みんなが反対したのに、それでもプーちゃんが選んでくれた
──去年の1年間を振り返ると、やっぱり<WALK or PORK TOUR>中の事件が衝撃的でしたね。(※SHELLMEが以前付き合っていた相手と連絡をとっていたことがわかり、配信中に揉めた)
SHELLME : いま思い返すと、あの時は頑張っているつもりなだけで、頑張り方をわかっていなかったから、喝を入れてもらえてよかったです。またメンバーやPIGGSに関わってくれてる人とか、なによりぶーちゃんズの信用を失うのが嫌なのでもう連絡はとっていないです。
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──考え方が変わったんですね。
SHELLME : 「グループを良くするために日々考えてほしい」っていうのは言われていたんですけど、考えることさえしていなかったんです。一言で言うならば、すべてを舐めてたと思います。大きいステージに立つのがどういうことなのか、活動をさせてもらっているのはどういうことなのかとか、なにも考えてなかった。でもみんなと話して、とにかく迷惑をかけていることだけはわかったんです。それは本当にダメだと思ったから、この瞬間から心を入れ替えるって気持ちになりました。
──ずっとメンバーと歩いて配信していたことも大きかったですね。
SHELLME : はい。みんなに気づかせてもらう前の配信とかは、多分やばいこといっぱい言ってたと思います。それにも気付けてなかったから怖いですね(笑)。
──でも、その問題だって笑い話にできるくらい順風満帆な1年間でしたよね。
SHELLME : 夢のようでした。自分がワンマンなんてやるとは考えたこともなかったし、信じられなかったです。前のグループでは、会社が大きいからすごく大きな会場でやらせてもらってたけど、私たちを見に来てる人なんて本当に誰1人いなかったんです。だから、今は多くの人が見に来てくれるのが嬉しいです。でも、それはプーちゃんが積み重ねてきてくれたものがあってのことだってことを忘れちゃいけないですね。
──UMIちゃんの脱退はどのように捉えていたんですか?
SHELLME : UMIちゃんとは、多分メンバーでいちばん2人で話してたし、5人だったことを思い出したら、ちょっと寂しいです。ただ、いまは前向きで楽しそうなので「よかった」って思います。もちろん、嫌いになったわけじゃないし。
──気持ちの面では大丈夫だったんですか?
SHELLME : 私、最後に電話で辞めるって聞いたとき、言葉が出なかったんですよ。心のどこかで「UMIちゃんは辞めないよ」って思ってたんです。根性あるし、「絶対ここからやってやる」ってなるだろうって思っていて。だからそのときはめっちゃ泣いちゃいましたね。
──なるほど。UMIちゃんが抜けたあと行われた、4月27日の<恵比寿LIQUIDROOM>でのライヴはどうでしたか?
SHELLME : UMIちゃんへの想いを2日にわたって整理できたなって感じでした。1日目はMCをしたんですけど、「5人でやってきたことがなくなるわけではない」みたいなことを話しました。2日目は“4人のPIGGSのはじまり”という気持ちで臨みました。いままではUMIちゃんがみんなのバランスをとってくれてたんですけど、他にやりたいことがあるならば、それを応援するのが当たり前だと思います。そう4人で思えたので、絆は深まったんじゃないかなって思います。そうやって考えたほうが、UMIちゃんがいなくなっちゃったこととかも意味があると思うし。
──他のメンバーについてはどう思っていますか?
SHELLME : BAN-BANは、最初は苦手だったんですよ(笑)。でも嫌いとかじゃなくて「なんでそんなこと言うの? 」みたいな感じ。ただ、彼女は構って欲しくてやっていたらしいんですよ。でも最近の彼女は嫌なことを言わないようにしているらしく、いまは普通です。ビジネス不仲なだけ(笑)。
──CHIYO-Pさんはどうですか?
SHELLME : CHIYO-Pは「私がこうって思ったらこうなんだ」みたいな感じですね。“人間”というより“CHIYO-Pという生き物”として生きてる感じがしますね。でも、あの歳のわりに大人だし、ちゃんと、いろんなことがわかってるのかなと。
──プー・ルイは?
SHELLME : プーちゃんは、めちゃくちゃギャップがある人です。2人でいるとおバカさんすぎて、社長とか、プー・ルイとかを忘れちゃいます。けど、PIGGSとして、すごく的確なことを言ってくれて、ハッとしますね。あとは、オーディションのとき、みんなが私を選ぶのを猛反対したのに、それでもプーちゃんが私のことを選んでくれたから、それがずっと嬉しいです。
──そんなに猛反対されたんですか?
SHELLME : オーディションのとき、私が去った後の会話も聞いちゃったんですよ。それで、プーちゃんが「合格ですね」って言ったときに他の審査員のみんながめっちゃ反対してて(笑)。でも、それでも選んでくれたってすごくないですか? そう考えると、<WALK or PORK TOUR>のときは、本当に申しわけないなって思います。