バンドじゃないもん!、メンバー6人のソロ曲すべてを収録したOTOTOY限定パッケージをハイレゾ配信!!

「アイドル界のミクスト・メディア!」こと、バンドじゃないもん! が、両A面シングル『NaMiDa / White Youth』をリリース。「パヒパヒ」「ツナガル! カナデル! MUSIC」を作曲したミナミトモヤと、奥脇達也(アカシック)がプロデュースしたキラーチューンは必聴!! そして、各メンバーがセルフ・プロデュースしたソロ曲を収録したスペシャル・パッケージをOTOTOY限定でハイレゾ配信!! それを記念し、メンバーへのインタヴューも敢行。この機会にメンバー全員の色に染まってしまうのもアリ! 推しを聴きこむのもアリ! バンドじゃないもん! にどっぷり浸かっちゃってください!
OTOTOY限定パッケージ! ソロ曲まとめ購入可能!
バンドじゃないもん! / NaMiDa / White Youth(OTOTOY限定パッケージ)(24bit/48kHz)
【配信形態】
ALAC / FLAC / WAV(24bit/96kHz)、AAC
【価格】
単曲 250円(税込) / アルバム 2,000円(税込)
【Track List】
1. NaMiDa
2. White Youth
3. スピードリオン(鈴姫みさこソロ曲)
4. りんごいろの約束(恋汐りんごソロ曲)
5. 水色のブルー(七星ぐみソロ曲)
6. 手渡しの距離(望月みゆソロ曲)
7. ひ・ま・わ・り(甘夏ゆずソロ曲)
8. baby my love(天照大桃子ソロ曲)
INTERVIEW : バンドじゃないもん!
神聖かまってちゃんのドラマー、みさこを中心に結成され、当初は2人組のツイン・ドラム・アイドルだった、バンドじゃないもん!。2014年に現体制になり、2015年7月には、Zepp DiverCityでのワンマン・ライヴも成功させ、グループとしてひとつの完成型をみせた。取材日当日は埼玉大学での学祭ワンマン・ライヴだったが、ステージ上の6人の華々しさ、ドラム、ベース、キーボードを演奏しながら自由自在にダンスとの切り替えをするスピード感、客席の自由でエネルギーに溢れたお客さんたちの盛り上がりなど、とにかく情報量が多く、見終わったころには満足度が消化しきれず、電車内でライヴを脳内再生しながら、家に帰って作品をゆっくり堪能したいと思ったほどだ。そんな彼女たちの約1年2ヶ月ぶりとなるシングルには、メンバー6人それぞれがセルフ・プロデュースしたソロ楽曲が収録されている。それぞれの想いがこもった楽曲についてを中心に、ライヴ終わりの6人に話を訊いた。
インタヴュー & 文 : 西澤裕郎
写真 : 大橋祐希
バンもん! らしさが出ている曲が「NaMiDa」だと思った
ーーバンドじゃないもん!(以下、バンもん!) が掲げている「アイドル界のミクストメディア」って、どういうものなんでしょう?
鈴姫みさこ(以下、みさこ) : 生きているなかで出会うものすべてを楽しめばいいじゃん!! っていうのが、バンもん! のコンセプトなんです。アイドルだったり、音楽、ファッション、そういうボーダーを全部取っ払えたらいいなという意味で、アイドル界のミクストメディアってことを言っています。

ーーたしかに、バンもん! って一回じゃ消化しきれないくらい情報量が多いですよね(笑)。今日のライヴ(埼玉大学での学祭)も、お客さんを含めてパフォーマンスのエネルギーと動きがすごかったですね。
みさこ : 客席でラインダンスとかピラミッドもしていましたよね(笑)。もんスター(バンドじゃないもん! ファンの呼称)たちが私たちを楽しませようとやってくれていて、握手のときとかに「ラインダンス見えた?」って聞いてきてくれるんです(笑)。

ーーかなり人数の多いラインダンスでしたけど、あれが客席から自発的に生まれたというのは驚きですね。10月24日には新木場で〈バンもん! フェス〉を主催しましたけど、あの日もすごい盛り上がりでしたよね。
みさこ : はじめての主催イベントということもあって、ライヴ・パフォーマンス以外の課題も残っているので、もしまたやれるのであれば、もっとみんなハッピーにしてあげられるようにしたいなと思っています。
ーー内容もメンバーが考えて行っていたり、バンもん! って実はDIYな活動をされているんですよね。外からみるとそういうふうに見えない華々しさがあって、それがすごいなと思うんですよ。
みさこ : 今、インディーズで活動していることを知らない人もたくさんいるし、頑張ってるんだよって知ってほしいこともありますけどね。もちろん、私たち自身、いまの状況をだいぶ楽しんでますけど(笑)。
ーーそして、このたび約1年3ヶ月ぶりのシングル『NaMiDa / White Youth』がリリースされました。2曲ともキラーチューンというか、はじめて聴いた人をも掴む良曲揃いですね。
みさこ : そうなんです!! 今作は両A面って言わせてもらっていて、「NaMiDa」と「White Youth」のどちらを表題曲にするかギリギリまで悩んでいたんです。
恋汐りんご(以下、りんご) : もともと「White Youth」が優勢だったもんね。
望月みゆ(以下、みゆ) : それが覆ったんだよね。
ーー「NaMiDa」を表題曲にした決め手はなんだったんでしょう。
みさこ : 全部録り終えてみて、バンもん! らしさが出ている曲が「NaMiDa」だと思ったんです。今回は歌割まで全部ミナミトモヤさんがやってくれたんですけど、ミナミさんにとって、私はお肌を綺麗にするための食品をたくさん摂っているイメージがあるらしくて。〈綺麗になるクッキー〉っていう私のソロ・パートは、そこから繋がって書かれたんだろうなと思ったりしました(笑)。他にも、ここはこのメンバーに歌ってほしいとか、そういうことを考えて作った曲なのかなって感じる部分も多くて、バンもん! らしさが詰め込まれているのかなと思っています。
ーー他のメンバーで、ここは私のことを書いてるのかなと思った部分はありますか?
七星ぐみ(以下、ぐみ) : 〈優しくなる魔法〉のところとか。
一同 : (笑)。
みさこ : でも、ミナミさんは6人の中でぐみちゃんを推せるって言ってたよ(笑)。
ーー(笑)。今作で最も特徴的なのは、メンバーそれぞれのソロが収録されているところですよね。
みさこ : 前からソロをやりたいねって話は冗談半分でしていたんですけど、Zepp DiverCity TOKYOのワンマンのとき、運営さんからのドッキリで「ソロが出ます」って言われて。まじでー!? って言ってからは進行が早かったよね(笑)。
甘夏ゆず「ひ・ま・わ・り」
ーー今回、OTOTOYでは全員のソロが収録されたハイレゾ版を出させてもらうので、1人ずつ曲について伺わせてください。ゆずさんは、どういう曲を作りたいとリクエストしたんでしょう。
甘夏ゆず(以下、ゆず) : 音楽がすごく好きなので、最初はずっと悩んでいたんです。ロックっぽい曲か、YUKIちゃんとかaikoさんとか女性ヴォーカルのポップな曲か、どっちかがいいなと思っていたんですけど、みーちゃんと被るなと思ったときに、ポップスでいこうと決めました。メロディに特徴のある曲をリクエストして作ってもらったんですけど、歌おうと思ったらすごくメロディが難しくて(笑)。

ーー他の5曲に比べて、テンポ的にも遅めでメロディのいいポップ・ソングですよね。楽曲が先にできてから、作曲の神谷(礼)さんと一緒に歌詞を考えたんですか?
ゆず : 最初は、ぽんがバーって歌詞を書いて、そこをちょいちょい直してもらいながら合作みたいな感じで2人で作らせてもらいました。歌詞を書くのは初めてだったので気持ちを込めすぎて、そわそわどうしようってなったりしながら書きました(笑)。
ーー歌詞のテーマはどういうものなんでしょう。
ゆず : 私のファンの人たちことを「ポンズ」って呼んでいるんですけど、ポンズがいなければ今のわたしはないなと思っていて。昔の私は、内向的で、人前でしゃべることもあまり得意じゃなかったんですけど、みんなが応援してくれることで自信がついて今があるので、感謝の気持ちを込めて書きました。〈いつかきっと 出会えたこと 後悔させないように笑おう〉って歌詞は、みんなに向けて書きました。恥ずかしかったり、機会がなくて伝えられなかった思いを全部乗せて歌詞を書いたんです。
ーータイトルが「ひ・ま・わ・り」なのは、どういう理由があるんでしょう。
ゆず : 今、弾き語りもしているんですけど、1番最初にお客さんの前で披露した時、ファンの人たちが頑張れっていう気持ちと、おめでとうって気持ちを込めて、サイリウムのかわりにひまわりを振ってくれて。それがすごく嬉しかったので、みんなへの気持ちだよ、っていうことがタイトルから伝わるようにしました。
ーーすごく気持ちがこもった楽曲なんですね。歌入れは、いつもと違って1人で全パートだったと思うんですけど、どうでしたか。
ゆず : レコーディングの日にめちゃめちゃ風邪をひいていて… 本当はもっと可愛いい声で歌いたかったんですけど、男の子みたいな声になっちゃって。今聴くとそれがよかったというか、飾らない感じが伝わるといいなと思っています(笑)。
望月みゆ「手渡しの距離」
ーー続けて、みゆさんの曲です。タイトルが「手渡しの距離」ですけど、これはどういう曲をリクエストしてスタートしたんでしょう。
みゆ : 私も結構悩んだんですけど、自分のルーツが「踊ってみた」で、いわゆるボカロ系なので、ボカロ寄りの曲にしようかなと思ったんですよね。それと同時に、大人数系の某アイドル・グループさんの楽曲もすごく好きで、その2つのどちらかにしようかギリギリまで悩んで。やっぱりお客さんが最初から最後まで楽しめる曲で、ミックス打ったりとかコーラスしたりするのを終始楽しんでもらうためにはアイドル・ソングがいいなと思って、王道ソングでお願いしますって言いました。

ーー確かに6曲の中で1番アイドルっぽい曲ですけど、疾走感のあるロックっぽい感じもありますよね。
みゆ : 自分がベース担当ということもあって、かっこいいベースのメロディをお願いして入れてもらって。ギター・ソロの間奏のところにまさかのベース・ソロが入っています(笑)。
ーー歌詞に関しては、どういうことを書こうと思ったんですか?
みゆ : よくある「君と僕」系の歌詞を書きたかったんです。みんなへって感じではなくて、そこの君に向けてという気持ちで歌っています。ぱっと見れば、普通の片思いソングなんですけど、実際は私がお客さんに対して思っていることを日常に分からないように溶けこませた内容になっているので、読んでもらえれば、なるほどと思ってもらえるかなと思います。なので、ちょっと深読みしてもらいたい歌詞になってますね。
ーー1人称は僕で書いているのも特徴的ですよね。
みゆ : そうなんですよ。私目線から「みゆちぃーずの君」に向けてと、みゆちぃーずがみゆちぃに対して、こういうふうに思ってくれていたらいいなっていう共感もしてほしかったんです。ミラー効果っていうか、そういうのもかなり意識しました。例えば、チェキを撮ったあと、みゆちぃーずの後ろ姿に向かってバイバイって言い続けているんですよ、私(笑)。でも、振り返ってくれる確率ってかなり低くて、その想いをひっそり潜ませたくて書きました(笑)。
ーーこの曲が出てからは、みんな振り返ってくれるかもしれないですね(笑)。1人でのレコーディングはどうでした?
みゆ : 普段、声がそんな高くないというか可愛くないんですけど、やたらぶりっ子したみたいな声になってしまって。あと、ハモをめっちゃ頑張りました。曲を作ってくださったKonnie Aokiさんもすごくハモが好きで、「ここにも入れちゃう?」「3個重ねちゃおう」みたいな感じで、ハモが沢山入っているので耳を傾けてほしいです。
恋汐りんご「りんごいろの約束」
ーー続いて、りんごさんの楽曲は「りんごいろの約束」ですね。
りんご : 汐は、でんぱソングとソロのアイドル楽曲が好きなんですけど、バンもん! 以外でもでんぱソングは歌ったりしているので、「りんご色の約束」は王道アイドル・ソングにしました。アイドルでも、ちょっと昔のアイドルのイメージで作っていて。昔のアイドルって、絶対手が届かない存在だったり、本当に雲の上の存在だったじゃないですか? そういう何をしても届かないキラキラ感を出したくて、この曲にしました。

ーー具体的にこういう人のこの曲がいいっていうリクエストはありましたか?
りんご : アニメと声優さんが好きなので、田村ゆかりさん、神楽坂ゆかさん、小倉唯ちゃんの楽曲を送りました。そのなかでも、田村ゆかりさんの「fancy baby doll」っていう有名な曲があるんですけど、〈世界一可愛いよ〉ってみんなが叫ぶところがあって、それを言われたいなとずっと思っていて。恋汐りんごが世界一可愛いわけないんですよ。それは分かってるんですけど、汐のことを好きになってくれた人にとっては世界で一番可愛い女の子になりたいなと思って、歌詞に〈世界一 かわいい子に なりたくなる〉っていう歌詞が入っています。ライヴのことを考えて歌詞を書いたので、みんなで楽しい遊べる曲にしたいなと思っています。
ーー前々からやりたいと思っていたことを詰め込んだ曲なんですね。レコーディング時に心がけたことはありますか?
りんご : 恋汐ファミリーのあなたにっていう気持ちを1人1人に向けて歌いました。汐もハモを何種類も録って、この音程はどうかっていうのを提案したり、どこのパートを強くするのかとか、サビの最後だけを上げて欲しいとか、いろいろお願いして。口癖の「は、わー」っていうのも入ってます。ふふふ。
ーー聴きこむと、いろいろ発見があるんですね。
りんご : 恋汐りんごちゃんとしてのテーマに「永遠になりたい」っていうのがあるんですけど、Bメロにその気持ちがすごく入っていて。〈いつか消えるときが来るとしても 永遠言い張りたいんだもん きみの特別で在る為に ここに、いるの。そうでしょ?〉っていう歌詞は、いろんなアイドルがいる中で私を選んでくれて、出会えたことが運命のしるしだから、汐はあなたの一番になりたいですって気持ちがいっぱいこもってます。
七星ぐみ「水色のブルー」
ーー続いて、ぐみさんの「水色のブルー」です。この曲は、どういうふうにしたいと最初に伝えたんでしょう。
ぐみ : 最初は、可愛いんだけどエモーショナルな疾走感のあるバンド・サウンドにしたいってことを伝えて、いろいろ参考曲を送りました。曲ができて、歌詞をつけて、お客さんにお披露目したとき、Tommyさんっぽい曲になったねって言われて、私はどうしても川瀬智子さんが好きなんだなって思いました。

ーー具体的にTommyさんのこの曲っぽくしたいと言ったわけじゃないけど、Tommyさん感が曲に出てきているんですね。歌詞は英詞も入ってますけど、どういうことをテーマにしているんでしょう。
ぐみ : はじめて自分で歌詞も考えたんですけど、サビは日本語と英語の交互になっていて、〈イルカと泳ぎたいって言ったらどうする?〉っていう歌詞にしたんです。私の担当が水色で、愚民ちゃんたちが振ってくれるサイリウムの水色が海とイルカみたいなだなって思っていて。みんなにありがとうとか好きってことを伝えたかったんですけど、分かりやすい言葉にしたくなくて。なので、自分なりの言葉で自分しか表現できない言葉で歌いたいなと思って歌詞を考えました。
ーー歌い方もいつもと違ったりしました?
ぐみ : 作ってもらうときにお願いしたんですけど、自分が一番歌いやすい高さとか曲調にしてほしいってことを伝えました。自分が1番歌いやすい曲だったり、バンもんだったらこの曲のここの部分とか、そういう細かいお願いをして作ってもらったので歌いやすかったです。
ーー自分用にカスタマイズしたような曲なんですね。
ぐみ : 自分が歌いやすくて、愚民ちゃんたちに言葉を届けられるように無理なく歌いたかったんです。ハモも普段そんなに担当してるわけじゃないから、できないんですよ。
みさこ : むしろ逃げるよね(笑)。
ぐみ : 私以外のメンバーにお願いするって気持ちでいたので、ハモを録るよって言われた時にできなくて。今もできないんですけど、その時に奇跡的に録れた1パートが、アレンジですごくかっこよくなって、よかったなと思ってます(笑)。
天照大桃子「baby my love」
ーーそれぞれ何回も聴く度に発見がありそうですね。大桃子さんの「baby my love」は、また色が違うクラブっぽい楽曲ですね。
天照大桃子(以下、大桃子) : 私の楽曲は、四つ打ちのダンス・ミュージックにしました。曲を作ってくれているのが、nagomu tamakiっていって、もともとすごいマイメンなんですよ。

ーーマイメン?
みさこ : 信頼できる仲間ってことです!
大桃子 : 私が今ここでアイドルとして活動してることって、めっちゃ奇跡みたいなことだなと思っていて。つらい現実と理想との間で戦いまくってきたんですけど、いつも自分の周りには面白くて、刺激的で、魅力的な仲間がいたんです。そういう仲間がいる場所が渋谷なんですけど、その仲間ともともと曲作りもしていて、アイドルになる前からネット・レーベルからミニ・アルバムを出したりしていたんです。なので、その時から曲を書いてくれているお友達に今回もお願いして。あれから何年も経って大人になったけど、自分の生きていきたい道に向かって頑張っているからこそ、もともと近くにいてくれた仲間にお願いしようと絶対に思っていたんです。
ーー楽曲自体は、本格的なダンス・ミュージックですね。
大桃子 : 自分のルーツにはインターネットもすごくあって。Maltine RecordsとかTREKKIE TRAXとか、そういう人たちが周りにいたことでクラブ・カルチャーの本来あるべき姿を知れたことも大きいです。インターネットの人たちのおかげで音楽のことを大好きになって、DJも始めたので、自分のよく行ってたクラブで私の曲がかかったら嬉しいなと思ってます。
ーー歌詞にはどういうことを込めたんでしょう。
大桃子 : 私もそうだし、ファンの人にも思うことなんだけど、この一瞬一瞬をすごく楽しんでいるなと思うし、青春を感じるんですよ。自分を育ててくれた渋谷の仲間も、今バンもんを応援してくる人にも、アイドル・ファン全般にも青春を感じていて。みんなで一緒に遠征したときのわいわい感が、何年後とかに思い出しても輝いていてほしいし、実際そうなるだろうなと思っていて。記憶はどんどんこぼれていっちゃうし、消えていっちゃうけど、その瞬間瞬間を大事にすることってすごく素敵だよねっていう歌詞になっています。だから、私のファン以外の方にも聴いてほしいし、青春を経験したすべての人に共感してもらえたら嬉しいなと思います。あと、夏っぽい曲になってます。海の家とかでかかってほしいです(笑)。
鈴姫みさこ「スピードリオン」
ーーそれじゃあ、最後はみさこさん。「スピードリオン」ですね。
みさこ : 実は私、曲を変えてもらったんですよ。最初は、二面性が出る曲を作ってほしくて、桃井はるこさんの「ワンダーモモーイ」を参考に盛り込みたいって言ったんですけど、意外と再現するのが難しくて。いい曲なんだけど、みさこのパーソナルが出にくい曲だなと思ったので、本当に申し訳ないんですけど、作り直したいですって言って、Konnie Aokiさんに3日間缶詰で作ってもらったんです。私も作業場に行って、次のコードこうしようとか話したりしました。すべてに私の世界が介入した作品になっていて、ジャケットを妹が担当しているんですけど、妹にも「犬と猿と鳥の精霊」をジャケットに入れてくれって言ったり、スピードリオンっていうお花を実際にジャケに入れてもらったり、かなり無理を言って作りました(笑)。

ーー曲の顔がどんどん変わっていくみさこさんらしい楽曲だと思ったら、そんなに試行錯誤があったんですね(笑)。
みさこ : このスピード感の中で「ぐちゃ」っとしなかドラムもかっこいい音に録らせてもらったし。私、たぶん情報量が多い人間だと思うんですよ(笑)。かまってちゃんをやっていて、バンもん! もやりだしたりしたし。自分でも言ってるんですけど、みさこっていう概念になりたくて。
ーーTwitterにも書いていますよね。
みさこ : 情報量が多いんですけど、その一部分だけを見せるんじゃなくて、なるべくみさこらしさを全部出したくて。自分のポップな部分とロックな部分を出したかったんです。めっちゃポップで普通の女の子の私と、ドラムをバキバキ叩いてる時の私を出すために、サビでマイナー・コードを使ってくださいとか全部話して作ってもらいました。
ーーすごくはっきりビジョンが見えていたんですね。歌詞に関してはどういうことを書いたんですか。
みさこ : ずっと書きたかった歌詞で、私のアイドル的な美学を詰め込んだものにしました。今だと、アイドルの恋愛が許されたり、等身大の女の子って部分でたくさん評価されていると思うんですけど、私は恋愛的なものを抑えて身を削ってアイドルをやってる子に憧れがあって。私の中でのアイドルはそういうものだって気持ちがあるから、Magi☆Sticksを持った子が不思議な力を手に入れたって内容になっています。闇にとらわれた人を好きになっちゃうんだけど、その人に好きって伝えたら、その力も失っちゃう。そういう部分をアイドルとリンクさせていて、恋をせずに最大限の力で相手を救ってあげたいっていう内容になってます。
ーー本当に6人それぞれの気持ちがこもった楽曲になっているんですね。ぜひ全員のソロ・ライヴもやってほしいなと思います。これからの活動も期待しています!
RECOMMEND
バンドじゃないもん! 史上初となるフル・アルバムは、多数の新曲に加え、「ツイン・ドラムあいどる」時代の代表曲である「パヒパヒ」「ショコラ・ラブ」や入手困難となっている限定盤シングルの「UP↑ぷらいむ」、ライヴの定番曲「タカトコタン-Forever-」等を現在の6人のメンバーで『生まれ変わりVer』として再録。さらに、最新シングル「ツナガル! カナデル! MUSIC」等を収録。
本作は神聖かまってちゃん、デビュー作。初期衝動に満ちた「ロックンンロールは鳴り止まないっ」をはじめ、生きづらい現代を生きる全ての人々へのメッセージが、多くの人の心を強烈に揺さぶり続けている。
2014年にリリースした妄想キャリブレーション1stアルバム『妄想少女00』、メンバーチェンジを経て2015ver.としてミックスもマスタリングも唄割りも新たに配信限定リリース!
ゆるめるモ! / YOU ARE THE WORLD(24bit/48kHz)
脱力系ニューウェイヴ・アイドル・グループ、ゆるめるモ! が2nd フル・アルバム『YOU ARE THE WORLD』をリリース! 今作は“君がいない世界は世界じゃない”をコンセプトにニューウェイヴに加え、ドリルンベース、ハード・ミニマルテクノ、80年代ポップ、トロピカル・パンク、オルタナ、ハードコア・パンク、エレクトロなど、なんでもありの17曲を収録。
LIVE INFORMATION
バンドじゃないもん! 全国ツアー2016 〜てっぺん目指そうぜ! 武者修行編〜
2016年1月9日(土)@OSAKA MUSE(大阪)
2016年1月10日(日)@KOBE Varit(兵庫)
2016年1月11日(月/祝)@KYOTO MUSE(京都)
2016年1月23日(土)@MACANA(宮城)
2016年1月30日(土)@Electric Lady Land(愛知)
2016年2月14日(日)@HIROSHIMA CAVE-BE(広島)
2016年2月20日(土)@Club JAMMERS(群馬)
2016年2月21日(日)@LIVE HOUSE柳都SHOW!CASE!(新潟)
2016年2月27日(土)@Fukuoka DRUM LOGOS(福岡)
2016年2月28日(日)@Kumamoto B.9 V2(熊本)
2016年3月5日(土)@千葉LOOK(千葉)
2016年3月6日(日)@HEAVEN'S ROCK KUMAGAYA VJ-1(埼玉)
2016年3月19日(土)@横浜Baysis(神奈川)
2016年3月20日(日/祝)@club SONIC mito(茨城)
チケット : 3,240円(税込・整理番号付) ※1drink別途必要
PROFILE
バンドじゃないもん!

《アイドル界のミクストメディア》
鈴姫みさこ・恋汐りんご・七星ぐみ 望月みゆ・甘夏ゆず・天照大桃子
2011年にみさこを中心に結成。当初は2人組のツイン・ドラム・アイドルだったが、様々な変化を経て2014年に現体制へとなる。2014年7月新宿MARZ、9月代官山UNIT、 2015年2月新宿BLAZE、7月Zepp DiverCityにてワンマン・ライヴを行い成功を収めた。2015 年は全国ワンマン・ツアーを行い、4月22日に1st FULL ALBUM『Re:start』をリリース。