【PIGGS、とらえる vol.11】「PIGGSが最後のグループだろうな」──プー・ルイに芽生えた、はじめての感覚

KINCHANという新メンバーを迎え、現在ツアーで全国各地を飛び回っているアイドル・グループPIGGSのインタビュー連載。今回は、プー・ルイの個別インタビューをお届けします。先日行われたオーディションや対バンイベント〈FAMILY BUTCHERS〉で生まれたPIGGSの変化について、そして、セカンド・アルバム『JUICYY』についても語っていただきました。そして、彼女が「PIGGSが最後のグループ」と語った、その理由とは?
また、12月28日には、セカンド・アルバム『JUICYY』リリース記念オンライン・インストア・イベントも開催します。今回は公開インタビューに、PIGGS全員に加え、サウンド・プロデュースを務めるRyan,Bが登場。こちらも併せてチェックを。
PIGGS、セカンド・アルバム『JUICYY』リリース記念、オンライン・インストア・イベント開催決定!
PIGGSの最新アルバム『JUICYY』のリリースを記念して、オンライン・イベントの開催が決定。イベントは2部制になっており、第1部は公開インタビューを行います。前半は、PIGGS全員が登場し、2021年の歩み、そしてこれからの動きについて語ってもらいます。また、後半はPIGGSのサウンド・プロデュースを務めるRyan,Bが登場。PIGGSの楽曲をどのようにして作っていくのか、そして、サウンド・プロデューサーの視点からアルバム『JUICYY』の楽曲について解説してもらいます。この様子はOTOTOYのLiveチャンネル(https://ototoy.jp/live/) で公開され、だれでも無料で視聴が可能です。
そして、第2部はZoomを使ったオンライン特典会を開催。参加ご希望の方は、12月16日(木)18時からOTOTOYで予約受付が開始される『JUICYY』(オンライン特典会参加券付き)ハイレゾ版を予約し、メールで送られてくるZoomのURLに指定の時間にアクセスすると、1枚につき30秒メンバーとのオンラインでのトークが楽しめます。こちらもお見逃しなく!
〈PIGGS『JUICYY』リリース記念 OTOTOY ONLINE IN-STORE〉
日時 : 2021年12月28日(火)
19:00 1部 : 公開インタビュー
出演者 : PIGGS、Ryan,B
配信URL : https://ototoy.jp/live/
20:40 2部 : オンライン特典会
22:00 イべント終了予定
『JUICYY』(オンライン特典会参加券付き)ハイレゾ版のご予約はこちら
https://ototoy.jp/merch/
※2021年12月16日(木)18:00〜予約可能となります。
INTERVIEW : プー・ルイ (PIGGS)

何度もプー・ルイにインタビューをしてきたけれど、今が一番充実しているんじゃない? 大好きなメンバーと一緒に一つ屋根の下に住んで、大笑いしたり喧嘩したり、でもそうやってみんなで少しづつ夢を達成していく。その充実感が“I CANʼT BE”のMVで見事に表現されていて、メンバーだけじゃなく、PIGGSに集う人たちも、プー・ルイの信頼できる仲間達なんだろうなって思う。武道館に立って欲しい、横アリに立って欲しい... もちろんその気持ちがないわけじゃないが、それ以上に『JUICYY』と言う名盤を作り上げたPIGGSと言うグループと仲間達が、この世界になにか新しい概念をもたらしてくれるような... そんな期待を持ってしまうんだ。
インタビュー : 飯田仁一郎
文 : 西田健
撮影: 大橋祐希
良いライブと悪いライブの感覚が分かった
──今回のオーディションは、何人くらい応募があったの?
プー・ルイ : 300人ぐらいです。
──そのなかで、なぜKINCHANを選んだの?
プー・ルイ : KINCHANのパフォーマンスを見ていて、メンバーみんなが「がんばれ!」っていう気持ちになったんですよね。“PIGGS-モナ・リザ-”、 “とらえる”を歌っていて、そこに嘘がなかった。素の自分をステージで出せるタイプだと思うので、それがPIGGSに合うなと思って。オーディションで毎日報告メールを送ったり、最終審査でプー・ルイの立ち位置で5曲の歌とダンスを2週間動画だけを見て覚えたりする課題があって。それを全部こなしていたので、根性があって頑張れる子だなと思って、そこに惹かれました。
──KINCHANが入ってPIGGSは変わりましたか?
プー・ルイ : 4人のときはキャラもパフォーマンスも、アイドルというより戦闘部族みたいに見えて、みんなひとりでも生きて行けそうなイメージがあったんです。でも、KINCHANが入ることによって、より応援したくなる要素が加わりましたね。
──KINCHANのご両親へあいさつはしたの?
プー・ルイ : コロナがいちばんヤバい時期だったのでZoomでやりました。応援している感じで「頑張ってほしい」って言われて。温かい家族がいるからKINCHANはああいう性格の子になったんだなって思いましたね。

──熱海から下北沢SHELTERを目指した〈PIGGS100kmマラソン “RUN or PORK” ~走れキンチャン~〉は、プー・ルイさんが考えた企画ですか?
プー・ルイ : PIGGSハウスのリビングにメンバー全員がそろったとき、自然と過去の企画の話になるんです。そのときKINCHAN は、自分だけ辛い経験をしてないことに負い目を感じていたみたいで。
──KINCHANの意思もあったんだ。
プー・ルイ : 他のメンバー3人も最初の〈I HATE PIGGS〉で100個課題をやったり、メンバー同士で喧嘩してぶつかったり、徒歩ツアーとかクマンバチの企画をやって、それが自信になって成長したなと思っていて。それをKINCHANにもやってあげる必要があるなと思ったので企画しました。あとは、25kmずつメンバーが一緒に並走することでKINCHANと話す時間も多くなるから、先輩としても成長したらいいなって。
──なるほど。対バンイベント〈FAMILY BUTCHERS〉は、どのような意図で組んだのでしょうか?
プー・ルイ : 自分の過去を振り返ったときBiSでやった〈shelter 7 days〉が楽しかったし、学ぶことが多かったなと思ったんです。それをPIGGSでやったらどうなるのかって考えて〈FAMILY BUTCHERS〉の企画がスタートしました。〈shelter 7 days〉は仲の良い人たちで組んでいたと思うんです。でも、PIGGSはそういう感じでやるのは違うし、もっとちゃんとお勉強させていただくっていう形で先輩方を呼んで「お客様に美味しいお肉を一緒に提供しましょう」というコンセプトでやることが決まりましたね。

──〈FAMILY BUTCHERS〉をやってみて、なにか変化はありましたか?
プー・ルイ : 先輩たちと対バンさせていただいて、ライブを観させてもらうなかで“PIGGSってこうだよね”っていう発見があった一週間でしたね。いままで、BiSとかLUI FRONTiC 赤羽JAPANのときは、渡辺(淳之介)さんやライブ制作の佐藤さんがいて、その方たちから「今日はダメだった」と怒られる日や、「今日は良かった」と褒められる日があって。10年前私も、「なんで今日は褒められて、この日は褒められなかったんだろう」って混乱することがあったんですよ。でも、自分で〈FAMILY BUTCHERS〉を企画して、良いライブと悪いライブの感覚が分かったというか。グループで見せたいものを達成できてなかった日に怒られていたのではないかって思ったんですよね。
──PIGGSとして見せたいものとは?
プー・ルイ : がむしゃらさを突き詰めて、ブルドーザーみたいな感じでバーっとステージで全てを出し切ることがPIGGSの良さだなと。メンバーとして入っているから、いままで良いライブと悪いライブのアドバイスがしにくかったんですよ。でも、〈FAMILY BUTCHERS〉を通して、ひとつ自分のなかの軸ができたのでやりやすくなりました。
──CHIYO-Pも言っていたけど、PIGGSの武器はがむしゃらだと。
プー・ルイ : うん。アルカラの(稲村)太佑さんがおもしろいMCをしたからといって、それを私たちが真似できるものでもないから、同じ戦い方じゃダメじゃんって気づいて。「PIGGSはPIGGSの良さで戦ったほうがいいな」と感じたイベントでしたね。良いライブと悪いライブの区別がわかったあと、メンバーに「良いライブか悪いライブかはお客さんが決めるものだけど、反省点を今後に活かしていくために自分たちで判断をするとしたら、グループで見せたいものを見せられなかった日が“良くなかったライブ”になるんだと思うんだよね。だからPIGGSは、がむしゃらさを突き詰めていきたいね」という話をしました。
