2020/03/31 00:00

特別対談 : mora qualitas x OTOTOY ── 音楽体験をより良質に、より簡単に、2020年代の音楽配信

竹中直純(OTOTOY)、黒澤拓(mora qualitas)

昨年10月にスタートした、高音質ストリーミング・サービス、mora qualitas。CDと同等のロスレス音源から、24bit / 96kHzまでのハイレゾ音源を気軽にストリーミングにて聴き放題というサービス。現在多くのサブスクリプション・サービスが圧縮音源でのストリーミングをおこなっているなか、ロスレス以上の音質のストリーミング・サービスは、国内発としてははじめてとなる。そしてOTOTOYは2018年9月より国内初となるユニバーサル・ミュージックのロスレス音源(ハイレゾ音源も)を配信開始するなど、それまでにも国内インディ・レーベルの音源のロスレス配信を積極的に推し進めてきたダウンロード・サービスでもある。この事実が示すように、ストリーミングとダウンロードと、サービスの種類は違えど、ふたつのサービスの根幹はとにかくより良い音を届けたいという部分が共通している。ストリーミング・サービスやダウンロードがもはや普通のものになった2020年、良質な音楽体験を提案すべく本記事をお届けしよう。ふたつのサービスから、mora qualitas事業グループを代表して黒澤拓、そしてOTOTOY代表取締役の竹中直純による特別対談だ。

写真 : 沼田学
取材 : 河村祐介

mora qualitasとは……

Mac版アプリ

2019年10月24日に先行無料体験スタート、11月25日にサービスが本格スタートした定額制の音楽ストリーミング・サービス。スタート時の音源数は約500万曲で、音質はCDと同等のロスレス(16bit / 44.1kHz)以上で、24bit / 96kHzまでのハイレゾ音源も楽しめる(コーディングはFLACを採用)。月額1980円。デスクトップのアプリ(Windows/Mac)、もしくは2月に登場したiOS / Androidのアプリで再生ができる。デスクトップ・アプリでは音質に特化した「排他モード」を選択することで接続したUSB-DACへ忠実に音源データを転送できるほか、iOS+Lightning接続のUSB-DACの組み合わせでビット・パーフェクトの再生も可能となっている(Android版は非対応)。30日間の無料体験が可能。

mora qualitas公式サイト
https://mora-qualitas.com

対談 : 黒澤拓 x 竹中直純

──まずはmora qualitas、設立の経緯を黒澤さんにお教えいただきたいのですが。

黒澤拓(以下、黒澤) : レーベルゲート内で、ダウンロード・ビジネスでやってきた音楽をより良い音でという活動を、より広く届ける方法は他にないのかと模索するようなプロジェクト・チーム…… というよりもまだ勉強会レベルの集まりがありました。その勉強会で海外や国内の状況、ハードの状況を鑑みながら、そういったさまざまな議論のなかで、次なる手としてハイレゾ、ロスレスのストリーミング・サービスという構想が固まっていったという感じですね。なので、もともと「ハイレゾのストリーミング・サービスを作るぞ」ということでプロジェクトがスタートしたわけではないんですよ。とはいえ、その勉強会からはじまって、最後まで一貫したものがあるとすると、いい音をより多くの人々へ届けるというビジネスをやるということで、その手段として、いまのビジネス・モデルが考え出されたという感じですね。

竹中直純(以下、竹中):良い音を届けるという根本的な部分は、消費者にとってすごく良い議論ですよね。でもその良い議論がどこで行われているのかが、会社名やブランド名が多く出てくるので読んでいる方々にはいまいち解りづらいかもしれないので解説してもらえないでしょうか。

黒澤 : レーベルゲートはソニー・ミュージックのグループ会社のひとつで、社の設立の経緯としては音楽のデジタル・ディストリビューションを担うため、そのためにソニー・ミュージックをはじめとして複数のレーベルが株主として出資し、設立された会社ですね。ソニー・ミュージックのなかでデジタル配信を専門にやってきた会社です。なので音楽のデジタル配信の課題を考えるとか、そういう素養がある。ここにはmoraというダウンロード型の配信サイトもあります。

──でもややこしいですけど、mora qualitasはmoraのあるレーベルゲートとは別会社なんですよね。

黒澤 : そうですね。本社であるソニー・ミュージックのサービスになります。ソニー・ミュージックの新たなサービスとしてスタートさせたわけですね。

──日本は欧米に比べてストリーミングの参入が遅かったり、イメージ的にわりとレーベルは消極的な雰囲気はありますが、さらにロスレス、ハイレゾというのは、当時はまだ無かったことを考えると大変だったんじゃないでしょうか?

黒澤 : すでにApple Musicなどのサブスクリプション・サービスがスタートした後でしたから、その部分での理解は進んでいましたね。加えて海外資本のレーベルはそもそもストリーミングに対して抵抗感がなく、国内のレーベルにしても前向きでした。ストリーミング・サービスは外資系が多いなか、国内のソニー・ミュージックがそれをやるということを評価したいという声をいただいたこともありましたね。

竹中:それは2017年ですか?

黒澤 : そうですね。そこから2018年にかけて。

竹中:少し古い話ですが、2005年、ナップスタージャパンの立ち上げに関わった当時、ネットの海賊ファイルがまだ多かった時期なので、「このままだと海賊盤がファイル共有という形で流通してしまっていて、お金が生まれない」と音楽産業全体が危機感いっぱいな状況でした。なのでナップスターの公式の聴き放題サービスは、レコード会社的にはマイナスになるぐらいならゼロを作るというような状況でした。それが2017年だと、今度はゼロの状況からプラスの状況を起こそうという流れになっていたという構造ですね。そういう意味では本質的にその存在感は違いますよね。

黒澤 : そうですね。国内外のサブスクリプション・モデルがすでにプラスの存在として認められているなか、そこからさらにひとつ上の音質のサービスを作ろうというところですからね。

竹中:さらに海外でサブスクリプション・サービスがそれなりにレーベルやアーティストのお金になっている状況があって、その雰囲気が日本の音楽業界にも受け入れられたのは大きかったんでしょうね。

黒澤 : そういう意味では、僕らが動き出したタイミングもちょうどよかったのかなと思いますね。メジャーの音源はほぼ契約できています。あとは国内外のインディ・レーベルを開拓していくという感じです。基本的にレーベルからの反応としては前向きな感じがしますね。やはりストリーミング・ビジネスが上り調子になっているのは大きいんじゃないかな。音源のデリバリーのチャンネルも、すでに他のストリーミング・サービス用のものが用意できているので追加投資も必要ない場合が多いと思います。

ストリーミング・サービスの継続性

竹中:いま、時事問題としてコロナ・ウィルスがひとつどうしてもトピックスとして上がってくると思うんですが(取材は3月23日に実施)。外出を控えるという部分で外食や外出の出費が減っていくなかで、映像や音楽のサブスクリプション・サービスが注目されるいい機会になっています。ひとつひとつは1000円とか2000円とかですけど、いくつも契約すると家計にとってそれなりの金額になってしまいますよね。そうなると“家計のうちのエンタメに払うお金”というのがクローズアップされる時期でもあると思います。そのなかでmora qualitasのような「お客様に良い音楽を届けるために」という姿勢は評価され、もっと知られるべきだと思っています。

黒澤 : ありがとうございます。

竹中:ストリーミング・サービスのビジネスモデルにもいろいろあって、例えばApple Musicには、同じ会社でiPhoneとかMacというデバイスを作っていて、Amazon Music HDは、Amazon Primeや通販などのもともとの事業があって成立しています。さらにYouTubeも、ちょっとモデルとしては違いますけど企業からの広告収入がある。少し踏み込んで言えば、ストリーミング・サービスで儲けなくても集客装置として機能すればそれでいい。そんななかでmora qualitasは音楽一本でクオリティを上げるぞというサービスなんで、真剣味が違うと思うんですよね。

──あくまでも音楽のサービスがメインでは無く、他のサービスや本業的なものがあってそれで成り立っていると。ソニーはWalkmanとかありますが、グループ会社内で別会社ですしね。さらにさきほどの話のようにソニー・ミュージックが母体としてやっている。

竹中:サービスの継続性の問題でもあるんですが、音楽が本業じゃない会社がやっていると、本業が傾いたらそのサービスを簡単に止めてしまうかもしれない。音楽を届けたい会社がやっていることと、表面的には同じサービスをやっていても本質的に全く違ったものだと思うんですよね。もちろん消費者のなかでは、その違いをなかなか区別できないことだとは思いますが。音楽を本業のツールみたいに考えてスタートしたサービスが消耗戦を繰り広げている残念な状況であると思います。僕らOTOTOYもそうですが、ちゃんと音楽を届けようと言っている存在がないと、特に国内の良質な音楽を届けようとしようとしているレーベルなんかが、サービスが無くなることによって、その煽りをうけて死んでしまうこともあるわけです。その点、ソニー・グループは今までの流れを見てるとそういう啓蒙はうまいんですよ。例えば「ハイレゾ」という言葉を積極的に使って、高音質配信を一般的な人の意識に概念として印象づけたように、高音質のストリーミング・サービスも別のものに化けさせて浸透させて、なくてはならないものに出来るかもしれない。

黒澤 : そうですね、まず、さっきも言ったように「サブスクのサービスを立ち上げるぞ」ではなく、「本当に良い音楽体験をして欲しい」というところではじまったので、配信サービスそれ自体が“おまけ”のサービスとは別ですね。例えばレコードやCDを買って、良い音質で聴くとか、音楽と今よりもう少し向き合っていた時代が過去にはあって、それをいまのテクノロジーを使って取り戻そうと、そういったところ。なので、ユーザーにアルゴリズムでプレイリストを提示するだけではなくて、作品のレヴューやバイオグラフィーだったりそういったものを長めに用意してディスカバリーに繋げるとか、良い音で聴こうというときに応えらえる機能を用意しておいたりなど、mora qualitasでは音楽体験自体をもっとリッチなものにしたいと思っていて。

“普通の人”に良い音を届けるというのが重要だと思っていて

竹中:使ってみて思ったのは、コラボレーションしたアーティストが出てくるところなんかは、mora qualitasでしか経験したことない気がしますね。例えばコーネリアスを調べると、マニー・マークが出てきた。昔のやつだけどちゃんと出てきて「そういえば」とそのアーティストを思い出す、気づきがあっておもしろかった。

黒澤 : 単純になんでも聴けるという時代を経て、今後は高音質も当たり前になっていくと思うので、そのサービスがなにを考えていて、音楽をどうしようとしているのかが重要になってくる時代だと思います。そこに僕らも呼応したものができればいいのかなと。

──OTOTOYはサブスクリプション・サービスではないですが、アプリで買った音源が聴けて、記事なんかも読めるというところでそういう意味では先ほどの「音楽を届ける」というところも含めてわりと共鳴する部分はあるのかなと。

竹中:音楽に対して、総合的な体験を用意することで普通の人が離れていかないようにしたいと考えていて、その方法論がOTOTOYではアプリだったり、mora qualitasの高音質のストリーミングだったりということだと思います。

黒澤 :僕らも“普通の人”というのが重要だと思っていて。これまで前職も含めて、ハイレゾ配信サイトはセレクションなんかも含めて、あまり普通の人向けでは無く、やっぱりオーディオ好きなどに向いてやっていたと思います。もちろんそれは意識してそうしていたところではあるんですけど。もっと普通の人に届くように公共インフラ化するというのが大事だなと思っていて。マニアックな聴き方もできるんですけど、最終的にはみんなに届くような形、届くことで時代を変えていきたいと思っていますね。いまの動きに流されるだけじゃなくて、世の中を動かしていくという。そこは目指すべきことだと思っています。

デバイスの変化と高音質ストリーミング・サービス

竹中:この10年間を考えると、iPhoneのイヤフォン端子がなくなった時期とも言えますよね。そこでワイヤレスのBluetooth(以下BT)イヤフォンが売れているわけですが、でもBTはもともとの技術的には高音質で音楽を鳴らすということが、すごい苦手な規格です。そんな規格に対して、追加で技術開発をして、音質をなんとか追いつかせている現状があるんです。ソニーであればLDACという高音質でオープンなコーデックがある。本来であれば、有線のほうがいいのか無線の方がいいのかという重みづけは消費者側の話を訊かないといけないような事柄だと思うんですけど、Appleはいきなり無くしてしまった。そもそもフロッピーディスクとかその後すぐにCDドライブとか、ドライブをどんどん無くしていくことで有名な企業でしたが(笑)。そんな状況に「Apple様の考えること」として考えることなく消費者側も追従してしまう状況はちょっと変ですよね。そのあおりを受けて、mora qualitasのようなサービスがあっても、現状だとたとえばiPhoneを使って、BTのイヤフォンで再生した場合、デバイスによる制約でその音質のポテンシャルを全ては発揮できない。ハードウェアによって、高音質で聴きたいという人たちのニーズを満たせない状況になってしまった。でももちろんワイヤレスの便利さを知ってしまっているので、戻りたくない人もいる。そういう状況ではソニーみたいな会社がハードウェアとLDACみたいな技術をさらに進化させるというのは大事だと思います。あとは例えばBTの規格自体を拡張するとか。これはOTOTOYにはできないけど、ソニーならできるかもしれない。そういう希望を持っています。そんなことができ得る企業グループのなかに、mora qualitasがあるというのは迫力があるんですよ。それが文化的な未来の素地になっていると思います。

──余談ですがLDAC対応のイヤフォン、もっとバンバン出て欲しいんですけどまだあんまりないですよね。

黒澤 : そうなんですよね。送信する側のDAPなども含めて。

竹中:LDAC対応のチップがまだあまりないということだと思います。ポピュラーなチップが対応すれば一気に広がっていくと思いますよ。apt-X HDの対応もわりと数年かかった気がする。ソフトウェア・レベルは早いけど、やっぱりハードウェアとして広範囲に実装されるのは時間がかかると思う。

──mora qualitasはいまのところどのあたりの音楽が良く聴かれているんですか?

黒澤 : やっぱり、J-POPとか国内の音源が多いですね。次いでクラシックとジャズというのが聴かれている感じですね。スタートして半年いかないぐらいですが、まずいちばんはじめに使っていただいているユーザーの層を反映しているかなと。

──まずはもともとオーディオ、ハイレゾを聴いていた層という感じですかね。

黒澤 : そうですね。そこはまずはじめにアピールしたい層でもあります。まずはその層に音質を評価していただくことも大事だと思ったので。でも2月に出たモバイル・アプリで、モバイルを主に使う人が今後入ってくることを考えると聴かれるジャンルが少しづつ変化していくと思います。さっきも言ったように今後はもっとどんどん広げていければと思います。そこでやっぱり重要になってくるのが、さっき話に出た、iPhoneで手軽に聴けたりすることなんですね。いまはスマフォにDACをつないだりしないと完璧な音質では聴けないわけで。

竹中:BTのイヤフォンでも高音質で聴けたりというのは重要ですよね。普通の人にとってはDACを刺さないといけないというのはものすごく敷居の高いことだと思う。mora qualitasも、OTOTOYもそうだと思うんだけど、ものすごい簡単に高音質で聴くためにはどうすればいいのかというのは僕ら自身は答えを出せてないんですよ。いまオープン・エアーのスピーカーから音楽をかけるとすると、アンプとかDACとかPCとか立ち上げて、ちゃんとしたストリーミングの環境で再生するのに、数分かかってしまう。ついこの前、晩ご飯の時に音楽を流そうと思ってやってみたらなんやかんやで4分ぐらいかかってしまった。それってブラウン管テレビを立ち上げて、映るのを待ってたみたいな時間ですよね。昭和か!みたいな。でも途中で「アレ? ルーター切れた?」みたいなことを気にしたりとか。

フォーマットもその時代のインフラや受け手側のストレージ容量などに合わせてアップデートされるべきだと思う

竹中:ちょっと話はそれますがYouTubeで長めの映像をみたときに途中で入るCMは最初の数秒は飛ばせない。しかも音が急にでかくなったりする。あの体験って、それこそビデオ・レコーダー出現以降の体験でいえば劣化しているんですよね。そういった意味での劣化のない体験を家庭に持ち込もうとすると時間とコストがかかってしまう。

──便利なようでいて劣化というのはあるかもしれませんね。たしかにCD1枚入れて再生ボタンを押して、それなりの高音質で聴けるというのを考えると劣化しているかもしれない。

竹中:おそらく、それこそmora qualitasがボタンひとつでとりあえず高音質で再生されるみたいなハードウェアを作ることができれば、これはもうみんな買いますよ。

黒澤 : 楽ちんな方がいいですもんね。

竹中:それが何百万のスピーカーとかそういうものではなく、技術的に素直なごく普通の音であればいいと思うんですよ。

──そのひとつの指標が圧縮音源ではなく、CD~ロスレス音源以上ってことですよね。

竹中:そこにmora qualitasの本当の意味があると思う。ものすごい良い音質のみではなく、体験の質の高さとか手軽さとか。

黒澤 : ハードも含めての体験の質は大事ですね。これからチャレンジしたいですね。

竹中:いまBluetoothのスピーカーがものすごく売れているのは、そのへんが2~3個手順が少ないからですよ。そこに音質はそこまで関係ないんですよね。でも、音質が良かったらさらにいいわけだから。ちょっとした生活体験の向上って、自分自身の例で言えば結構うれしいんですよ。洗剤の成分がパワーアップしてよく落ちるようになったとか、そういうことってうれしいですよね。それと同じ。

黒澤 : いつもやっていることがそうなるのはうれしいですよね。

──音楽を作られている現場でいうと、ハイレゾレベルのデータで作られているのは当たり前じゃないですか? もちろん制作の現場とリスナーの水準って違うと思うんですけど、少なくともマスタリングは最終的にCD品質のものを作るのがいまは一般的。いまCDを除くと、ハイレゾが無ければ、最終的には、圧縮音源であるAACだけでしかリリースされないことあります。また、CD全盛期の過去の音源に関しては特に思うんですけど。それもレーベルによってはAACだけしか配信されないことがある。これって音作りからマスタリングをするというアーティストのプロセスを踏みにじっている行為じゃないかと思うこともあります。

竹中:最初にiTunesがAACを採用したのは、単純に世界中のインターネットのインフラが弱かったからなんですよ。その環境下での技術の選択であり、ネット・インフラの様子をみながらAppleもAACのレートを128kbpsから256kbpsに上げるということが2007年におこったわけです。いまそれから10年以上経って、インフラも整ってきているからCD大のデータをそのまま流してもいいところまでとっくに来ている。だけど、インターネットのトラフィックなんて普通の人は全然意識しないと思うんですよ。

──そうですね。昔の電話回線からブロードバンドになる頃はトピックとしてよく語られてましたが、光回線、さらにWi-Fiが普及してからはまったく気にしなくなったというか。

竹中:配信する側も、圧縮していない音源をサーバーに置いておくとすごいコストがかかります。とはいえ伝送の部分ではそのデータは流しても問題ないレベルまではきている。でも、なぜかメディアがそういう話に飽きてるのか、一生懸命そういうことを言っても誰も書いてくれない状況なので(笑)。一方でNTTに先駆けてソニーには、これまたグループにNURO光みたいなネット・インフラの先進的な技術があってと、その動きとmora qualitasを一緒に考えるとすごいんですよね。そういう技術の点で、パーツが揃いつつある。この凄みを音楽好きな人たちに伝えることが高音質での配信が普及することにとって力になると思うんですけど。

黒澤 : やっぱりインフラの発達というのは大きいですね。フォーマットもその時代のインフラや受け手側のストレージ容量などに合わせてアップデートされるべきだと思うし、それを考えるといまロスレス以上で配信するというのは問題なく普通にできることだと思います。逆にいえば、それがあって当たり前ぐらいになるようにするには僕らのような事業者側が仕掛けていかないといけないことですね。そういった環境は揃ってきているので、一方の再生環境の提案とか、そういうことも今度は大事になってくると思う。まさにそういった話題をお客さん同士で情報交換してもらえるように、mora qualitas内にコミニティ・サイトを今日立ち上げたところなんですよ。

──おお。

黒澤 : mora qualitas storyという名前なんですけど。そこにはひとりひとりのお客さんがどういった形で音楽を聴いてきたのか、とか聴いているのかとか、ある曲にはこんな思い出があるとか、そういうストーリーを綴ってもらおうと。あとはさきほど言ったようなハードウェアとの組み合わせで「どう聴く?」というような提案も必要だろうと思って。僕らも提案はするんですけど、お客さん側でも様々な工夫をして音楽再生を愉しんでいらっしゃいますよね。。ハイエンドからモバイルの簡単なシステムまで。そういう情報を交換していただきながら、ソフトとハードの両面から音楽を楽しんでいただけたらなと。

AACが具体的にどんなテクノロジーなのかもっと知って欲しい

竹中:ソニー(グループ)が一丸となってmora qualitasを開発、そこにLDACもあるし、Walkmanもあるし、インフラも整えるし、レーベルも今後も口説いていくということですよね。mora qualitasは音楽を普通の人のすぐ側にあるものに戻しますという宣言とも取れる。そんな宣言が、普通の人の頭で1回以上意識されるために全方位的にメッセージを発して欲しいですね。

黒澤 : そういうところでいえば、やっぱりさっき言ったようなハードウェアの部分はクリアしないとならない課題だと思います。同じグループ会社とはいえ、ハードウェアの部門とも今後密に連携していけたらいいと思う。モバイルだけじゃなくて、スピーカーで良い音を聴きたいというホーム・オーディオの方面でも新たな流れを作っていきたいですね。

──10年前はCD Walkmanで聴いていたのが、いまのストリーミング・サービスのみだと、量の部分では進化ですが、音質においては劣化ですからね。

竹中:AAC(編注)が具体的にどんなテクノロジーなのかをレーベルの経営者とか、アーティストとかがあんまり把握していないんだと思う。だからAACでいいやっていうことになってるんだと思います。MP3を元に、高音とかレイテンシーに関する強化を継ぎ足し継ぎ足しで作ってきた技術、しかもフラウンホーファーなどに特許使用料を支払わないと使えないものだっていうのすら知られていないんですよね。いまは回線のスピードもあがっているから、例えばFLACのようなオープンなコーデックで、良い音質で送った方いいのにという…… と、僕みたいに口悪くいうんじゃなくて、mora qualitasさんは、北風と太陽じゃないですけど、太陽の方でうまく業界に周知していったらいいと思いますよ(笑)。

編注 : iTunesやその他のダウンロード・サイトなどで使用されている音源圧縮フォーマット。ドイツのフラウンホーファー研究機構がMP3の後継フォーマットとして開発。

黒澤 : 北風と太陽(笑)。あとは我々のやっていることの意義を感じてもらえるようなコンテンツ開発。あとはレーベルと協働しながらどんどんやっていきたいですね。お客様本位でそれをやりたいですね。存在意義を感じてもらえるようなコンテンツ開発ですね。

竹中:mora qualitasは、無くなって欲しくないサービスですね。OTOTOYとは共存できるサービスだと思います。僕ら世代はCDで育って、CDかそれ以上、という環境を知っている人たちに向けてソニーさんは高音質のマーケットを仕掛けられたと思うんですけど、それより下のこれからの世代はどんなことを考えて音楽を選んでいるか想像もつかないことだと思います。しかし、今のサービスの意志決定をしているのは僕ら世代。ターゲット年齢層を考えたら、若い世代がふりむいてくれるように相当なクリエイション、冒険が必要ですね。そこをmora qualitasのみなさんがちゃんと考えてくれるとうれしいなと。それはなんでも協力できることならやります。なんならOTOTOYを買ってくれてもいいです(笑)。

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この記事の編集者
河村 祐介

1981年生まれ。ビヨンセとは1日違いで時差的に多分ほぼ一緒。渋谷区幡ヶ谷出身。2004年~2009年『remix』編集部で丁稚から編集者へ、LIQUIDROOM勤務やのらりくらりとふらふらとフリーを経て、2013年よりOTOTOY編集部所属、現在編集長。テクノあたりとダブステップあたり、ルーツ・レゲエ〜ダブあたり(そのあたりでライナーノーツなど多数)、その他では酒あたりと本あたり。

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インディペンデントな音楽コミュニティーの支援団体〈SustAim〉とは?──発起人のひとり、starRoに訊く

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REVIEWS : 003 ジャズ(2020年4月)──柳樂光隆(Jazz The New Chapter)

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Gotch、3年ぶりのソロ・シングル・リリースへ

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特別対談 : mora qualitas x OTOTOY ── 高音質を生活のなかに

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こだま和文 x 高橋一(思い出野郎Aチーム)──特別対談:日々の生活、そして音楽

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スペシャル・リポート : 憑在の音楽──日野浩志郎によるコンサート・ピース、GEIST@YCAM

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よりシンプルに、素直に──DATS、「Game Over」で新たなフィールドへ

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D.A.N.2019年後半を語る! ツアー〈PERMANENT〉スタート、そして次なるシングルも!

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OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.26 - SUMMER SPECIAL「mitokon編」

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対談 : VIDEOTAPEMUSIC x ロボ宙──豪華ヴォーカリストを迎えた4作目『The Secret Life of VIDEOTAPEMUSIC』

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Wyolica、デビュー20周年を迎え再結成&ベスト・アルバムをリリース

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bird、20周年記念ベストをリリース

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D.A.N.ツアー「Bent」スタート&会場限定シングル・リリース

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細野晴臣、『はらいそ』(1978年)、『フィルハーモニー』(1982年)最新リマスタ版配信開始

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KAGEROから生まれ出た、新たな2連星──SaraGrace's OneHotNightインタヴュー

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ミツメがたどり着いた「不在」の存在感ーーDJ MINODAと訊く新作『Ghosts』

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Sauce81とShing02による言葉と音によるスペース・オペラーー『S8102』配信

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気になるあの問題がついに決着!?──YOUR SONG IS GOOD、結成20周年記念作『Sessions』をリリース

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揺るぎない30周年の電気グルーヴ

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