INTERVIEW : チッチチチーチーチー
チーチーの加入は、ASPの実力を一気に押し上げる。歌もダンスも精神力も。そして取材で伝わってくる明瞭な答えにも感激してしまった。 個性豊かなASPの中心となる実力者の加入は、 ASPを間違いなく次のステージに連れていくだろう。
インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 東原春菜
写真 : 大橋祐希
自分たちで未来を掴みに行くことがWACKでやりたいこと
──チッチチチーチーチーという名前はどうやって決まったんですか?
チッチチチーチーチー(以下、チーチー) : 私がいろんな候補を考えたなかで、「チーチー」っていう案を出したんです。それを渡辺(淳之介)さんが、「チーチーチーチー」か「チッチチチーチーチー」にしてくれて、おもしろいなと思った「チッチチチーチーチー」を選びました。
──オーディションを受けるのは勇気がいったんじゃないですか。
チーチー : すごく悩みました。2020年の〈WACK合同オーディション〉をニコ生で見ていたんですけど、そのときは目の前のことに必死過ぎて「WACKってかっこいいな」ぐらいにしか思ってなかったんです。でも、2021年のオーディションも見て「その場に自分がいたらどうしてたかな?」って考えていて、応募しなかったことに後悔していました。
──WACKにハマったきっかけは?
チーチー : 最初はBiSHさんの音楽でした。でも、WACKのことは詳しくは知らなかったんです。ある日、アイナ・ジ・エンドさんがテレビに出ると知って「水曜日のダウンタウン」を見たら豆柴の大群さんが出ていて、ハナエ(モンスター)さんのことを好きになりました。ハナエさんが当時WAggにいることを知って、ハナエさんのWAgg卒業公演をニコ生で見ました。そのあと実際に福岡でWAggさんのライヴを観に行ったんです。WAggさんはいろんな先輩方の曲をカヴァーされているので、それから他のグループさんのことも好きになってWACKにハマりました。
──WACKオーディション1日目の面談でBiS、ASPを希望されていましたが、その理由は?
チーチー : WACKのグループさんは全部好きなので、どのグループも入りたい気持ちは同じくらいあったんですけど、そのなかでもBiSさんとASPは、自分のなかで入りたい理由を答えられたから「BiSさんかASPさんです」って言いました。
──その理由というのは。
チーチー : BiSさんは音楽がかっこよくて本当に好きだし、いろいろ続いている歴史とか背負っているものがたくさんあると思うんです。3期BiSさんはグループ愛が強い気がするし、全身全霊というものを感じてBiSさんに入りたいって思いました。あといろんな記事を読んで、ひとりひとりがBiSの音楽に対する気持ちが強いことが伝わってきてかっこいいなと思ったからです。
──ASPは?
チーチー : ASPは、いちばん新しいグループなので、まだ見ていない景色も多いと思うんです。準備されているものじゃなくて、自分たちで未来を掴みに行くことがWACKでやりたいことだったのでASPって言いました。