2020/03/30 19:30

先週のオトトイ(2020年3月30日)

OTOTOY編集部が先週の事を振り返るコーナー。先週のオトトイ。

OTOTOY NEW RECOMMEND

毎週金曜更新中、OTOTOY編集部が自信を持ってオススメするSpotifyプレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND」。
今週は8曲を追加しました。
まさに徳利レヴォリューション 徳利 “あの頃”
一度聴いたらもう愛していたのさ インナージャーニー “クリームソーダ”
寒い日にもこれを聴けば春なのです サニーデイ・サービス “心に雲を持つ少年”
滾る、ネオ・ポストパンクの脈動 SITHA “3KDR1/2”
サイケデリックなアブストラクト・ビートに漂うウィスパー・ポエトリー 玉名ラーメン “hahen”
実験性に富んだポストJ-POP ジオラマラジオ “彼女について私が知っている二、三の事柄”
ヘッズがよだれを垂らす三つ巴、KOJOE×ISSUGI×MuKuRoによるドライヴ・ソング KOJOE “首都高MIDNIGHT (feat. ISSUGI & MuKuRo)”
世情へのピースの嵌まり方がハンパじゃない1曲 FINLANDS “まどか”

Spotifyで試聴の後はぜひぜひOTOTOYで音源の購入を。

編集後記

CRYMAX BROADCAST
日曜日には桜が咲く中、雪が降っていました。もう何が起こってもおかしくない状況になってきました。先日、ライブハウス小岩BUSHBASHに取材に行ってきました。 コロナウィルスの影響でライブハウスという文化が、もっといえば音楽という文化が、いや、もっといえば芸術という文化が、今どのような危機に瀕しているのか考えさせられました。 その日BUSHBASHではYoutube Liveでライヴ配信「CRYMAX BROADCAST」を開催。DEATHROさん、Limited Express(has gone?)さん、田島ハルコさんが出演して、配信を盛り上げてくれました。こういう時、音楽は強いです、本当に。元気が出ました。その日ライヴレコーディングした一部はOTOTOYよりコンピレーションとしてリリースします。収益はBUSHBASHへの寄付に充てられます。こちらもよろしくお願いします。 今現在、Save Our Spaceという署名運動が行われています。新型コロナの影響でに営業自粛を余儀なくされているライヴハウスやクラブ、劇場などの文化施設に対する助成金交付を求める嘆願書作成に向けた運動です。僕自身、ライブハウスという場所には思い出がたくさんあります。助けてもらったといっても過言ではないです。もちろんライブハウスだけじゃなく、今は様々な人が支援が必要な状況だと思います。なんとか生き抜いて欲しいです。(西田)

歌がうたわれる場
世情が揺れている。このようなとき、アーティスト自らの表現と聴き手の心情とがかっちりとハマる瞬間がある。昨日でいえばひとつはフジテレビの「Love music 特別編」で眉村ちあきが歌った “大丈夫”。歌をうたう喜び、ライヴがしたいという気持ち、もっと歌いたいという気持ちが塊となって伝わってくる熱演だった。もうひとつは昨日配信が開始されたFINLANDSの “まどか”。塩入冬湖のnoteによれば、制作そのものは今の状況云々以前、昨年の京都アニメーションの事件のニュースをきっかけに作りはじめられたものとのこと。が、今のこの状況のど真ん中を穿つような詞と曲の鋭度。この凄さがこのタイミングで出ることこそアーティストがアーティストたる所以なのだろう。たまたまだがこの2曲は共通の印象を持つ。それは数十年以上連綿と続く日本の音楽の歴史でもある。歌われ続けてきたこの音楽たちがその場を失うことの無いよう、我々も、我々ができることをいま計画しています。(高田)

特別な場所に寄せて
私事ではございますが、この3月をもちましてOTOTOYから離れることとなりました。ユーザーのみなさま、取材やイベントなどでご協力を頂いたみなさま、本当にありがとうございました。いま世の中は本当に大変な状況ですが、音楽そのものや、その魅力を発信する"場所"は今後もこの世界に不可欠なものだと改めて感じています。OTOTOYもそんな場所のひとつであると思うので、ここで毎日を過ごせたことと、多くのひとに出会えたことが、本当に幸せでした。感傷に浸ると同時に、そんな場所や色々なひとたちがこれからも明るい道を歩いて行けるように、自分のできる範囲で支援を続けたいと思っています。私はOTOTOYに入って音楽が、アーティストのことが、以前に増して好きになりました。最後に個人的なお願いになりますが、私にとっても特別な"場所"のひとつとなったOTOTOYを、みなさまこれからもよろしくお願いします。(伊達)

内なるネコ
まぁ、あんまり引きこもること自体はどちらかと言えば苦にならない出不精な私ですが、まぁ理由が理由だけに気が気ではありません。さて先週末からはじまった"SaveOurSpace"、ステイトメントなどは直接公式サイトTwitterなどを参照してください。すでに20万票、明日31日(火)13時の記者会見まで集められるそうなのでぜひともOTOTOYを読んでくださっているみなさんには目を通し、賛同を得られれば一筆お願いしたい。これはライヴハウスやクラブのみならず、演劇やある意味で笑いの劇場や映画まで幅広く"興業"で成り立っている場、さらには今回のコロナウィルス感染防止のために自粛を余儀なくされる業種、例えばあなたのバイト先の飲食店が無くならないための、ひとつのモデルケースになる可能性もあります。音楽業界のためだけではありませんよ。人ごととは思わずに一歩止まって考えてみてください。おっと、そして伊達くん、おつかれさま!(河村)

先週の特集記事

【BiSH連載】Episode72 セントチヒロ・チッチ「2020年は新しい自分たちを見つける年」

REVIEWS : 002 海外インディ(2020年3月)──井草七海

突然変異のポップ・ミュージック──岡村詩野が改めて考える「aiko論」

OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.57 憂鬱な気分の気晴らしに

取材しました

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