2015/05/11 09:23

忘れらんねえよ 全力中年 第4弾全力ドミノ挑戦編 8日間カンヅメで6万個並べて日本記録達成ーーOTOTOYライター、岡本貴之6万字レポート

忘れらんねえよを誰よりも側で追ってきたライター岡本貴之が、満を持して全力ドミノを生レポート。柴田が日本記録の6万個に挑むのなら、ワイだって6万字じゃい!! だって、全国の忘れらんねえよファンに熱い文章で伝えるのが俺の使命なんだから。ライター・ブースからリアルな様子を生レポートします。

6万個のドミノ倒し達成!! 祝・日本一!!!

忘れらんねえよ 全力中年 第4弾 全力ドミノ 挑戦編 8日間カンヅメで6万個並べて日本記録達成

主催 : 忘れらんねえよ
日時 : 2015年5月3日(日)~5月10日(日)

番組特設サイト :
待望の3rdアルバムのリリースが決定!!

忘れらんねえよ 3rdフル・アルバム『犬にしてくれ』

リリース日 : 2015年6月24日
初回盤(CD+DVD)
DVD収録内容(予定)
・ツレ伝ツアーファイナル~そして伝説へ~」 赤坂BLITZ
・全力中年シリーズ(「全力野球」「全力ドミノ」「全力ワイン」)
・Music Video「寝てらんねえよ」 総尺 約80分
通常盤CD
・ボーナストラック収録

第一章

緑に囲まれた大自然、最高の天気。最寄駅の天竜二俣駅から車に揺られること1時間。我々はここ静岡県浜松市天竜区水窪町にある「ミナの森」にやってきた。『忘れらんねえよ 全力中年第4弾 全力ドミノ挑戦編』3日目の朝を迎えた5月5日こどもの日。ようやくたどり着いた体育館の中に入ると、すでに15000個のドミノが並び、窓から差し込む柔らかい光の中で輝いていた。

忘れらんねえよ柴田が8日間カンヅメで6万個のドミノを並べて日本記録達成を目指すというこの企画。その偉業達成を応援すべく、OTOTOYチームとして編集部から西澤、そしてライター岡本はやってきた。ゴールデン・ウィーク。こどもの日。最高の天気。気持ちの良い緑の木々たち。小鳥のさえずり。楽しいイベントの数々。各地で音楽フェスもおこなわれている… 我々は… なぜ… こんなところに… 教えて下さい… いや、愚痴はこぼすまい。これは、数々のおバカイベントを忘れらんねえよと共催してきたOTOTOYの宿命なのだ。我々のGWは柴田と共にある! がんばれ柴田! 6万個のドミノを並べるのだ! そしてその偉業を6万文字のレポートで応援します! というか、そんなに文字を書いたことはないのでどうなるかはわかりません!

まずは初日の模様を振り返ってみよう。5月3日(日)、この日は12時からUstreamによる生中継から始まった。オープニングで廃校の様子が画面が映ると「パンクロッカーなんだよ」の悲しげなメロディが流れてきた。いきなりのエモい始まりにグッと画面に集中すると、青いケースに沢山のドミノが入っている様子が映し出され、忘れらんねえよのメンバー、酒田と梅津がバップの知念氏と共に登場。これから始まる8日間について説明をすると、室内に控えるサングラス姿にアシックスシャツ姿の柴田隆浩が登場。このファッションはドミノ・アスリートとして記録達成に向かう姿勢を示しているのだろうか。今回は、1日に約7000個以上のドミノを並べないと8日目で6万個には到達しないという。そんな過酷なチャレンジにも関わらず「でも技術も上がっているからね!」 と柴田は自信満々の様子。前回の成功体験が彼を真のドミナーとして目覚めさせたようだ。いや、あくまでも彼はバンドマンなのだが。どうしてGWにこんなことをしているのだろうか。

しかしそんな想いを他人が抱えるまでもなく「そもそもなんでドミノやるんだっけ?」と根本的な疑問を投げかける柴田。え、今更? まさか本人からそんな言葉が出るとは思わなかった。今年のGWをドミノに明け暮れることにしたのは本人たちの意思ではないのか? しかも今日、5月3日といえば忘れらんねえよの自主企画ライヴイベント、“ゴミフェス”こと「ゴミ人間フェス」がおこなわれる大切な日。それすらも止めてドミノへと向かうモチベーション、日本記録を達成しようという意欲に嘘はないはず。そしてGW中に8日間もの間カンヅメになってチャレンジする理由を「決して数ある音楽フェスに呼ばれなかったわけではない!」と強調した。JAPAN JAM、VIVA LA ROCKなど、東京近郊ではさまざまなバンドが大勢の音楽ファンの前でパフォーマンスをしているのだ。しかし忘れらんねえよはブレていない。ドミノをやるといったらドミノをやる! そんな意固地さも彼等の魅力、なのだろうか。いやきっとそうだ。概要を説明した後、早速ドミノを並べる体育館に行くと「日本ドミノ協会」代表の佐藤正光氏と共にドミノが並べられる設計図を確認。小ぶりの体育館の中にナスカの地上絵のように引かれたライン。1ブロック約1万個がドミノ並べの壮大さを物語っている。番組では柴田への応援メッセージやメールなどを募集するとのことで、「初日、2日目とかは良いけど、たぶん3日目あたりは気が狂いそうになってるから、応援メッセージは嬉しいですね!」と柴田。OTOTOYチームが行くのは3日目なので今から恐ろしい。「さあドミノやろうぜ!!」と「バンドやろうぜ」のMVが流されていよいよドミノ倒しチャレンジがスタートした。

個人で達成したドミノ記録はタレント・歌手のソニンが2002年8月に『うたばん』で達成した5万4600個ということで、「最終日にはソニンにも見て欲しいね!」と記録を破る気満々の柴田。ドミノを語る柴田は、普段の彼よりも数倍勇ましい。ドミナーズ・ハイとはこのことだろうか。番組が始まって約1時間、早速ドミノを並べはじめるが、体育館なのでデコボコ感が少しあり並べにくさもある様子。さらに山の中ということでかなり虫がいるらしく「蟻がめっちゃいるんですよね」と柴田。「カナブンとかいるよね」との放送席からの声に「KANA-BOON!?」とすかさず反応する柴田。慌てて「虫の話ですよ!?」と念を押す放送席。どうやら少しビバラ方面にも未練があるのでは…。しばらく並べていると柴田が「ああっ!」と声を上げ体育館に乾いた音が響いた。どうやら体育館の床がくぼんでおり倒れてしまったようだ。以前と違う環境にイラつき気味の柴田。初日からすでにピリピリしたムードが漂う現場であった。そして、夜にはUst放送終了直前に並べたドミノの半分を倒してしまうハプニングがあり終了。痛恨ムードが漂う中、前向きに取り組む柴田の姿に多くの視聴者から「柴田さんガンバレ!」との声援が書き込まれた。

2日目は12時にニコニコ動画で生中継だが、すでに柴田はドミノを並べ始めていたようで、中継が始まると体育館の端で座り込み作業中。ところで、柴田とバップの知念氏以外のスタッフは昨夜から朝の5時半まで飲み明かしていたらしいが、放送席には酒田の姿がない。どうやら1人だけ惰眠をむさぼっている模様で、早速この後「酒田は何時に起きてくるのか?」クイズが出題されるなど、ある意味酒田DAYとなっていた2日目だった。柴田の作業はこの日放送後も夜中の3時頃まで続いていたようで、最終的には15000個を並べて終了。順調なペースだ。

そしてOTOTOYチームがやってきた5月5日。オープニングではマネージャー澤藤氏をMCとしてこれまでの2日間を振り返る。「3日目にしてやる気がない」という柴田だが、天候も良く元気そうだ。一方、酒田の方といえば「この2日間うん○が出ていない」と、環境の変化による悩みを告白。「俺も俺も!」と同意する柴田。24時間Ustのときもそうだったが、この2人が揃うとどうしてもう○この話が中心になってしまうようだ。本日の酒田のミッションは、5月5日こどもの日ということもあり、今日中に鯉のぼりを完成させることだ。昨日の寝坊がたたり、視聴者からの声でバンド解雇処分を言い渡された酒田。本日もまだ正式メンバーではなく、「研究員」として参加することを許されているとのこと。果たしてこの残りの日程で正式メンバーに戻れるだろうか? 早速ドミノを並べている体育館とは別の部屋で鯉のぼり作りの続きを開始した。

柴田は昨日まで並べた15000個のエリアを終え、次のブロックへ。紫色のドミノ牌を並べつつ「このエリアは前のところに比べたら楽!」とテンションが上がる柴田。「前回まではカイジで言えばパチンコ「沼」だった」と語る柴田。そこまでギャンブル性を伴うものだったとは。恐るべしドミノ。ところが、集中タイムに入っていた柴田を悲劇が襲う。9列並べたドミノ牌のうち1列が倒壊したのだ。「長いとめんどくせ~!」と言いつつも牌を直していく柴田だが、決して悲壮感はない。そして、倒壊する前までの時間で延々と話していた下ネタのゲスさ加減に、初日2日目には感じることができなかった柴田本来のパーソナリティが発揮されていたこともあり、ポジティブな空気は変わることはなかった。

◆忘れらんねえよ×OTOTOYヒストリー①

OTOTOYと忘れらんねえよがタッグを組むのはもちろんこれが初めてではない。その歴史を辿ると、まず一番初めにおこなわれたイベントが2013年1月30日に東京・代々木公園で開催された「無観客ライヴ」だ。シングル曲「この高鳴りをなんと呼ぶ」の発売記念としておこなわれたこのライヴは、当時まだワンマン・ライヴを経験していなかった忘れらんねえよにとって、待望のワンマン・ライヴ。しかし無観客。当日のその模様は代々木公園のステージよりOTOTOY TV♭から生中継された。今となってはポピュラーになった(!?)感のある無観客ライヴではあるものの、当時は前代未聞、しかもそれが初のワンマン・ライヴということで大いに話題になったと思うこのライヴ。お客さんには一切ライヴ場所を告知せずに敢行されたわけだが、ライヴが始まったとたんに数名のファンがステージ前に突撃。観客がいないつもりでステージに立った戸惑う柴田をよそに盛り上がりを見せた。さらに常日頃公園で散歩をしているご近所の方、公園にお住いのレゲエ風おじさん等、寒空の下声を張り上げる3人組に足を止める人間が続出。最も印象的だったのが、「チリンチリンおじさん」だ。ライヴが終盤に差し掛かり、「この街には君がいない」の演奏がはじまったときだった。ステージを遠巻きに見ていた僕の隣に自転車にまたがって眺めていたおじさんが1人。すると、曲のリズムに合わせて自転車のベルをリズミカルに鳴らし始めたのだ。「このま~ち~には~」「チリンチリン」「きみが~いない~」「チリンチリン」「君が~」「チリンチリン」と合いの手のように入れてくるチリンチリンが見事に忘れらんねえよの演奏とマッチしており、この日のベストテイクとなって今も心に残っている。

忘れらんねえよ「この高鳴りをなんと呼ぶ」
忘れらんねえよ「この高鳴りをなんと呼ぶ」

そして、終演後に楽屋を訪れてライヴの感想を訊こうとミニ・インタビューをおこなったのだが、ライヴ終了直後ということもあり興奮した3人に立ち話をしているうちに、ベースの梅津が過呼吸的になり、立っていることができずへたり込んでしまった。そのためこのときのレポート記事中のインタビューに梅津は登場していないのだ。そして外に出てみると、当時OTOTOYで忘れらんねえよを担当していた初めてのワンマン・ライヴ、そして初めての無観客を相手にしてのライヴ。戸惑いと共におこなわれたOTOTOYとの初コラボイベントは果たして成功だったのだろうか? その答えは後に「無観客ライヴのオーソリティ」として音楽シーンに君臨していることとなった忘れらんねえよの3人の雄姿が物語っている。

集中タイムを終え、再び放送席から実況開始。メールやFAXによる応援メッセージが続々と送られてきている。「柴田さんの背後の窓に白いブラウスの女性らしき人が映っているんですが…」というメールにも「俺は心霊関係一切信じないから」と動じない柴田。ドミノが彼のメンタルを強くしているようだ。しかしその後、強気なことを言った割にはスタッフが背後に立つと異様にビビったり、「霊体験ってありますか?」と訊いてくるなど、明らかに気になっている様子。まだ昼間だから良いものの、夜になったらきっと1人でトイレに行くことが怖くなってしまいそうな雰囲気だ。それにしても「白いブラウスの女性」の正体とはいったい…。今後毎日チェックしておく必要がありそうだ。

ところで、酒田はちゃんと鯉のぼりを制作しているのだろうか? カメラが酒田を探しに行くと、食堂にその姿があった。こどもの日のうちに鯉のぼりを完成させるというミッションを背負った酒田。どうやら現在白い布を縫い合わせて鯉のぼりの母体を制作中の様子。そしてそれを外に出して緑色に塗っているようだ。果たして鯉のぼりは今日中に完成するのか!? 今日鯉のぼりを上げないと意味がないぞサカタス!

◆忘れらんねえよ×OTOTOYヒストリー②

2013年1月30日におこなわれた伝説の無観客フェスから約5ヶ月。忘れらんねえよとOTOTOYによる無観客イベントが帰ってきた。名付けて「忘れらんねえよプレゼンツ 無観客フェス」。あの日の感動が忘れられないのか、ついに無観客ライヴがフェスにまで拡大。忘れらんねえよの盟友おとぎ話、柴田の童貞弟分と呼ばれたシンガーソングライター、細身のシャイボーイも参加しての一大イベントとして開催された。この日の模様もOTOTOY TV♭から生中継されたものの、開催場所はまったくのシークレット。にも関わらず、会場となった埼玉県所沢市にある航空公園にはどこから調べてやってきたのか、開演前から20人ほどのファンが詰めかけており、忘れらんねえよファンのライヴへの熱意と変態的なリサーチ能力に仰天させられた。しかしながらこの日のイベントはあくまでも無観客フェス。いくら熱意があっても会場に入ることは何人たりともままならぬ。入口のゲートでは実際にファンを説得するスタッフの姿があった。

無観客とはいえフェスと名乗っている以上、お祭り気分を味わいたいのが音楽ファンというもの。会場には物販エリア、飲食ブースがあり「牛串」「キーマカレー」「グリーンカレー」などが(エアで)美味しそうな匂いを放っていたことが思いだされる。そしてさらにこの日の為だけに作られた「無観客フェスTシャツ」は会場でも大人気。物販スタッフが声を張り上げて「本日のみ会場限定でTシャツを販売しております!」と限定グッズを無観客たちを相手に売っていたが、今となっては異常な光景と映ってもしかたない。

オープニングを務めたおとぎ話が熱い演奏で満員の無観客を唸らせている間、ステージ袖に集まりその演奏ぶりを眺めては拍手喝采だった忘れらんねえよのメンバー達。バカな企画に本気で取り組む人々の美しさがそこにあった。続く細身のシャイボーイは客席中央に登場して満員の無観客を煽る若さあふれるステージで魅了。このときばかりは全ての無観客がシャイボーイの掌に乗せられていたと言えよう。

そして本家無観客ライヴアーティスト忘れらんねえよが登場する頃には、すっかり客席は温まっていた。そのライヴは、すでに他アーティストの追随を許さないものとなっており、多くのミュージシャンが無観客の高みを目指しつつも到達できなかった境地に達していたといえよう。やはり1月の無観客ワンマンが彼らを一皮むけたアーティストに変えていたようで、フェスのトリを取るという大舞台にも関わらず彼らに一切の気負いを感じることはなかった。逆に、この日のライヴは音も演奏もとても良く、正直、リアルにベストライヴの1つであった。また、ライヴ後半で興奮しすぎた梅津がシールドに絡まり、動けなくなるハプニングも。何故か後ろを向いたまま演奏する梅津。足が絡まり動けない為に上半身を折り曲げて手でエフェクターを押していたのも印象的だった。個人的にはこの日のフェスの最後、アンコールで演奏された「戦って勝ってこい」は会場の大きさと相まって素晴らしいエンディングとして目に焼き付いている。

5月5日午後4時すぎ。広々とした体育館には柴田が並べる紫色のドミノ牌の乾いた音が淡々と響いている。その間にウグイスの鳴き声が差しこまれる和やかな雰囲気。柴田曰く「今日はなんだかのどかでいいですよ」とのこと。確かにこの体育館にいると、時間を忘れてしまいそうだ。GWはどこへ行っても混んでいる。音楽フェスの会場に行っても、ディズニーランドに行っても、なんとか博物館に行ってもそれは変わらないだろう。しかしここ「ミナの森」にはそんな喧騒はどこにもない。まったく世間とは別のところに存在しているようなこの空間で、柴田はひたすらドミノを並べ続けている。なんのために? わかりません。誰か教えて下さい。

今現在パソコンに向かっている僕の目の前には、ひたすらドミノの距離を伸ばす柴田の姿が。しかし特に何も動くことがないので書くことが無い。隣にいるOTOTOYのねるねるね~るね西澤は何やら他の仕事をしているようだ。う~んこのまま行くととても6万字など書くことができそうもない。仕方ないので、だいたい妄想で柴田のこれからの人生について書いてみようと思う。

柴田隆浩、現在33歳。我々は彼のことを本当に知っているのだろうか。まず名前だ。熊本で生まれた彼の名前はなぜ隆浩なのか? それは、西郷隆盛の隆から取られているのではないだろうか。同じ九州出身の西郷どんである。民衆を先導するような大人物になれという両親の想いが伺える。その想いが今、ライヴハウスや音楽フェスで多くの民衆を煽り、ジャンプさせている隆浩の実像となって結実しているに違いない。そして浩。これは石坂浩二の浩なのではないかと思う。何故ならば、柴田のお母さんが彼のファンだったのだ。きっとそうだ。そうなんじゃないかな。多分そうだと思う。柴田隆浩の半分がこれでわかった。では名字はどうだろうか。柴田。柴犬の柴。確かに柴田は柴犬に似ている。チワワのような愛玩犬でもなく、土佐犬のようにふてぶてしい闘犬でもない。しかしいざというときには闘う本能と、可愛らしさを併せ持った日本古来のペット、柴犬。柴ちゃんの柴は柴犬の柴なのだ。本人が「犬にしてくれ」とまで言っているくらいだから間違いない。むしろそうか、そういうことなのか。柴田は今、本来の自分に回帰している途中なのだ。そして柴田の田。田んぼの田と考えるのならば、それは早計というものだろう。それはなぜか? 田んぼから名字が付けられているとするならば、柴田はあんなにも痩せているだろうか? 否、きっともっと体重があったはずだ。田んぼから育ったお米たち。美味しいご飯を毎日お腹いっぱい食べてみたい。都会に出てロック・スターになり、白米をお腹いっぱい食べてみたいと願っていた柴田。お茶碗一膳のご飯で良いのだ。あとはきゅうりのキューちゃんがあれば良い。そんな柴田の名字の由来が田んぼの田で良いのだろうか。悲しい、あまりにも悲しすぎる。どうしても納得がいかないが、じゃあ他にどんな由来が考えられるのかと言われてみれば、特に思いつかないのもまた事実。そういえば、ドラムの酒田も田がつくではないか。この先、酒田の名字の由来を考えたときにもまた同じことを考えないといけないのだろうか。私はそんなに暇ではない。いや、正確に言えば、今この文章を書いている瞬間は暇だということが言える。しかし、その暇は6万字レポートを課せられているにも関わらず、まったく書くべき事案が思いつかないという暇の一点に尽きる。正しくは暇ではない。煮詰まっているのだ。そして、こうしている間にも目の前で黙々とドミノを並べ続けている柴田。ごめんなさい柴田さん、適当なことを書いて。

と、しばらく何も動きがなかった柴田が唐突に声を上げた。「よっしゃ~!!」顔を上げて見ると、なんとそこにはとてつもなく長い9列のドミノが。いつのまに!? すげぇ! 紫色のドミノが理路整然と並んだ光景は、まさに壮観。気が付くと、窓の外に見える周囲の森はいつのまにか日が落ち、徐々に夕暮れてきた。まったくなんてことだ。短い人生のわずかな時間を、ドミノ並べに費やしているなんて。今日、柴田はドミノ並べをスタートしてから一度もトイレにも行っていなければ、食事も満足に取っていないではないか。狂っている。やはり柴田は狂っているのだ。「よし、3000個並べた! 計18000個!」満足げにそう言うと、手元に置いたミニ・あんドーナツをほうばりながら一息つく柴田。しばしの間休憩の為、一旦畳の部屋へと移動して行った。

対する酒田の鯉のぼり制作はどうなっているのだろうか? カメラの映像を見る限り、どうやら着々と鯉のぼりの姿に近づいている模様。一見、リュウグウノツカイに見えなくもないが、どうやら鯉でありながら竜のイメージも持っているようだ。これは近くを流れる天竜川にかけているのではないか? との説もスタッフの間では飛び交っていた。すると、慌ただしく動き出す酒田。どうやら鯉のぼりは完成した模様。2階に上がり校舎の窓から鯉のぼりを下ろす酒田だが、どう見ても鯉は登っていない。視聴者からは「鯉がゲロ吐いているんですけどこれなんですか?」とダイレクトな駄目だしが。まったく認められていない鯉のぼりをなんとか上げようと格闘する酒田を見守るスタッフの表情にも不安の色が。

お昼寝から復帰した柴田がドミノを並べだす。少し寝た分、すっきりして作業を再開しているようだ。今度は紫と黄色の牌を使っているため、とても美しく色鮮やかだ。並べつつも、酒田の鯉のぼりの状況も見ている柴田。順調に作業が進んでいる分、弱冠余裕があるようだ。これまでと違い、文字になる部分を並べているので楽しいようだ。

体育館の中は徐々に寒くなってきた。それもそのはず、ここは人里離れた山中にある廃校。それにしても5月にしては相当寒いほうなのではないだろうか。5月といえば、2013年の5月におこなわれた「パンダ音楽祭」でのことを思い出す。「パンダ音楽祭」は上野公園で開催されているアコースティックライヴ。忘れらんねえよとしての出演ではなかったのだが、柴田がソロの弾き語りで出演したのだ。マネージャー他スタッフはおらず、1人でギター片手に会場にやってきた柴田。楽屋で挨拶を済ませた僕は、客席のソデで奇妙礼太郎のライヴを観ていたのだが、ふと見ると楽屋後方から柴田が走ってこちらに向かってきた。きっと奇妙さんのライヴが見たくて急いで客席に向かっているんだろうなあと思いつつステージを見ていると、なぜかこちらに一直線に向かってきた。いきなり肩を叩かれたので「な、なんですか!?」と驚いて振り向くと、アコギを裸で右手に握りしめた柴田が顔面蒼白で立っているではないか。「ギターが壊れた!」という柴田の持ったギターを見ると、弦を止める白いピンが折れている! どうやら楽屋で新しい弦を張り替えているときに、折ってしまったようだ。出番はこの後だけに、かなり焦っている模様の柴田。そこで、すでに出番を終えたジョニー大蔵大臣が使っていたアコギを借りようと探しているのだが楽屋にもおらず、どこにも見当たらないという。そこで、スタッフや出演者にまで声を掛けてジョニーさんを捜索することに。いくら探してもいないジョニーさん。「今、外に出て行きましたよ?」という声を頼りに場内・場外ともに探し周ったものの、みつからず。ところがいったん楽屋に戻ると、すでにギターのピンを借りてアコギを修復中の柴田の姿が。「なんとかなったっす」と弦を張りステージに上がって行ったあわてんぼうの柴田であった。

酒田がついに完成させた鯉のぼりは「昇天ちゃん」と名付けられ、「昇天ちゃんはどこに向かっているでしょう?」というお題を募集して視聴者の方にプレゼントされることになった。意外にも多くの視聴者からの応募があり、こどもの日ならではのこの企画は酒田の手により成功したと言えそうだ。

OTOTOYチームはマネージャー澤藤氏と共に放送席に陣取っているわけだが、ふと気が付くとOTOTOY編集部の西澤さんがいない。しばらくして戻ってくると、なぜかさっきまで長かった髪の毛が丸坊主になっている。いったいどうしたのか!? それはわからない。ここに集まっているおっさんたちみんな、何かを背負っているのだ。中年たちの業を背負ったドミノを1つひとつ並べていく柴田の姿が神々しい。

すっかり暗くなった体育館周辺。いつのまにか小鳥のさえずりも聴こえなくなっている。テレビもなければラジオもない。女性もいなければ娯楽もない。あるのは6万個のドミノだけ。そしておっさんたちの暑苦しいうごめきだけである。みんなどうしてここにいるのかわからない。理由なんてなくても良いのかもしれない。ここで過ごす時間が貴重な瞬間であることは間違いないのだ。それを実感しつつ時間が過ぎて夜が訪れた『忘れらんねえよ 全力中年第4弾 全力ドミノ挑戦編』3日目。昼から淡々とドミノ牌を並べ続ける柴田の姿だけが灯りに照らされている。「これ、ペース的に日本記録行っちゃうな…」とシブくつぶやく柴田。3日目にしてかなり手応えを感じている様子。この場所で過ごすことが柴田にとって最も素晴らしいGWの過ごし方となっているようだ。

19時過ぎ、静まりかえった体育館に突然柴田の「ああっ!」という大きな声が響いた。見ると、文字エリアの1列が倒壊してしまったようだ。「くそっ!」と悔やんだものの、すぐに「まあいいや、失敗してもまたやり直せば良いんですよ」とあくまでもポジティヴな発言の柴田。山の中の廃校という環境が柴田の言霊に力を与えだした様子。日本記録を樹立するには、まだまだ先は長い。GWも明日5月6日で終わり一般社会では再び日常を取り戻し出す。そんな世間はどこ吹く風で、鼻歌交じりにドミノを並べる柴田の姿を見ているときっと日本記録を樹立をやれるような気がしてきた。道はどんなに険しくとも、笑いながら歩こうぜ! (byアントニオ猪木)ということで、最終日までガンバレ、柴田! 本日のレポート(?)は以上です。

第二章

私は今… いや、やめておこう。周囲の悪いスタッフにそそのかされて自分を見失うところであった。フリーランスのライターとして保身に走りつつこのレポートを粛々と進めたいと思う。そして、ひとつお断りしておきたいのが、これはドミノを並べる柴田の姿を追っているようで、じつはまったくレポートにはなっていない。つまり、GW中にレジャーや旅行でお出かけしていた忘れらんねえよファン及びドミノファンが見逃した「全力ドミノ」を追体験できるものかというと、そうではない。半分はガチレポート、半分はファンタジーとして読んで頂くくらいの方が良い塩梅ではないかと思うので、そこのところよろしくお願いします。

オフィスオーガスタ新澤シェフ手作りによる超絶美味い夕食

5月5日夜、オフィスオーガスタの新澤氏の手作りによる超絶美味い夕食の時間。しらすオムレツ、鯛のあら汁、お蕎麦、いぶりがっこなど、ご飯が進む、ススム。本当に合宿のように車座になって食事をする中年たち。これはもう、青春じゃないか。と思いつつ堪能したあとは、20時過ぎから夜の部再開。ご飯を食べて「美味かったなあ」と言いながらもすぐにドミノ作業の定位置に着席。着々と作業は進み、20時台にほぼ20000個を達成した。その間、食事を終えた酒田は本日から運び込まれたドラムセットで練習をするとのことでスタッフが覗きに行くと、食後の読書に勤しんでいるとのこと。柴田からは「ドラムの練習をしろって言っといて」と伝令が飛んだ。柴田も練習をしようとギターを持って来ている様子。忘れらんねえよは決して音楽を忘れたわけではないのだ。ミュージシャンでありドミナー、そして鯉のぼりも作る、ドラム缶風呂も作る。それが忘れらんねえよなのだ。

そして、4日目となる5月6日は流しそうめんをおこなうため、そうめんを流すための竹を酒田が拾ってくるとのこと。そしてシェフとして3日間常駐していた新澤さんが一時帰ってしまうため手料理が出ないとのことで、BBQが予定されている。BBQも酒田が焼いた肉を作業中の柴田の元に運んでくる役割を担うなど、「研究員」として参加する酒田が正式メンバーとして認められてもらえるかどうかのジャッジの参考になりそうだ。

5日の夜の放送が終わってもまだまだ柴田の作業は続く。座布団をスライドさせながらどんどん右側にドミノを並べて進んで行くと、徐々に紫色のベースに黄色い文字が立体的に浮かび上がってきた。このまま行くと今日中に25000個くらい行ってしまうかも? この文字エリアが完成すれば、全体像が見えてきそうなだけに、柴田も出来るかぎり先に進めたいようだ。時間はまだ21時半過ぎだが、窓の外を見るとあたりは真っ暗で灯り1つない。普段、家にいるときもテレビはつけっぱなしだし、東京にいれば街灯でほとんどどこにいても明るい。こんな時間に無音状態になるなんてちょっと不思議な経験だ。その静けさの中をカチャカチャとドミノの音が鳴り続けている。「日本一取りてえなあ」ボソっと口にする柴田。12時から延々と並べ続けている集中力もすごいが、あくまでも楽しんでトライしている姿が素晴らしい。

ふと、体育館の中に色々なものが張ってあることに気が付いた。筆で書かれた校歌や応援歌などが額に飾られており、小学校の歴史を感じさせる。また、放送席が置かれた檀上には「西浦区立体復元模型図」という大きなジオラマ的が置かれており、昭和30年当時の周辺地域が再現されており、昔このあたりがどのような環境だったのかが(なんとなく)わかった。

◆忘れらんねえよ×OTOTOYヒストリー③

忘れらんねえよとOTOTOYによる企画でおこなわれたライヴはついに都内屈指の人気会場へ。2014年3月19日に開催された「赤坂BLITZ無観客ライヴ」だ。前回の「無観客フェス」以来じつに9ヶ月ぶり3度目となるこのライヴは、忘れらんねえよの無観客ライヴ史上最もエモく、記憶に残るワンマン無観客ライヴとなった。これまで2回は野外での開催だったので、屋内会場での無観客は初めてということもあり、会場のデカさが浮き彫りになり緊張感も生れたこの日。会場内には無観客相手にグッズを販売するスタッフが声を上げ、バックステージパスをつけたスタッフ(ほぼ全員)が行きかう中、開演時間になりUst生中継が始まると、映し出されたのはこの日会場に来ることのができなかったファンに向けた「ライヴビューイング」の会場。並んだ椅子の上にはもちろん誰もいない。ライヴビューイングも無観客だからだ。この日のライヴはバンドの演奏も好調で、定番の曲はもちろん、後日発売されたメジャー1stミニ・アルバム「あの娘のメルアド予想する」からの新曲もおりまぜておこなわれ「俺たちは下ネタを取り戻します!」と宣言した記念すべき夜となった。

現在5月5日23時。ここ「ミナの森」にある廃校の体育館では引き続き柴田がよなべしてドミノを並べている。開始してからほとんど休みらしい休みも取らずに続行している柴田と同じ空間で、放送終了後東京へ一時帰ったスタッフを除く澤藤マネージャー、OTOTOY西澤(丸坊主ver.)、ライター岡本が放送席にて各々仕事中。檀上の高いところから失礼ながら、作業中の柴田にプライベートな話題を直撃。得られたのは「普段めしは松屋、ガスト、ココイチにローテーションで通っている」との柴田隆浩街角グルメ情報だけであった。

ようやく文字列の上部を並べ終えた柴田が、疲弊しきった身体を引きずるように立ち上がった。「つれぇ~…」思わず漏れた言葉応えられるものは誰もいない。あまりにも過酷な道程。こんなにも辛い戦いになぜ挑むのか。まったく意味がわからないと言う者もいるだろう。だがもはや現場の来てこの光景を見た者ならば、そんな疑問さえも沸いてこないはずだ。「今日のうちにあと1ブロック列を並べないと間に合わない」目の前の男はひたすら6万個達成にしか眼中にない。あきらめるなんて死ぬまでないのだ。

23時15分。柴田がいない。「もういっちょいくか!」と22000個を並べたツイートを残し、柴田が消えた。たぶん隣の部屋にいると思うのだが、覗くのは怖い。だってオ○ニーしているかもしれないから。そういえば、今日までの3日間、柴田は自慰行為を我慢しているのだろうか。だから夕方になってあんなに下ネタばかり喋り出したのかもしれない。巻き込まれるこちらの身にもなってほしいものである。柴田が戻ってきたら思い切って訊いてみよう… と思っていたのだが、畳の部屋でほんのちょっとだけ仮眠を取って「よしっ」と気合を入れて戻ってきた柴田にそんなことを訊くことはできそうもない。

◆忘れらんねえよ×OTOTOYヒストリー④

忘れらんねえよとOTOTOYのコラボが沸点を迎えたイベントが2014年10月3日~4日にかけておこなわれた「24時間バンドやろうぜ」。24時間ぶっ続けでUst生中継をおこない、その中でさまざまな催しをおこなうというもの。その中心となった企画が、2015年1月25日赤坂BLITZのオープニング・アクトを決定するオーディションだった。10数組の出場者が忘れらんねえよの楽曲で覇を競う中、OTOTOYからは急遽、編集部西澤・ライター岡本・インターン浜の3人によるバンドが結成され出場。梅津作曲・柴田作詞の楽曲「あなたの背後に立っていた」を演奏。見事にぶっつけ本番のちぐはぐさを露呈して演奏が空中分解。にも関わらず柴田によりバンド名を「OTOTOYドールズ」と名付けてもらう栄誉を受けた(尚、その後は活動をまったくおこなっていない)。オープニング・アクトは人組の女性バンド、「変人変態女子二人」が見事勝ち取り、赤坂BLITZ当日のライヴでも強心臓ぶりを見せて集まった観客たちを唸らせたことも記憶に新しい。また、24時間Ust放送中には酒田がマラソンをしたり折鶴を折ってみたりと己のスキルアップを図った後、最終的に恋する女性への告白をおこなうなど、これまでのライヴ企画とは一味違う、新しい扉を開くものとなっていた。放送開始2日目の一番眠い時間におこなわれた運動会や「クイズ・忘れらんねえよ王」などオモシロコーナー満載だったが、メンバーも眠さのあまり記憶にないというのが正直なところではないだろうか。こうして忘れらんねえよとOTOTOYによる企画は大きな節目を迎えたのである。

日付変わって5月6日午前0時を過ぎても、柴田の作業はまだまだ続いている。文字列エリアの半分をなんとか終わらせて、折り返し地点となる明日からの作業負担を少しでも軽減させようというものだ。一度やると決めたら必ずやる。忘れらんねえよがバンドとして多くのファンに支持され、なおかつ新しい音源をリリースするごとにファンを驚かせ、楽しませていることがいかに本人たちの強いこだわりと努力によっておこなわれているかが垣間見えた気がする。

白いブラウス(ワンピース)の女

深夜0時45分。トイレに行くためにいったん外に出てみると、辺りはしんと静まり返っている。1日中椅子に座りパソコンに向かっていたので、しばらく外で体を動かしたりしつつ空を見あげてみると、まったく星1つない黒い空が広がっていた。むしろ星がたくさん見えると思っていただけに、ちょっとガッカリ。と、突然思い出したのが白いブラウス(ワンピースだったかも)を着た女性が柴田の背後の窓に映っていたという昨日のメール。嫌なときに思い出してしまったと思いなんとなく周囲を見渡しているうちに、その女性はやっぱり酒田謹製の鯉のぼり「昇天ちゃん」の下半身の白い部分なのでは? 思うようになった。いや、むしろ昇天ちゃんの生みの親である酒田が昇天ちゃんの存在をアピールするためにカメラのブラインドをついて体育館裏まで来て映りこんだ可能性は考えられないだろうか。そういえば酒田が前半を費やした食堂での鯉のぼり制作作業には当初カメラが入っていなかったではないか。おかしい。どう考えてもあの白いブラウス(ワンピース)の女性、というのは未完成の昇天ちゃんに違いない。とりあえず仮の正体としてキープ。

そんなことをぼんやりと考えていると、「あっ! くそ、ムカつく…」という声が。どうやら並べている列の1つを倒してしまった様子。ここまですでに3日目スタートからトータルの作業時間は13時間近く。気を取り直して慎重に並べ直す柴田。見ているこちらが緊張してしまうような細かい作業が続く。1時半を過ぎ、もうどうにも眠くてたまらない。寝ぼけて何かやらかしてしまいそうなので、黙々と並べ続ける柴田を余所に施設2階の部屋でお先に就寝させてもらいました。おやすみなさい。

5月6日(水)

朝7時。鳥のさえずりで目が覚めた。物凄く良く寝た。寝るときにはかなり寒かったのだが、布団を重ねて寝たところそこそこ暖かく熟睡できた。ふと横を見ると布団が敷いてあり誰かが寝ていた形跡が。枕元には「食の軍師」第2巻が置いてあった。いったい誰のものだろうか。やっぱりお化けがいるのだろうか。

朝からシャワーホース遊ぶ兄弟。まさか数時間後にあの男が同じ目に遭うとは…

窓の外を見てみると今日も快晴、早くも太陽が高く昇っている。山の中ということもあり、校舎のすぐ上に太陽が燦々と輝いている。そしてその太陽に向かって登って行くような巨大魚の死体が… いや、違う。寝ぼけていたようだ。あれは昨日酒田が作り上げた入魂のアート作品、鯉のぼりの「昇天ちゃん」ではないか。大きな口を開けて太陽を飲みこまんばかりの迫力ある昇天ちゃんの姿。外に出てみるとこの町のアイドル犬「コトコ」がやってきた。地面に伏せて昇天ちゃんを見あげるコトコ。いったい何を思っているのだろうか。OTOTOY西澤を起こして外でまったりしていると、男の子と女の子の兄妹がやってきて、ベンチに座りパソコンを開いてメールチェックをしている西澤に絡み出した。「ねえねえ、DS持ってない!?」「持ってないよ…」と眠たそうに答える西澤。その後、目ざとくドラム缶風呂を見つけた兄妹は、「これなに!?」と興味津々。さらに近くにあったシャワーホースを手に取った兄は股間の前にそれを構え「しっこシャ~シャ~!」と西澤に向かって放出するポーズ。まさか、数時間後に同じ光景が某メンバーとこの子供たちによって繰り広げられることになろうとは、このときは知る由もない我々であった。

8時を過ぎたが、まだ柴田、酒田、スタッフは寝ているようだ。今日はいよいよ4日目。8日間の折り返し地点が訪れた。果たして柴田はあの後何時までドミノを並べ続けていたのだろうか。ツイッターを見てみると、なんと朝4時頃に「うおおお!今日は燃え尽きた!うおお!!」と咆哮する柴田がいた。なんというがんばりだろうか。背筋が寒くなるほどの驚異的な執念に感服するしかない。

1日いただけにも関わらずすっかり愛着を感じてしまったこの廃校を去ることは少し寂しいが、着々とドミノが並べられている体育館の中にいる緊張感から解放される安堵感があることも事実。今後は最終日までニコニコ動画でドミノの進捗状況と酒田の動向を見守ることにするつもりだ。マネージャー澤藤氏の運転で駅まで1時間ほどの道程を送ってもらい、入れ違いでやってきたバップ知念氏と交代。今日はBBQをするために肉や野菜などを買い出しして廃校に戻るようだ。ここでOTOTOYチームは新幹線で帰京。体育館には、我々から柴田にプレゼントしたスヌーピーのトレーナーと西澤・岡本のサイン入りジャスティン・ビーバーのTシャツ、そしてドラム缶風呂の上には効き湯を置いてきた。さらば天竜二俣駅よ。今度来るときはいつになるかわからない。いや、たぶんもう来ない気がする。それでもこの町の風景は一生心に残るだろう。

もはやお昼休みはウキウキWatching柴田隆浩アワーと化した全力ドミノ生放送

浜名湖鉄道天竜浜名湖線・天竜二俣の駅から掛川へと移動して、新幹線で東京へ。なんだかキャリーバックを持った人々で大混雑している。そうか、今日はGW最終日なのだ。ただし、今日が本当のGWラストではない。7日8日に休みをとってさらなる長期休暇にする、全部乗せ的なGWを過ごす人もいるはず。今日はあくまでも最終日第一弾であって、決して終わりではない。つまりは、10日のドミノチャレンジ最終日まで、ニコニコ動画でしっかりと見届けてくれる人は必ずいるはずだ。そんなことを考えながら掛川から新幹線に乗っていると熱海辺りに差し掛かったところで12時を過ぎた。もはや帯番組的にお昼休みはウキウキWatchingな柴田隆浩アワーと化した「全力ドミノ」生放送が始まる時間だ。但しここは新宿スタジオアルタではない。天竜区水窪町「ミナの森」にある廃校からお届けします。

昨夜は4時頃まで作業を続けていたにも関わらず「さー今日もドミノやるかー!日本記録まで残り3,7000個ばい」と、60,000個中23,000個を並べ終えたことをツイートした柴田。気合いが入っているようだ。サングラス姿で体育館に登場すると、文字列エリアの前に座り現在の状況を説明。文字はそろそろ放送上も見てわかるレベルにまで完成してきたようだ。今日が折り返し地点ということで、スピードアップを図ろうという柴田。今日は「VIVA LA ROCK 2015」をはじめとするフェスも終わったからなのか、家でニコニコ生放送を見ているファンが多い様子で、昨日よりも視聴者数は多いようだ。入場者が多いと席を譲らないといけないため、ニコニコ動画プレミアム会員に入会する人も多いようだ。中には「もともとエロい番組を観るために会員だったから大丈夫!」という猛者もおり、さすが忘れらんねえよのファンだと感心させられた。

朝からカップラーメン豚キムチを巡り骨肉の争いが勃発

そして3日間の日程を終え、合宿的な生活にも慣れてきたかと思いきや、相変わらず酒田は寝坊して起きてこないようだ。前日は食事を終えると体育館に一切姿を見せなかった酒田。ドラムの練習をしていたようだが、それにしても連日のこのていたらくはなんなのか。2日目にして深酒による寝坊のためメンバーを解雇となってしまうところをファンからの「許す」との声によりバンドの研究員として第一歩を踏み出したはずの酒田だが、どうやら柴田の連日のドミノ挑戦に水を差す行動となってしまっているようだ。その生活態度をたしなめる柴田と放送席の澤藤・知念両氏。自腹で買ってきて楽しみにとっておいたカップラーメン豚キムチ味が勝手に食べられていた、という澤藤氏の怒りの告発によって、さらなる罪が追及されそうになった酒田だが「あ、それ俺だわ」。なんと豚キムチを食べた真犯人は柴田であった。ここは人里離れた山奥にある廃校。食糧は自給自足でやっていくしかない。人々の心はたった1つのカップラーメン豚キムチを巡って殺し合いにまで発展してしまうこともあるのだ。いずれにせよ、酒田が食料を我がものとしてしまう可能性を危惧するスタッフにより、食堂に定点カメラを設置。澤藤氏によるトラップが仕掛けられることに。おにぎりとからあげ弁当を食堂に置いておき、起きてきた酒田が食べるのかどうか? まるでアニマル・プラネットを見ているかのようなトラップだが、酒田は見事にひっかかり、しっかりとたいらげたという。そういえば前夜の夕食の際も酒田は新澤シェフの手料理を「美味い、うまい!!」と絶賛しながらむさぼるように食べていた。食へのあくなき欲求が封じ込められているこの環境に原始的な欲求が爆発しそうなのかもしれない。

さて、4日目となった全力ドミノ。なんとキュウソネコカミのヨコタシンノスケが「忘れらんねえよ柴田さんがGWの中6万個のドミノ倒しに挑戦中らしい。すごいな!戦ってるなー!」とツイート。ライバルバンドからの嬉しいエールにテンションが上がる柴田。それがフリだったかのように、この日は忘れらんねえよ私設応援団が浜松から駆け付けキュウソネコカミの「GALAXY」を合唱して応援してくれた模様。痒いところに手が届く選曲!

酒田と子供と犬と流しそうめん

2日目の反省が生かされておらず寝坊してしまい研究員からさらに降格され、酒田氏(ex忘れらんねえよ)という扱いになった酒田。もはやバンドとは何の関係もないということなのか。罰として流しそうめんを柴田に振る舞うため、竹を獲ってきてナタで割り、流しそうめんの設備を制作。シャワーホースで竹を洗っていると、酒田の周りにどこかで見た子供たちが。あ、今朝西澤さんに絡んでいた兄妹だ! どうやら管理人さんのお子さんのようだ。ちょっと目を離したすきにシャワーホースを奪われる酒田。男の子がシャワーで水遊びを始めた。慌てて子供を止めに入る酒田! するとニコ生放送をご覧の視聴者のみなさんから一斉に「サカタスにかけろ!」とのコメントで画面が埋め尽くされ、その言葉が聴こえたかのように酒田にシャワー弾の銃口を向ける男の子。行け! 子供! 寝坊のおしおきだ! しばらくすると子供と和解することが出来たのか、男の子をだっこして遊んであげる酒田。好感度アップでバンドへの復帰を狙っている模様。流しそうめんの設備も着々と完成にむかっているようだ。

しばしの休憩をはさみ、ついに全貌を現した流しそうめん器。物干し竿のような長い竹を傾け、その上部にシャワーホースを設置して水を流すことで、流しそうめんが出来る状態になっているようだ。だしも酒田自らが作ったようだ。麺を茹で、早速流しそうめんを開始。「え? 酒田が食べるの?」と疑問に思う間もなく、上に麺を入れると猛ダッシュでそうめんをキャッチして食べる酒田。横には犬のコトコもやってきて眺めている。美味しそうにカメラに向かいニッコリする酒田。しかし本来このそうめんは柴田に捧げられるはずのもの。それを思い出したのか、そうめんをお椀に入れて体育館に持ってくる酒田。しかし寝坊の罰により本日は体育館には出入り禁止となっているため、玄関にお椀を置いて帰った。そのそうめんを食べた柴田は「あ、美味しい!」と絶賛。流しそうめん器の現場にいる酒田が画面に向かいなにやらアピっている。どうやら「こ、こ、で、た、べ、て!」と言っているようだ。やはり流しそうめんは自分で麺をキャッチしてこそ美味しいはずだ。柴田、澤藤氏が外に向かうと、管理人さんの女性も加わり、コトコも含めて流しそうめん映像がしばし放送されるニコニコ生放送。いったい何の中継なんだコレ。もはやドミノでもなくバンドでもない、GWのゆるい空気が流れるシュールな映像となった。バンドへの復帰を目指す酒田が知恵と技術をフル回転した仕事ぶり。カメラに背中でドヤる酒田の姿が充実した時間を物語っていた。さすがの柴田もこれは認めざるを得なかったようで「酒田は自然い還した方が良いんじゃないかな? 自然界には寝坊も遅刻もないし」確かにその通りだ。2015年5月6日、こうしてネイチャー酒田が誕生した。この実績を評価するのかどうか、ニコニコ生放送の視聴者から酒田の研究員への復帰についてアンケートを取ると「もう一声79.1%」「許す20.9%」という結果に。世間の風は厳しい。しばらく無職状態となった酒田。夕暮れまで薪を割り続けている彼の姿は「裏全力ドミノ」として何かの記録を目指してほしくなるほど味わい深い。

折り返し地点、ドミノは続くよどこまでも

再びドミノ集中ゾーンに突入した柴田。「今日はなんとか0時には終わらせたいなあ」と心の声を漏らす。確かに深夜にまで作業が及ぶと、かなり精神的に負担が大きくなるばかり。もちろん、体の負担も大きいはず。初日からほぼ同じ体勢で座り続けている柴田。腰や背中が痛いだけではなく、お腹も冷えるのではないだろうか。夜になると深々と寒さが身に沁みる体育館。床の上に薄い座布団を敷いているだけでは相当お尻も冷たいはずだ。にも関わらずトイレにも行かない。3日目に見ていた限り、柴田はほとんどトイレに行っていない。ただひたすらドミノを並べ、ときどき立ち上がり、ミニあんドーナッツをガサガサと袋から取り出して口に放り込んでいる。柴田は食事が必要ない生物なのか? そうでも考えなければ、これだけの数のドミノを並べることはできるとは思えない。すでに23000個ものドミノが壮観な姿を見せているのだ。さらに、ライヴ・ハウスで見せるあの熱のこもったパフォーマンス。消費カロリーはどんなものなのか。柴田は恐らく消費カロリーと摂取するカロリーのバランスが良くないのではないだろうか。昨日はやたらと「カロリーメイト(チーズ味)が欲しくてたまらない、まるで妊婦がすっぱいものを欲しているかのように、カロリーメイトが食べたくてたまらないんだ」と熱弁していた柴田。さらに「からだ巡り茶」をスタッフに要求。「動かないから太って行ってるから」と心配していたが、相当太ってもまだ大丈夫なはず。もしかして、柴田は今流行の、食事が不要になる完全栄養食「ソイレント」を飲んでいるのではないだろうか。飲むだけで1日に必要な栄養を全て摂取できるという「Soylent(ソイレント)」は、1日に必要な栄養素をすべてまかなえるという、栄養食品であり… いかん、またあまりにも書くことがなくなったばかりにアフィリエイトの文章を書いていることに気が付いた。これでは読者どころかレコード会社やマネージメントの方々に不審に思われてしまう。私は決してそんな怪しい者ではない。そもそアフィリエイトなどやったこともないのだ。いや、アフィリエイトが怪しいとかそういうことを言っているのではない。アフィリエイトで商品を買ったユーザーの70%が「ネット上で商品を買って満足したか?」の問いに「YES」と答えているからだ。では実際にユーザーの声を聞いてみよう。いや、違う。私は何を書いているのかますますわからなくなってきた。そうだ、思い出した。つまり私は煮詰まっているのだ。落ち着いて整理してみよう。5月3日からスタートした『忘れらんねえよ 全力中年第4弾 全力ドミノ挑戦編 8日間カンヅメで6万個並べて日本記録達成』。ボーカル・ギターの柴田隆浩はこの8日間で6万個ものドミノを並べて日本記録達成を目指そうというのだ。それに乗っかったというか乗っけられたというか、特に誰に求められているでもなく、私は昨日から文章を書き続けている。そう、6万字という遥か彼方イスカンダルのようにも思える見えないゴールに向かって。その理由はただひとつ。「6万個を並べるんだから6万字書けば良いんじゃない?」という忘れらんねえよのスタッフによる提案である。その提案に何も考えることなく「面白いですね」と返答した私。正確に言うと、4月18日(土)に電話をもらって返事をした自分。そんな自分を悔やんでもしょうがない。“Don’t Look Back”とボブ・ディランも言っているではないか。今はただ、6万字レポートに向けて柴田の動向を見守るしかない。意外と動きが無く地道にドミノを並べ続ける柴田の姿に思わず「逆立ちしてドミノを並べてみたりしてくれないだろうか?」などと考えてしまうのであった。続く!

第三章

5月6日夜

奇跡のクオリティが絶賛された流しそうめんを片付けた後、バーベキューの準備に勤しむ酒田(ex忘れらんねえよ・現在無職)。薪を割り、網を乗せたBBQセットに火をつけて着々と夕食を待つスタッフたちのための食事の用意が出来ている。それにしてもBBQとは1人でやるものではなく、大勢でわいわいと火を囲んでやるものではないのか。暗闇の中、1人で肉を焼くシュールな酒田。しかし、決して酒田は1人ではなかった。肉を焼く匂いにつられてきたのか、アイドル犬・コトコがやってきた。「酒田とコトコはすっかりセットになりましたね」(澤藤)。

酒田、1日がかりの大活躍で「忘れらんねえよ研究生」に返り咲き

肉が焼き上がるとさらに盛り付け、エバラ黄金のたれと共に体育館入口まで運んできた酒田。それを追いかけるコトコ。出入り禁止なので入口でスタッフに渡して柴田の元に運ばれた。肉を口にすると「ん? 冷たい」と意外な第一声。運ぶ途中で冷えてしまったのだろうか。しかしご飯をもらい食べ始めると、「美味い!」と言いながら喜んで美味しそうに食べる柴田。ドミノ付近で食べていることもあり、視聴者からは「ドミノから離れて食べて~コワイ」との声。しかしすっかり慣れた様子の柴田は「大丈夫大丈夫!」と余裕の構え。どの程度ドミノ牌との距離を作れば良いのかさえ、すでに感覚で身に着けているようだ。長年プレイしているベテランドミナーのようになってきた柴田。あくまでもバンドマン、忘れらんねえよのボーカル・ギターであり作詞作曲を手掛ける人気ミュージシャンであることを忘れてはいけない。

寝坊後の懸命な働きにより、しっかり新澤シェフの代理を務め失われた信頼を回復させるべく奮闘したといえる酒田が、本日最後の視聴者からのジャッジへ。まだ酒田は許してもらえていないのだろうか? アンケートの結果は「許す67.3%」「許さない32.7%」との視聴者からの回答により、見事「忘れらんねえよ研究生」に返り咲き。もう少しで正式メンバーに戻ることができるはず。21時前にはついに放送席に戻ってくることもできた酒田。しかしながら犬のコトコ(♀)と仲良くなれていることを話にふられると「俺、コトコに恋をしちゃったかも」と一同ドン引きのコメントでせっかくの好感度アップを台無しに。とにかく明日からもガンバレ!

深夜の生中継は続く

5日目となる5月7日は多摩美術大学の2人が黒板アートで応援に訪れるとのこと。また、荒吐ロックフェスを振り返るためにあの2人がゲストにやってくるとのこと(B’zではないそうです)。21時をもって放送席からの実況は終了したものの、そのままドミノを並べ続ける柴田の姿が深夜まで映し出されていた。並べながらニコ生視聴者のコメントを読みながら会話を続ける柴田。ファンとのダイレクトなやりとりが楽しい。こうしたファンとの交流を大切にする柴田は美しい…と言いたいところだが! 世界中に向けて放屁を連発する柴田。ひたすらう○この話を延々としながらドミノを並べている。ある意味柴田が本調子であること、最大限にリラックスした状態であることが伺える。そういった意味では安心して良いのかもしれないが、う○こをもらすことをレコメンドしたことで「やってみます」と真剣に受け止めるファンからの声が挙がるなど、悪影響がニコ生を通して拡散されることが懸念される。

かと思えば、「柴田さんは6万人1人ひとりと握手しているのと同じだと思う」というちょっと感動的なコメントが寄せられ、「そんなおおげさなもんじゃないよ(笑)」と笑う柴田。「柴田さんにとってドミノとは?」という問いに「ドミノに過ぎないな…」と素のコメント。確かにその通り。深く考えることは必要ない。今ここでドミノを黙々と並べている間、意味など必要ないのだ。あくまでも8日間で6万個のドミノが並んだそのときにこそ、真の意味が問われるのではないだろうか。そのときこそみんなで笑おうではないか「バンドマンがなにドミノの日本記録樹立してんだよ(笑)」と。

現在22時30分。ニコ生視聴者のコメントに応えてしゃべりながら作業を続行する柴田。熱く、真剣に語る口調と、時折インターミッションとして挟み込まれる放屁。いったいこの男は何者なのだ。そしてそれを見守り「くさい…」というコメントを返すファンも。遠く離れたどこかの街にある部屋のパソコンの画面の向こうまで臭いが届けられたのだろうか。そんなテクノロジーが開発されたとしたら絶望的。現代の技術はまだまだ柴田の味方だ。休むことなく作業を続ける柴田から目が離せなくなってしまったのか、明日から連休明けで仕事が始まるというのに夜更かし気味のファンが多いようだ。そんな愛すべきファンに対して感謝の放屁を送り続ける柴田。さきほどから5回、6回と止まることがない。今の柴田ならオナラで空も飛べるはず。

23時までの予定で放送は続いていたが、そのまま24時まで放送延長に。日中よりもしゃべっている柴田。まるでファンミーティングのようになってきた。気が付けばどんどん視聴者数も増えている。GW最終日にしてこんな現象が起こるとは。胡坐をかいて人々の声に応えていく柴田がサイババか何かに見えてきた。違うのはサイババはこんなにオナラをしなかったのではないだろうかということだけ。話題はいつしか音楽談義に。ニルヴァーナからハイスタ、ブランキー、銀杏、チャットモンチーなど、好きな音楽に対して熱く語る柴田。今この瞬間の柴田はみんなの良き兄貴分のバンドマンだ。「CからはじまるABC」というタイトル自体に意味はなく、「ラッスンゴレライみたいなもの」との発言も飛び出した。

「もうちょいやるか!」と文字列エリアの紫色のドミノを取りに立ち上がった柴田。しかしここで非常事態発生。なんと紫色のドミノが足りない!? 至急、日本ドミノ協会の佐藤さんに発注することにしようということに。しかし先程電話をかけてきた佐藤さんはすでに泥酔していたとのこと。連絡は明日以降じゃないと取れないかもしれない。しかしまだ日数はあるのでなんとかなりそうだ。ここで本日のニコ生中継は終了となった。また明日、新たな気持ちが頑張れ柴田!

5月7日(木)

東京は曇り空の一日。静岡県浜松市天竜区水窪町にある「ミナの森」内の廃校、旧西浦(にしうれ)小学校はどうだろうか。12時にニコニコ生放送が体育館の中を映し出すと、柴田がカメラの前を横切り入場。床を見ると昨夜まではなかった白いドミノの列が数十行出来ている。これまでは奥の方から並べていたのだが、白いドミノは放送席の目の前に並べられている。いよいよ体育館全域にまでドミノが広がってきつつある。これは出入りするスタッフもこれまで以上の、かなりの緊張感を持っているのではないだろうか。自分があの場にいたと思うと恐ろしくて足がすくんでしまう。3日目などはまだまだ序盤で余裕のある現場だったといえる。

緊急事態 紫ドミノが在庫切れ!?

昨夜のニコニコ生放送では、紫色のドミノが足りなくなったことで、制作中の文字列エリアが残り数行というところで止まってしまい、放送は終了していた。その後日本ドミノ協会の佐藤さんに連絡を入れたところどうやら紫パーツは在庫切れらしく、文字列エリアは現時点では保留ということに。そこで新たなエリアの制作に突入したということらしい。アップになった映像を良く見ると白い列の下に黒いドミノ牌も並んでいる。

放送が始まると、放送席にはバップ知念氏と酒田(忘れらんねえよ研究員)が並んでいる。ニコ生には一斉に「サカタスが起きてる!」と驚愕したようなコメントが書き込まれた。2日目、4日目と寝坊したことでメンバーを解雇されてしまった酒田だが、今日は早朝に起きてドラム缶風呂を沸かしていたとのこと。ただし風呂には入っていないという意味不明の行動にあきれるスタッフ。「いいよ酒田、入ってきなよ(笑)」と柴田が入浴を勧めるほど。

「ドミノが結構ヤバい。風呂も入りたいけど、時間がないので少しでも、30分でも1時間でもドミノを並べないと間に合わないよ。だから今日はドミノ並べにできるだけ集中したいんだ」と語る柴田。昨夜、コメントを観ながら視聴者とのファンミーティングをおこなった後、午前3時頃まで作業を続けたらしく、ツイッターでは「新しいエリアに入ったどー!本日30,000個到達、日本記録まであと半分…!!」と進捗状況が報告されていた。

5日目にしてドミニング技術がアップした柴田

「ケツに火が点いているからスピードが上がってる」と自らのドミノ並べ(ドミニング)を分析する柴田。「今日はドミノ無双で行くから」と、放送開始後すぐに集中して並べ始めた。

ブルーハーツの曲を歌いながら並べる柴田。「世界の真ん中」を歌いながら「ブルーハーツは1stがすげえ良いんだよ。もちろん全部良いし全部好きだけど」。とつぶやくと、ニコ生視聴者のコメントにはリクエストを促すような書き込みが。「1000のバイオリン」「日曜日よりの使者」「ハンマー」を次々と歌う柴田。さらに「リンダリンダ」は間奏のメロディを口楽器で演奏しつつ歌う。徐々にテンションがあがってきた柴田に対しなぜか放送禁止用語を言ってくれとリクエストする視聴者。「なんでま○こっていけないんだ!? お前もそこから出てきたんだろ!?」とアジテイションをぶつ柴田。「ここから一歩も通さない~」と引き続き歌うのはブルーハーツ「月の爆撃機」だ。

このチャレンジがはじまってから072をしていないのか?というファンの質問に対し「某女性アーティストと対バンした際に楽屋で072した」という告白をしながらもドミノ並べの手を止めない柴田。「やっぱり食材は新鮮な方が良いね」と悪びれることなく語る柴田。いったい誰で行為に及んだのかはここでは伏せるので想像におまかせするが、5月5日にも同じ話を放送内でしていたので、本人にとって最も記憶に残る自慰行為だったということであろう。しばし最低な下ネタ話が続いていたが、そのタイミングで浜松のライヴハウス「窓枠」の店長・上嶋氏が差し入れを持って登場。なんと話の流れに最高にマッチしたその差し入れは「TENGA」! スタッフの分も含め10個も持参してくれたとのこと。これは渇ききった中年スタッフたちには嬉しい差し入れだ。しかしせっかくなので、サイン入りで視聴者にプレゼントすることに。そこで、「こんなシチュエーション、オカズで072した!」というテンガメッセージを募集することに。GW明けの平日の昼間から何をしているのか!?

多摩美の女の子2人が登場「キュウソの弟・忘れらんねえよ(?)」

しかもそんな最低コーナーとなったこの時間に待機していたのは、「黒板アート」で柴田を応援するために遠路はるばるやってきた多摩美術大学の女の子2人。別の部屋にある黒板の前には酒田と並んで女の子2人が微妙な表情で立っている。今までの下ネタを全部聞いていたのだからしょうがない。そこで、ミュージシャンであることを知っているのか? 酒田がインタビュー。

酒田「忘れらんねえよって知っていましたか?」
多摩美女子「はい、知ってました」
酒田「どんなバンドですか?」
多摩美女子「キュウソの弟みたいな…?」

すかさず「キュウソの弟じゃねえよっ!」とドミノルームから突っ込む柴田。どうやら昨日に引き続きキュウソネコカミのファンが応援に来てしまったようだ。こればかりは致し方ない。なぜなら「黒板アート」の応募者がゼロだったことでこちらからオファーをかけたのだから。そんな多摩美女子2人が黒板アートをスタートして、柴田がドミノを並べる姿と共にワイプで画面下に映し出されたまま放送は進む。「酒田の体臭は大丈夫なのかな?」とお風呂に入っていない酒田の体臭が女の子に迷惑をかけていないかと心配する柴田。さらに「今朝、酒田が俺のためにドラム缶風呂の準備をしてくれてたんだけど、あいつ7時頃から薪割ってたじゃん? それで目が覚めたんだよね」と知念氏を相手に話す柴田。「しかもそれが良いリズムで来るんだよね」というさりげないコメントに、ドラマーとしての酒田を信頼していることが伺える。

改名案「忘れ犬らんねえよ」

着々とドミノを並べながらもしゃべることをやめない柴田。ドミニング&トークがすっかり板についてきた。「俺、気が付いたんだけど、バンド名に動物の名前を入れたら売れるんじゃないか?」という説を展開。「キュウソネコカミ、KANA-BOON、チャットモンチー、ウルフルズetc…」確かにそうかもしれない。そこで、「だから俺たちも動物の名前を織り交ぜたら良いんじゃないかな? 忘れ犬らんねえよとか」と視聴者の反応を探る柴田。この場でバンドが売れるための方法をマーケティングリサーチするとは抜かりがない。「それか、酒田の名前を犬にしてみるっていうのはどうだろうか。ボーカル・ギター柴田、ベース梅津、ドラム犬。」そんなことを話している柴田を余所に、多摩美女子が進めている黒板アートは全貌が徐々に見えてきた。なにやらどこか見たことがあるネコのイラストが…?

ニコ動には連休明けにも関わらず、2500人程度の視聴者が集まって柴田の動向に注目している。忘れらんねえよのファンの人もいれば、まったく忘れらんねえよを知らずに訪れて、今やっていることが何なのかを質問する人もいる。「みんなニートなのかな?」と視聴者をニートと決めつけつつ会話を進める柴田。たまに柴田を知らない人が訪れコメントすると毎回今回の趣旨を説明、さらに「忘れらんねえよというバンドでボーカル・ギターをやっている柴田といいます」と自己紹介までする親切ぶり。ドミノに集中するあまり無口になっても良さそうなものだが、まったくそんなこともなく気さくな兄貴ぶりを発揮している。

私が忘れらんねえよになっても

ふと、考えた。もし私が忘れらんねえよだったなら。どんな音楽ファンも、自分が好きなバンドのメンバーになってステージに立てたならと妄想することはあるのではないだろうか。もしも自分が忘れらんねえよのメンバーになったならどんな気分だろうか? 例えばボーカル・ギターの柴田隆浩になったなら。身長は高い。本人がツイッターでファンからの質問に答えて「258cmです」と答えているように、びっくり人間並みだ。それに対して体重は恐らく60キロ、いやもしかして50キロ台ではないだろうか。それを支える足のサイズはたぶん27cm程度。バランスの悪い進撃の巨人、それが柴田隆浩だ。そんな姿で街を歩いたらどうだろうか。目立つことは間違いない。しかし名前を間違えられたりしないのだろうか。「忘れらんねえよの柴田ひろたかさんですよね?」「いえ、たかひろです。」これくらいの間違いにはきっと怒るわけにはいかないだろう。なんせメジャーレコード会社からCDを出している人気ロックバンドのボーカル・ギターである。それならばこれはどうだろう「隠れキリシタンの柴田隆浩さんですよね?」「いえ、忘れらんねえよの柴田隆浩です」名前は間違えていない。しかしバンド名の方を間違えてしまうのは良くないのではないだろうか。音楽ファンとしてあるまじき行為だ。「やってらんねえよ、あんた!」こう声をかけられることもあるかもしれない。これは「忘れらんねえよ柴田」と言おうとしているのか、それとも赤の他人に愚痴を聞いてもらいたい奇特な人なのかは判別しかねるところだ。しかし、怒っているような感じで声をかけられたなら取りあえず謝ることしかできないのではないだろうか。何かもめごとになってしまうよりは全然良い。「忘れらんねえよの柴田隆浩ですよね?」こんな声にはどう対処すれば良いだろうか。知らないおばさんに呼び捨てにされてまで「そうです、私が忘れらんねえよの柴田隆浩です」と変なおじさん風に答える必要があるのだろうか? ぶっふんだ、と例の顔を全力でしなければいけないかもしれない。しかも山手線渋谷駅のホームで。1人呑みしていた新宿のつぼ八で。九段下の大きなたまねぎの下で。どういうことだろうか。私はただ、ロック・ミュージックで世間をあっと言わせたかっただけなのに。忘れらんねえよという珍しいバンド名を付けたばかりに、志村けんの真似までしなくてはいけないのだろうか。これが有名税というものなのか。「志村けんだって同じ経験をしているんだから」という声もあるだろう。それはそのとおりだ。ドリフターズ加入以来の志村の苦労を忘れているわけではない。しかし「志村、うしろうしろ!」と再三再四あれだけ小学生に注意されているにも関わらず、志村がその声に耳を貸したことがあるだろうか? いや、ない。そんなことにいちいち応えていたら、生き馬の目を抜く芸能界で生きて行くことは不可能だ。だからこそ、私が忘れらんねえよの柴田になっても、そんな声は無視して構わないのだ。おわかりだろうか? 私にはわからない。自分がなにを言おうとしているのか。そうだ。思いだした。本当はこんなことなどどうでも良いのだ。なぜなら私は煮詰まっているのだ。6万字レポートにおいての最大の壁、それは書くべき事案がまったく思い浮かばないゾーン。今まさにそのゾーンで志村けんのことしか頭に浮かんでいないという事実。それこそが問題なのだ。

そうだ、あなたは私が忘れらんねえよになっても、泳ぎに連れて行くのだろうか。派手な水着はムリだろう、若い子には負けるから。それに、私が忘れらんねえよになったらあなたはおじさんなのだ。やっぱり変なおじさんになるのだろうか。いけない、また戻ってきてしまった。つまり忘れらんねえよ柴田になるということは、志村けんのループから逃れられないということになるのかもしれない。嫌だ、そんな人生は。やはりロックバンドのボーカリストというのは修羅の道なのだ。そういう役割は柴田隆浩に任せておいて、私たちは客席からステージを眺めている方が良いのかもしれない。

ゲストが登場! ニコ生に波紋を起こす!

ところで、ドミノの方はというと、着々と順調に進んでいる様子。白い列の下にある黒いエリアがどんどん増えているようだ。相変わらずニコ生を観ながらコメントを送るニートたち(?)とある種のコミュニティを作り上げて会話を続ける柴田。時折、学生らしき人がコメントすると、「学校さぼっちゃ駄目だよ。勉強しないと後悔するぞ!」とたしなめる柴田アニキ。「学生の本分は勉強、会社員の本分は仕事」というポリシーを伝えるものの、バンドマンの本分である音楽はまったくしていないのでいまいち説得力がない。しかしそんな声に対して「誰もやってないことをやらないと目立てないんだよ。もちろん曲は作ってるよ。凄く良い曲ができたから、だからこそみんなに聴いてほしいから、目立ちたいんだよ」とこの企画の真意を話す柴田。今日は昼からずっと集中してならべつつもニコ生の視聴者たちの声に応えていただけに疲れたのか、15時30頃にはしばしの休憩に入った。

16時前になり、ここでゲストが登場。まずTHEラブ人間の谷崎航大(Violin)とツネ・モリサワ(Key)が登場。彼ら2人とは、忘れらんねえよフィルハーモニー交響楽団を結成している忘れらんねえよ。元々5thシングル『ばかもののすべて』のインストア・イベントのために結成されたこのユニットだが、大好評につき〈ARABAKI ROCK FEST.15〉へも出演した大化けユニットとなった。この2人に加えて、さらにゲストが来ているとのこと。「昨日まで東京ドームでライヴをおこなっていた、テイラー・スウィ○トさんです!」まさか!?と急激に心がざわめく全俺。カメラがパンして映し出されたのは上半身裸の男。THE BOYS&GIRLSからドラムのカネコトモヤがやってきたようだ。テイラーはどうやらブッキングできなかったようだが、このギャップ。ニコ生視聴者からも「クッソワロタw」「生理的にMURI☆」「こいつやべえwww」「おまわりさ~んここです!!!」と反応が2分されているようだ。

盛り上がる放送席だが、柴田が「カネコ君いまどこ見てたの?」と訊くとカネコは「あ、時計見てました。止まってますよねアレ。」と答えるカネコだが「ははは。本当はちょっと見えちゃいました」とさりげなく気になるコメント。ん? カネコが見ていた方向は例の「白いブラウス(またはワンピース)の女性が見えた」という窓がある方向だ。う~む、正直ちょっとリアルに怖くなった瞬間であった。しかし、そんなことはおかまいなしにトークがつづき、いつのまにか視聴者は5000人近くに到達。毎日多くの視聴者がこの放送を気にしていることがよくわかる。

ニコ生では、忘れらんねえよフィルハーモニー交響楽団の〈ARABAKI ROCK FEST.15でのライヴの模様を放送。コメントには「はじめて柴田さんが歌ってるところ見た!」「ベースの人イケメン!」「あ! 研究員の人だ!」といった、メンバーそれぞれへの感想が寄せられた。このドミノを通してはじめて忘れらんねえよを知ったらしき多くの視聴者が、「この人たちミュージシャンだったんだ!?」と気が付いた瞬間である。

5月7日(木)19:00

インタビュー取材から帰宅する途中、スマホからニコ生を見てみると、すでに柴田の手前にはびっしりと黒いドミノ牌が並んでいた。お昼にはわからなかったが、なにやら人物が描かれているようだ。そんな光景を前にしながら「大島優子とキスしてぇ~。知念くん、ちゃんとそういうこともセッティングするのが君の仕事でしょ?」とレコード会社A&Rの仕事とは関係のない、ムチャにもほどがある駄目出しをする柴田。そんなアーティストの非現実的なエゴに対し、「オファーはかけてるんですが…」と適当な返しで煙に巻く知念氏。長年忘れらんねえよのスタッフを務めているだけのことはある。ちなみに知念氏はTHE TON-UP MOTORSやWHITE ASH等も手掛けているので要チェックだ。「小便してきます!」と柴田がトイレに立つと、放送席から冷静に現在の進捗状況を報告する。知念氏。現在は全体マップの3つ目のエリアを制作中とのことだ。昨日からノーミスで順調に進んでいるようだが、日程的にはギリギリの状態で動いているようだ。

多摩美術大学の忘れらんねえよファンによる黒板アート完成

酒田と多摩美の2人が画面に映り、どうやら黒板アートが完成したらしい。現場では、酒田が管理人さんからもらったという差し入れを紹介。手にした皿に盛りつけられた緑色の食べ物はよもぎパンらしい。「あ~んして食べさせてもらいますぅ~」とデレデレする酒田。なんとパンを女の子にあーんしてもらってやがる! ニコ生コメントには「ふざけんな!」という怒号のようなコメントが渦巻いた。まったく同じ気持ちだ! 黒板アートはカラーのゴミ人間、SEXアニマルズ、バンドのライヴを観た印象を描いたものだという。ん? どうやらスペシャル・ライヴをおこなったらしいぞ? さすがに取材現場で全力ドミノを観るわけにもいかず、見逃してしまった。まあ良い。「全力ドミノ」の目的はあくまでも6万個のドミノ達成だ。それにしても見事な黒板アートを作った2人。当初はキュウソファンかと思いきやじつはれっきとした忘れらんねえよファンで、スタッフからの指示でキュウソ推しを演じていた模様だ。なんという自虐的なスタッフたちだ! 尚、この黒板アートは柴田が寝起する部屋に書かれているようなので、きっと最終日までの力の源になるはずだ。ありがとう多摩美女子!そして、放送席にはNEXUSマン次男が帰ってきた! これで常駐する三男(素顔)と揃い踏み。次男は何やらハンコを押して戻ってきたらしい。そのハンコ、一昨年私も押した経験がある。わかる、わかるぞ次男!

悪の秘密結社・死ね死ねドミノ団から美女を守れ!

時刻は20時。今日もすっかり日が暮れた天竜区水窪町にある「ミナの森」。昼間にドミノの音と共に聴こえているウグイスの鳴き声もすでに聴こえなくなり、夜の帳が降りてきた。今日から多くの会社が動き出し、社会人は通勤電車に揺られて帰宅する時刻。毎日ドミノをして過ごしている柴田の今の心境はどんなものだろうか。選ばれし者にしか許されない、8日間6万個のドミノチャレンジ。きっと、柴田の人生でこんなにも多くのドミノを並べるのは最初で最後であろう。いや、そうだろうか? もしかして、日本記録を樹立した暁には世界中のドミナーから挑戦状が届くのではないだろうか? ちなみに、個人でのドミノ世界記録(ギネス公認)は2011年12月31日に北京で記録された32万1197個だという(Wiki情報)少年ジャンプの漫画のように、次から次へと柴田に襲いかかる世界のドミナーたち。巨大ドミノ倒し、高度1000メートルに設置されたロープ上でのドミノ対決。さらに溶岩の火口付近でのファイナル・ドミナーズ・バトル。世界中で繰り広げられるドミナーたちとの対戦。迫りくる秘密結社・死ね死ねドミノ団の魔の手から美女を守り、炎の中から救出する柴田。そしてそこに集まる仲間たち、フライングVに乗った梅津、ドラムマシンで駆け付ける酒田。『あの娘のメルアド予想する』のジャケットはあくまでもドミノ世界大戦への予告でしかないのだ(嘘)。続く!

第四章

5月7日(木)夜

「集中ゾーン」と言いつつ、ドミノを並べつつも延々とバップ知念氏を相手に色々なムカつきを吐き出す柴田。相当ストレスがたまっている様子。夜が更けてくるにつれて、黒柴田が姿を現すのがこの放送の定番になってきた感がある。ここで、忘れらんねえよについて知っているのか?アンケート。「前から好き65.6%」、「ニコ生で興味を持った34.4%」という結果に。なんと結構このドミノを介して興味を持ってくれた人が40%近くもいるではないか! これはすごい! すでにこの時点でこの企画をやった意義があったというものではないだろうか。

6日目を迎える明日の予告として、浜松イケヤ志都呂店の店長・小山さんが登場するとのこと。忘れらんねえよ推しの急先鋒として有名な店長さんだ。明日は1日忘れらんねえよのポップ作りに勤しんでくれるとのこと。名前が読み上げられると早速応援メッセージメールを送ってきた小山店長! 噂以上の忘れらんねえよ好きであることがわかった。

21時に放送終了、ドミノ並べに集中

この日は昨夜のように柴田の作業を放送することもなく、当初からの予定通り21時に放送は終了。折り返しに入り、いよいよ残りは3日間。進捗状況を考えて完全に周囲の声をシャットアウトして進めることにしたようだ。また、6日目についても同様に、放送開始から終日ドミノに集中するための1日に充てられることになったようだ。ということで、酒田も明日は特に仕事は無し。一日ミュージシャンとしてドラムの練習に明け暮れることができるようだ。しかし番組開始に間に合うように起きてくることだけはしっかりと守ってもらいたいものだ。

昨夜からの作業で37,000個達成で三つ目のエリア完了!

5月8日(金)朝 

「三つ目のエリア(1万個)完了!!今日もいろいろ面白かったなー笑 観てくれたたくさんの人サンキューセックス!!37,000個/60,000個」と柴田がツイートした時間は3時近く。毎日昼からこんな時間まで並べ続けていると、腰や腕にも相当な負担があるはずだが、体調は大丈夫だろうか。昨夜は21時で放送が終了しているだけに、現場から離れている私たちにはその姿は想像するしかない。恐らく黙々と並べ続けていたのであろう、画像を見ると大きな人影が描かれたエリアが見事に完成していた。すごい。これが何を意味するエリアなのかは最終日のお楽しみにとっておこう。どのエリアもしっかりとコンセプトを持って作られていることだろう。ドミノ完成時にいったい何が起こるのか!? 我々はひたすら柴田のドミノ並べを見守るしかないのである。

6日目は超集中モードでスタート 12時に放送が始まると、赤いTシャツ姿の柴田。「今日は超集中モードだからあまりしゃべらない」と宣言。風呂には6日間入っていない柴田。すでに完成しているドラム缶風呂には誰もまだ入っていないようだ。突然クシャミをする柴田。気のせいか「セックス!」と聞こえたが風のいたずらかもしれない。見ると、新たなエリアを並べている。体育館の入り口と反対の壁付近、放送席から見ると右手の方だ。

蒙古タンメン、ピザ~食生活が充実し出した

16:00頃

取材を終えツイッターを見ると、柴田が昨日から言っていた蒙古タンメン中本のカップラーメンを食べた模様。柴田激賛のラーメンだが、確かに辛くて美味い。帰宅してからニコ生を見ると、どうやら酒田がピザを焼いたらしい。柴田が食べて「美味い!」と言いつつ画面にピザを見せる。「でも、普通だよ。美味しいけど。」絶賛するかと見せかけて「可もなく不可もない感じだね。☆2つだな」と厳しいジャッジをする巨匠・柴田。もう1ピースのピザをもらう柴田。「くせぇ! 新しいピザくせえ! 」と顔をしかめる柴田。「でもそういうチーズなのか」と受け入れる度量の深さと「匂いはアレだけど、本格的かも。美味い。ありがたいね。」と感謝の気持ちを表すことも忘れない謙虚さが多くの人を惹きつけるのかもしれない。しかし新たに届けられたピザには、数日前のスタッフの食卓にも並んでいた「いぶりがっこ」入りらしく、「ちょっとこれは厳しいな」とお口に召さなかったらしい。続いてチーズ抜きのピザを酒田自ら配達。「チーズ無しのピザなんてあるんだ?」と疑問を呈する柴田に対し「むこうでは普通みたい」とサラっと言い残して去る酒田。「むこうってどこだよ(笑)?」と笑う柴田。手作りピザを食べながらのひとときが、ドミノ戦士にとってつかの間の休息となったようだ。

「俺の中のドラゴン」

17:00

「プゥ~」17時の時報とほぼ同時に、ニコニコ生放送の画面から聴こえてきた陽気なサウンド。「すいません、屁こきました。」自己申告をする柴田。深夜に1人作業中の際には信じられないほど連発しており、まったく気にならなくなるほどの状態であったが、昼間にはやはり気を遣って自制しているのかもしれない。久しぶりの音色だ。しばらくカチャカチャとした音が響くばかりの放送になっていたが、突如「ああ~うんこしてえ!」と叫び声が。ニコ生には一斉に「しろよwwwwwww」とトイレ休憩を促すコメントが。それはそうだ。放送事故になってはたまらない。「でも、うんこしたいとものすごくスピードが上がる。作業がはかどるね。」と言いつつ、物凄いスピードで次々とドミノを並べて行く柴田。「うぉぉ~!! いますごくアドレナリンが出てるぅぅぅぅ~!!」「やべえ、でも止まらねえぇぇぇ!」聴いているだけだと何やらジョジョの奇妙な冒険の1シーンかのように聴こえるのだが、柴田の便意はマックスに差し掛からんとしているようで「今全力で、ゲートキーパーが守ってくれている!」と、本人にしかわからない実況を開始。それでもまだまだ手は止まらない。「うぉぉぉぉ~! もう無理だ。行ってきます!」とジョジョが黄金の波紋を放つかのようにトイレへと走る柴田であった。体育館からトイレの道程は、一度体育館の玄関を出て隣にある校舎に移動してまた靴を脱ぎ正面にあるトイレまで約5メートルほど。果たして柴田は間に合うだろうか…。ニコ生の画面には主を無くしたドミノたちが映し出され、時折聴こえる鳥の鳴き声が情緒を感じさせた。

数分後に戻ってきた柴田は「すっきりしたっ!」と明るい表情で帰還。かなりの大物だったらしく「俺の中のドラゴン~♪」とうんこをモチーフに曲を口ずさみ出す始末。やはり体調第一。気分も晴れ晴れしたようで「今日、花火エリアまでやっておこうかな?」と意欲を燃やす。その画面の左上では小山店長がポップ作りをしている様子が映し出されているようだ。しばし無言のまま作業を進める柴田。今日はこれまでで一番ストイックにドミノへと挑んでいる様子。

立て続けに倒れるドミノに苦戦

18:00

「ああっ!」久しぶりに倒してしまったようだ。そういえば、6日7日と連日ノーミスで進めてきたが、これだけの数を並べながら連日倒さずにいたのはすごい。すさまじい集中力のたまものだ。倒したドミノを並べ直す柴田。精神的にはキツイかもしれないが、避けては通れない。しかし並べ直している先から隣の列も立て続けに倒れてしまった。一気に緊張感の走るニコ生。現場の緊張感は想像を絶する。「がんばれ!」「少し休んだ方が良いよ」「応援してます!」とのコメントも少し遠慮ぎみだ。みんな固唾を飲んで柴田の姿を見つめているようだ。これまでの手元のアップではなく、遠いカメラアングルで映し出される柴田の背中に疲れがにじむ。

「ミナの森」に虹がかかった!

19:00

19時から取材のためOTOTOYへ。忘れらんねえよと同じレコード会社バップの某バンドのメンバーもやってきたので「全力ドミノ」の話になる。今こうしている間も柴田はドミノを並べていることを伝えると、「え? GWだけじゃなかったの!?」と驚いていた。前代未聞のこのチャレンジがまだ続いているとは知らない人も多いようだ。取材を終えたのが20:30頃。急いでスマホを見てみると「【日本記録見えてきた】忘れらんねえよ柴田、ドミノ日本記録へ挑戦中42,000個/60,000個 虹が完成、ちょっと休憩しま○こ」(一部自粛)とのツイートが。なんと、倒れたことで危惧された虹エリアが完成しているではないか! なんという精神力であろうか。柴田のスキルとスピリッツに今日も感服するしかない。

最高にカッコイイ忘れらんねえよPOPが誕生! …ん?

21:00

帰宅してニコ生をつけるとイケヤイオンモール浜松志都呂店の店長・小山さんが放送席へ。NEXUSマン次男、酒田、帰ってきた澤藤マネージャーの4人の姿が見える。どうやらPOPが完成した模様。早速見せてもらうと、見事なギター風のPOPが! 「忘れらんねえよ 柴田ガンバレ!」と書かれたボディには42,000 / 60,000という風に、数字も入っているではないか。しかも現在の数字にカウントアップできる機能まで搭載! こんな美術品とも言える作品を数時間で制作する技術と感性、そしてなにより忘れらんねえよへの愛情が深いことを感じさせる。ネックには「日本記録6万個に挑戦中!」の文字も。しっかりとアコースティック・ギターの形を再現しており、真ん中にはサウンドホールが。ん? サウンドホールの形に丸く描かれたキャラクターがあるのかな? 動物かな? ネズミかな? キュウソネコカミかな? やはり小山店長もここまで来てもキュウソの魅力から逃れることができなかった1人のようだ。恐るべし浜松のキュウソネコカミ普及率。

ドミノ並べはいよいよ花火エリアに突入

21時が過ぎ、放送席から実況は終了。もちろん引き続き柴田はドミノを並べ続けているので、放送自体は続行。今日は超集中ゾーンとして進めてきたせいか、弱冠気持ちにも余裕が出てきたのだろうか、花火エリアを黄色いドミノで制作しつつ、ニコ生視聴者とのやりとりも復活している。「あ~いて、腰痛え」とうめく柴田。片膝を立てて、苦痛に顔をゆがめたかと思えば「ブッ」と放屁を一発。日に日にカメラをまったく気にしなくなってきたようだ。もしこのまま柴田を下山させてしまったらどうなるのだろうか? もしも東京に戻って取材をされるようなことがあったなら、廃校の体育館にいる気分が抜けずにオナラをしてしまうのではないだろうか。女性のインタビュアーもいるだろう。さらにバップの女性スタッフもいる。取材中お茶を運んできた女性スタッフの前で、真剣に話を訊いている女性ライターの前で、さらにはバップのビル清掃員のおばちゃんの前で、放屁してしまうかもしれない柴田が心配だ。さらに東京に戻ればテレビ出演もあるかもしれない。深夜の音楽番組で演奏中に一発かましつつシャウトする柴田。トーク中も我慢できるとは限らない。万が一にもMステに出演することになったならばどうだろうか。「次は忘れらんねえよで~す」「ブッ」。「柴田髪切った?」「ブッ」これではいけない。せっかくの訪れた大ブレイクのチャンスをふいにしてはファンを悲しませてしまう。なんとか日本記録樹立と共におしりの穴を封印して帰ってきてほしい。

しみじみトークで金曜日の夜はふける

22:00

視聴者とのやりとりは「漫画喫茶で観てる」という視聴者のコメントから漫画トークに発展。「俺、漫画超好きだよ。友達いないからさ。飯食うときは1人で食べるから漫画を読む。ていうか1人で食った方が美味いし」と主張。視聴者が書き込むさまざまな漫画に呼応しながら、中でも浦沢直樹の出世作『YAWARA!』には激しく反応。しばしYAWARA!トークに華を咲かせつつ、花火を並べ続ける柴田。これまで並べていた直線的なエリアと違い、円形の花火エリアは素人目に見ても難易度が高いことはわかる。それでも比較的わきあいあいとしゃべりながら作業を続けるあたり、ニコニコ生放送は柴田にとって新しいコミュニケーションの場として居心地の良さを感じるものになっているようだ。話はYAWARAから自然にヤワラちゃんこと谷(旧姓田村)亮子に流れて行ったが、意外にも(失礼)「田村亮子さんはすげえモテるらしいよ」とたたえるコメント。

「モテる?」という質問に「モテないよ」と答えると「でも柴田さんには将来幸せになってほしい」としみじみとしたコメントが。「そうだよなあ…でもうまくいかないことだらけだよ」と、しみじみしたコメントで返す柴田。いい事ばかりはありゃしない。それでも生きて行くしかない。柴田はここ山奥の廃校にある体育館で、ドミノを並べながら今日も必死に生きている。なんちゃって。明日に続く!

第五章

体育館の中心で下ネタを叫ぶ

5月8日(金)23:00

「ま○こ!」静まりかえった山中に声が響いた。ここは静岡県浜松市天竜区水窪町にある「ミナの森」内の廃校、旧西浦(にしうれ)小学校。周辺には長野県から愛知県、静岡県を経て太平洋へ注ぐ一級河川、天竜川が流れるのどかな田舎町だ。森林に囲まれたエメラルドグリーンの河川を見ていると都会の喧騒を忘れていつまでもマイナスイオンを浴びていたくなる。そんなのどかな町の週末、辺りの住民はすっかり寝静まった夜半近く、いきなり放たれたSHIMOワード。その発信源は廃校の体育館。しゃがみ込んだ長髪で痩せた男が叫んでいる。

「ドミノウォーズ 新たなる希望」

30分ほど沈黙してドミノを黙々と並べていた柴田がいきなり沈黙を破り咆哮した。怒涛のような下ネタリリックをどこにぶつけるわけでもなく次々とリズミカルに投げかける柴田。「おまわりさ~ん、ここです!」ニコ生視聴者がそう通報するまでもなく、近隣の地域では「廃校の怪人」として都市伝説的に語られているであろうことが考えられる。夜ごとカチャカチャと鳴り響くドミノの音が気になり様子を見に来た近所のおじいさんが、顔色の悪い長髪・長身の中年男の姿を見たらどう思うだろうか。「わしゃ天狗さまを見た」。そう村人たちに伝えてしまったことから、「西浦の天狗さま」としてまつられ、末永く村人の守り神としてこの地に留まることに。毎日村人たちが訪れ柴田に両手を合わせて行く。干ばつや台風で困ったときに。秋には五穀豊穣を祈願して。子宝に恵まれますように。今年こそ慶応大学に受かりますように。村人たちの柴田詣でが恒例行事になっていくだろう。やがて築き上げられる巨 大柴田帝国。そして柴田に迫りくる侵略国サカタスの魔の手。イケメン戦士梅津は間に合うのか。いままさに、新緑に囲まれた美しき町・天竜区水窪町を舞台にドミノウォーズが繰り広げられようとしていた。「ドミノウォーズ ファントム・メナス」「ドミノウォーズ 泥酔佐藤の攻撃」「ドミノウォーズ 新澤シェフの今晩のお献立」「ドミノウォーズ サカタスの復讐」「ドミノウォーズ 新たなる知念の希望」「ドミノウォーズ 柴田帝国の逆襲」「ドミノウォーズ イケメン梅津の帰還」「ドミノウォーズ ジャーマネ澤藤の領収証」「ドミノウォーズ OTOTOY西澤のバリカン」「ドミノウォーズ NEXUSマン次男の印鑑」「ドミノウォーズ NEXUSマン三男の忘れもの」「ドミノウォーズ 小山店長のいたずら」「ドミノウォーズ 上嶋店長の金髪」「ドミノウォーズ ことこの発情期」「ドミノウォーズ 白いワンピースの女」…。なんだ、ただウィキペディアから「スターウォーズシリーズ」をコピペして変えているだけじゃないか、とお思いかもしれない。その通りだ。正直に言おう。この6万字レポートを続けて読んで頂いている方がいるとするならもうお気づきの通り、私は冒頭からすでに煮詰まっているのだ。この6万字レポートにおいて書くべき事案が思いつかないとき。そのときこそライターとしてクリエイティビティを発揮しなければならない。そんなことはわかっている。ただし、時間がない。柴田が8日間かけて6万個のドミノを並べるのに対し、私がこのレポートを開始したのは5月5日。全力ドミノがスタートしてから3日目のことなのだ。つまり柴田に比べ2日間のハンデを背負ってのスタートなのだ。というか、そもそもドミノを並べる6万個と文字を書く6万文字を同じベクトルで語ることがおかしくないだろうか。しかしバップ知念氏、OTOTOY編集部西澤氏共に、そんな整合性など考えているわけがないのだ。「6万個に対抗して6万字で」と言いたかっただけなのだから。つまりこの企画は出オチなのだ。いや、それでもかまわない。6万字書いた先に何が待っているのか? 目を閉じれば私には見える。このレポートを書いている間ほったらかしている原稿たちの締切が。催促のメールが。しかし私は書き続ける。なぜならそれが私の使命だから。だから、もう少し締切待ってもらえないでしょうか。 以上、業務連絡でした。

休憩して夕飯のNEXUSマン次男特製のキーマカレーを食べてきたという柴田。「超美味かったよ。美味いもん食ってやる気出た」と花火並べに復帰する。現状、大島優子が来ない以外は問題無いと漏らすとコメント欄が「大島優子です」と埋め尽くされ収拾不能に。「おまえらみんなニセモノだろ!」とニコ生視聴者に突っ込むものの、逆に次々とネタコメントを投入してくる視聴者たち。散々振り回されつつも手は休むことなく、着々とドミノを並べている。みるみる大きくなっていく黄色い花火が美しい。しかしこの花火エリアが後に柴田を苦しめることになる。

ポジティヴに気持ちを切り替える姿勢に応援が集まる

5月9日0:30
「あああ~!!」突然の大声と雪崩のようなプラスチック音に慌てて画面に目をやると、花火を形作っていた黄色いドミノの一角が崩れている。「半分はキツイなあ…」と言いつつも明るく再開する柴田。つ、強い。メンタルが強い。ニコ生視聴者もそのポジティヴさに「切り替え早いのすごい!」「がんばれ!」また、「綺麗に倒れたってことは綺麗に並んでるってことだから大丈夫」といった声が上がり、明るいムードで続行となった。ガンバレ柴田! 多くのファンが応援しているぞ!

5月9日(土)

「本日はこれにて終了! ニコ生のみんなおもれーなー笑 最後の難敵、花火に着手。明日中にやっつける。46,000個/60,000個」柴田はニコ生終了後も深夜3時までドミノを並べ続けていたようだ。もはやハッシュタグ「#全力ドミノ」もついていない。ギリギリの精神力で並べ続けていることが伺える。残り2日間で14000個のドミノを並べる。7666個平均でここまで来ていることを考えると、順調にいけば可能ではあるものの、最終日の目標は19時。その時間までに並べるとなるとかなりタイトなスケジュールになってくる。最終日は日本ドミノ協会の佐藤さんも(たぶんシラフで)やってきて最終的なジャッジをすることになる。徐々に迫りくるプレッシャーと戦う柴田は今何を思うのか。「今日で監禁7日目! 終わりが見えた!!」との柴田のツイートが。監禁されていたのか…。

5月9日(土)12:00 全力ドミノ7日目スタート

ロックスター・柴田隆浩 (33歳)

放送がはじまるとギターを持った男が映し出される。振り向くとサングラスをかけたロックスターらしい柴田の姿が。昨夜遅くまで作業をおこなっていた割にかなり元気な様子で、ニコ生視聴者も安心しているようだ。放送席にはバップ知念氏、NEXUSマン次男、酒田研究生、澤藤マネージャー、オフィスオーガスタ新澤シェフ、カメラは常駐しているNEXUSマン三男。「いくぞ! 全力ドミノ~!」とチャレンジ7日目がスタートした。現時点でドミノの数は46000個からスタート。本日も超集中しての作業が続く。企画としてはボカロPに作曲してもらい忘れらんねえよ楽曲をボカロに歌ってもらう「忘れらんねえよVOCALOID企画」がおこなわれる予定だ。しかしこの予定は大幅に変更せざるを得なくなったようだ。

黄色いドミノで作られた円の周りにオレンジ色のドミノが並んでいる。「あ、円の並べ方つかんだ」とつぶやく柴田。どうやらここにきて円の並べ方がわかってきたようだ。その境地はもはや7日目のドミニングに入った彼にしかわからないものなのだろう。ただし相変わらず072など下ネタトークを繰り広げつつ進めていくのは変わらない。また、今日は久しぶりにベース担当の梅津が戻ってくるとのことで、ニコ生にも「イケメンが来る!」「梅津君好き!」「イケメンまだー!?」と期待するコメントが寄せられていた。

柴田がドミノに魅せられた理由とはなにか

いまさらながら、ここで日本ドミノ協会について触れておこう。正式名称は「特定非営利活動法人日本ドミノ協会」。埼玉県上尾市愛宕を拠点とするNPO法人である。佐藤さんはそこの理事長なのだ。活動の趣旨としては「学校教育関係及び地域団体・企業に対し、ドミノ牌の貸し出しとドミノ倒しの指導を行い、現在では希薄となった感動を伝えていく」ことを念頭に、「年齢・性別に関係なく、想像力・創造力・集中力・協調性などがドミノ製作の過程で自然に生まれることを積極的に推し進めて行くことで、子どもの豊かな成長に寄与すること」を目的としている。オフィシャル・ウェブサイトの「設立の趣旨」によると、ドミノ倒しとは単純作業であるが、ドミノを倒したときの達成感、そして次に訪れる連続して倒れていくのかという緊張感により、成功・失敗の結果に関わらず、現代では希薄になった感動を与えてくれるものであることが綴られて いる。確かにそうだ。日々の生活の中で努力して積み重ねていくことで得られる達成感、そしてその先のアクションで手に入れる幸せや思いもよらないハプニングは誰にもわからない。ドミノは私たちの生活と似ている。そして、バンドマンである柴田がドミノに魅せられた理由はそこにあるのかもしれない。

『CからはじまるABC』『僕らチェンジザワールド』そして1st『忘れらんねえよ』

常に何かを求め、シングル・アルバムごとに暗中模索するように曲調やアレンジを変えてきた忘れらんねえよの音楽性。チャットモンチーファンに怪訝そうな顔をされつつも声高らかに歌われたデビュー作マキシ・シングル『CからはじまるABC』。ライヴ・オープニングの定番曲として定着した表題曲にバンドのブレイクの予感を感じさせながらも、「ブログを覗き見る」という曲で己の変態性を包み隠すことなくアピールすることで、せっかくファンになりかけていた女子音楽好きに忘れファンであることを口外することをためらわせた2ndシングル『僕らチェンジザワールド』。そして忘れファンの心の校歌、名曲「忘れらんねえよ」から始まるセルフ・タイトルの名盤1stアルバム『忘れらんねえよ』。ここまでですでに彼らはバンドのアイデンティティを確立している。三十路男が歌う青臭い青春の残り香と刻々と迫りくる中年への道程との葛藤が描かれた世界観。下ネタとアツいロック魂との融合がバンドの個性を決定付け、「サンキューSEX」という合言葉を武器に日本のロック産業に殴り込みをかけたのだ。「ステージ上の恥はかきすて」とばかりに、柴田と梅津によるディープ・キスがおこなわれたりするライヴに全国のロック・キッズ、そしてしばらく音楽への情熱を無くしていた中年男女が熱狂した。

忘れらんねえよ「CからはじまるABC」
忘れらんねえよ「CからはじまるABC」

忘れらんねえよ「忘れらんねえよ」
忘れらんねえよ「忘れらんねえよ」

デビュー作で個性が決定付けられ、自ら「クソバンド忘れらんねえよです」と謳っていた彼らに変化が現れたのがデビューから1年半。ちょっと早いといえば早い。柴田が早漏なのに似ているのかどうかはともかく、バンドは早くも少し方向転換。

2013年1月30日にリリースされた3rdシングル「この高鳴りをなんと呼ぶ」では、プロデューサーにアイゴンこと會田茂一を迎えてこれまで以上に研ぎ澄まされたシンプルでストレートなロックサウンドを追及。リスペクトする大先輩バンドTHE BLANKEY JET CITYの「Sweet Days」インスパイアなイントロに導かれて歌われる“明日には名曲が この星に生まれんだ だから神様 僕にくれよそのメロディと歌を”という冒頭の歌詞通り、名曲が生れた瞬間だった。リリース当初、タワーレコード各店舗の店頭から在庫が消えるという現象が起き、一躍注目を浴びたこの曲。これまでの中年・下ネタ・しみったれキャラをかなぐり捨てたかのような誠実な歌詞と泣きのロック・サウンドに誰もが涙した。同時に、これまでのキャラクターを愛していたファンにとっては「忘れは普通のロックおじさんになってしまうの?」という懸念も抱かせた。

忘れらんねえよ「この高鳴りをなんと呼ぶ」
忘れらんねえよ「この高鳴りをなんと呼ぶ」

しかしそんな不安はまったくの杞憂に終わったことが収録2曲目の「中年かまってちゃん」でわかる。“エロサイトの深夜サーバーに負荷がかかって つながらんのは俺が一人じゃないから”。できれば今からでも、中学2年生の国語の教科書に掲載してもらいたいほどの名言だ。この曲を以って忘れらんねえよの世界観がまったく揺るぎないものであることは再確認されたと言っても過言ではない。この歌詞について柴田に訊ねたところ「みんなこれ良いって言うんだよね」と言っていた。もともとこの歌詞はふと思いついてツイートしたところかなりのRTがあり反響の大きさに驚いていたのだという。単なる下ネタではなく「確かにそうだよね!」と納得させられるだけに共有体験が皆にあるということだから、いかなるイケメンであろうとも世の中の男性はだいたいこんなものだとすべての女性は覚えておいてもらいたい。ちなみに、この曲はエッヂの効いたギターサウンドがかっこいいこともありライヴでも度々演奏されている。「あの曲のギターのイントロフレーズかっこいいですね!?」と話を振ると「ああ、あれは梅津君が考えたんです」。との答え。ああ、そうだったのか。また、最後に収録されている「オールナイトニッポン ぶっとおしライヴ」からの音源は、「CからはじまるABC~この街には君がいない~北極星」という忘れらんねえよのライヴの後半で定番となっている流れがいかにカッコよく、最高の盛り上がりを見せるのかを知らしめる素晴らしいライヴ・テイクになっている。また、歌いだすまでの柴田の語りかけもアツい。最高の音楽と最高にアツい、暑苦しいくらいのステージング。まさに熱量という言葉がピッタリとくる作品だ。

1つひとつ積み重ねていったドミノが想像通りに倒れていくのかはわからない。忘れらんねえよにとって、シングルやアルバムはドミノのごとし。音楽シーンになげかけた作品がどのようなリアクションをもってリスナーに受け入れられるのか? 次々と気持ち良くゴールを目指して倒れて行ってくれるのか? それとも思わぬ反応により行く末を阻んでしまうのか。

作品を生み出すたびに「仮説・実践・検証」を繰り返す柴田

柴田は誰よりも考え、悩み、仮説を立て、実践して検証することを繰り返してきた。SEXジャンプする女の子たちが美しいシングル『僕らパンクロックで生きていくんだ』を挟みリリースされた待望の2ndアルバム『空を見上げても空しかねえよ』をリリースしてからの柴田はデビュー以来もっとも悩み苦しんだ時期だったように思える。1stでのクソバンドっぷりは影を潜め、「バンドワゴン」「戦って勝ってこい」をはじめとするバンドマンとしてのいきざまを感じさせる楽曲やアニメ「はじめの一歩 Rising」のオープニング・テーマとなった「夜間飛行」が収録されたこのアルバムは、これまでのイメージを一新するものだった。

忘れらんねえよ「僕らパンクロックで生きていくんだ」
忘れらんねえよ「僕らパンクロックで生きていくんだ」

さらに、柴田がいかに優れたメロディメーカーであるかがよくわかる、ライヴでもみんなで歌って盛り上がれる楽曲が詰め込まれた作品となっていた。にも関わらず、なぜにこのアルバムは柴田を悩ませたのか? レコ発ツアーの最終日、ソールドアウトとなった恵比寿リキッドルームでのワンマン・ライヴのステージ上で柴田は「アルバムが出るまで、どんな反響があるのか心配で眠れなかった」とMCで心境を語っていた。正直、こんなに良いアルバムを作り、1000人規模のライヴ・ハウスもソールド・アウトさせたバンドのフロントマンならばもっと浮かれていても良いくらいだと考えていたのだが、実際は違った。その心中は、次作でのインタビューで明らかになった。「完全に“負けた”と思ったんですよね。「こんないいアルバムないでしょ、これは売れるでしょ!?」って思って、でも蓋をあけたら売れなかったわけじゃないけど、売れたわけでもないっていう。結局踊り場から抜け出せなかったんですよね。」(2014年6月のOTOTOYインタビューより)

メジャー・レコード会社から作品をリリースしているプロである以上、セールスのことを考えないわけにはいかない。柴田が思った目標設定を超える数字を叩きだすことができないもどかしさが滲んでいた。端から見ていると充分サクセスしているように見える忘れらんねえよだが、当の本人たちからしてみればまだまだ目標設定に全然到達していないということなのか。また、会場の規模、フェスでの集客も常に気になる。そして周りのバンドが出す作品のこと、テレビ出演のこと。次回作でまたしても忘れらんねえよは大きく変貌した。

嫉妬や妬み、焦燥といった感情を隠すことなく歌う男

“あいつのバンドがMステに出てるから今夜もテレビをつけられないでいる”(バンドやろうぜ)。1stアルバムの段階での柴田の歌詞は、ある意味バンド小僧のアマチュア精神が発揮されたものだった。“爆音でチャットモンチーを聴いた 涙が もう涙がボロボロ溢れた そんなことブランキー以来だから 思い切ってファンレター書いた”バンドを辞めてサラリーマン生活をしていた柴田がロックの初期衝動を取り戻して始めたバンドが忘れらんねえよだ。その勢いがパッケージされたデビュー作から約3年が経ち柴田が歌った「バンドやろうぜ」の歌詞は、デビューから変わらずにしみったれた中年男の孤独な心情を描いているようでいて、プロのバンドマンとして、忘れらんねえよのフロントマンとしての重責を担っている男の心情がむき出しにされていた。普通は恥ずかしくて口にしたくない嫉妬や妬み、焦燥といった感情を隠すことなく歌う柴田。以前ならこうした感情は下ネタやギャグ的な言葉で包んでからでないと曲にならず、ここまで赤裸々に歌えなかったのではないだろうか。逃げることなくバンドの現状を把握して自分と向き合った結果、デビュー以来のオモシロ要素と生々しくシリアスな心情がブレンドされ、表現者としてさらなる高みを目指した結果、新しい作品が誕生した。それが『あ の娘のメルアド予想する』。

忘れらんねえよ「バンドやろうぜ」
忘れらんねえよ「バンドやろうぜ」

予想したところでわかるわけがないだろう、ということすらも言う意欲を無くすような脱力的タイトル。でもきっと、柴田なら予想してそうだよね、という意味ではこれ以上バンドの個性を表す名タイトルはないかもしれない。そして、このタイトルと共に忘れらんねえよは下ネタを取り戻す宣言を発表。さらにオープング曲「ばかばっか」の先行試聴を実施。その際、曲中の別メロの部分がピー音で消されていたことで波紋を呼んだこの曲。さらに数日後柴田がツイッターで「重大発表があります」と書き残したまま沈黙するという謎の行動に出た。ネット上では「まさか解散じゃないよね泣」「メンバー脱退とかかな…」「童貞卒業したとかじゃね?」とさまざまな憶測が飛び交い(正解していた人が結構いたのだが)、重大発表を予告したその日がやってきた。結果発表されたのは「じつは柴田は童貞ではなかった」という「童貞偽装」というある意味切り札的なカミングアウト。「なんだあ~! 良かった!」「びっくりさせないでよ~」といった安堵の声から「本当に心配したのにふざけないでください」「マジ最低」といった批判の声まで、多くの反響が寄せられた。

忘れらんねえよ「ばかばっか」
忘れらんねえよ「ばかばっか」

さらに柴田は頭を丸坊主にして「童貞謝罪会見」をインストアイベントと絡めて実施。また、プロモーションとしてゴシップ新聞風のフライヤーを作成。バップ知念氏からの依頼を受け、私が担当させて頂くことに。柴田に童貞喪失時の詳細やそれまでに経験した色恋沙汰についてのインタビューをおこない、あとはお任せするとのことで全力で執筆を開始した結果東スポ風に「柴田童貞偽装していた」と書かれた新聞が完成。タワレコ店頭でメンバー自ら配布するなど精力的なプロモーションをおこなった。しかし柴田は後日 この「童貞偽装」プロモーションについて「やる前は俺は、賛否両論あるのは当たり前で、覚悟は決まってます、とか言ってた。でも実際に傷つけた人 の言葉を見たら、耐えられなかったよ。自分クソだせえなって思った。」と告白。今や黒歴史となった感があるこの新聞はいまだに我が家に数10部眠っている。また、CD特典として配られた「超うさんくさい特製パワーストーン」用にパワーストーン体験談を執筆。実際に目にした方が少ないようなのでここに再録させていただく。

『ニート生活からいきなり運命激変! 逆玉婚で会社社長に!』(26歳男性・会社社長)

「学生時代から女性と一切話をしたことがなく、職場でもコミニュケーションが苦手ですぐに退職。夢も希望もなく、俺の人生っていったいなんなんだろう?と公園のベンチに座って落ち込んでいたある日、通りすがりの見知らぬ人に「聴いてみたら?」と忘れらんねえよのCDを勧められたんです。早速CD購入、特典としてもらった黄色パワーストーンを身に着けてしばらくしたある時、コンビニの前で転倒したおじいさんを家まで送って行くことに。家に着いてビックリ! 大豪邸に住んでいたその人は年商500億円を稼ぐ会社の会長だったんです。この出会いがきっかけで孫娘との結婚が決まり、取締役に抜擢。この春、社長に就任しました! まさかこんなドラマみたいな話があるなんて。今となってはあの日公園で忘れらんねえよのことを教えてくれた、上半身裸にベストを着た人物に感謝しています」

『いきなり楽器が弾けるように! 超絶テクで全米デビューの話まで舞い込んだ!』(20歳男性・フリーター)

「忘れらんねえよの曲を聴きながら、俺も梅津さんみたいにカッコいいバンドマンになれたらな~なんて思ってたある日、外国人バンドのライヴを観ていたらいきなりステージに上げられてギターを渡されたんです。“弾いたこともないのにヤベー”って思ってたら、何故かスラスラ超絶テクが飛び出したんです。自分でも信じられません! その様子をたまたまアメリカの有名プロデューサーが目撃していたらしく、とんとん拍子に全米デビューが決定しちゃいました! しばらくしたらスタジオでプロデューサーに“ところで、ユーがいつも首からぶら下げてるそのビューティフルなストーンはなんだい?”って聞かれて気が付いたんですけど、これってもしかして全部パワーストーンのおかげっスか!?」

『宝くじ1億円が3回当選!!購入した土地からはなんと石油が!!』(63歳男性・無職)

「経営していた会社が倒産し、日雇い仕事をしながらカップラーメンをすする毎日…ふと耳にした忘れらんねえよの歌に“俺と同じような奴がいるんだな”と感じ、なけなしの金でCDを買ってみたら、金運を呼びこむっていう黄色パワーストーンが付いてきたんです。半信半疑で1枚だけ試しに宝くじを買ってみたんですが、なんと1億円が当選したんです! しかもその後続けて3回も! その金を元に購入した土地からは石油が採掘されてさらに億万長者に! いまでは世界中に100軒の自宅と50軒の別荘を所有しています。暇つぶしに競馬をやってみたら今度は万馬券が的中! 財布からお金がなくならなくて困っていますよ。もうやめてくれ~!!(苦笑)」※いずれも個人の感想であり、効果を保証するものではありません。

忘れマナーによるダンスチューンが新鮮だった『あの娘のメルアド予想する』

こうしたプロモーション手法はともかく、メジャー1stミニ・アルバム『あの娘のメルアド予想する』の内容はじつに充実したもので、これまでの下ネタ・バカ路線を取り戻しただけでなく、柴田が研究に研究を重ねた結果生み出したライヴ・ハウスのオーディエンスと勝負できる楽曲が収録され、じつに新鮮さを感じさせるものとなっている。ダークな感情を聴きようによっては不気味さすら感じさせるマイナーなスカ風リフとつんのめったリズムに乗せて歌う「ばかばっか」、かと思えば「夜間飛行」的なこみあげるメロディをブラッシュアップしたような「タイトルコールを見てた」のようなメッセージ性に富んだ楽曲もある。さらにライヴで大盛り上がりのダンスチューン「体内ラブ」ではWiennersの玉屋2060%が参加。最高に燃えるギター・ソロで華を添えている。「運動ができない君へ」はダメっ子の味方・柴田の包み込むような歌声にウルっとくるミディアム・テンポのナンバー。下ネタおバカで盛り上がる曲と包容力のあるメッセージ・ソングが交互にやってくる、ミニ・アルバムにして濃密な作品を締めるのは「バンドやろうぜ」。柴田は言う「バンドって本当にキツい。でも楽しい」。新曲で、ライヴで、聴く者を魅了し続けるために、生活のすべてを捧げても、まだ届かない場所があることのしんどさ。それはCDのセールスなのか、ライヴの動員なのか、Mステに出ることなのか。それぞれ違うとは思う。だからこそ自分たちの音楽がダイレクトに届きファンからの称賛を受けたとき、最高のカタルシスを得ることができ、バンドの楽しさを感じることができるのでないだろうか。

レーベル VAP  発売日 2014/06/11

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※ 曲番をクリックすると試聴できます。

そういえば、「24時間バンドやろうぜ」のときに歌われた「バンドやろうぜ」は想い出深い。24時間Ust生放送でさまざまな催しをおこなったこの企画のエンディングで、アコギを抱えた柴田が「バンドやろうぜ」を弾き語りして会場にいたお客さん、スタッフと共に大合唱した。2階から24時間レポートをおこなっていた私は最後くらい下に降りて一緒に歌おうと思い、1階後方で歌に参加した。“音楽だけじゃ食べていけないから~”柴田が歌いだしたとたんにものすごくグッとこみ上げるものがあり、思いっ切り泣きそうになったので慌てて2階に駆け上がった覚えがある。あのときの「バンドやろうぜ」を越える同曲の感動は後にも先にもないような気がする。

意外だったオルタナティヴロックへのアプローチ

『あの娘のメルアド予想する』でまたしても新たな忘れらんねえよスタンダードを生み出した柴田のソングライティング。最新作『ばかもののすべて』では2マンライヴ企画〈ツレ伝ツアー〉を経たバンドがサウンド面での大きな変貌をとげようとしていることを予告したシングルとなっている。なにか憑き物が落ちたかのようなストレートなロックチューン「ばかもののすべて」、『日々ロック』の挿入歌として作られた先行配信曲「今夜いますぐに」は、『日々ロック』作中に出てくる歌詞ということで、作者の榎屋克優との歌詞共作という形になっている。にも関わらず完全に忘れらんねえよの楽曲となっている。「俺たちの日々」では渋谷の大衆居酒屋のテーマ・ソングを自主的に作ったという柴田。なんでもない日常から名曲を生み出すことができるのが柴田クオリティ。そして、Tシャツ付きやオリジナルラバーバンドがついた盤には収録されず通常盤にのみ入っているのが「ここじゃないけどいまなんだ」。2015年1月25日赤坂BLITZのアンコールで披露されたこの曲は驚きを持って観客に迎えられた。オルタナティヴロックとシューゲイザー要素が加わった初めて聴かせる忘れらんねえよ。ニルヴァーナのカート・コバーンが使用していたことで知られるギター、ジャガーを買ったという柴田のモードがここにあることがわかる新曲だった。世代的にもオルタナティヴロックが10代の頃から普通に聴かれていることもあり、自然に身についていることは間違いないし、梅津の歪ませたベースサウンドにもそうしたジャンルからの影響を垣間見ることができる。こうして通算シングル5枚、アルバム3枚(ミニ・アルバム1枚)を発表している忘れらんねえよ。今後どのような作品がリリースされるのか? はたまたされないのか? そのアートワークの奇抜さも含め、新しい作品を出す度にファンを楽しませてくれるロックバンドは他にいないはずだ。

目を背けたくなる花火エリアとの格闘

15:45
「ガラガラガラー!!」これまでにないような大きな音を立てて、ドミノが崩れた。コツコツと並べてきた大きな花火の黄色とオレンジの円が半分近く倒れている。「クソッ…ぼけ…」とうなったまま茫然と動けない柴田。「もうあきらめるしかないのか…」とつぶやく。それがドミノ6万個全体のことを指すのか、それとも花火エリアのことを指すのかはわからない。しかし柴田がこれまでで最大のダメージを受けている様子はこちらにもひしひしと伝わってくる。ニコ生視聴者たちからも「ああ…」「これはキツイ…」「泣きそう…」とショックを隠せない声が。見ているこちらも精神的にツラい…。なんとか気持ちを立て直そうとする柴田。倒れた部分だけをそのまま直せるほどドミノは甘くない。まだ倒れていない部分も崩して、もう一度綺麗に並んだ部分から立て直していかなければならないのだ。この「第5章」のレポートの冒頭で、私は6万個のドミノと6万字の文章を同じベクトルで語るのはおかしいと言った。それはもちろんそうだが、例えば6万字もの文章をタイピングしている途中でデータの半分が消失してしまったとしたら。もう文章を書く気力などあるわけがない。比較するのもおこがましいが、今の柴田がなんとかこの事態をこらえて作業を続行していること自体、強靭な精神力を感じざるを得ない。画面を通しても柴田の周囲に並々ならぬ張りつめた空気が流れているのがわかる。ニコ生視聴者もコメントが少なくなってきた。みんな何も言えないムードだ。並べつつも、周りのドミノ牌を乱暴に後ろに寄せる柴田。その姿はかつてないほどにイラついている。「外で空気吸ってきて…」とのニコ生コメントも柴田の目に入っていない。これまで気分を素早く切り替えリカバリーしてきた柴田の全力ド ミノが迎えた緊急集中治療。そんな緊張感が漂い続ける。

16:30
「クソっ。16時かよ~。2000個くらい倒したかも… 時間がヤバい気がする」。ようやく立ち上がりスタッフと言葉を交わす柴田。「もう、花火死ねっ! 花火大嫌い。だいたい花火大会でもさ、クソカップルが花火見てセックスしたりしてんだろ。本当嫌い…ドミノやってると心が荒んでくるな」と己を見つめ直した様子の柴田。精神的には通常運転に戻ったようだ。ここがこらえどき。ガンバレ柴田!

17:10
「ああ~! 」顔を覆う柴田。またしても花火が崩れおちていく。どうしても花火エリアがうまくいかない。「いいかげんにしてくれ、本当に…」戦意喪失ぎみにうなだれる。崩れた牌はよけながら「ああ~クソッ!」と吐き捨てたかと思うと、「ドンッ!」足元の床を殴る柴田。その衝撃でさらに広がる被害。「やめてくれ…」「それはやっちゃだめ!」「落ち着いて! 柴田さん」「スタッフさんとめてあげて」といった視聴者からのコメント欄に並ぶ。見ている方も辛い。なんというシビアで過酷な現場なんだろう。先日我々が参加した3日目がいかにゆるやかな空気だったかを痛感している。精神的にかなり逼迫している柴田。このまま続けてもし万が一また倒れるようなことがあったなら、どんなことをしてしまうのか想像するのが怖い。「これもう、徹夜しかないかな…あ~…」。スタッフからの声もシャットアウト、夕飯に声をかけることもしなくて良いと柴田。しばし黙々と並べ続けていく。7日目にして最大のピンチ。ガンバレ、ガンバレ柴田!!

17:48
少し落ち着いてきたのか、「画的にはエモいやつが録れたなんじゃないかな(笑)」と口を開く柴田。ニコ生はちょっと視聴者の数が減った。やはり見ている方の緊張感もハンパないからだ。ピリピリしたムードがたまらなくなって退出してしまったのかもしれない。これまではニコ生視聴者と会話を楽しみながら進めていたがさすがにここにきて余裕がなくなってきた。ヘッドフォンで聴いていると、ドミノの音だけがひたすら鳴っている。時折新しいドミノの山を移動させるときに立てる大き目の音に思わずビクっと反応してしまう。なんとかこの花火エリアが無事完成してくれますように。祈る想いで見ていることしかできない。

18:00
徐々に、形が戻ってきた花火エリア。何度かの倒壊を経ているだけに、いまだに気が抜けない。最終日前日の「全力ドミノ」は夜を迎えようとしている。このまま今日はニコ生視聴者とのやりとりがないまま遅い時間まで続きそうだ。しかし画面を通して見ても、ここまで並べたドミノ作品だけでも相当すごいことがわかる。すでに約46000個のドミノを並べているのだ。それだけでも充分称賛に価するのだが、今回は日本記録の樹立がかかっているのだ。ここであきらめるわけにはいかないだろう。「あれ? 誰か酒田以外の人が薪割ってる?」と外の木を割る音を気にする柴田。手元のドミノは徐々に輪を広げている。先程、円の4分の1が倒れてしまってからここまでのリカバリーは「素早く、丁寧に」とスローガンにドミノを並べてきた柴田が最大限の集中力を駆使したたまものだ。

ところで酒田はどこ行った

酒田は別の部屋でドラムの練習をしているらしい。昨日はバンドの曲を練習しろと言ったにも関わらず、レッド・ツェッペリンの「ロックンロール」を練習していたという酒田。パーソナリティとしては現代によみがえったジョン・ボーナム、またはキース・ムーンかもしれない。ドラマーとは奇妙な人がやるからこそ、人間が生れながら持っている原始的なリズムというものを喚起させ、昂揚させることができるのかもしれない。良く考えたら、私たちは忘れらんねえよの曲を聴くとき、柴田の声を聴いて歌い、踊っているようでいて、じつは根本的には酒田のドラミングに踊らされているではないか。ドラムがなければ3ピースのロック・バンドのサウンドは成り立たない。酒田のドラムがあるからこそ、バカバカしい曲も映えるというものだ。酒田は最初、ものすごく下手なドラマーがいるとの触れ込みでバンドに加入したらしい。その噂通り、実際に下手だったようだ。そしてファッションセンスもかなり強烈なインパクトを放っていたらしい。しかし素肌にベストという酒田スタイルを手に入れてから、ドラムの腕前も上達したようだ。私の知る限り、酒田のベストプレイは〈無観客フェス〉でのライヴだ。いや、別にバカにしているわけではない。本当にこの日のライヴは素晴らしい演奏だったからだ。酒田のドラムが重要なのは曲中だけではない。〈ツレ伝〉でライヴ・ハウスのフロアを盛り上げたごとにやっていた EXILE対決「ザイルオブデス」にしてもそうだ。我々は今や酒田無くしては生きていけないのだ。

そういえば、全力ドミノが始まってからほぼ毎日、現場で何かしらを作っていた酒田。これはもしかして「酒田チャレンジ2015」になっていたのではないだろうか? 2014年におこなわれた酒田チャレンジ第5弾「忘れらんねえよ 「今夜いますぐに」×映画「日々ロック」ヒット祈願~宣伝隊長~」を最後に途絶えている酒田チャレンジシリーズ。ドラム缶風呂や鯉のぼり作り、流しそうめんやバーベキュー、ピザ作り。寝坊をした罰もあるとはいえ、ここまでの実績があれば充分「酒田チャレンジ2015」としてカウントされても良いのではないだろうか。

アツい男・柴田隆浩

19:00
「ありがとう~!」久しぶりに柴田が口を開いた。カロリーメイトを食べながら、ニコ生コメントに目を通しているようだ。「柴田さんならできるよ~がんばって!」「ずっと見て応援してるよ!」「信じてるから!」と、アツい応援メッセージがニコ生に集まる。「陽気に行こう! ドミノなんだからさ(笑)」と元気を取り戻した様子の柴田。ドミノの進捗具合で精神的にも多少余裕が生まれているのだろうか。とにかくじっくりと、着実に進めてほしい。ただし焦りは禁物。しかし時間は待ってくれない。このもどかしさが成功に変わったときは多くの人が涙を流すのではないだろうか。というか、今すでに画面の向こうで泣いている人がいるくらいだ。

柴田は自らのことを「神経質」だという。確かに、他のバンドのことや世間のことなど気にせずにマイペースでバンドをやっていこうと思えばできるかもしれないが、柴田はそれができない。特に同世代や年下のロック・バンドの成功も失敗も、常に気になるようだ。2014年11月30日におこなわれた『下北沢にて'14』でのことだ。この日、解散をツイッター上で宣言したバンドがあった。「さっきツイッターで友達のバンドが解散するっていうのを見たんだ。バンドは色々あるよ。本当は自分たちがこういう音楽をやりたいと思って純粋な気持ちでバンドを始めたのに、気付いたら誰に抜かれたとか誰を抜いたとかさ。この前キュウソにすげえ抜かれたなとかさ(笑)。みんなバンドの解散については意見が色々あると思うけど、俺はそれでもやれば良いと思うけどね。バンド始めたときの、今歌った鼻歌すげえカッコよくないかとか、この歌をバンドで鳴らしたら多くの人がニコニコになるんじゃないかとかさ。たぶん、そういう思いだけで良いんだよ。そこは歯を食いしばって、腹の底から湧き出る衝動に任せれば良いと思うよ。俺もライヴが終わったら“今日失敗したなあ”とか、“あいつの音源かっこいいな、くそー”とかすぐ思っちゃうんだけど、この瞬間、本当に心の奥からの高鳴りを信じて、最後の曲を歌います。」と静かにメッセージを込めたMCを終えると、最後の曲「この高鳴りをなんと呼ぶ」を声を枯らして何かにぶつけるかのように叫んだ柴田。この日のライヴは全体的に最初から荒っぽく、何やら怒りぎみのステージだった。普段、ステージ上ではアツくなっても決してライヴが破綻するような暴れ方をするわけではないだけに、この日見た柴田のパフォーマンスは何かを突き破るエネルギーを感じさせた。そして、その姿はものすごく魅力的だった。その日の柴田は打上げにも参加せず、曲を作りたくて家に直帰したという。そんなエモい男の姿を、今日の「全力ドミノ」を見ていて思い出した。あと1日、ガンバレ、柴田隆浩!!

最終章~この高鳴りをなんと呼ぶ~

「やったぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~!!!」そう叫んだ柴田が珍しく顔を両手で覆っている。5月10日(日)21:19頃、忘れらんねえよ柴田隆浩、ドミノ倒し6万個を成功させ、個人日本記録を達成! おめでとう柴田隆浩、忘れらんねえよ。そしてスタッフのみなさんおつかれさまでした!!

ニコ生で大ヒット「鳥インザスカイ」

5月9日20:30
「自分を見失ってしまってすいません(笑)」。花火エリア(別名:ボンカレーエリア)の制作がようやく進めることができた柴田。気分が持ち直したようで「本当はおちゃらけているんですけど」と夕方にキレた自らを省みてニコ生視聴者に語りかける柴田。友達のヒロ君が作ったという楽曲「鳥インザスカイ」(※正しい表記の問い合わせは柴田隆浩まで)を全力で歌いながらテンションを上げる柴田。久しぶりにボーカリストとしての実力を感じさせるシャウトと共に21時で本日の放送は終了。ニコニコ生放送のランキングトップ3に入ったというこの「全力ドミノ」。いよいよ最終日を前に仕上げにかかる柴田。この先の作業は我々には想像するしかない。ついに運命の8日目に突入する。

最終日がやってきた

5月10日(日)最終日
東京は朝から気持ちの良い晴天。最終日に相応しい天候に恵まれたが、「全力ドミノ」を敢行しているのは、残念ながら東京ではない。遠く離れた静岡県浜松市天竜区水窪町にある「ミナの森」内の廃校、旧西浦(にしうれ)小学校。その中にある体育館に並べられたカラフルなドミノたち。GWに世間が浮かれている最中、5月3日からこの日まで黙々と、ではないものの日々の泡立ちをぬぐいつつとうとうここまでやってきた、忘れらんねえよのギター・ボーカル柴田隆浩33歳。そしてそれを支えるスタッフたち。みんなみんな、揃いも揃っておっさんたちである。ましてお風呂もない中での8日間(シャワー施設はあり)。現場の加齢臭はいかほどなものか。ただでさえ汗臭いおっさんの集団が部活の合宿のごとく寝泊りをともにしているのである。そんな中、昨夜柴田のもじゃもじゃヘアの中からは羽虫が登場したらしい。「住んでんじゃねえよっ!」吐き捨てた柴田だが、今やその羽虫1匹にさえ愛しさを感じているのではないだろうか。いや、それはないかもしれない。ただ一つ言えるのは、現場にいる全員がすでにそんなことは気にならないほどの集中力を発揮してことに臨んでいるに違いないということだ。これほど「全力中年」というタイトルに相応しい現場は他にないだろう。シリーズの第4弾としておこなわれているドミノ日本記録への挑戦は、本日5月10日(日) ついにファイナルを迎える。

「動線作って、全てをつなげたった。いや、我ながらよくやったと思う笑 残りの細かいとこはいったん寝てからやるぞ~ 57,000個/60,000個」柴田のツイートにより驚異の進捗具合を知る。57000個! 朝6時頃までドミノを並べていたようだ。いったいどこにそんな気力体力が残されているのか。いや、もう精神力との戦いも越えた未知の領域に突入しているのかもしれない。想像を絶する世界が今、柴田が並べている間、周囲のスタッフも寝ずの作業と見守りを続けている。すでに午前中から最終日の作業を始めているのだろうか。かくいう自分は日中から夕方まで取材がある。その間見ることができないのは悔しいが、柴田が何度も言っているように、学生は勉強が本分、会社員は仕事が本分、ミュージシャンは音楽が本分、ライターは取材・執筆が本分。とはいえ、やっぱり空けておけば良かった(泣)! しかしこちらはこちらで一生懸命やらねばならない。

久しぶりにメンバー3ショットからスタート

12:00最終日ニコニコ動画スタート
時間になり、チャイムの音とともに映し出される風景。そして、廃校の前に立つ忘れらんねえよの3人。久しぶりに3人が揃った。サングラス姿の柴田、帰ってきた梅津、そして酒田。「セックス!」開口一番、叫ぶ柴田。57000個並べ、これから仕上げにかかるという。そしてこれまで並べたドミノを続けて倒すまでの連結作業をおこなうことを最後に残しているようだ。「俺は今日万が一倒してしまったら自殺するね!」と宣言する柴田。冗談に聴こえないところが怖い!

メンバー3人で体育館に入ると放送席にタッチ。バップ知念氏、NEXUSマン次男が放送席へ。初日にやってきた日本ドミノ協会の佐藤さんがジャッジを務めるためにやってきた。佐藤さんですら「入れないですよ」と腰が引けているようだ。何しろ初日には何も並んでいなかったのだから当然である。今日はさすがにシラフでいる様子。放送席の背後にはたくさんの応援FAXが並んでいる。本当に24時間テレビのような状態に。ニコ生には開始直後から7000人近くの視聴者が集まっている。これは19時を迎える頃には大変なことになっているような気がする。応援メールにはライヴで忘れらんねえよを知ったという(空想委員会の)ファンや、昨日の床ドンで泣きそうになっていたものの、「泣くのは今日の成功のときのうれし泣きにとっておきます」というエモいメッセージも。バカ企画だったはずが感動体験が既に始まっている。

「全力」「ドミノ~!」と恒例のオープニングコールでニコ生視聴者も一斉に「ドミノ~!」とコメント欄で叫んでついに最終日がはじまった。

4万人の視聴者を前に「全力ドミノ」最後の放屁

17:00
帰宅してスマホでニコ生を開くと「うわわわわわ~!」ストッパーがズレたらしくやばかった、という柴田の叫びから始まった。いったい何ごとか? と目をやると文字エリアの紫色牌が足りなかった右端部分が青色と黄色で埋められている。文字はどうやら「VAP」と書いてあるようだ。若干危なかったらしいが、すでにフィニッシュへと向けて着々と並んでいっているようだ。すでに4万人もの視聴者が来場して柴田の手元を見つめている。「これから一番デカいやつを連結させます」と進める柴田。19時まででどれだけの人が見に来るのか? 相当な数の視聴者が訪れることが予想される…と思った矢先に「ブッ」と放屁を一発。この企画でどれだけ柴田の屁を聴かされたのだろうか。ニコ生を観ているだけでも嫌というほどその音色を聴いている人がいるのだから現場での実数は数えきれないのではないのだろうか。

初めて訪れる人が多い模様

18:00
視聴者は46000人以上、今回の8日間でチラっとでもニコ生を覗いてみたことで忘れらんねえよのことを知った人は結構いるようだ。先日、ニコ生でアンケートをとったところこの放送で忘れらんねえよのことを好きになった人は約40%にものぼっていた。ここまでてきめんにファン層の新規開拓になるとはスタッフも思っていなかったのではないだろうか。しかしその原動力はもちろん柴田の日々の努力に決まってる。この日も「プロのミュージシャンなの?」というコメントが寄せられ、本人の代わりにニコ生視聴者が答える場面も。「ロックバンドのボーカル・ギターですよ」「3人組で、あとはイケメンベーシストと研究生がいます」と現時点での正しい解説をするファンたちに愛を感じる。以前も応援FAXを送ってきた小学2年生のまゆちゃんより「今日はお母さんから“早起きは3文の得”という言葉を教わりました。早起きすると良いことがあるそうです。酒田さんも良いことがあるといいですね」とのメッセージが寄せられた。酒田の寝坊は今度治るのだろうか。今回の合宿、いや全力ドミノで生まれ変わった今後の酒田に注目だ。

「倒すのが怖くなってきた」

「俺、倒すの怖くなってきた。この8日間がたった2分でしょ?」と複雑な心境を吐露する柴田。8日間もの長きに亘り向かい合ってきたドミノとお別れすることに一抹の寂しさを感じているようだ。「やべえ、うんこしたい」急激に便意を感じたらしき柴田。しばし便意との格闘をしつつ並べ続ける。唸りをあげながら作業に勤しむ柴田。いったいドミノと便意とどちらで唸りをあげているのかよくわからなくなっているが「よしっ! 行ってきます」とトイレへと旅立った。

研究生のパッションが爆発『What’s up!? SAKATA』

18:30
その間、梅津をアシスタントにして続けていた酒田の曲作りが完成した模様で、柴田がトイレに行っている間に2人が放送席へ。ウィキペディアが編集されていることPCを見せられて知った酒田。見ると、確かに忘れらんねえよのプロフィール欄がメンバー「ボーカル・ギター柴田隆浩 ベース梅津拓也」の下に「研究生 酒田耕慈(さかた こうじ)」となっているではないか。

これにはさすがの酒田も「クソッたれ!」と激怒する酒田。その怒りを出来立ての初発表音源に込めて紹介。「YoYoYo! 8日間の監禁生活でひねり出した俺のリリックを聴いてくれ!『What’s up!? SAKATA』!」EDMサウンドに乗って首を振る酒田。

トイレから戻った柴田もその原始的エレクトロサウンドに思わず「おぉっ! か、体が勝手に!?」とヘッドバンキング! 確かになんだかカッコイイ。曲が終わると、ジャンルを問われ「IDMです」と答える酒田。曰く、「インテリジェンス・デジタル・ミュージック」とのこと。全員爆笑しながらも非常に高い評価を得たこの音源を聴いたことで、もしかして視聴者からの許しを得ることができ、現在の研究生からメンバーに戻ることができるかもしれない。そこでアンケートをおこない、正式メンバーへの復帰を問うことに。最終日に訪れたラストチャンス、ここでついにバンド復帰なるか? と思われたがアンケートの結果は「許す38.6%」「許さない61.3%」。惜しくもバンド復帰はならず、研究生として関わることとなった。ショックを受けて固まる酒田。これ以上酒田をいじるのは危険だ。本人は本気でバンドへの復帰を望んでいるのだ。「薪を割ってこようかな」と自ら進んで奉仕することを選んだ酒田。体育館を出る前にもう一度、本日最後のナンバーとして曲ふりをされると「Yo Men!! 忘れらんねえよ研究生・酒田が送る『What’s up SAKATA』!」と酒田節が再び大爆発。ニコ生コメント欄には「wwwwww」の弾幕に。曲が終わると酒田はそのまま外に薪を割に出ていった。

玉屋さんのメッセージはドミノにかかってましたよ

ここで応援メッセージが届く。まずはWiennersの玉屋2060%から。「ドミノ」で一句。「どんなときも みんなで 乗り越えろ」と「ど・み・の」を頭文字にかけたメッセージを。また「全力中年シリーズ」の第1弾としておこなわれた「全力野球」で柴田にピッチングの指導をおこなった落合コーチからもメッセージが。「あの日の柴田さんのピッチングのがんまりを見て、諦めかけていた肩の治療を再開することにした」とのコメントに、心から感動している様子の柴田。また、ここでバンド仲間からの応援メッセージ動画が。先日もドラムのカネコトモヤがゲスでやってきたBOYS&GIRLS、PAN、キュウソネコカミ、キングコング西野からの応援動画が届いた。西野は「今ここで言うことではないんですけど、赤坂BLITZで横で歌ったときに思ったんですが柴田さんって歌あんまりうまくないすね(笑)」とまさかのdis。「いやぁ~、嬉しい! でも西野さん全然応援してなかったな(笑)」と嬉しそうな柴田。それぞれのアーティストからのいじり方がおおいに力になったようだ。

サカタスついに正式メンバーとして帰還

19:00
プレミアム会員特典として、打上げでおこなうキャンプファイヤーとBBQの視聴が可能になるということに。そして外でキャンプファイヤーのために薪を割り続ける酒田を隠し撮りしてみると職人ばりの薪割りをおこなっている最中。この真摯な姿が胸を打ったのか再びアンケートを取ると「許す73.3%」「許さない26.6%」でついに正式メンバーへの復帰が決定! 隠し撮りをしていたということもあり、本人はまったくこの結果を知らない。打ち上げの席で発表することに。最終日になんとか間に合って忘れらんねえよがようやく元通りに。

蛾の襲来

20:00
なんと20時を前にして視聴者数が6万人をオーバー。グングン注目が集まっている。ついにラストセクション、手をかたどったエリアにオレンジのドミノ牌を並べる柴田。一度少々倒してしまったものの、慌てることなく並べ直す。ここまでくれば安心、と思ってしまわないように気を引き締めて並べて行く柴田。ここで、思わぬ事態が。花火エリアに蛾が侵入している。戸締りをしているにも関わらずどこからか入ってきたのか。周囲は山に囲まれているので、虫が入ってくるのは仕方ないのかもしれないが、さすがにここにきてこの闖入者は気になるところ。少しぐらつきぎみのドミノ牌もあるらしく、そこに乗られると倒れる危険性がある模様。しかし変に退治しようとするよりは放置、ということで見逃すことに。

20:30
穏やかなムードの中、手が完成。明らかに手際の良さが以前よりもアップしている。続いてCDをドミノの間に並べていく。キュウソ、チェコ、ハッピー、シシャモ、グドモといったバンドたちがラインナップされ、最後には日本武道館公演が決定したKEYTALKが並んだ。付近をどんどんまたいで歩き、柴田に的確なアドバイスを送る佐藤さん。さすがに慣れているだけに平気そうだが、見ているこちらとしてはたまらないものがある。「佐藤さん歩くの怖い~」とドキドキしている視聴者のコメントも。そして花火エリア改め鳥エリアへ。昨日大苦戦させられた「一番エモいエリア」というだけに慎重な作業をおこなっていく。緑のくちばしをつけてみると確かに鳥に見える! 「やった~! ついに強敵が終った」と

8日間ダイジェスト映像公開

ここで初日からのダイジェスト映像が流される。初日の前夜、真っ暗な廃校にダサいトレーナーで到着した柴田。そして初日のオープニングの様子。今となっては懐かしさすら覚える。新澤さんにマッサージをしてもらう柴田。次々と流される毎日のドミノ並べと並行して行われる酒田のお仕事。体育館の中には徐々にドミノが増えてくる様子が映し出される。7日目までの映像から放送席が映し出されると、すでに泣いているスタッフたち。

ニコ生視聴者は7万人越え

21:08
「やった~!」ついについに、ドミノを並び終えた! ニコ生画面は歓喜の弾幕で柴田を祝福。ここまで長かった。しかしあくまでもここからが問題だ。いよいよここからドミノを倒して日本記録へと挑む柴田。ニコ生視聴者は7万人を越えている。緊張の瞬間が訪れた。8日間に亘る苦行の総決算。ここに至るまで、正直「もう無理なのでは?」と思ってしまう瞬間もあったはず。それでも柴田はあきらめずにここまで来た。そして倒す前に「ちょっとションベン行ってくる」とトイレに向かう柴田。

ついにドミノ倒しスタート

21:15
さあ、ついにスタート「いきますよ! せ~の、ドンッ!」

柴田が押した人差し指が黒いドミノを倒すと、勢い良く倒れて行くドミノ。続々と倒れていくドミノ。まずは土下座エリアが綺麗に倒れて行く!「うおぉぉぉ~~~!」とメンバー、スタッフから歓声が上がる。「すげぇぇぇぇ~~~~!!」ドミノでとてつもなく巨大に描かれた画が広がって行く様は圧巻の一言。そして先ほど立てたばかりの手のエリアを経てグングンドミノは走って行き、窓際に広がった虹が綺麗に倒れて行く。「うわぁぁぁ~! 綺麗!!」見事なカメラワークもあいまって、完璧に進んで行くドミノたち。今度は散々苦しめられ、このチャレンジ最大のピンチを招いたエリア「花火エリア改め鳥エリア」へ。「キター! 鳥インザスカァ~~~~イ!」実況席から絶叫するバップ知念。その声に合せるかのようにニコ生からも「鳥インザスカイ!」の大合唱となるニコ生コメント欄。その数は約70000人だ! 文字のエリアはなんて書いてあるのか? 綺麗に倒れて行き明らかになってきたその文字は「寝てらんねえよ」! ほとんど寝ずの作業となったこの全力ドミノを全力で乗り切った柴田! 紆余曲折を経て、完璧に並べた6万個のドミノが見事、すべて倒れた!! ついに、日本新記録達成!!

「やったぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~!!!」

メンバー、スタッフ、そしてニコ生視聴者たちの万来の祝福の声に両手を上げて歓喜の声を上げる柴田。思わず両手で顔を覆い、感極まった表情。こんなしぐさの柴田を見たことがない。おめでとう、柴田隆浩。そんな歓喜の輪の中、バップ知念氏より「日本記録達成です! そして! 重大発表をおこないます! 6月24日、忘れらんねえよ3rdフル・アルバム『犬にしてくれ』リリース決定! たぶん、みなさまなんとなくうすうす勘ずいていたと思いますけど!」と正式な発表に、なんとなくわかっていた模様のニコ生視聴者も一斉に歓喜のコメント! さらにこのドミノ日本記録達成の瞬間がミュージック・ビデオ「寝てらんねえよ」として制作され、5月24日にニコ生で発表されるとのこと。また、CDの初回盤にはDVDが付き、1月25日赤坂BLITZでの〈ツレ伝ツアー〉ファイナルの模様を収録! さらに「全力中年シリーズ」の第1回「全力野球」第2回「全力ドミノ」第3回「全力ワイン」をすべて収録。そして、「寝てらんねえよ」MVも収録されるとのこと。

「泣きそうだけど、泣かない」

一通りの発表を終えると、柴田が語り出す「泣きそうだけど、でも泣かなかった。やっぱり嬉しい!! すげえ嬉しい!」そして「アルバムはとにかく、すごく良いんですよ。すごく良いんです。でも僕らはお金持ちのバンドじゃないし、自分たちの音楽を知ってもらうためにバカバカしいことをやって少しでも俺たちを知らない人に知ってもらいたくて。それで、あとは俺たちが信じて作ってきた音楽で判断してくれれば良いので。ただ、知られていないからってあきらめるのは嫌なので。だから今回みたいなことをやったんです」と、この「全力ドミノ」をやろうとした真意を語る柴田。

なぜドミノ日本記録に挑戦だったのか

当初、この企画を訊いたときは10日間でドミノを並べて倒し、日本記録に挑戦するという話だった。しかし、時間が経ってから改めて訊いたところ2日間減って8日間になっていた。しかもGWの真っただ中。誰もが何度も言っているようにロックフェスやさまざまなイベントで盛り上がっている時期だ。最初は本当に笑ってしまった。大声で。「なんですかそれ!?」と。そしてその次には正直言うとなんとなく疑問に思ってしまった。こんなときにドミノ? しかもそれだけの期間バンドを稼働させられなくなる。スケジュールを押さえるのも大変なのではないだろうか。まして、バンドはアルバムの制作に入っているらしきことも耳にしていた。柴田がジャガーを購入してどんどん新しい曲を作っていることをツイッターで読んでいた人も多いだろう。だったら一刻も早く新しい音源をライヴで聴きたいというのがファンの願いではないか。なのにロックフェスにもライヴハウスにも忘れらんねえよの名前はない。「こんなことやってないでビバラ出てくれよ」ドミノがはじまってからもそういうコメントを見かけた。自分もハッキリ言ってそう思った。ファンからすれば友達と一緒にフェスに出かけて、自分が大 好きなバンドを友達に見せて自慢したいものだ。「忘れらんねえよって良いだろ!?」と言いたいのだ。なのにドミノ…。面白い企画はこれまでもたくさんやってきたんだからもういいじゃないか。ただCDを出してライヴをやっていれば売れるわけじゃないのはわかってるつもりだけど、なんでこんな極端なことをするのか。しかし、こんなことは言われるまでもなく死ぬほどわかってるのだと思う。そこをあえて振り切って今回のバカバカしくも壮大な挑戦に至ったのは、今もままではバンドはジリ貧になっていく一方だという相当な危機感があったのだと思う。柴田はいつインタビューしても「忘れらんねえよ崖っぷちなんで」と言っている気がする。そしてそれは謙遜ではなくて現実的な問題として常に感じているから言っているのだと思う。

「忘れらんねえよ? なにそれ!?」

我々は忘れらんねえよの存在を知りライヴを見て、曲もすべて知っているけれど、「CMソングやアニメの主題歌で起用されているあのバンドだよ! 毎日のようにテレビつけてると流れてるよ?」と周囲に話してもよほど音楽好きな人以外、ほとんど知らない。「忘れらんねえよ? なにそれ!?」と何回も言われた。若いロックファンや、音楽業界に携わる人は当然のように忘れらんねえよのことを知っている人ばかりだと思いきや、完全にそうかといえばそうでもなかった。自分の中では日比谷野音くらいは余裕で埋められるバンドだと以前から思っているので、1月25日の赤坂BLITZがソールドアウトにならなかったときはちょっとショックだった。「なんで忘れらんねえよ知らないんだよ?」といつも思う。なんでメロディもない歌とせかせかやかましいバンドばかり売れてるんだ。音楽なんて嗜好品だ、と言ってしまえばその通りだ。でもなんでこんな良い歌が世間に届かないんだ。ちゃんと曲を聴いてもらえればわかってもらえるはずなのに、なんで聴いてくれないんだ。悔しくてしょうがない。ただのファンなのにそう思う。

忘れらんねえよは面白い。いつも音楽ファンを楽しませるバカバカしいことばかり考えて実行している。しかも良い歳をした中年たちがはしゃぎながら。でも彼らが歌う、演奏する音楽は面白いだけじゃないのだ。かっこいいんだよ。バカみたいに笑いながら泣けるんだよ。さらに良い歳をした中年が忘れらんねえよのライヴを見て、音源を聴いて、盛り上がりながらじんわり涙しているんだ。忘れらんねえよが大会場でワンマンをやるのを何度も見ている。ほとんどが20前後の若い音楽ファンたちだと思う。その人たちにとって忘れらんねえよは、柴田隆浩は面白くてカッコイイ兄貴だ。でも、今回「全力ドミノ」を実行していたスタッフたち、つまり中年たち、おっさんたちにとってはちょっと違うのだ。おっさんたちにとっての柴田はちょっと若いおっさんのロックスターで、あのときの自分や今の自分や未来の自分を勝手に投影してしまう厄介なヤング中年なのだ。そのヤング中年が作った歌は、叫ぶ声は、なんだかしばらく感じたことのない熱いものを心の底に重りのように落としていくのだ。いつもいつも、呼び名を忘れた高鳴る気持ちを思い出させてくれるのだ。だから、本当はもっと忘れらんねえよの音楽を聴いて感動する人たち、楽しめる人たちはいるはずだ 。それがおっさんとおばさんばかりだったら柴田は嫌がるだろうか。梅津は嫌がるだろうか。酒田は喜ぶだろうな。でもきっといる。忘れらんねえよの音楽が届く相手はもっともっといる。必ずいる。

柴田が8日間かけて並べたドミノは信じられないほど綺麗に倒れていった。それはほんの短い時間で、ライヴで1曲を歌うのよりも短かった。

「自分たちの音楽を知ってもらうためにバカバカしいことをやって少しでも俺たちを知らない人に知ってもらいたい」

最後にそう訊いたときに、やっと本気でこの企画に本当の意味を感じることができた気がする。7万人以上が試聴したこの偉業がどう音楽へとつながっていくかがこれから楽しみだ。7万人いたら東京ドームやれるじゃん!とかすでに誰かが言っているような気がする。それは無理だとしても、忘れらんねえよを知らなかった人が今度のアルバムを聴いてさらに過去作を聴けば間違いなくファンになってくれるはず。それだけの作品を残してきたバンドなのだから当然だ。

満面の笑みで戦い続けた8日間のエンディングを迎えた柴田。「ありがとうございました! イェ~! 鳥インザスカイ!」最後もこの8日間でニコ生視聴者の間で大ヒットとなった未発表曲、というか友達のヒロ君作「鳥インザスカイ」で終わったこの企画。初めて忘れらんねえよを知った人にお断りしておくと2015年5月10日時点でこの曲は発売されていません。他にも良い曲がいっぱいあるので、まずはそちらから聴いて下さい。


忘れらんねえよ / あの娘のメルアド予想する EP
【配信形態】 wav / mp3

【配信価格】 単曲 257円 / まとめ価格 1,150円

収録曲 :
1. ばかばっか
2. タイトルコールを見ていた
3. 体内ラヴ~大腸と小腸の恋~ feat.玉屋2060%,MAX from Wienners
4. 運動ができない君へ
5. バンドやろうぜ

PROFILE

忘れらんねえよ

ここじゃないけど、今なんだ。
僕たちは、この胸の高鳴りを信じる。

柴田隆浩(ボーカル、ギター)
梅津拓也(ベース)
酒田耕慈(ドラム)

忘れらんねえよ official HP

この記事の筆者
岡本 貴之

OTOTOYライター講座出身のフリーライター。音楽の他、グルメ 、様々なカルチャーの体験レポート等。忘れらんねえよ『週刊青春』特製本取材・構成等を担当。著書『I LIKE YOU 忌野清志郎』(河出書房新社)発売中。同じ誕生日はアジャ・コングと内山君。

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Hump Back、青春と日常が刻まれた記念碑的なメジャー1stフル・アルバム『人間なのさ』

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今の私にしか作れない曲を──新進気鋭のSSW“ロイ-RöE-”、ドラマOP曲配信開始&インタヴュー掲載

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エネルギッシュでカラフルなJAZZをどうぞ! 大野雄二トリオが最新アルバムをリリース

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KAGEROから生まれ出た、新たな2連星──SaraGrace's OneHotNightインタヴュー

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新たな時代へ! 3ピース・バンド Cloque. メジャーデビュー

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春の風が穏やかになびく新作『trumpet』をリリース──メンバー全員インタヴュー

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【Drop's連続企画】楽器隊3人インタヴュー──彼女たちのサウンドはこのメンバーによって作られる

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【Drop's連続企画】中野ミホ インタヴュー「バンドで歌うことで全部発散していた」

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今、最も注目したい音楽系YouTuber コバソロ、9人のシンガーとのカヴァー・ワークス第2弾をリリース

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〈SACRA MUSIC〉作品配信スタート!

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【REVIEW】”人は誰しもが特別”な存在意義を7曲に込めて──NOISEMAKER、ミニ・アルバムをリリース

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【REVIEW】ルパン三世最新作のテレビスペシャル放送とともにYuji Ohno & Lupintic Sixの最新作がリリース

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まさかのキャッシュレスな「後払い」方式──吉祥寺にオープン予定のライヴハウス「NEPO」とは一体!?

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透き通る冬の空気になじむ、泥臭く力強いロックンロール──新生Drop'sの幕開け

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ゆるめるモ!プロデューサー、田家大知が見つめるその先──白熱のトーク・イベントの模様をライヴ・レポート!

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ONEPIXCEL、はじめてのハイレゾ体験──3人の未来や希望を詰め込んだ3rdシングルを聴き、想いを語る

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最悪で最高の“彼女”たち──PARIS on the City! 新ミニ・アルバムリリース

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4人組ロック・バンド、NoisyCell TVアニメ「中間管理録トネガワ」EDテーマに大抜擢

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メンバーの脱加入、路線変更を経て臨む、覚悟の11.13 TSUTAYA O-WEST──Q-pitch、現在を赤裸々に語る

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モールルはドクターペッパーになりたい!?──初のセルフ・プロデュースに挑戦!

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KAGEROの6作目、3年ぶりの新作『KAGERO Ⅵ』をハイレゾ配信

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【連載】白水悠のバンド・サヴァイヴ術~MY LIFE AS MUSIC~第3回

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【連載】白水悠のバンド・サヴァイヴ術~MY LIFE AS MUSIC~第2回

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この3人が集まった偶然と必然──ONEPIXCEL、3人それぞれが語るこれまでの人生とグループにかける想い

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【連載】〜I LIKE YOU〜忌野清志郎《最終回》 角田光代

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4人組ロック・バンド、NoisyCell 3年ぶり15曲収録のフル・アルバムをリリース

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【連載】〜I LIKE YOU〜忌野清志郎《第12回》zAk × 佐野敏也

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【連載】〜I LIKE YOU〜忌野清志郎──《第11回》蔦岡晃

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“キメラなバンド”スサシの魅力に迫る──【対談】タナカユーキ × R-指定

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【連載】〜I LIKE YOU〜忌野清志郎──《第10回》高橋 Rock Me Baby (後編)

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1stオニアルバム『GAWARA!』をハイレゾ・リリース! ──ONIGAWARAって一体ナニモノヨ?!

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【連載】〜I LIKE YOU〜忌野清志郎──《第9回》高橋 Rock Me Baby (前編)

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【連載】〜I LIKE YOU〜忌野清志郎《第8回》高橋靖子(フリースタイリスト)

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のん、豪華製作陣も参加した初のフル・アルバムをリリース

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【REVIEW】最新作はフランスが舞台!『ルパン三世 PART5』オリジナル・サウンドトラック到着

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【連載】〜I LIKE YOU〜忌野清志郎──《第7回》 のん(女優 創作あーちすと)

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【連載】〜I LIKE YOU〜忌野清志郎──《第6回》 山本キヨシ

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「音以上の体験」を追求したUQiYO『Stones』を配信開始&リード曲フリー配信

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ありふれたジャンルレスという言葉を越えていく──オルタナティヴ・ロック・アイドル「NO MARK」誕生!!

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路上のベーシストがさらなる高みを目指す──Yuji Masagaki初の全国流通アルバム『birth』をリリース!

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【連載】〜I LIKE YOU〜忌野清志郎──《第5回》 宗像和男 × 森川欣信(後編)

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北の大地にひょっこり現れたポエタナティヴ・ロック(!?)の旗手、ハイレゾ&フリー配信

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【連載】〜I LIKE YOU〜忌野清志郎──《第4回》 宗像和男 × 森川欣信(前編)

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GATSBY主催、アジア最大級の学生対象アワード!! ──〈12th GATSBY CREATIVE AWARD〉レポート

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【連載】〜I LIKE YOU〜忌野清志郎《第3回》グラフィックデザイナー 太田和彦

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謎多き無敵の3人組スーパー・ヒーロー見参!! ──H ZETTRIO、新アルバムをハイレゾ配信開始

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【連載】〜I LIKE YOU〜忌野清志郎《第2回》ロック・フォトグラファー 有賀幹夫(後編)

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ONEPIXCEL、メジャー・デビュー記念! リミックスを手がけたGeorge(Mop of HEAD)、Masayoshi対談

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【連載】〜I LIKE YOU〜忌野清志郎《第1回》ロック・フォトグラファー 有賀幹夫(前編)

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4人の歌声が織りなすきらめき──The Songbards、初の全国流通盤を配信開始

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*鳥クルッテル.incが創る、360度音が上下左右から鳴る超常音空間

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オルタナティヴを突き詰めた“復活作”──CAUCUS、4年ぶりのフル・アルバムをリリース

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宇都宮発の美メロ・バンド、Someday's Goneの新アルバムを先行配信開始

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H ZETTRIOから全音楽ファンに送る最高のクリスマス・プレゼント──メンバーへのメール・インタヴュー!

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PARIS on the City! が描くポップだけどちょっぴりひねくれた物語──初アルバムを配信開始

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祝! メジャー・デビュー! BRADIOが日本中のファンキー・パーティ・ピープルを虜に!

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心機一転、JABBERLOOPの見せる『NEW』はここに!──ハイレゾ独占配信

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あがいてもがいて希望を繋ぎ続ける──フラワーカンパニーズ、今を詰め込んだ捨て曲なしのアルバム完成

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9・10 新たな伝説が川崎で始まるー〈夏の魔物〉激動の12回を、成田大致&ATFIELD青木勉が語り尽くす

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2ndフル・アルバムの予約受付を開始!──鳴ル銅鑼がつくりだす「万物に神が宿る」新世界

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【REVIEW】ローザ・ルクセンブルグの過去作3タイトルがハイレゾ・リマスタリングによって再発!!

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diskunionからの刺客〈第3弾〉──発酵業界に名乗りをあげる人力ミニマル楽団“東京塩麹”とは?

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トランス×メタルの近未来的サウンドを鳴らす“インドアバンド”──BLOOD STAIN CHILDの夢とは

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【連続特集】第1弾、THE 夏の魔物「魂の共鳴」とは?ーー泉茉里&麻宮みずほが語る全員で作りあげたEP

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忘れらんねえよ、両A面シングル『いいひとどまり / スマートなんかなりたくない』リリース&インタヴュー掲載

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シティポップの息の根を止めるペドラザって一体何者?!──diskunionからの刺客〈第2弾〉

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diskunionが選ぶ、シーンの担い手3バンド第1弾〈unizzz…編〉──メロディックなスペース・ロックを奏でる新星

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さぁ、魅惑のショーがはじまるぞ! ──H ZETT M、3作目となるピアノ・ソロ・アルバムをリリース

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インタヴューで迫る、ジャズ・トリオ、Re-Trickのスリリングな新作──MV公開、6月14日よりハイレゾ先行配信も決定!

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さよならだけが人生さと唄う18歳ーーシンガー・ソングライター、山﨑彩音の心の底に迫る

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ONIGAWARA、集大成となる1stフル・アルバムを1週間先行配信&インタヴュー

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日本語ジャズの楽しさをーールパン音楽でおなじみコーラス・グループFujikochansを大野雄二がフィーチャー

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7人組ロックンロール・バンド、THE 夏の魔物のスタジオ潜入レポート&インタヴュー掲載

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メンバー脱退とバンド継続の“破壊と創造”ーー歌うアホウドリ、4曲入り1stEPをリリース

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ツボを心得たポップ職人・杉本清隆、9年ぶりの新作をハイレゾ配信、インタヴュー掲載

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ライヴ・イベント〈GIRLS 3×3〉から生まれた、サンナナニ × THE LIPSMAXによるスプリット・ライヴ・パッケージ、独占ハイレゾ配信開始

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忘れらんねえよ、新曲3曲を含む濃厚なるベスト・アルバムを配信開始、そして2ndミニ予約スタート

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THE TON-UP MOTORSーもっと全力疾走するために 活動休止前最後のミニ・アルバムについて語る

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〈GIRLS 3×3〉スペシャル座談会、THE LIPSMAX x サンナナニ x DIALUCK

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H ZETTRIO インタヴュー——3人の人間力が表出した“奇跡的なアルバム”

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メロコア系からストレスフリーなインストへ――you you you all the same 1stEP発売インタヴュー

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Ferri、3rdアルバム『noth』を配信開始&KASHIWA Daisuke、森大地を迎えた鼎談を掲載

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huenica『田の人と旅の人』をハイレゾ配信&インタヴュー掲載

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歌うアホウドリ、1stフル・アルバム『無我夢中』を配信&インタヴュー掲載

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夏の魔物、3rdシングル発売記念第一弾、成田大致、ケンドー・チャン、玉屋2060%座談会掲載

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イロメガネ、2ndミニ・アルバム『37.2℃』ハイレゾ&フリーDL配信

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藤岡みなみ&ザ・モローンズ、3rdミニ・アルバム配信&インタヴュー

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セカイイチ、ファンクなグルーヴ鳴らすニュー・アルバム配信&インタヴュー

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ORIGA『My Way』レビュー

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忘れらんねえよの「これまでと、これから」ーー無観客ライヴ&全力野球など音楽以外の企画を全力で振り返る

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KAGERO、5枚目のフル・アルバムをハイレゾ配信&インタヴュー

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ハチスノイト、新作ハイレゾ配信&インタヴュー、彼女が挑戦する「声」の無限性とは

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THE TON-UP MOTORSフロントマン、上杉周大初のソロ・アルバム配信&インタヴュー

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Chano『この世界』をハイレゾ配信&インタヴュー掲載

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KAGERO、NYで収録した初のライヴ・アルバムをハイレゾ配信&白水悠インタヴュー

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早朝からハードコア!? なバンドが2ndフル・アルバムをリリース! ー〈朝コア〉終了直後のI LOVE YOU ORHESTRAに突撃インタヴュー!

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the audio pool、2ndアルバム先行配信&インタヴュー

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the coopeez『rucksack』を配信スタート & the coopeez・藤本×忘れらんねえよ・柴田の対談を掲載

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忘れらんねえよ、3rdアルバム完成記念・3回連続単独インタヴュー その①梅津拓也(ベース)

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井上仁志『井上の叫び』リリース記念!! インタヴュー掲載!!

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新たな日本のソウルへの冒険、ORIGINAL LOVE最新作『ラヴァーマン』&旧譜をハイレゾ配信開始!!

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5年半振りのケラ&ザ・シンセサイザーズと24年ぶり(!)の有頂天の新作をハイレゾ先行配信!!

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忘れらんねえよ 全力中年 第4弾 全力ドミノ 挑戦編 8日間カンヅメで6万個並べて日本記録達ーーいつだって側にいるよ♡OTOTOYライター、岡本貴之6万字生レポート

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トーキョーキラー、1stアルバムを独占ハイレゾ配信開始

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コッテルの“黒い部分”が詰まった新作ミニ・アルバム&インタヴュー

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Aureole、全曲リテイクのベスト・アルバムをタワレコ渋谷限定リリース!! 前代未聞企画でタワレコ渋谷店をジャック!

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斉藤由貴、デビュー30周年記念のニュー・アルバムをハイレゾで配信開始

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忘れらんねえよ、5thシングル『ばかもののすべて』配信開始&インタヴュー掲載

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川井憲次による、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」オリジナル・サウンドトラックをハイレゾで!

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dip in the pool、デビュー30周年の10thアルバムをハイレゾ配信

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Qu、1stアルバム『switch』をハイレゾ配信&インタヴュー

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DPG、4thニュー・シングルを先行配信スタート!! 新メンバー、塚本舞、李 星帆、インタヴュー掲載!!

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ルパン名曲をジャズ・アレンジ!! Yuji Ohno & Lupintic Fiveの新作ハイレゾ配信

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TM NETWORK、『QUIT30』をハイレゾ配信スタート!!

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Lööf『Frog Songs For Whales』をハイレゾ配信&インタヴュー

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kilk records session 2014 第9回 「2.5D」ディレクター、比留間太一

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本棚のモヨコ『TOMORROW NEVER KNOWS』リリース&インタビュー

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Kilk recordsからarai tasukuとAJYSYTZ、2タイトル同時配信&フリー・ダウンロード

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LIFESHOP、ニュー・アルバムから期間限定フリー・ダウンロード

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kilk records session 2014 第8回 高野修平「新しい音楽マーケティングとは?」&2014年フリー・サンプラー配信開始

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kilk records session 2014 新音楽時代 vol.7は永田純「新しい音楽をつなぐ考え方」

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kilk records session 2013 新音楽時代 vol.6は劔樹人「新しいマネージメントの考え方」

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kilk records session 2013 新音楽時代 vol.5は出川光「新しいプロモーションの考え方」

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THE MACKSHOW、全編ノンデジタルのアナログ・テープ一発録り音源をハイレゾでリリース!

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忘れらんねえよ 24時間Ust番組「24時間、バンドやろうぜ。~愛はバンドを救う~」ーーいつだって側にいるよ♡OTOTOYライター、岡本貴之24時間耐久生レポート

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勝手にしやがれ、ポスト3.11のこの国に贈る渾身の11thアルバム

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祝・月見ル君想フ10周年!! セカイイチ × bananafish × 寺尾ブッダの座談会を掲載!!

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OAUの公開DSDレコーディングをレポート & 彼らの新作をハイレゾで予約受付開始

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J.P.NAYUTA『From now on,I will begin all』をハイレゾ・リリース&フリー配信、インタヴュー掲載

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忘れらんねえよ、メジャー1stミニ・アルバム『あの娘のメルアド予想する EP』配信開始&インタヴュー掲載

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カラスは真っ白『おんそくメリーゴーランド』リリース&インタヴュー

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Radiohead、Portisheadの歴史的名盤カヴァー・アルバム発売記念、参加アーティスト4人による対談を実施

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自由模索クラブ『野生の馬』をHQD配信!! 未発表曲をフリー・ダウンロード配信!

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Robert de Boron『ON THE RAINBOW』リリース & インタビュー

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忘れらんねえよ『この高鳴りをなんと呼ぶ』発売記念 無観客LIVE レポート

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KAGEROがベスト・アルバム『KAGERO ZERO』をリリース!

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高野寛ライヴ音源DSD独占配信&インタビュ—『Live at VACANT [ONE, TWO, THREE]』

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fantaholic『Me, You, Synthesizer』インタビュー

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[レヴュー] 忘れらんねえよ

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