今週のFRIENDSHIP.(2021年6月16日)
カルチャーの前線で活躍するキュレーター達が厳選した音楽をデジタル配信し、アーティストの音楽活動をサポートするサービスFRIENDSHIP.の新譜を毎週水曜日に紹介する「今週のFRIENDSHIP.」。さらにその中から、FREE THROWのタイラダイスケとオトトイ編集部の梶野有希が選出した2組のショート・レヴューも掲載。
第14回は、Pablo Haiku「park」とioni「Pulse」をピックアップ！FRIENDSHIP.の選び抜かれた多彩な音源を高音質でお楽しみください。
また本連載は今回が最終回となります。今後のFRIENDSHIP.の新譜もお楽しみに!
今週のイチオシ
Pablo Haiku「park」
このレビューを書いたタイミングでライブ経験ゼロ、正真正銘キャリア初のリリースとなる現役大学生バンドPablo Haikuのファースト・シングル。FRIENDSHIP.のキュレーター会議でこの曲を聴いた時にThe fin.のYutoが「The Postal Serviceみたい」と言った言葉が自分的には「まさに!」という感じ。ロック〜ダンス〜エレクトロニカを横断し、過剰にセンチメンタリズムをもって描かれる内省的なエモーショナルさは、USインディーのそれと近しい質感かと。「What should I’ve said to her?」のリフレインがぐっと耳にこびりつく、初作にして名曲。
タイラダイスケ(FRIENDSHIP./FREE THROW)
ioni「Pulse」
作編曲家・トラックメイカー、まつもとたくやのソロ・プロジェクト、ioni。光が差し込む窓辺の写真を参考にして制作された前作「Quiet」は、エレクトロニカな要素がふんだんに散りばめられていたが、ミステリアスな写真をもとに制作された今作はオーケストラのような奥行き感のあるナンバーに仕上がっている。彼のことをもっと知りたいと思い、Twitterのプロフィールを覗くと、「ひとりで黙々と曲を作っています。」とのコメントがある。ioniの曲には、アプローチは違えど、どれも凛としたアティテュードが表れている。余白の丁寧な使い方や、写真から浮かぶ情景を音楽へ100%消化するサウンド・メイクからは、ひとり黙々と音楽と向き合っている彼の姿が思い浮かぶ。
梶野有希(オトトイ)
ピックアップアーティスト
タイラダイスケ(FRIENDSHIP./FREE THROW)
・Pablo Haiku「park」
・揺らぎ「While My Waves Wonder」
・Strip Joint「Night Kings - Single」
・butohes「Lost in Watercycle」
梶野有希(オトトイ編集部)
・ioni「Pulse」
.フレディーマーズ「さよならジェイミーフォックス」
FRIENDSHIP.とは？
ー世界に届く音楽は 君のまわりにいる
FRIENDSHIP.とはカルチャーの前線で活躍するキュレーター達が厳選した音楽を世界187か国へデジタル配信し、アーティストの音楽活動をサポートするサービス。 キュレーターは、届いた楽曲を審査し、通過したアーティストの楽曲を配信するほか、デジタル・プロモーションのサポートも担う。
リスナーは自分の知らない音楽、心をうたれるアーティストに出会うことができ、アーティストは感度の高いリスナーにいち早く自分の音楽を届けることができる。
■FRIENDSHIP.公式Twitter：https://twitter.com/friends_hipland
■FRIENDSHIP.公式HP：https://friendship.mu/
■FRIENDSHIP.公式プレイリスト：https://open.spotify.com/playlist/6SzuvuggD8pIIWglRxmjyf?si=NzeaQH9QTBWSpBcbUGVXVg
PROFILE
Daisuke Taira(FREE THROW)
新進気鋭のバンドと創り上げるROCK DJ Partyの先駆け的な存在であるFREE THROWを主催。過去3枚のコンピレーション・アルバムのリリースや、川崎で開催されているオールナイトロックフェス「BAYCAMP」のDJブースのディレクションを担当するなど、パーティーの枠を超え、活動は多岐に渡る。
DJ個人としても日本全国の小箱、大箱、野外フェスなど場所や環境を問わず、年間150本以上のペースで日本全国を飛び回る、日本で最も忙しいロックDJの一人。過去にはライブハウス新宿MARZの店長/ブッキング・マネージャーも務めた。
■タイラダイスケ公式Twitter：https://twitter.com/taira_daisuke
