されている楽曲“縁 -ENISHI-”では、レゲエ・チューンという新たな挑戦をしている。これまでと一風違う曲調だが、確かに彼らの個性が詰まった素敵な楽曲に仕上がっている。白膠木簓役の岩崎諒太に話を訊くと、彼がいかにお客さんのことを第一に考え、天性のエンターテイナーであるかがわかった。「とにかくお客さんに楽しんでもらいたいんですよ!」と話す、彼のようなメンバーがいるからこそヒプノシスマイクはおもろいのだと思った。
インタヴュー&文 : 西田健
撮影 : MANAMI
自分の分身なんちゃうかなくらいの感じですね
──岩崎さんは、2019年からオオサカ・ディビジョンの新チーム、どついたれ本舗の白膠木簓役としてヒプノシスマイクには、参加されました。この3年でヒプノシスマイクという作品に対する気持ちや印象は変わってきましたか?
この3年の間にオオサカ・ディビジョンのどついたれ本舗というチームとしても、白膠木簓という役も、かなり自分に馴染んできた感じがしますね。
──作品に参加してみてから感じたこともありますか?
ヒプノシスマイクはキャラクターとラップの融合というコンテンツなんですけど、ラップって難しいじゃないですか。だから、最初は「どんな感じでやったらええんかな?」って思ってたんですよ。でも、実際に作品に参加してみて、明確にそのすごさがわかったんです。ほんま業界最先端を行ってますし、楽曲を提供してくれる作曲家さんをはじめ、関わってくれるスタッフの作品に対する愛情が全然違う。そういう部分から生まれる爆発力と、キャラクターやストーリーも全てがマッチして唯一無二の世界なんですよね。
──ご自身で感じるヒプノシスマイクという作品の、ここがおもしろいって思う部分はありますか?
ドラマトラックで急にラップが入ってくるシーンがあったのは、まず衝撃でしたね(笑)。「ここでラップはいるんや!?」って。こんなの他の作品ではなかなかないですし。でも、ストーリーを追っていくと、伏線の張り方が鮮やかでおもろいんですよね。過去の繋がりもどんどん深掘りされていきますし。点と点がどんどんと繋がっていくところも快感ですね。
──相関図見るだけでおもしろいですよね。
キャラクターが濃ゆいんですよね。こことここは因縁で、ここは仲良よくてって、見ていて全然飽きない。オオサカは、零がいろんなところで暗躍してますし、簓と因縁があるヨコハマ・ディビジョンの碧棺左馬刻とはこの後、どうなるのか。中王区周りのストーリーもどんどんヤバいことになってます。毎回ドラマの台本をもらう度に衝撃を受けてるんですよ。「うわ!こんなやつ出てきた!」とか、僕もファンの方と一緒に楽しんでますね。
──ストーリーは目が離せないですよね。
ドラマトラックを聞いたうえで、楽曲を聴くと新たな解釈ができるんですよ。もちろん楽曲だけで聴いてもおもろい。ヒプノシスマイクという作品全体で見たら、ライヴもアニメもゲームも舞台もコミカライズもあるんで、どんどん沼にハマっていけるのも楽しいですよね。この前ゲームで、他のキャラクターと入れ替わるイベントを演じたんですけど、それもまた良かったですね。「このキャラクターなら、これ!」みたいな特徴があるんですけど、それを自分でやってみたら色々見えてくるものがあって。そういうのもおもろいですね。

──ファンの方の熱量もすごいですよね。
楽曲がリリースされるたびに、ファンの方の歌詞に対する考察を見るのが楽しいんですよ。歌っている自分よりすごい考察をされてる方もいますし、毎回コメントを見て感動してます。自分たちと全然違った方向の目線で見てくれてるのがおもろい。そのなかでも、いろんなキャラクターとのつながりを楽しんでもらえているみたいで嬉しいですね。
──なるほど。ご自身が演じていらっしゃる白膠木簓という役に対しては、どのように感じていますか?
正直、簓ってめっちゃ人気あるんやなって思いました(笑)。僕としても大阪のお笑い芸人というキャラクターが、なんかすごく入り込みやすいんですよ。もはや自分の分身なんちゃうかなくらいの感じですね。
──「岩崎さんってそのまんま簓みたい!」というファンの方のツイートやYouTubeのコメントもありますよね。
ありがたい話ですよ。自分としても、簓みたいなおもしろい人間でありたいというのは常に思ってますね。
──ちなみにお笑い芸人の簓という役を演じるにあたって、参考にされている芸人さんっていらっしゃるんですか?
そうですね…。そう言われると、この方! っていうのはいないかもしれないですね。いろんな芸人さんの要素の集合体というか。自分は大阪出身なので、体に染みついている部分があるかもしれないですね。笑いに関しては結構うるさいんですよ。そこは大阪代表として、自分自身でもかなりこだわっていますね。
