「女の子は毎日戦っているスーパーヒーローなんだよ」──おとといフライデーが音楽で偏見と固定観念に挑む

紗倉まなと小島みなみからなる独創的セクシー・アイドル、おとといフライデー。前作「私ほとんどスカイフィッシュ」にはトリプルファイヤーが、そして今回リリースされた新曲では柴田聡子、アイン(NATSUMEN)が制作に参加。独創的セクシー・アイドルといえども、その音楽に誠実な人選が目を見張る。その実、楽曲を聴いてもセクシー女優という看板が余計に思えるクオリティの高さが伺える。乙女フラペチーノから改名を遂げ、新たなスタートを切った彼女。おとといフライデーのふたりはどんな思いを持ってこの活動をしているのだろうか? そこには女の子として戦うスーパーヒーローの彼女たちがいた!
柴田聡子が作詞作曲を手掛けた楽曲派リード・ナンバー!
おとといフライデー / もしやこいつはロマンチックのしっぽ / いいビーサン
【配信形態】
ALAC、FLAC、WAV(16bit/44.1kHz) / AAC
【配信価格】
単曲 250円(税込) / アルバム 1,200円(税込)
【収録曲】
1. もしやこいつはロマンチックのしっぽ
2. いいビーサン
3. 私ほとんどスカイフィッシュ(TSUBAME ft.SIKK-O THC Remix)
4. もしやこいつはロマンチックのしっぽ(Instrumental)
5. いいビーサン(Instrumental)
おとといフライデー / もしやこいつはロマンチックのしっぽおとといフライデー / もしやこいつはロマンチックのしっぽ
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※締切 : 2017年12月31日(日)23時59分まで
【INTERVIEW】 おとといフライデー

紗倉まなと小島みなみによるおとといフライデー。まだまだやってみました感の拭えない彼女たちだが、プロであることの重みを知っているのは一番の強みだろう。柴田聡子やトリプルファイヤーのサポートを経て、彼女たちがどんな音楽ユニットになっていくのかが楽しみでならない。同じおととい(OTOTOY)という看板を背負っているんだから、頑張ってもらわなくちゃね! 今後がとても楽しみに音楽ユニットです。
インタヴュー : 飯田仁一郎
文&構成 : 鈴木雄希
写真 : 鳥居洋介
「おとといフライデー」ってどんなユニット???

──おとといフライデーは、どのように結成されたのですか?
小島みなみ(以下、小島) : 事務所が、2人とも一緒なんです。普段は個々で活動しているんですけど、2人でお仕事することが次第に多くなってきて。気づいたら「歌を出そう」って流れになってました。
──どういうこと? 気づいたらって(笑)。
紗倉まな(以下、紗倉) : いや、でも本当に「気づいたら」って言葉が一番適しているくらいの感じで。
小島 : 2人でロケの番組をやっていたんですよ。それで、「ロケの後に音楽の人と打ち合わせがあるから」って言われて、そのまま一緒についていったら、ちょっと小洒落たカラオケ屋さんで。そこで「なんか歌って」って。
紗倉 : 歌ったら、「微妙」とか言われたよね(笑)。
小島 : そう! すっごい怒られた(笑)。
紗倉 : 気に入っていただいたのかどうかはわかんないけど、気づいたらユニットができていて。当時は、畑中葉子さんの「後から前から」って曲とか、昭和の曲をテクノポップ風というか軽やかにアレンジしたものをメインに歌っていました。
小島 : もともとのコンセプトが「昭和のカヴァー曲をやっていこう」みたいな、今とは全然違う方向性ではじまったんです。それも、私たちがやりたくてやったというよりかは、大人たちがわさわさ動いて、いいようにしてくれたって感じです。
紗倉 : でも途中から少しずつ違う大人たちが入ってきて。
小島 : もっと新しい方とか若い方とか全然違う方たちに知ってもらいたいねっていう話しがちょっとずつ出てきたんですよ。
──それは、いつ頃ですか?
紗倉 : それは、まだ「乙女フラペチーノ」の時代ですね。「私ほとんどスカイフィッシュ」をリリースしてから、おとといフライデーとしての活動を確立できたんですけど、「乙女フラペチーノ」の名前が変わったのも曲のテイストが変わったから改名というわけでは特になく、大人の事情で(笑)。
──どんな事情でしょう…。「フラペチーノ」という言葉に何かありそうですね……。
紗倉 : 美味しくて大好きですけどね。
──2人は音楽をやりたかったんですよね?
紗倉 : はい! 歌うのはお互い好きだったし、自分たちの曲を出せるなら嬉しいなという感じでした。音楽性豊かな大人たちが入ってきてくださったことで少しずつオリジナルな曲に対するモチベーションが高くなってきて「私ほとんどスカイフィッシュ」をリリースできましたね。
──僕もおふたりを知ったのは、そこからですよ! トリプルファイヤーの吉田くんが作詞ですよね?
小島 : 「おとといフライデー」の名付け親は、トリプルファイヤーの吉田さんなんですよ。デビュー曲も携わってくれたし、お父さんみたいな存在ですね。
──吉田さんと喋りました?
小島 : 喋りました。たぶん童貞ではないとは思うんですけど、童貞感がありますよね(笑)。
──童貞感があるのは誉め言葉なんですか(笑)?
紗倉 : 童貞感っていう言葉は、誉め言葉ではないけど、所作が童貞っていう感じですね。
小島 : レコーディングで歌ったあと「どうでしたか?」って聞いたら、「あ…、すごい良かったです……」みたいな感じでちゃんとアドバイスをくれなくて。
紗倉 : 「可愛いです……」って。
小島 : そこで童貞感を感じましたね(笑)。
紗倉 : 吉田さんとお話をしたときに、「僕あの、小島さんのことDMMかなんかの雑誌についてた付録でお散歩してる小島さんを見てたことがあって、すごく好きです」って言っていて。「めっちゃマニアック!!」と思いましたね(笑)。
──「おとといフライデー」っていい名前ですよね。「おとといフライデー」のどこが気に入ったんですか?
紗倉 : 前の乙女フラペチーノとあんまり関係ない名前も嫌だなっていうので、略したときに前の名前と同じ「おとフラ」にしたいっていうのがありました。あとは、「おとといフライデー」の「フライデー」は金曜日で、金曜日は月曜日からの憂鬱感からようやく解放されて、1番輝ける日じゃないですか。楽しもうこのひと時を! みたいな部分がいいよねって話しになったんだよね。
小島 : そう! あと、一昨日が金曜日ということは、今日は日曜日じゃないですか。日曜日って「あーもう憂鬱だな。金土日あっという間だな」みたいな感じあるじゃないですか。それが「いまこの瞬間だからこそ輝ける」みたいなわたしたちのアイドル的なイメージも照らし合わされているのかなって思います。
女の子として伝えたいこともあるし、戦っている姿も見せたい

──なるほど。おふたりは他のお仕事もありながら音楽活動をしているじゃないですか。他のいろんな選択肢もあったと思うんだけど、どうして2人組で歌を歌うことを選んだんでしょうか。
紗倉 : 私はけっこう声が低くて、コジ(小島みなみ)はアニメ声で、声質が真逆なんですよ。声もそうなんですけど性格も対照的だし、音楽ユニットでやっていくのはおもしろそうだよねというのは前から言われていて。そこが結構キッカケになったのかなというのはありますね。
──対照的というおふたりの性格って?
紗倉 : 「おとこ」対「おんな」みたいな感じですね。コジはかわいいいものが好きだし、色もピンクとか好きなイメージですよね。だけど私は褐色が好きみたいな感じですね。
小島 : 私は「ピンク! いちご!」みたいなイメージなんですけど、まなちゃんは「酒! 酒!」みたいな感じですね。
一同 : (笑)。
紗倉 : でもお酒がきっかけでいろいろ失敗したので、最近お酒を断っているんです。いまだにファンの方がお酒をくださるんですけど(笑)。
──やめてるのに(笑)。ちなみに普段おふたりはどんな音楽を聴くんですか?
小島 : 私はアーティストさんで音楽を聴くというよりも、ディズニーがすごい好きなので、ディズニー作品の挿入歌とかを聴いています。
紗倉 : 私は結構いろいろ聴くんですけど、ハバナイ(Have a Nice Day!)さんや、大森靖子ちゃんとかがすごい好きで、ライヴを観に行ったりしていますね。ハバナイさんは(「Fantastic Drag feat.大森靖子」の)MVに出演させていただいて。あとおやホロもすごい好きです!
小島 : 親子丼?
一同 : (笑)。
紗倉 : おやホロね(笑)。でもおいしそうだよね(笑)。
──おやホロも聴くんだ! 今作はおとといフライデーに改名後の第1弾シングルですね。「もしやこいつはロマンチックのしっぽ」は柴田聡子さんが作詞作曲をされていますが、この曲を聴いてどう感じましたか?
小島 : 可愛らしい曲だなって思いました。聡子さんの声で入っている音源を聴いたんですけど、もう聡子さんの声も可愛らしいし、キラキラした感じがあったり、歌詞もかわいかったり。だけどよく聴いたら可愛いだけじゃないんだぞ! 感もあって、すごいいい曲だなって感じました。そういうところも届けたいと思っていたので。
──届けたいことが可愛いだけじゃないということは、他に何を届けたいんですか?
紗倉 : 普通に曲を聴いたときに聞き流せちゃう曲って多いと思うんです。でも今回の曲は「うっかり聞き流しちゃアカンよ」って曲というか。女の子もいろいろあるし、世間でもいろいろ厳しいことがある。だけど戦って毎日を送ってるんだよ、スーパーヒーローなんだよみたいな感じで柴田さんもつくってくれたみたいで。
──呂布カルマとGOMESSとラップ・バトルをしたとき(〈BATICA presents 宴会 vol.1〉にて)も、そういうことは言っていたじゃないですか。やっぱりおふたりもそういう思いはあるんですか?
紗倉 : めっちゃありますね。職業的に、というのもありますし、いろんな偏見とかしがらみとかをひっくるめた上で、女の子として伝えたいこともあるし、戦っている姿も見せたいというのはずっとやってきた部分ですね。
──戦うというところで、どんな偏見とかが気になったりしますか?
紗倉 : 常にエロいことばっかり考えて、エロいことばっかりしている人だと思われたり、そういうことを求められたり……。そういうのが多いんですけど、女の子として普通の悩みも持っているし、普通に暮らしているし、毎日エロいことしているわけじゃないから。だから、変わらないんだよという気持ちというか、戦っているというか…… そういうものに無意識に反発しているというか。
──「もしやこいつはロマンチックのしっぽ」はなかなか象徴的というか、おふたりを表すチカラ強い歌なんですね。
小島 : 振り付けとかも少しずつ人間を出して行っている感があるんですよ。最初はぜんぜん動かないで無機質な感じなんですけど、だんだん自分の感情を表す感じがあって、最後はスキップをして終わり、みたいに。そういうところも、内面感をだしているのかなって思います。
曲を聴きに来るファンの方をさらに増やしていけたらいいな
──M2「いいビーサン」はアイン(NATSUMEN)ちゃんが。
紗倉 : レコーディングのときとかも、結構つきっきりでいてくださって。振り付けの感じとかもアドバイスをいただきました。
──そうなんですね。この曲に関してはどんなことを思いましたか?
紗倉 : この曲は日本語と中国語と英語の3ヶ国語が交わっている曲なので、すごくその時点で私たちの中では新しいことへのチャレンジが詰め込まれた曲ですね。とにかく元気な曲なので、ライヴでみんなで盛り上がる曲かなと。
──中国語の歌詞ははじめてですよね。
紗倉 : はじめてです。
小島 : これを機に中国に進出したいです!
──どういうこと(笑)?
紗倉 : いろんな人に聴いてもらいたいなというのが、1番土地の広い中国進出みたいな(笑)。
小島 : 人口も多いし。アジア仲間なので(笑)。
紗倉 : 職業に偏見とかもなく、ウェルカムな感じで接してくれて。すごいいい国だなって。
小島 : アメリカとかでのお仕事はまだないんですけど、中国は年に4回くらいは行かせていただいているので、割と身近な存在なんです。
紗倉 : イベントに来てくださる方の中にも中国の方が結構いらっしゃって。なのである意味この曲は私たちとの架け橋になる曲なのかなって。

──なるほど。おとといフライデーというのは、おふたりにとってどういうものなんでしょうか。お仕事とは違うもの、それともお仕事の延長線上なのか、お仕事と一緒くらい大事なのか。
小島 : 他のお仕事だと与えられたものをやるという感じなんですけど、おとフラは私たちの意見をすごく反映してくださるんですよ。だからみんなでつくっている感があるんです。それで愛情も芽生えるというか。
紗倉 : そうだね。おとフラは、私たちにとってはスタッフさんとかも入れてのチームかなって思いますね。
──これからどんなことをやりたいみたいなことはあるんですか?
小島 : アルバムを出したいです!
紗倉 : もうちょっと曲数を増やしたいですね。
小島 : 曲が増えたら単独ライヴとかもできるかもしれないし、もっと歌える場所が増えると思うので。他のアーティストさんとも一緒に何かしたいですね。
紗倉 : でも本当にそれが直近の目標かなという感じです。まずはそこかな。ひとつひとつ目標を決めてクリアしていきたいというのがあって。まずはアルバム製作なのかな。
──他にやりたいことはありますか?
小島 : 私海外でMV撮りたーい! ハワイかスペインで!
──全然プロデューサーが目を合わせてくれない(笑)。
小島 : でもいうのはタダですから(笑)!
紗倉 : 何回も言っておけば洗脳できるかもしれないので(笑)。
──おふたり的に、おとといフライデーは長く音楽活動をしたいのか、それとも集中してワーとやりたいのか。どういう活動をしていきたいんですか?
紗倉 : どれくらい続けていくかっていうのはまだ決めていないし、これからどうなっていくのかもわからないですね。「スカイフィッシュ」みたいな曲が出せることも、私たちの中では考えていなかったことなので。いろんなアーティストの方の恩恵を受けつつ、学びながら自分たちらしさを確立できたらなと思います。
小島 : なんなら本業を辞めた時でも、おとフラは続けていきたいと思っているくらいです。「AVをやっている子達なんでしょ」というのだけでは思われたくないんですよ。「音楽的にすごくよくて、この曲は誰が歌ってるんだろう?」みたいになれたらいいな。いまはたぶん先に個人を知って、そこからファンの方が来る感じの流れも多いのですけど、そうじゃなくて曲を聴きに来るファンの方をさらに増やしていけたらいいなって思いますね。
おとといフライデー(ex-乙女フラペチーノ)の過去作チェック!
RECOMMEND
トリプルファイヤー / FIRE
おとといフライデーの名付け親であり、昨年リリースした「私ほとんどスカイフィッシュ」の作詞を担当した吉田靖直と、この曲の作曲を担当した鳥居真道が所属するトリプルファイヤーの最新作。ファンクやソウルといったブラック・ミュージックのリズムを取り入れつつも、さらに吉田独自のナンセンスな日本語詞が同居する摩訶不思議な世界がひろがっています。
おとといフライデーの新曲「もしやこいつはロマンチックのしっぽ」の作詞作曲を手がけた柴田聡子の最新作。プロデュース/演奏に岸田繁(くるり)、山本精一が参加!2017年上半期ベスト・ディスクの呼び声も高い名盤です!
GOMESS / 情景 -前篇-
小島みなみとラップ・バトルも繰り広げたGOMESS。1stアルバム『あい』、2ndアルバム『し』とは、GOMESS自身をテーマに歌った連作となっている『情景』の前篇。今作に参加した表現者たち自身の生き様をテーマに生まれた楽曲たちで構成されている。サクライケンタのピアノと囁くGOMESSのリーディングもとても印象的です。
INFORMATION : おとといフライデー
RELEASE SCHEDULE
〈11/3(祝・金)レコードの日に7インチアナログEPを発売〉
タイトル : 私ほとんどスカイフィッシュ / いいビーサン
レーベル : IDOL VINYL 45
品番 : TRNS-703
フォーマット : 7inch
定価 : 1500円+税
発売日 : 2017年11月3日(祝・金)
PROFILE
おとといフライデー
幅広いフィールドで活動する国民的セクシー・アイドル、「小島みなみ」「紗倉まな」の音楽ユニット。
命名はバンド「トリプルファイヤー」の吉田靖直。2016年(旧ユニット名「乙女フラペチーノ」時)より音楽性を重視した活動を開始し、オリジナル楽曲による実質的1stシングル「私ほとんどスカイフィッシュ / 乙女の炎上」をリリース。2017年3月に「おとといフライデー」に改称し、同年10月に改称後第1弾シングル「もしやこいつはロマンチックのしっぽ / いいビーサン」をリリース」した。
「ちょっと前衛的」をコンセプトにカルチャー濃度の高いサウンド、パフォーマンスを展開。アイドルファンのみならず幅広い音楽ファンから高い評価を受ける。
>>> おとといフライデー 公式HP
>>> おとといフライデー 公式ツイッター
小島みなみ
1992年12月14日生まれ。「恵比寿★マスカッツ」 メンバー。テレビ東京 「ゴッドタン」「マスカットナイト」、映画「ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE2」、NOTTV「もう! バカリズムさんのドH」等に出演、各種バラエティにて活躍中。最近では、香港のTVCM出演や台湾での写真集発売等アジアでの活動も目立っている。
紗倉まな
1993年3月23日生まれ。 ドラマ「闇金ウシジマくん Season2」、映画「ゴッドタンTHE MOVIE」「エターナルマリア」 「KARATE KILL」などに出演。エッセイ『高専生だった私が出会った世界でたった一つの天職』(宝島社)および小説『最低。』『凹凸』(KADOKAWA)の出版等、執筆活動を積極的におこなっている。『最低。』は2017年秋に映画化が決定。