大人の階段を登っている途中みたいな
──カップリング曲の「NOT FOREVER」はどんな曲になりましたか。
アユニ : これも渡辺さん作詞なんですけど、歌詞もそれこそ本当にBiSHの歌だなというか。『笑われがちのその少女』とか『すぐにふさぎこんでしまう』とか、BiSHってクラスで一番キラキラ輝いてる女の子が集まってキラキラアイドルになりました! とかでは全くなくて。真反対な存在の子たちが集まって、ダサい姿も露わにしつつがむしゃらにずっとやってきたと思うので、それがありのまま歌詞に出てるなと思ってますね。
──2月の“ぴょ”も聴かせてもらいましたけど、急激に全く意味がなさそうな歌詞で。
アユニ : 「FiNAL SHiTS」もBiSHらしいし、「ぴょ」とかの理解不能な下ネタか? みたいなところがあるのもBiSHらしいと思うし、これも振付をアイナちゃんが考えてくれてできているんですけど、それもお相撲さんみたいな(笑)。多分アイナちゃんがちゃんと頭おかしい部分を出してくれている曲というか。ちょっと世界観が狂ってて楽しいですよ。早くライヴでやりたいですね。好きな曲です。
──12月は中野heavysick ZERO、年明けは代々木公園でライヴをやりましたけど、その2つのライヴに対してどんな想いを持ちましたか?
アユニ : 解散発表した日のライヴは、覚悟を決めなきゃけじめをつけなきゃって気持ちでいっぱいでそわそわする気持ちが大きかったです。でもPEDROのときも、活動休止が近づくにつれてライヴをやる度に目の前で泣いているお客さんの姿を見ることが多くなったんですよね。終わりや休止ってやっぱり強がれないくらい寂しくて悲しいことだっていうのはあるので、自分もすごいいろんな感情になるし、きっと清掃員もそうだろうし、清掃員と私たちはそういう部分で分かり合えていると思っているんです。自分も本当に清掃員が思っている以上にたくさん救われてきたし、支えられてやってこれているから、これからも清掃員がいないと私はBiSH人生を真っ当に生きていけないんだろうなと思っていて。だから代々木の日は本当にお互い抱きしめ合っているようなライヴだったなって思います。優しさだけの抱きしめ合いじゃなくて、喜怒哀楽が全部こもっていた。
──2022年はどんな一年にしたいですか。
アユニ : 「怒涛」という二文字が当てはまる年になりそうですし、当てはまるために私たちは走っていきたいなと思っていますね。あとはBiSHを知ってくれてる人、愛してくれる人、そしてこれから出会うかもしれない人に、たくさんたくさん愛と感謝を伝えていきたいなと。綺麗事かもしれないんですけど、私は今までできてなかったので。口下手だし、感情を表現するのも下手で、BiSHで色んなことに気付いて色んな感情も覚えて。やっと人間になれた、人間にならせてもらえたので、それは周りの人にもそうだし清掃員にもメンバーにも最後まで、たくさん愛で恩返ししていきたいし、していかなきゃいけないなと思ってます。
──恩返しの年なんですね。
アユニ : そうですね。直接たくさん会うのは今厳しい時代かもしれないんですけど、たくさん会いたいなっていうのを思ってますね。
──楽しみにしています。
アユニ : 頑張ります。頑張らなきゃいけないので。BiSHって大人になれない子どもたちが6人集まって大人の階段を登っている途中みたいな、登り続けている感覚があるので、解散発表したから解散までただ楽しくやるとかでは全くなくて、これからもっともっと頑張って、もっともっとかっこよくならなきゃいけないなって使命感はずっとあるし、そうなりたいです。
編集 : 西田健
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LiVE iNFORMATiON
COLONiZED TOUR
【公演日時】
■2022年4月3日(日) 山梨 YCC県民文化ホール・大ホール
open/start 17:00/18:00
■2022年4月9日(土) 佐賀 佐賀市文化会館・大ホール
open/start 17:00/18:00
■2022年4月16日(土) 和歌山 和歌山県民文化会館
open/start 17:00/18:00
■2022年4月17日(日) 奈良 なら100年会館
open/start 17:00/18:00
■2022年4月23日(土) 福井 福井フェニックスプラザ
open/start 17:00/18:00
■2022年5月7日(土) 秋田 湯沢文化会館・大ホール
open/start 17:00/18:00
■2022年5月8日(日) 青森 リンクステーションホール青森(青森市文化会館)
open/start 17:00/18:00
■2022年5月14日(土) 山形 やまぎん県民ホール(山形県総合文化芸術館)
open/start 17:00/18:00
■2022年6月5日(日) 島根 島根県民会館
open/start 17:00/18:00
■2022年6月12日(日) 三重 四日市市文化会館・第1ホール
open/start 17:00/18:00
■2022年6月18日(土) 大分 大分iichikoグランシアタ
open/start 17:00/18:00
■2022年6月19日(日) 宮崎 宮崎市民文化ホール
open/start 17:00/18:00
■2022年6月24日(金) 北海道 旭川市民文化会館 大ホール
open/start 17:30/18:30
■2022年6月25日(土) 北海道 苫小牧市民会館
open/start 17:30/18:30
■2022年7月3日(日) 鳥取 鳥取県立倉吉未来中心
open/start 17:00/18:00
【チケット料金】
通常チケット(指定席) ¥8,000(税込)
※未就学児童入場不可
※当公演は全て電子チケットとなります。
詳しくはこちら
https://www.bish.tokyo/news/
WACK WACK SHiT TOUR
【公演日時】
■2022年2月19日(土)宮城 仙台GIGS
[1公演目]Open/Start 13:30/14:30 [2公演目]Open/Start 17:30/18:30
[出演] BiSH/GO TO THE BEDS/PARADISES
【チケット料金】
■通常チケット(全席指定) 5,000円(税込)
※入場時にドリンク代別途必要
※未就学児童入場不可
※ダイブ/サーフ/モッシュ/リフト禁止
※全て電子チケットとなります
詳しくはこちら
https://www.bish.tokyo/news/
PROFILE
アイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ、モモコグミカンパニー、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・D からなる“楽器を持たないパンクバンド” BiSH。
2015年3月に結成。5月にインディーズデビュー。2016年5月avex traxよりメジャーデビュー。
以降、「オーケストラ」「プロミスザスター」「My landscape」「stereo future」等リリースを重ね、横浜アリーナや幕張メッセ展示場等でワンマンを開催し、ロックフェスにも多数出演。