ディズニーランドに行こうって話をするくらいキャッキャしてます
──なるほど。昨年末には、紅白歌合戦にも出演されましたがどうでしたか?
リンリン : 不思議な世界でした。わたしにとっては一度きりの楽しかった行事として残しておきたいです。綺麗なものを見せる世界で、テレビのなかの場所という感じがしました。でも紅組が勝てたので嬉しかったです!勝ちたかったんですよ!
──みんなガチガチに緊張したって言ってたけど、リンリンさんはどうだったんですか?
リンリン : マツケンサンバが終わったら、すぐに着替えて出ないといけない感じで、気づいたらステージにいました。心の準備もできてないまま曲が流れて、そこからはもうパニックでした。BiSHの時はお客さんのペンライトが全部青になっていたらしいんですけど、全然覚えてなくて。客席に青いものが見えた記憶しかなかったですね。でも、おばあちゃんとか、清掃員のみんなが喜んでくれたならよかったなと思います。
──なかなか激動の年末でしたが、年始には12ヶ月連続リリースの1発目“FiNAL SHiTS”がリリースされましたね。
リンリン : “FiNAL SHiTS”を歌うときは、みんなグッと堪えながらやっています。歌詞がストレートだし自分たちの心境と思いっきり重なってるんですよね。お客さんに届けたいから客席をみると、涙目になっている人とか優しい顔をしている人とかが見えて。それでまた泣きそうになる。だから“FiNAL SHiTS”はちょっと危ないですね。
──この前のZepp DiverCityではじめて“FiNAL SHiTS”をライヴでやっているのを見たんですけど、手繋ぎながら去っていってバッと振り返るのがとにかくエモいなと。
リンリン : みんなで引っ張りながら手を繋ぐから、すごく痛いんですよ、あの時。
──“FiNAL SHiTS”もそうなんですけど、最近BiSHの楽曲を聴いていると、リンリンさんの歌の存在感が増してきたような気がしていて。
リンリン : “STAR”の時にちゃんと気持ちをこめて歌う歌い方を掴めた気がして、そこからですかね。前回の『GOiNG TO DESTRUCTiON』では、叫びながら歌うのにチャレンジしてみたりして、いまのような形になりました。
──“STAR”からリンリンさんのなかで、なにかを掴んだんだ。
リンリン : ずっと上手に歌うことばかり気にしていたんです。でもコロナ禍でお客さんと会えなくなってからは、音源からもライヴのような魂が伝わればいいなと思うようになって。音程を気にするより、しっかり気持ちを伝えたいと思って歌いました。歌の上手いメンバーはちゃんといるので。だったら自分は気持ちを込めて届けられたらいいなと思って。
──“FiNAL SHiTS”のMVも1番のサビの部分の、リンリンさんのパートで泣きそうになるんですよ。
リンリン : 撮影のときは前の人が撮ってる時からうるうるしちゃって。グッと堪えながら撮影に望みました。
──MVはいろんな考察をさせるようなものになっていますよね。
リンリン : MVではわたしの作った服をアイナが着て歌ってる、っていうふうにメンバー全員が一個の円を描けるような感じで繋がってるんですよ。だからBiSHは解散するけど、今後も六人は繋がっているような優しい気持ちになりました。
──MVのなかでリンリンさんはデザイナーとしてでてきますが、将来は服を作ってみたい気持ちはあるんですか?
リンリン : デザインはやりたいです。一度BiSHのローソンくじをデザインさせてもらったのがすごく楽しくて。衣装をメンバーに着てもらったときに、すごく嬉しかったので、いつかまたやってみたいです。
──アイナさんにインタビューしたときに、MVのダンスバージョンには、これまでの曲のいろんな踊りを入れているということを聞きまして。ダンスについてはどうですか?
リンリン : 2番のAメロのアユニが歌ってるところでは、アユニ対他の人の構成になっていているんです。わたしがアユニとリンクした振り付けをもらったんですけど、そこに “優しいPAiN”の振り付けがあって。わたしは“優しいPAiN”がBiSHでトップ3くらいに好きな曲だったので、それをアイナが知っていていれたのかはわかんないですけど、そこを踊れたのが嬉しかった。
──それは意図的なんですかね。
リンリン : どうなんですかね。ライヴとかで見て欲しいなと思います。あとモモコさんと歌うところが何箇所かあって、1番で肩をぽんぽんってするところがあって嬉しいです。モモコさんはずっと優しい顔をしてるので。
──最近特にBiSHのメンバー同士が理解しあって、仲が良いように見えていたんですが、実際すごく楽しそうですね。
リンリン : キャッキャすることが増えました。みんなでディズニーランドに行こうって話をするくらいキャッキャしてます。
──楽しそうですね(笑)。そして2月には“ぴょ”がリリースされました。この曲はリンリンさんがすごくハマってますね。
リンリン : すごくよかったです。BiSHでの自分が全部出せた気がします。いろんな声でレコーディングもできて楽しかった。
──“ぴょ”でのリンリンさんのオススメの部分はどこですか?
リンリン : 「ワンマン 個 でろでろ」です。ハシヤスメとモモコさんが歌ってる1番のところ。
──それはなぜ?
リンリン : すごく耳に残るし、自分が避けたかった歌割りなので(笑)。