【南壽あさ子】連続特集最終回、北日本新聞社・梶原徳行と語るこれまでと2017年の展望

ヤマハミュージックコミュニケーションズに移籍し7月から3ヶ月連続で配信リリースをしてきたシンガー・ソングライター、南壽あさ子。OTOTOYでは彼女の作品をハイレゾ配信、さまざまな視点から彼女の魅力に迫る特集を掲載してきた。そして最終回となる対談相手は、北日本新聞社に所属し、2012年にスタートした富山の音楽イベント〈BEATRAM MUSIC FESTIVAL〉の立ち上げ人でもある梶原徳行。イベント第1回目でプログラムに予定していなかった南壽に出演の機会を与えるなど、長い付き合いになる梶原とともに、これまでの歩みから2017年の活動についてまで話を訊いた。
YAMAHA移籍3rdシングルをハイレゾ配信中
南壽あさ子 / flora <24bit/48kHz>
【配信価格】
WAV / ALAC / FLAC : 単曲 500円 まとめ価格 750円(税込)
【Track List】
1. flora <24bit/48kHz>
2. このごろ、そのひぐらしで <24bit/48kHz>
「flora」 / 南壽あさ子「flora」 / 南壽あさ子
INTERVEW : 南壽あさ子 × 梶原徳行
梶原 徳行(kajihara yasuyuki)
北日本新聞社東京支社営業部長。富山県富山市出身。1992年4月、富山県の日刊新聞社・北日本新聞社に入社。富山本社や東京、名古屋などの営業部勤務を経て、2016年3月から現職。
北日本新聞ウェブ Webun
http://webun.jp/
ビートラム・ミュージックフェスティバル
http://beatram.jp/
https://twitter.com/beatram2017
ーー梶原さんは、どういうきっかけで南壽さんと知り合ったんでしょう。
梶原徳行(以下、梶原) : 2012年の6月頃かな。富山でインストア・ライヴがあったときに、知り合いのラジオのディレクターさんから紹介されたんです。南壽さんのマネージャーさんとも少し知り合いだったので、どんな方かと思って聴きに行ったのが最初ですね。
南壽あさ子(以下、南壽) : 私はそのとき初めて富山に行ったんですけど、空を見て直感的にいい場所だなあと思って。富山の方からいろいろな場所を教えてもらったり、美術館に行ったりするなかで、すぐに愛着を持つようになって。インストア・ライヴをした時に梶原さんとも初めてお会いしたんですけど、その時には、今こうやって対談することになるとはまったく思っていなかったです(笑)。

ーーあははは。北日本新聞社は2012年に富山の音楽イベント〈BEATRAM MUSIC FESTIVAL〉(以下、ビートラム)を立ち上げられたわけですが、梶原さんはその中心メンバーとして実行委員を務められました。どういう経緯でスタートしたんでしょう。
梶原 : もともと富山市の中心部にある城址公園という場所を使って何かステージイベントがあったらいいのにという行政サイドの話をきいたことがきっかけです。自分は音楽が好きなので、その話を聞いてすぐにフェスの企画書を書きました。やがて、地元の商工会議所をはじめとする各種団体で実行委員会を組織することになり、様々な方たちの協力で開催にこぎつけたんです。
ーー南壽さんは立ち上げの年から出演されていますよね。
南壽 : 実は1年目は飛び入り参加だったんです。マネージャーさんが富山出身でフェスにも関係しているということもあって、お客さんとして観る予定で大阪のライヴを終えて富山に行ったんですよ。だからマイピアノもあるし、マイクも持っていたんです。
梶原 : 「小さなステージにキーボードを準備して、大トリの方が終わった後にやってみない?」っていう話をして。プログラムにはもちろん名前はないし、MCもいない中、全ての演目が終わったはずのところで突然演奏が始まったので「これは誰だろう?」って気になった人も多かったと思うんですよね。フェスっていうと興奮状態のまま帰る感じが多いと思うんですけど、少し落ち着いて一日を思いだしながら家路に帰れるようにっていう雰囲気がとてもよくて。こういうフェスの終演も素敵だなと思いましたね。
南壽 : 今でも夢のようでよく覚えています。自分が初めてCDを出した年で、世に出たばかりの時だったんですけど、梶原さんが純粋に音楽を気に入ってくださってお声掛けをしてくださり、フェスの最後に歌えて幸せでした。あとその場に来ているみなさんが音楽が大好きで心から楽しんでいる様子を見ていたので、そこで私が最後に歌う意味ってなんだろうって考えたら、気持ちよく帰ってもらうことかなと思ったんです。さっき仰っていたようにプログラムにも入ってないし、私を観に来てくださっているわけでもないので、家路にたどり着くまでのBGMというか、何かできたらなという気持ちで歌いました。たくさんの人が聴いてくれたし、CDないんですか? って話してくださる方もいて。みなさんが受け入れてくれたような気がして、距離が縮まった瞬間でしたね。

ーー〈ビートラム〉は出演者も雰囲気も洗練されているイメージがありますよね。
南壽 : スタイリッシュですよね。アーティストの方の演奏はもちろん、デザインが素晴らしいなって印象があります。
梶原 : ありがとうございます。富山は昔から薬業の盛んな街なんですけど、薬のパッケージを作るために印刷業、デザイン業も一緒に発展してきたところがあって、ポテンシャルが高いと思うんです。それから、いかにもロック然としたフェスじゃない、富山ならではの雰囲気を出したかったのもあります。関わってくれたデザイナーさん、コピーライターさんたちも音楽大好きでしたし。南壽さんには2年目、3年目にCMやポスターにも出てもらったりしていて、イベントのイメージを伝えることができたんじゃないかなって思いますね。
ーー南壽さんの凛とした芯のある歌声もはまっている感じがしますよね。
梶原 : 実は、2014年に「ビートラム」っていう曲を南壽さんに書いていただきました。富山のことを織り込んでもらいつつ、他の土地の人が聴いても気持ちが伝わる普遍的な曲ができたらって話をしながら、フェスの直前に仕上げてもらったんです。それが本当に最高の1曲なんですよ。
南壽 : 富山ならではのことを織り交ぜたいと思って、色々と土地のことを調べたりしながらワードを入れていったんですけど、外から見たイメージと中の人の現実でやっぱり違う部分もあって。それは梶原さんに歌詞を見てもらってわかったことも多くて。たとえば、「きときと」っていう言葉がありますよね。空港の名前にもなっているので、わたしは地元の人がよく使っているんだろうなってイメージがあったんですけど、富山に住んでいる方はそんなに頻繁に使うわけでもないみたいで。
梶原 : 「この魚、きときとだね」とかって日常ではそんなに使わなくなってしまったんですよね。使っているほうが文化として豊かだとは思うんですけど、日常感覚として歌にあったりすると借りてきた感じがしちゃうなと思って。それは富山に住んでいるからこその肌感覚です。
南壽 : 本当に富山の人に気に入ってもらうためにそこはちゃんと土地のことが分かる人にも意見を聞いて、やっぱり思い込みだけじゃダメだなと思ったりもしたし勉強になりました。
音楽として時代に押し流されないものが残ったら最高だなって
ーー活動初期から見ている梶原さんからすると、南壽さんはどんなふうに変化を遂げたと思いますか?
梶原 : 大人になりましたよね(笑)。最初は何を考えているのか分からない印象があって(笑)。次第に、すぐに言葉にするのではなくて、常に色々考えている人なんだなってことが分かってきました。ステージマナーとか音楽にも現れてますけど、言葉選びも丁寧な人なんですよね。
ーー南壽さんは2017年の目標を書いているそうですけど、どういうことを書いているんですか?
南壽 : 私、結構頑固なんですよ。人から言われても自分の中の考えが決まっちゃっているとこれはこうだからと思って曲げないタイプなので、そこを今年は少しやわらかくするというか…。信念を貫くのは大事なんですけど、人の意見を取り入れてみたり、今までしようとしてできなかったことをしてみたり、読まなかったものを読んだりしたい。知った上で削ぎ落としていくのと、知らないで食わず嫌いするのとだと、深さが違うんじゃないかなと思うんです。それは前々から考えていたんですけど、どうしても踏み切れなかったり時間がなくてずっとバタバタしていたので、今年は無理にでもそういう時間をとって、自分の興味のあることを見たり興味を持たなかったことも興味を持ってみるようにしたいです。周りから見たらあんまり変わらないかもしれないですけど、わたしにとってはチャレンジの積み重ねで、楽しい1年になると思います。

ーービジネス書も読むようにしているそうですね。
南壽 : 新しいラジオを始めることになったので、これから文化人の方だったり企業の方と接することもあると思うのと、2015年に知り合った防災用のアプリを作っているゼネテックの方と会うことが多くなって気になることが増えてきたんです。私と違う道を辿っている同い年の子たちはこういう中で仕事したりしてるのかって考えた時に、今のわたしと全く知識の分野が違うんじゃないかなと思って。その時、ちょっと危機感を覚えたりもしたんです。みんなが当たり前のように知ってることを私は知らない。それとはまったく違う質の経験はたくさんあるけど、それだけじゃまずいんじゃないかなって。届ける相手は決して同じ業界の人じゃなくて、企業でお仕事をしている人も多いと思った時に、なんでも知りたい、って。
梶原 : 素敵だなと思うのは、南壽さんが自分から変わっていこうとしているところですよね。人から変われって言われるとなかなか変われないんですよ。今これが来ているとか、これがオシャレとか、そういうところも時代の空気として飲み込みつつ、音楽として時代に押し流されないものが残ったら最高だと思いますね。変わらないために、変わり続ける「不易流行(ふえきりゅうこう)」というか。今日、ここまで『Landscape』を聴きながら来たんですけど、全然古びないなと思って。今聴くと曲の解釈も変わってきたり、こんな音も入っていたんだっていう発見があったり、色々な聴き方ができる。これからも丁寧に作っていってほしいですね。
ーー車の中では、阿久悠さんの話もされていましたね。
南壽 : 阿久悠さんの詞が大好きで、「五番街のマリーへ」をカバーしたことがあるんです。ずっと阿久さんの書いた本を読みたいなって思っていたんですけど、この間初めて本を手にしたら、阿久悠さんも時代のことをちゃんと考えていて。時代に流されずに普遍的にいいものを書こうとされてる方っていう印象があったんですけど、その時代の瞬間を読み取っているんだっていうことがわかったので、私にとって大きな発見になったというか。時代に流されずいいと思うものを書こうとしてたんですけど、何かを感じ取ったら素直に出してみる方法もあるんだなっていうことがわかったので、歌詞の生みだし方のヒントをもらいましたね。
ーーすでに新しい曲を作ったりしているんですか?
南壽 : 今こそ作らなきゃと思って作っています。ここ数年は本当に隙間時間の瞬発力で生まれたものが多かったんですけど、私の本来の作り方はそうではないから、最初に書き始めた時の感覚に戻したいなと思っていて。それでいま色々インプットしているところです。20歳から曲を書き始めたんですけど、そのときは10代の経験や培った感覚を歌に出していたんですよね。20年分の考えてきたことが形になったんですけど、20代はアウトプットが多く、20代で得ないといけないところを置き去りにしていた部分もあるので、今時間があるときはなるべくインプットにあてるようにしています。
大きい海や広い大地、時に人間らしさを感じさせる歌をうたっていきたい

ーー変な話、南壽さんは音楽を辞めたいと思ったことはあるんですか?
南壽 : まったくないです。ただ、音楽が好きだからと言って、音楽に関われるならなんでもいいと思ったこともなくて。はじめから唄い手を目指していました。本当に音楽が好きな人って、様々なミュージシャンの歴史や変遷などすごく詳しくて本当にすごいなと思うんですけど、私は音楽に詳しいわけではない。単純に歌うことが好きで、それが辞められないんです。他のことはそんなに続かないのに歌だけは嫌だと思ったことがない。好きなことを嫌いになっちゃうくらい、仕事にすると大変なこともあるよって言われたりもしますけれど、音楽は嫌いにはならないですね。継続することの難しさはありますが、結局は情熱かなと思います。
梶原 : 本当に、そのことをどれだけずっと考えていられるかですよね。気づいたらいつもそのことを考えてしまうっていうか、心も時間も捧げているというか。そういう状態で仕事ができたり、アーティストとして活動ができるのは幸せなことですよね。
南壽 : そうですね。聴いてくれる人がいて初めて成り立つので、それではじめて仕事になる。ありがたいですね。自分が好きなだけではできないことがあるので。
ーーずっと歌い続けることが南壽さんの活動においては大きいこと。
南壽 : 人生にずっと歌があるってことが大切なのかなって。いつかおばあちゃんになってたとえ隠居したとしても(笑)歌ってるとは思うんですよね。活動の仕方は変わっていくかもしれないですけど、常に歌はそこにあると思います。
梶原 : 今いっぱい吸収している南壽さんが次にどういうアウトプットをするのか、すごく楽しみです。ちなみに自分の音源を振り返って聴いたりするんですか?
南壽 : あまり聴かないですね。ただ、旅の道中でずっと流したりしていると新しい発見があったりして。ライヴをたくさんしていると、そのライヴで歌った声が自分の耳に入って慣れちゃって、ライヴ・バージョンが基準になるので、時々音源を聴き返すと、あれってなることがあるんです。時々お客さんから今日テンポが速かったですねと言われると、そうだったのか! って思うこともありますし。その良し悪しはあると思うんですけど、音源を聴きこんで来てくれている人はそのままの音楽を聴きたい人もいるかもしれない。
梶原 : 急にレゲエとかになってたらびっくりしますもんね(笑)。でもボブ・ディランとかは毎回アレンジ変えていて、それはそれで聞き応えありますけどね。
南壽 : あえてライヴ・ヴァージョンにするのもまた面白いと思います。原曲に近いと思って歌っていても、そのときの状態によって速かったり遅かったりする…。やっぱりライヴは生きものですね。
梶原 : ライヴといえば、根津教会でのESTACIONが、とてもよかったですね。ピアノと、鈴木惣一朗さんのクラシックギター、伊賀航さんのウッドベースの音がよく溶け合って。なかでも歌声が特に印象に残りました。あの日は満席だったので、壁の向こうで聴いていたんですが、それでも切々と歌が届いてくるというか…。
南壽 : ありがとうございます。梶原さんには、節目節目で必ずライヴを見守ってもらっているので、そう言っていただけて嬉しいです。今年に入ってから急に、自分の考える方向に声が向かうようになってきました。それがどうしてかはわかりませんが、何かしらのこれまでの成果が出たのかと思うと歌い手として幸せな心地になります。

梶原 : ピアノやギターのような楽器音でも、技巧とは別にその人の年齢を感じたり深みが増すことってありますよね? 歌は、よりダイレクトな変化があるはずで、きっとこれから南壽さんが感じる喜びや悲しみが、そうなってよい影響を歌声に及ぼしていくだろうなと思っています。聴く人がそれを無意識に受け取って、心を震わせる。
南壽 : それはまさに目指すところです。大きい海や広い大地、時に人間らしさを感じさせる歌をうたっていきたいです。そのためにはまず、より多くのことを経験し自分の心と向き合っていくことが大事だと思います。歳を重ねるのも、悪いことばかりではないですね(笑)。
取材&文 : 西澤裕郎
>>特集第1弾 コピーライター武田さとみとの対談はこちら<<
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>>特集第3弾 OTOTOY編集部・西澤裕郎と振り返る南壽あさ子の歩みはこちら<<
>>特集第4弾 デザイナー・広瀬開が語る南壽あさ子の「究極の理想的普通」とは?<<
>>特集第5弾 鈴木惣一朗、MV監督・中村貴洋とで語るESTACION、MV撮影秘話<<
南壽あさ子と鈴木惣一朗のユニットESTACION、最新作配信中
ESTACIONの第2弾アルバムを配信中
ESTACION / もうひとつの冬
【配信価格】
WAV / ALAC / FLAC / AAC : 単曲 300円(税込) まとめ価格 2,101円(税込)
【Track List】
1. しんしんしん
2. カシュカシュ
3. 冬の海
4. Blue Valentine's Day
5. 雪
6. 心に太陽を持て
7. 冬は糸を連れ
8. 灯台守
参加ミュージシャン
細野晴臣(M-1 : ベース / M-2 : ヴォーカル)
伊賀航(ベース)
安宅浩司(ペダル・スティール・ギター)
田中佑司(スネア・ドラム&ヴォブラフォン)
武嶋聡(サックス&クラリネット)
中島久美(ヴァイオリン&ヴィオラ)
阿部美緒(ヴァイオリン)
カシュカシュ / ESTACION(南壽あさ子&鈴木惣一朗)カシュカシュ / ESTACION(南壽あさ子&鈴木惣一朗)
南壽あさ子の過去作はこちら
YAMAHA移籍3rdシングルをハイレゾ配信中
南壽あさ子 / flora <24bit/48kHz>
【配信価格】
WAV / ALAC / FLAC : 円(税込)
AAC、mp3 : 円(税込)
【Track List】
1. flora <24bit/48kHz>
2. このごろ、そのひぐらしで <24bit/48kHz>
YAMAHA移籍2ndシングルをハイレゾ配信
南壽あさ子 / 八月のモス・グリーン
【配信価格】
WAV / ALAC / FLAC : 500円(税込)
AAC、mp3 : 257円(税込)
【Track List】
1. 八月のモス・グリーン
※ダウンロードされた方にはOTOTOY限定オリジナル・ジャケットがつきます。
>>6ヶ月連続特集第2弾、マスタリング・エンジニア/コネクター、小島康太郎と語るサウンド
YAMAHA移籍1stシングルをハイレゾ配信
南壽あさ子 / エネルギーのうた (弾き唄い Ver.)
【配信価格】
WAV / ALAC / FLAC / AAC : 単曲 216円 / まとめ購入 2,160円
【Track List】
1. エネルギーのうた (弾き唄い Ver.)
2. エネルギーのうた (Piano Instrumental)
>>6ヶ月連続特集第1弾コピーライター武田さとみとともに考える言葉への想いとこだわり
記念すべき1stアルバム
南壽あさ子 / Panorama
【配信価格】
WAV / ALAC / FLAC / AAC : 単曲 216円 / まとめ購入 2,160円
【Track List】
1. サンセット・サイドストーリー
2. わたしのノスタルジア
3. 少年たち
4. どんぐりと花の空
5. みるいろの星
6. それがいいな
7. パノラマライン
8. かたむすび
9. PASSWORD
10. ちいさなラズベリー
11. ペーパームーンへ連れ出して
12. やり過ごされた時間たち
いろいろな人生や風景を垣間見るような1stアルバムーー南壽あさ子の世界が360°見える『Panorama』
金色に輝く築地本願寺でDSDレコーディング
南壽あさ子 / 南壽と築地と子守唄 〜南壽あさ子 at 築地本願寺〜
【配信フォーマット / 価格】
DSD(1bit/5.6MHz) + WAV(24bit/96kHz) : 1,080円(税込、まとめ購入のみ)
※南壽あさ子による手書きの歌詞カードを収録したPDFブックレットが付属
【収録曲】
1. 旅愁
2. 星のもぐる海
3. 500 Miles
4. 真夜中のスープ (オルゴール Ver.)
PROFILE
南壽あさ子
物心つく前から歌うことに心奪われた彼女は二十歳になり本格的に作曲活動をはじめ、2012年6月に「フランネル」でインディーズ・デビュー。風景画家の祖父や70年代の音楽に影響を受けながら独自の世界観を生み出すその作風は、だれもが何処か懐かしい情景や心象風景を思い起こし、その透明感あふれる唄声とシンプルなピアノによっておおくの人の心を掴んで離さない。2013年10月には「わたしのノスタルジア」でメジャー・デビュー、この曲が全国ラジオパワープレイを40局以上獲得しこの月の邦楽・洋楽OA回数1位となる。ひとつひとつていねいに唄い届けることをモットーにし、「Nostalgia」ツアーでは全47都道府県をまわり、赤坂BLITZにて大成功のうち旅を完結させる。2015年6月10日には待望のメジャーでのファースト・アルバム『Panorama』をリリースし、2度目の47都道府県ツアーを敢行。同年12月には鈴木惣一朗(ワールドスタンダード)とのユニット“ESTACION(エスタシオン)”を結成、ファースト・アルバム『少女歳時記〈冬〉』をリリースする。そして今年の4月から6月には自身初の春のツアー〈南壽あさ子弾き唄いワンマン “flora” tour 2016〉を開催し、全国16カ所を完走する。
その他にない声の魅力が支持され、積水ハウスシャーメゾンのCM「積水ハウスの歌」の歌唱、アステラス製薬の企業CM「臓器移植をしたきみ」ナレーション、東京ガスのラジオCM「あなたとずっと今日よりもっと・エネルギーのうた」を担当するほか、韓国・NCSOFTが運営する大人気MMORPG「ブレイドアンドソウル」の挿入歌や、累計200万本を超える大人気RPG「アトリエ」シリーズへの楽曲提供など、幅広いジャンルで活躍している。