「じゃあ、そのまま持ち上げてみようか」ってことになって
──“SAKEBE”のMV撮影はどうでしたか?
モグ・ライアン : スライムを被ったとき、生まれたての気持ちになったり、なにか吐き出しそうな演技をしたり、泣いたり、女優になったかと思いました。完成したものを見ると一本の映画みたいになっていて、映像としてものすごく迫力があってびっくりしました。
──どんな気持ちで泣いたの?
モグ・ライアン : 私は、先生に怒られたときのことを考えていたと思います。
──たしかに、怒られているような泣き方ですね。
モグ・ライアン : 演技なんてできないけど、いつ泣いていたか思い出してやるしかなかったので。
──全国ツアー〈TOUR STARFUCKERS〉のビジュアルもかなりインパクトがあって驚きました。なぜ、あんな風になったんですか?
モグ・ライアン : 最初から言われていて、髪型だけの話かと思っていたんです。けど、みんなと違う白さで顔を塗られて。目にカラコンを入れて、恐ろしい感じになっています。撮影本番のとき、渡辺(淳之介)さんに「試しに足開いてみて」って言われて、足開いたら「じゃあ、そのまま持ち上げてみようか」ってことになって、モザイクは後々「かけちゃおっか」ってなってかけました(笑)。
──そのまま持ち上げてあの形になったんだ(笑)。〈TOUR STARFUCKERS〉はコロナの影響でいきなりナアユさんが出られなくなり3人でのスタートでしたけど、どういう気持ちでしたか?
モグ・ライアン : 気にしすぎていたら前に進めないので、練習しているときから「これでもASPだ!」っていう気持ちでやっていました。あと、3人になっちゃったので、もっと大きく踊らなきゃと思っていました。
──フォーメーションは変えたんですか?
モグ・ライアン : フォーメーションは変えず、ぽっかり空けた状態でしたね。“レリゴ”の振り付けで、ナアユちゃんを担ぐ振りがあるんですけど担がない状態でやって、ナアユちゃんと手を繋ぐ振り付けでは繋いでいる体っていう。
──それこそ、そのなかでどうするのか求められるから難しいね。
モグ・ライアン : そうなんですよ。でも、ナアユちゃんがいなくなったわけじゃないので、それでよかったのかなと思いました。けど、お客さんはチケットを買ってくれているし、申し訳ない気持ちもあって。それでもかっこいい部分を見せられたら私たちも成長できると思ったので、プラスに変えようって思いでやりました。
──はじめて特典会をやってみて、どうでしたか?
モグ・ライアン : ユメカちゃん(ユメカ・ナウカナ?)を隣で見ていて、上手いなーって思いました。やっぱり喜んで帰ってもらいですし、私も頑張らないといけないなと。
──ユメカさんが喋りすぎな件については、どう思っていますか? (笑)。
モグ・ライアン : 助かっていますよ。私は喋らないタイプの人間なので、ずっと喋ってくれているとありがたいですし、あんまり顔には出さないですけど、たまにおもしろいこととか発言すると笑っています。
──僕も彼女は本当に素晴らしいと思います。8月24日は〈Shibuya WWW〉でツアー・ファイナルを迎えますが、どのようなライヴにしたいですか?
モグ・ライアン : 慣れている土地でも、会場は大きくなっているので緊張せずにツアーで培ってきたものを全部出したいと思います。