来てくれる人たちに支えてもらってる
──最後の曲“Yours”はいつごろできた曲なんですか?
大山 : トラックのデモでいえば相当古いです。5年くらい前、『FREEDOM』を作ってた頃かな。当時、確かめっちゃ嵐を聴いていて「嵐みたいな曲やりたくない?」みたいな話をしました。
酒井 : 貴秋がこのベースのフレーズを口で歌って送ってきたんですよ。
真行寺 : 「亮輔、これ弾いてみて」って(笑)。
大山 : この曲も過去にアルバムに入れようかって話も何回かあったけど、ほかの曲とのバランスで漏れていって。でも、配信だったら出せるじゃんみたいな感じで出しました。この曲は、ギターのフレーズを作るのが難しかったんですよね。色々聞いていくなかで、ジョージ・ベンソンの曲に影響されて、ベンソンっぽいギターを入れたらかっこいいんじゃないかなというところで、だいぶ道が開けたみたいな感じがありました。
──この曲の作詞は酒井さんなんですよね。
酒井 : そうですね。もともと貴秋が作った歌詞があったんですけど、曲を仕上げていく段階で貴秋がちょっと詰まっていたんですよね。
真行寺 : 多分『Joyful Style』が2020年の最後に全部仕上がって、そこから “トロフィー”を書くまで1年くらい何も書けてない。最悪の暗黒時代。「俺もうこれダメだ…」ってなって、闇のなかに両足引きずり込まれました。生還しましたけどね(笑)。
──普段はほとんどの歌詞を書く真行寺さんから見て、酒井さんの歌詞はどうですか?
真行寺 : 僕に書けない表現の仕方もあるし、すごく良いですね。自分のせいでこうなってしまったのはあるんですけど、こういうチャレンジはバンドとしてはめちゃめちゃ良いと思います(笑)。
酒井 : サビの「love love love love fall in love」っていうのは元々あって、これだけは外せなかったので、それに沿ったストーリーにしたほうがいいよなと思って書きました。ちょっと前向きになっていくニュアンスを入れましたね。そこのニュアンスが崩れないように、ほかの曲に比べて英語がちょっと多いかもしれないですね。
──今作を作り上げて、いまBRADIOはどんなモードなんですか。
真行寺 : 自分的には盛り上がってきてんなって感じはしています。物作りはおもしろいなっていうところにいるかな。わくわくしてたり、あれもやりたいなこれもやりたいという気持ち。出来ることに限りがあるんですけど、そのなかでも自分たちなりに発信して、言ったり作ったりしていきたいです。
大山 : 一昨年、去年はコロナ禍でパニックみたいな年だったじゃないですか。我々も周りと同じように飲み込まれながら、これまで曲を作ってツアー組んで、それをライヴで育てて、という流れができなくなってしまった。そこで「新しいことをやらなきゃいけないのかな」って発想になって、それでいろいろやってみたんです。「こうなったんだから自分が変化して、ネオBRADIOになんなきゃいけないな」と。やっていくと、方法論が見つかるかもしれないし、今までの経験を活かせたり発見することがけっこうある。そういうなかでどうやって自分のマインドを作っていこうかなと考えていますね。
酒井 : 新しいエッセンスを入れていく歳なのかなと思うんですよね。アラフォーになってきて、若い人たちの感覚がわかんないことも増えてきた。だから、例えば流行っているゲームをやってみたり、そういうエッセンスをいろいろ入れたいなっていうモードになっている感じです。なにが求められているのか、なにが出来るのかを、探している感じではありますね。
──2022年はどういうことをしたいと思っていますか?
真行寺 : ライヴをいっぱいしたいですね。単純にやれてなさすぎるし。ライヴしか支えがないってのは非常に弱いんですけど、別に弱いのは俺だけじゃないし、やっぱり来てくれる人たちに支えてもらってる感じはありますね。
大山 : やっぱりツアーの価値はでかいですね。久しぶりに行く土地でお客さんとまた会えるのはシンプルに楽しみだし、新しい曲がライヴでどうなるか楽しみです。そういう期待感は今年はすごくあるのかなと。若いときは、「こうしなきゃいけないんじゃないか」と思っていたのが、年取ってなくなっていって、本質的な部分が出るような活動ができるんじゃないかなと思います。
酒井 : 地方によって、いまのご時世に対する考え方とかも違うだろうし、なかなか行きづらかったりする人たちも多いと思うんですよ。それでもライヴができて、それを支えてくれるスタッフのみんなや、来てくれる人には本当に感謝だなと。だからこそ続けなきゃいけないというか、続けていきたいなって強く思うようになったので、今年はそういう感謝を忘れずにやっていきたいです。その想像を膨らませていくと、やっぱり武道館でライヴをやってみたいですね。
編集 : 西田 健
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LIVE INFORMATION
BRADIO THE VOLCANOES Release tour 2022
2月26日(土)石川 金沢EIGHT HALL
2月27日(日)長野 CLUB JUNK BOX
3月02日(水)愛知 Zepp Nagoya
3月05日(土)静岡 浜松窓枠
3月06日(日)大阪 Zepp Osaka Bayside
3月11日(金)北海道 Zepp Sapporo
3月13日(日)宮城 仙台Rensa
3月20日(日)岡山 CRAZY MAMA KINGDOM
3月21日(月)福岡 Zepp Fukuoka
4月02日(土)広島 CLUB QUATTRO
4月03日(日)香川 高松MONSTER
4月07日(木)東京 Zepp DiverCity Tokyo
4月08日(金)東京 Zepp DiverCity Tokyo
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BRADIO、ディスコグラフィー
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PROFILE:BRADIO
真行寺貴秋(Vo)、大山聡一(G)、酒井亮輔(B)からなるファンキーなバンド BRADIO。
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