2017/06/09 00:00

宮田涼介が描く、誰もが経験したことのある“空想”の世界──初のピアノ・ソロ・アルバムをリリース

左から宮田涼介、Gecko

バンド・かろうじて人間のギタリストとしても活躍する電子音楽家・宮田涼介。アンビエントやエレクトロニカを好み、バンド活動とは打って変わってノスタルジックな音を響かせている。OTOTOYではそんな彼の"空想・絵空事"を描いた5thアルバムを配信中。今回はピアノソロに焦点を当て、聴いているだけで情景が浮かぶような抒情的なトラックを集めた作品集となった。アルバムのテーマにも繋がる「幼少時代」について迫った対談と共にお楽しみください。

宮田涼介の5thアルバムを配信中!

宮田涼介 / films

【配信形態】
ALAC、FLAC、WAV(24bit/48kHz) / AAC

【配信価格】
単曲 220円(税込) / アルバム 2,400円(税込)

【収録曲】
1.  sorrow
2.  condolences
3.  umbre
4.  ank
5.  waffle caramel ice cream
6.  oborodukiyo
7.  leafe
8.  at eventide
9.  hitohuta
10. orion
11. recollect
12. silent night report
13. nymphi
14. syasou

宮田涼介/hitohuta
宮田涼介/hitohuta

対談 : 宮田涼介 × Gecko

ロック・バンド“かろうじて人間”のギタリストとしても活躍する宮田涼介。これまでバンドでのリリースとは別に4枚のソロ・アルバムをリリースしてきた。5枚目となる今作『films』では、彼の音楽体験の原点とも言えるピアノにフィーチャーした初の作品となっている。今回は宮田と同じくバンド、ソロとして2つの音楽活動を行い、ピアノを軸に活動をしているGeckoとの対談を敢行した。今回の対談では、アルバム『films』のテーマでもある幼少時代について、そして彼らにとってピアノという楽器はどのようなものなのか、語ってくれた。

インタヴュー&文 : 鈴木雄希
編集補助 : 阿部文香
写真 : 大橋祐希

1からスタートに戻る気持ちでつくってみたかった(宮田)

左からGecko、宮田涼介

──宮田さんはソロでも何作かリリースをしている中で、今回は初めてのピアノ・アルバムですよね。なぜ今回ピアノをフィーチャーしたんですか?

宮田涼介(以下、宮田) : 自分の音楽体験の原点に立ち戻ってみたかった。去年の4月に4枚目のアルバム『Private Cottage』を出した直後に体調を崩したんです。ちょっと鬱状態とかで結構その、やばい状態で。それで結構悶々として、秋くらいに回復の兆しが見えてきたんですよ。そんなことがあったので、新しい気持ちで、1からスタートに戻る気持ちでつくってみたかったんです。3歳の時にはじめて自分の音楽体験の原点でもあるピアノなら、間違いないなと。

──スタートに立ち返りたいというのは、病気になられて音楽に触れてなかったからこそ出てきた感覚なんですか?

宮田 : そうですね。つくりたいのに、つくれないみたいな(笑)。本当に意欲はいつでもあったんですけど、身体が動かなかった。

──なるほど。Geckoさんは今回の作品にもコメントを出されていますが、今回のアルバムを聴いててみてどうでした?

Wataru Sato/cuddle
Wataru Sato/cuddle

Gecko : 宮田くんと僕は同い年で、しかもお互いほぼ同時期に同じネットレーベルからリリースをしたりしていて。多分いままで製作しているアルバムの数もほぼ同じくらい。自分は3月にピアノソロ・アルバム出していて、宮田くんも今回ピアノでソロを。そんな感じで結構キャリアが似てるんです。

宮田 : 会社で言えば同期のような感覚ですね(笑)。別に意識とかしていなくて、自然とそうなっているだけなんですけど。

Gecko : それで結構昔から色々彼の作品を聴いてはいるんです。だから今回ピアノソロに行くのは不自然ではないというか。

──どうしてですか?

Gecko : やっぱり自分も1回、アンビエントとかエレクトロニカとかをつくってきたなかで、最終的に自分のルーツのピアノ・ソロに落ち着いた部分があるんで。彼が言っていたようなこともわかる。「いままであんなに音を使っていたのになんで?」みたいな疑問を持たないというか(笑)。

──今回、自分の音楽体験のスタートに立ち返るといったところはあると思うのですが、アルバム全体のコンセプトとしてどういうものがあったのでしょう。

宮田 : 今年28歳になったんです。28年生きていると、いままで生きてきて、強く記憶に残った瞬間だったりだとか、忘れたくないこととかが出てくるわけで。その瞬間瞬間を抜き取って、1つの映画を作る感じですね。切り取ったフィルムをつなぎ合わせて、無声映画を作るような感覚。タイトルも、まんまそこからブチ抜いた感じで(笑)。

──なるほど。確かに曲を聴いていても、情景が浮かびやすいという印象はすごく感じました。本作は宮田さんが幼少からの空想や絵空事を切り取ったということでしたが、どんな幼少時代を送っていたのでしょう。

左から宮田涼介、Gecko

宮田 : いままでのアルバムもそうですけど、空想とか絵空事をアウトプットすることを、子供の頃からやっていました。小学校入ったくらいの時から物語…… 物語といってもストーリーは無くて、自分が頭の中に思い描いていることを殴り書きするような感じで。小説まがいのものをつくってた。

──じゃあ、昔からも製作活動を色々と?

宮田 : ただ、その時はつくったものを誰にも見せてなかったですね。創作している過程や創作したものを人に見られるのが嫌だったんですよ。だから僕、学校の図画工作の授業とか、すごい嫌だったんです。つくっているところ見られちゃうし、聞かれちゃう。発表したり、後ろに飾られたりするのは、もうダメでしたね。耐えられない(笑)。いま曲をつくるときもヘッドホンでやっていて。誰にも聞かれない空間でやってたい。ただ完成したものを聴かせることはできるようになりましたね。昔は頭の中で思い浮かべていることを自分の心の中だけで留めることができてたんですけど、20歳を超えたあたりでそれができなくなってきて溢れてしまった。気がついたらつくったものをネットレーベルで出して、CDも5枚出しちゃってました(笑)。

Gecko : いつの間にだよね。

──Geckoさんの幼少時代はどんな感じでした?

Gecko : それこそ制作は人並み、工作とかが好きだった覚えはあります。小学生時代とかは工作も好きだったんですけど、結構外で遊んでましたね。自分も4、5歳くらいからピアノを習っていたんですが、それこそいま自分が音楽をやっているとは、思いもよらなかったな。結構普通に外で遊んでたから、真っ黒に焼けてた(笑)。

宮田 : アウトドアだったんだ。僕は本当にインドアだった。ゲームっ子だったね。

Gecko : うちはね、ゲームが1日何十分とか決められている家でした。

宮田 : うちも制限はあった。それでいつもオーバーしてた(笑)。

Gecko : うちはね、厳密だったからあんまりやらなかったかな。ピアノも習い事としてはやりつつも、嫌になって先生を変えるとかもしていたし、好き好んでやっていた期間となると短かったですね。本格的に制作として意識し始めたのはそれこそ20歳とかだったんで。

バンドを入り口にソロに引っ張っていきたい(Gecko)

──2人とも、ルーツになった音楽というか、音楽を創作して出すきっかけになったアーティストとか楽器とかはありますか。

Gecko : 難しいな。

宮田 : 多分本当に元をたどると、僕はゲーム音楽かな。当時流行ったスーパーファミコンの『ドンキーコング』を幼稚園の時にやっていたんですけど、あのゲーム音楽って、いまでも名曲として語り継がれているのが多いんですね。「Stop and Go Station」というステージの音楽で、殆どノイズだけで後ろでちょっとシンセが鳴っているだけというのがあって。その音楽を4、5歳で初めて聴いて、すごい! ってなりましたね。いま考えるとアンビエント音楽だったと思うんですけど。それが、多分1番のルーツなのかなと思います。ピアノに関しては、クラシックとかも聴いたり弾いたりしていたので。あとは坂本龍一さんの曲が好きですね。

Donkey Kong Country/Stop and Go Station
Donkey Kong Country/Stop and Go Station

Gecko : 坂本龍一はそうだよね。『戦場のメリークリスマス』から入る感じ(笑)。

宮田 : 同い年だから、結構通ってきたとこは似ているはずですね。

Gecko : ピアノというとやっぱり、『戦場のメリークリスマス』とか久石譲とかの影響が大きくて。自分は、結構楽器から入る部分が強いですね。中学生くらいからBLANKEY JET CITYとかのロック系のバンドが好きで、それからベース、ギターをはじめて、つくってみたりとか。あとは菅野よう子の音楽を聴いてシンセを好きになって、それでシンセとピアノで曲をつくりはじめたりとか。

──お2人とも共通して、バンドとしても、ソロとしても活動されていますよね。活動をするなかで、バンドとソロの大きな違いってどういうところでしょう。

Gecko : バンドは、結構思い付きで始めたというか。自分がやっているレーベルで初めてイベントを組むというときに、どうせだからバンド編成でやってみたいなと思ってメンバーを集めたのが最初です。インストで。段々それがいい感じになってきたんです。最初は本当に、ソロの曲をバンド風にアレンジするだけだったんですけど、切り分けて考えた方がうまくいくなと。それで次第にバンドのメンバーに任せる自由度も上がってきていて。いまは自分が骨組みを持っていって、あとはもう任せるみたいな、ほぼセッションをするみたいな気持ちでつくるんです。やっぱりピアノソロってどうしても間口が狭いというか、まだ聴く人が少ない気はするけど、バンドはある意味とっかかりが強い。バンド自体もいい音楽をガッツリつくるというのは同じなんですけど、バンドを入り口にソロに引っ張っていきたいですね。バンドにはそんな役割を持たせている部分はあります。

Gecko&Tokage Parade/Ahead!
Gecko&Tokage Parade/Ahead!

──Geckoさんの場合、ソロとバンドで世界観自体は近い感じはするんですけど。

Gecko : そうですね、メロディとかは僕がつくっているんで。

──でも全然感じ方は違うというか。

Gecko : あとはやっぱり、メンバーとみんなでつくれるというのが全然違うので、完全に別物としてやれる気はします。だから、それぞれ1年に1枚ずつくらい作品を出すことができるんです。いいバランスで役割を持たせることができている感じはありますね。

──別物としてやっていってる感じなんですね。宮田さんは特に、かろうじて人間とアンビエントは全く音楽性も違う気がするんですが。

宮田 : 全く結びつかないところを、無理やり結びつけてる(笑)。弾いてる楽器も違いますし。でも、ここまで音楽性が離れちゃうと、切り分けざるを得ない感じはありますね。メンバーみんなでつくるのと、1人でつくる違いは、僕もありますし。かろうじて人間は、メンバー全員が個々でも創作活動をやっているバンドなんですね。harogiとかも、絵やマンガ描いたりしてますし、価値観の全然違う4人が、創作という共通項だけで集結して、みんなで作品を作る。そのおもしろさはありますね。

かろうじて人間/巡る色、走る
かろうじて人間/巡る色、走る

今作が1番ありのままの姿でできたかも(宮田)

──ピアノの魅力というか、おもしろいところって何だと思いますか。

宮田 : やっぱり自分の音楽体験の原点であることは間違いないと思うんで。ある意味1番、飾り気のない自分自身を投影できるような感じがします。もちろんいままで出した5枚のCDも、自分の本質的な部分が投影されているんですけど、今回の『films』が1番、ありのままの姿でできたかもしれない。

──それはピアノだったからこそ?

宮田 : 自分の1番原点的な部分だというのと、例えばそのピアノはごまかしがきかないというのがあるし。その辺を含めても1番体当たりというか。

Gecko : ピアノという楽器自体がすごい。いま個人的にピアノを弾いていて1番楽しい時期なんです。新しく師匠についたり、腕も磨きはじめたり、ピアノという楽器自体も勉強し直したりしていて。自分で生ピアノのレコーディングもするので、そういうのだと否が応でも色々な部分を知らないといけない部分はあるんですけど。でも宮田くんが言ったように、ピアノってごまかしがきかないというのがあるから。ある意味自分の実力だとか、経験だとかが素直に出るんで。

いまは、それこそこの先も自分のソロに関してはピアノだけでいい、くらいでの気持ちでいて。電子音楽に戻る可能性も、無きにしも非ずなんですけど、いまの気持ちでは次の作品もピアノ・ソロにしようと思ってます。まだまだ追求できると思っていて。だからこれからはピアノにひたむきになろうかと思っています。シンプルかなと。押せば、音出るし。

──宮田さんは先ほど、幼少時代は創作活動の成果を出したくないと仰ってたじゃないですか。それがこう、5枚リリースして、バンドでも何枚かリリースしてっていう。20歳くらいの時に溢れてきたきっかけとかってあったんですか。

宮田 : きっかけ…… なんだろう。でも、学生時代学校であんまり友達作らなかったんですよ。学校っていう括りにとらわれず、絵を描いてる人とか、作曲をしてる人とかのつながりが多かったんですよね。皆やっぱり、自分の中にとどめているだけじゃなくて、ネットを介してアウトプットしていたんですよ。作品を作って、何かしらの形でアウトプットする、それが普通みたいな。溢れた、と言うのは、そういうのを目の当たりにして、心の中に穴が開いて、そこからドバーっと出始めたみたいな感じで。たとえばいわゆるオタク系の人とも交流してましたが、自分の趣味嗜好とかを臆することなく絵や小説といった形でネット上で公開したりしていて。そういうのを見ていると、自分の中で留めているんじゃなくて、自分の思い描いているへんちくりんな空想とかでも出していいんじゃないかっていう気分になったんです。

宮田涼介/orion
宮田涼介/orion

──ネットがあったのが大きい?

宮田 : ネットはやっぱり、大きいですね。

Gecko : インターネットは、でかいよね(笑)。同年代だったらわかるけど、うちらが大学生の頃にこう、それこそ急速にTwitterとか。ネットレーベルの全盛期、って言っちゃうとあれですけど、1番出てきたとき、我々が大学生くらいで。それこそ国内でエレクトロニカがガッときてましたね。〈Maltine Records〉とか、〈ALTEMA Records〉とか。あと〈totokoko label〉。その辺がドカンときたのが僕らが大学生の時。あの時はそういうところで出したいという人も多かったし、Twitterとかネットを通じて色々な人と関わっていくのが1番強かった時期だから、ある意味その流れが当たり前みたいな風潮はあったかも。ネットでまず発表する。

宮田 : 今だったらSoundCloudとか。Myspaceは今なくなっちゃいましたけど。

Gecko : インターネットの影響はすごい強かったですね、やっぱり。

宮田 : そうやってデータとして配信をしているうちに、CDを形として残したい気持ちが強くなって、CDに移行したっていうのはありますね。配信が来ている時代とはいえ、CDとかカセットとかLPとか、形に残るものとして出せると達成感がありますし。実際手に取って買ってくれてた人を見たときに、すごい嬉しいですね。 たまに買ったCDをTwitterに上げてる人とかいるんですが、僕のCDが入っていたりしたときに、「手に取ってくれたんだ」って実感して。配信主体の時代とはいえ、いまだにものとして手に取って買ってくれる人がいるのが嬉しいですね。

左からGecko、宮田涼介

──今回テーマとして幼少時代ということでフィーチャーされていると思いますが、幼少時代と今で、あまり変わってないものとかありますか。

宮田 : いや、もう何も変わってないです。やっぱりその空想癖があるところとか(笑)。

Gecko : 意外と変わらないのかね(笑)。

宮田 : みんなそんなに変わらないよね。2,3年前、同窓会とか行きましたけど、みんなあまり変わんないですね。僕らが子供の時に見た20代ってこんなガキだったっけ? みたいな(笑)。変わらないでいてほしいと思いますし。みんな子供のままでいいと思ってます。

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INFORMATION : 宮田涼介

LIVE SCHEDULE
〈Total Feedback〉
2017年6月24日(土)@高円寺HIGH
(※Shellingのサポート・ベーシストとして出演)

PROFILE
1989年5月13日生まれ。
東京を中心に活動する音楽家。オルタナティブ・ロック・バンド“かろうじて人間”のギター担当。
2011年後半に本格的に作曲活動を開始。2年間にしてネットレーベルで5つのミニアルバムを発表し、2013年12月、初のフルアルバムとなる「Visionary」をリリース。2014年、fuyuru0らと共に新興レーベル〈fumin.〉を設立。運営に携わる。ライヴにおいては、[.que]、akisai、Meme、Chihei Hatakeyama、Hakobuneと共演。またSCHOLE小瀬村晶氏主宰の「虹の彼方リミックスコンテスト」にて優秀賞を受賞。
2015年3月には2nd Album『Sea of Nebukawa』をドイツで、9月に3rd Album『Archipelago』をリリースする。また、シューゲイザー・バンド“Shelling”のサポートベーシストを務める。
2016年4月、White Paddy Mountainより4th Album『Private Cottage』をリリース。2017年には初のピアノ・アルバムとなる『films』をリリースする。カフェ・雑貨店へのBGM提供、劇伴、web・企業CM向けの楽曲提供等、今後の活動が期待される。

宮田涼介公式HP : http://ryosuke-miyata.com/
ツイッター : https://twitter.com/miche_official
Facebook : https://www.facebook.com/ryosuke.miyata.music
かろうじて人間HP : https://thebarelyhuman.tumblr.com/

INFORMATION : Gecko / Wataru Sato

LIVE SCHEDULE
〈time has come〉
2017年7月5日(水)@まほろ座 MACHIDA
(Gecko&Tokage Parade)

PROFILE
1990年生まれ。神奈川県在住のピアニスト・作曲家。
音楽レーベルTokage records主宰。
2010年よりソロプロジェクト“Gecko”として活動を開始し、ピアノを基調としたエレクトロニカ・ポストクラシカル作品を生み出している。ライヴではミニマル・ポストクラシカルに影響を受けた、独特のメランコリックな旋律のピアノ・ソロを聴かせてくれるのに対し、バンド編成のGecko&Tokage Paradeでは特有のメロディはそのままにフュージョン・ハードロック・ポストロックを思わせるハードでテクニカルな演奏を見せる。
現在、〈Erased Tapes〉等からリリースしている“世界最速”とも呼ばれるカナダ人ピアニストLubomyr Melnykに師事しており、その独特の奏法を実践している日本唯一のピアニストでもある。また、2017年よりピアニストyuki murata(Anoice,RiLF等)との2台ピアノ形式での活動も開始、その活動の幅を広げている。
ソロ・ユニット名義で4枚のフル・アルバムを全国リリース、2015年夏にはバンド編成であるGecko&Tokage Paradeの1stアルバムをリリースしている。2017年3月には“ピアニスト”Wataru Satoとしての1stアルバム『midnight solitude』を全国リリース。2017年5月にはMotion Blue yokohamaでピアノ・ソロ・バンド編成の二部構成による単独公演を開催し満席となった。

Gecko公式HP : http://w-gecko.jp/
Geckoツイッター : https://twitter.com/Gecko0120

この記事の筆者
鈴木 雄希

1994年生まれ、埼玉県出身。大学卒業後、2017年にOTOTOY編集部に加入。主にロックやJ-POPを中心に企画、編集、執筆をしています。お笑い好きのテレビっ子。

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