rirugiliyangugili 『Negative I Love You』
Yokai JakiやLil Ash 懺悔、moreruや滅殺(ANALSKULLFAKKU)などの怒れる若者たちと呼応する西の新鋭ラッパー初のミックステープ。ミクスチャーロックやハードコアパンク、ロシアンハードベースやガバなどの要素がコラージュ的に入り交じった多彩な10のトラックを、ストロングスタイルなラップで縦横無尽に駆け巡る16分56秒。トラップの持つ攻撃力をパンクの精神で増幅させたかのような破壊的な音像が、ジャパニーズ“HexD”とでも言うべき新たな波の到来を感じさせる。8月末に中野〈Heavysick Zero〉で開催されたイベント〈evil spa〉にシークレット・アクトとして登場し、9月にはWaaterやRSCなどが所属する注目のクルー〈SPEED〉とオカモトレイジが率いる〈YAGI〉のコラボ・パーティにも電撃参加。さらにはアートワークを手掛けたRY0N4率いるコレクティブ〈HEAVEN〉の新作『AiR』にも客演で参加するなど、シーンの垣根を打ち壊すような勢力的な活動ぶりも痛快だ。 なお、11月7日恵比寿〈BATICA〈で開催予定の『AiR』リリースパーティは既にsold out!11月14日の大阪会場(@CIRCUS OSAKA)で今を生きるフレッシュなラッパーの姿を目撃せよ。
ZOMBIE-CHANG 『PaRappa The Gabber』
D.A.N.やnever young beachといった東京インディーシーンと2010年代に連帯しつつ、あくまでも独自のスタイルを一貫するSSW、ZOMBIE-CHANGの最新作はまさかのPS1ゲーム「パラッパラッパー」にガバを組み合わせたネタモノテクノ! アパレルブランド「WIND AND SEA」とのコラボレーション企画への参加をきっかけに制作された最新シングルとして10月25日に急遽リリースされた。 ナードコアを彷彿とさせるサンプリングセンスの上にASMR的な効果音や左右に揺れ動くPAN振り、ビットクラッシュ気味なボイスなどが組み合わさり、1曲のなかでテンションが跳ね上がったのちフェードアウトする…という、2021年でしかありえない絶妙な塩梅に。従来の音楽的イメージを更新しつつ、芯にはやはりZOMBIE-CHANGらしい浮遊感を残すバランス感覚が衝撃的な名曲。
ZOMBIE-CHANG 『PaRappa The Gabber』
D.A.N.やnever young beachといった東京インディーシーンと2010年代に連帯しつつ、あくまでも独自のスタイルを一貫するSSW、ZOMBIE-CHANGの最新作はまさかのPS1ゲーム「パラッパラッパー」にガバを組み合わせたネタモノテクノ! アパレルブランド「WIND AND SEA」とのコラボレーション企画への参加をきっかけに制作された最新シングルとして10月25日に急遽リリースされた。 ナードコアを彷彿とさせるサンプリングセンスの上にASMR的な効果音や左右に揺れ動くPAN振り、ビットクラッシュ気味なボイスなどが組み合わさり、1曲のなかでテンションが跳ね上がったのちフェードアウトする…という、2021年でしかありえない絶妙な塩梅に。従来の音楽的イメージを更新しつつ、芯にはやはりZOMBIE-CHANGらしい浮遊感を残すバランス感覚が衝撃的な名曲。
釈迦坊主 『RYO』
〈TOKIO SHAMAN〉を中心にヒップホップシーンに不動の地位を築きつつある釈迦坊主待望の新作EP。 盟友OKBOY & Dogwoods、Kaine dot coもTr.3、Tr.4で参加。デビュー時から一貫したオリエンタルで怪しげな雰囲気はそのままに、各トラックでアンビエントからトライバルまでと異なるアプローチが見られる意欲作。特にラストを飾るTr.6「beta」はゴア~ダーク・サイケなトランスとトラップが融合したかのような進化を遂げており必聴! この路線でもう1枚リリースされることに期待せざるを得ないクオリティは、本人がミックスやマスタリングを含めセルフプロデュースを完結できるからこそのものか。ヒップホップ以外のビートを自然体で難なく乗りこなす姿にはラッパーとしての卓越したスキルが滲み出る。