2015/03/23 16:05

新メンバーにアメリカLA在住のメキシコ系双子が加入したニーハオ! の、約4年ぶりのフル・アルバムがキラキラしててヤバい!!

NYの奇才、ジョン・ゾーンのレーベルよりアルバムをリリースするなど、遊び心のあるオルタナティブを魅せてきた関西出身ガールズ・デュオ、ニーハオ! が約4年ぶりの3rdフル・アルバムをリリース!! アメリカLA在住のメキシコ系双子を新メンバーに迎え、ギター、ベース、左ドラム、右ドラム+サンプラーという類をみない新たなスタイルのもと、2014年夏に東京でレコーディングされた本作は、日本語・英語・スペイン語の入り混じった、かなりはちゃめちゃなアルバムに。谷ぐち順(Less ThanTV)がプロデュース、粗悪ビーツ、wanna(NERVS)がトラックを提供、onnenの参加、そしてNATURE DANGER GANGやHave a nice day!などの音源を手がけるomochi recordsよりリリースと、危ない匂いしかしない激アツの1作を、BLUE YUKARI、谷ぐち順の2人のインタヴューとともにYouにお届け!! 非日常なキラキラな時間に吹っ飛ばされろ!!

約4年ぶり3作目のフル・アルバム!!

ニーハオ! / NO RESPECT
【配信形態】 FLAC、ALAC、WAV、AAC 単曲 150円 / まとめ価格 1,500円

【Track List】
1. Takasago Chainsaw Massacre
2. RIGHT ON! WESTSIDE
3. Make it
4. Internet Junkie
5. Spider 8
6. Spider 9
7. LAX TO NRT
8. mess you up
9. Always Half
10. DO WANNA (DO 罠)
11. セグウェイ(Segway)
12. Can't stop
13. Crib in my closet 2 feat. onnen
14. つみきの (TSUMIKI NO)
15. Spider Z (LIVE @shimokitazawa THREE 9th Aug 2014)
16. 黒魔術のショウタイム

INTERVIEW : BLUE YUKARI、谷ぐち順

2000年に結成のニーハオ!。オリジナル・メンバーであるBLUE YUKARI、RED ARIKOの2人に新メンバーを迎え、鮮やかな変貌を遂げた。 新メンバーはLA在住のメキシコ系の双子、SILVER JAZMINとGOLD JENNIFER。完成したニュー・アルバム『NO RESPECT』がとにかく痛快。日本語、英語、スペイン語、カタコト日本語が飛び出す予測不可能のキラキラ、いやギラギラした作品。ブッ飛んでいるし見たことのない景色が浮かんでくるのだが、しかし現実感も潜んでいて、更に同時に「現実なんて吹っ飛ばせばええねん!」とでも叫んでいるようなパワーがある。インタビューでYUKARIは「やりたいこと、楽しいことをやればいい」と言っているのだが、たぶん、日常を生きることと音楽を作ること、これが同一線上にあり、現実と非現実を自由に、当たり前に、分け隔てなく行き来しているんじゃないかって思ったり。だからリアルで、夢のようで、そしてキテレツな音に溢れている。 粗悪ビーツ、Wanna(NERVS)のトラック提供曲もあり、onnenも参加した本作について、BLUE YUKARI、そしてプロデュースを担当した谷ぐち順に訊く。

インタヴュー&文 : 遠藤妙子

ニーハオ! / Takasago Chainsaw Massacre
ニーハオ! / Takasago Chainsaw Massacre

半ば冗談で、アメリカで会った双子を入れようって

ーーブッ飛んだカッコいいアルバムです! いつの間に録って... というかこの編成になったのはいつなんですか?

BLUE YUKARI(以下、YUKARI) : 忘れちゃったな(笑)。2013年の冬にニーハオ! でアメリカ・ツアーに行ったんです。その時に今度メンバーになったJAZMINとJENNIFERっていう双子と友達になって。で、ツアー終わって日本に帰って来て、そろそろ新しい展開をしたいよね、メンバーを入れよう、ドラムを入れたほうがいいんじゃないかとか話してて。でもなかなかいなくて。やっぱり女の子がいいし、ARIKOとわたしはずっと長くやってきてるから、新しいメンバーがバンドに馴染めなくてお客さんみたいな感じになっちゃうのもちょっと嫌で。2人で身軽にやってきたから、人数が増える分、フットワークが悪くなるんじゃないかっていう不安もあったし。いろいろ考えて、半ば冗談で、アメリカで会った双子を入れようって。 

左から、BLUE YUKARI、谷ぐち順

ーーすごく新鮮ですもんね。それならお客さんって感じにはならない。

YUKARI : でも、わたしが「いいこと思いついた! あの双子を入れるねん!」ってタニ(谷ぐち)に言ったら、最初、「えっ?」って顔されて(笑)。
谷ぐち順(以下、谷ぐち) : オレもアイディアは最高だと思ったんですけど、どうやって活動していくんだ? って当然思いますよね。

ーーそりゃそうですよね(笑)。

YUKARI : でも、もともとARIKOは京都、わたしは東京って離れてるし、共鳴(YUKARIと谷ぐちの子ども)もいるし。だからライヴ自体、そんなにやってるほうではなかったから。JAZMINとJENNIFERがメンバーになってもなんとかなるだろうって思って。ARIKOも「めっちゃおもろいやん。やろやろ!」って。でもタニに「どうやって活動していくつもりなの?」って言われて「どうしよう」って初めて気づいて(笑)。
谷ぐち : まず飛行機代のことが頭に浮かびますよね。うちの家計が崩壊するんじゃないかって(笑)。そしたら案の定、「悩んでいても仕方がないからとりあえず行ってみる」って、いきなりアメリカに飛び立っていったんですよ。家計が〜(笑)。
YUKARI : 2014年の3月かな? 4人で初めてスタジオに入って、ライヴもやって。時間もなかったんで、もともとのニーハオ! の曲をアレンジしてギターとベースを入れて。
谷ぐち : それまでの形態は、ARIKOがサンプラーとスネア+ハット、YUKARIがベース。そこにメキシカンの双子が加入するなら、4人横並びしかないと思って。でもそうなると、ツイン・ベースっていうのがイマイチなんですよ。それで思いついたのが、YUKARIがフロア・タムをマレットで叩くっていう。完全に、見た目ですよね(笑)。
YUKARI : 4人で並んでガーッて。 

ーーおもしろいし見た目もカッコイイ。奇をてらうっていうより、「これだっていいじゃん」って感じで。

 YUKARI : 「こういうのがあってもいいじゃん」って感じですよね。 

ーー当たり前だとつまらないっていう意識はある?

YUKARI : それもあるんですけど、それより楽しいことをやりたいってだけで。やりたいことをやらないとつまらないじゃないですか。ニーハオ! 始めた頃は、「広がっていったらいいな」とか「いろんな人に知ってほしいな」っていう気持ちもあったんですけど、今はそれよりおもしろがってやろうって気持ちが強い。
谷ぐち : でも、オレはニーハオ! の活動に対して、いろいろ不満なことが多かったんですよ。ライヴやるにしても、コレはライヴハウスのブッキングが悪いって意味じゃないんですけど、普通にブッキングで入れてもらって、ライヴやっておしまいっていう。次に続けようって意識でもなく自主的にやっていこうって感じでもなかった。
YUKARI : わたしもいま考えればあんまりよくはなかったなって。ニーハオ! は、ARIKOと2人の遊びの時間的な感じではあったし。 

ーー自由にやってきたわけだけど、やっぱりもったいないですよね。

谷ぐち : そうそう。もったいないと思うし、もっと出来ることあるのになって思ってた。

ーー谷ぐちさんがプロデューサーってなったのは、そういう思いがあってのことで。

谷ぐち : そう。毎日一緒にいるから自然にそういう話にもなって。アイデアを出し合っていくうちにプロデュースという形になったって感じですね。

ーー家族ですもんね。

谷ぐち : とにかく、他のバンドと絡んでどんどん広げていくっていう感じじゃなかったし、もったいないって思ってたんですよ。でもね、このアルバム作ることでかなり変わった。既に自主企画でライヴも始めてるし、今まであまり絡まなかったバンドにも声かけて。そしたら明らかに雰囲気も変わってきた。 

彼女達がいた2週間は、なんか非日常的でキラキラしてた

ーーライヴを観ましたが、盛り上がってましたもんね。楽しかった。

谷ぐち : 広げていこうっていう感じが出てきましたもんね。この先もレコ発の絡みでたくさんおもしろいイベント組んでるんで楽しみにしていてください。

ーー2人編成のミニマムな感じから、新しいバンドになっていくわけですが。新メンバーはどんな感じ?

YUKARI : 双子は最初にアメリカでニーハオ! のライヴを観て気に入ってくれて。2人はまだ学生だったりフリーターだったりでお金もそんなにないだろうし、メンバーに誘ってもやりたいけど無理だろうって話になるかと思ったら、「やるやるやる」って。2人もアホやったんですね(笑)。

ーーまず「やる」って気持ちを一番に考えればなんとかなるもんですよ。

YUKARI : ですよね。「どんな感じで?」とか「お金はどうするの?」とか、そういうことを聞く前に、まず「やる」ってね。細かいことは後で考えればいいんだし。

ーー後からついてくるものだしね。

谷ぐち : そうなんですけどぉ... オレも後先考えずにやるタイプだから、自分のことだったらYUKARIと同じ気持ちだと思うんだけど。だから今回のことで、自分が周りにいかに迷惑をかけてるかがわかった(笑)。

ーー似た者夫婦ってことですね(笑)。

谷ぐち : まぁ、だって今回はね、JAZMINとJENNIFERにはレコーディングで日本に来る前に練習をしてもらわなきゃない、だけど曲が揃ってない。大変ですよ。スタジオで曲を作って、アメリカにデータで送って練習してもらうっていう。
YUKARI : しかも彼女達は耳コピは出来ないから、ベース・ラインだけ別に録ったやつを、ここからここまでって楽譜っていうか図解みたいにして。しかもわたしはパソコン持ってないから写メしたやつを送ったり(笑)。 

ーー双子はアメリカで個人練習して。

谷ぐち : たぶん、相当やったと思いますよ。
YUKARI : 彼女達はいかにもL.A.の若者って感じだし、ホントにやるかな? ってちょっと思ったんだけど、すごくマジメに練習してくれて。わたしのフレーズってそんなにテクニカルじゃないし、そんなに難しいベース・ラインを弾いてるつもりはないんだけど、やっぱり難しかったみたいで。それでも頑張って。 
谷ぐち : いよいよレコーディングってなって日本に来てからも、観光も出来ず、ずっとスタジオにカンヅメ。スゲェかわいそう(笑)。 

ーーすごい。実際に録った期間は?

YUKARI : 2週間滞在して、レコーディングは2日間。その中にライヴも3本あって。
谷ぐち : 2日で14曲録りましたからね。かなりタイトでした。

ーー2人も楽しかったでしょうね。辛さがあってこその楽しさ。

YUKARI : 四六時中一緒にいて、音源のことばかり考えて。それって大人になるとなかなか出来ない体験ですよね。私達のように仕事をやりながらだと尚更。彼女達がいた2週間は、なんか非日常的でキラキラしてた。だからキラキラした音源になったのかも。

ーーうん。キラキラして弾けてる。

谷ぐち : 弾けてますか? それはよかった。キラキラしたものっていうのは意識してたんですけどね、それが思うようにいかなくて。エンジニアのまつもっちゃんと作戦練ってやったはいいんだけど、思ったよりローファイになっちゃって。それを全体的にキラキラするように仕上げるのがすごく大変だった。

ーーあぁ、ローファイではないけど、ベースがボンボンって、いい意味でのユルさがあって。カッコいいですよ。

谷ぐち : そうそう。演奏自体にグルーヴがないから、仕方なくそうしたんです(笑)。 

バラエティに富んだ作品というよりは、何が何だかわからないレベルまでいきたい

ーー普通は無理だからやらないってことを、やりたいから無理なことを無理じゃなくするっていうのは、ニーハオ! の素晴らしさだし、谷ぐちさんのレーベル、Less Than TVの素晴らしさでもありますしね。

谷ぐち : 大変でしたけどね。でもオレとしてもすごく納得のいく、いい音源になったと思います。

ーーうん。ホントにカッコイイ。ブッ飛んでるし同時に自然体だし。いや、自然体っていうか… 奇をてらってるんじゃなく当たり前に楽しんでるっていうか。例えば1曲目の「Takasago Chainsaw Massacre」。こんなにブッ飛んでヒリヒリとした曲だけど、実は現実感もあって。実は日常と地続きなんだって感じがして。

谷ぐち : あの、オレはパンクが好きで、オレにとって生活と一緒になったものがパンクだと思ってるので。でもこれは、YUKARIと一緒にモノを作る上で一番よくぶつかるところなんですよ。YUKARIの世代、世代の違いが関係あるのかわからないけど、もう少しスマートにいきたいみたいで。そこを上手く調整するのが結構難しい。
YUKARI : それはね、永遠の2人のテーマみたいなものなんですよね。わたしは、生活臭を出したくないっていうんじゃないけど、生活の歌は歌いたくないし。

ーーうん。それが絶妙なバランスで。生活臭は全然ないんだけど、気づけば曲の中に生活があって、でもあるんだけど更に吹っ飛ばしてるっていう。だって1曲目の歌詞には包丁とか家事をしている人ならではの言葉が平然と出てきて、そういう言葉が出てくるのに現実離れしていて。

YUKARI : なんなんでしょうね(笑)。
谷ぐち : この曲に出てくる包丁は家事というより殺人ですけどね。まぁ、粗悪ビーツは人殺してそうですけど(笑)。

ーーやっぱ普段も音楽の話をしてる?

YUKARI : 今作は、特にずーーーっと。
谷ぐち : この音源の話しかしてなかったですよ。
YUKARI : 共鳴の話以外はこの話だけ。ずーーっと。
谷ぐち : 朝起きたら、前の夜の続きで「あの曲はあれでいいんじゃない?」っていきなり(笑)。とは言っても仕事もしてるから限られた時間ですけどね。おもしろかったですよ。
YUKARI : うん。おもしろかったし、それが当たり前で。

ーーそうやってアルバムの方向性が見えてきて。 

谷ぐち : まずね、キテレツなものは絶対に出来ると思ってたんですよ。メンバーも日本人と外国人だし編成も変則的だし、そのイメージで曲も作った。だからあんまりローファイなものじゃなくキラキラしたものを作りたいっていうね。YUKARIが派手好きっていうのもあるし。それを上手く反映させたいって、トラックを人に頼んで。バラエティに富んだ作品というよりは、何が何だかわからないレベルまでいきたいと。
YUKARI : 色彩感のあるものにはしたかったですね。 

ーーミニマムだった2人の頃とは大きく変わりましたよね。 

谷ぐち : 双子の存在はデカいですよ。  

ーー曲数もすごいですよね。

谷ぐち : Wanna(NERVS)のトラックの曲、わかります? 8曲目の「mess you up」。 

ーーこの曲もすごい。 

谷ぐち : すごいでしょ(笑)。このバカバカしいまでの大げさなメロディ(笑)。「007」が始まりそう(笑)。
YUKARI : 歌ってるのは双子で、Wannaちゃんもコーラスで歌ってて。クールでカッコいいトラックなのにこんなにしちゃって(笑)。
谷ぐち : 怒るかな? ってドキドキしてたんだけど大丈夫だった(笑)。 

ーーあとトラックは粗悪ビーツさんで…。

YUKARI : 1曲目「Takasago Chainsaw Massacre」と13曲目「Crib in my closet 2 feat. onnen」。
谷ぐち : onnenも参加してくれて。粗悪さん、直接ラップの指導までしてくれたんですよ。

ーー最後がまたカッコイイですね。「え?」って終わっちゃう。

YUKARI : いっぱい忍法使ってドロン! って消えちゃうみたいな(笑)。この曲はもともと作ってた曲なんですけど、最後に絶対入れたいって思って。

ーーカッコイイ終わり方ですよね。 

YUKARI : やっぱりわたしはカッコイイのが好きなんですよね。
谷ぐち : 一応、オレもそうなんですけどね(笑)。

Yリスペクト、リスペクト、いちいちうるせーよ

ーーアルバムのタイトル『NO RESPECT』もカッコイイけど、これは、「誰のこともリスペクトなんかしないよ」って感じ?

谷ぐち : あぁ~、このタイトルの意味聞いてなかったな。オレは逆だと思ってた。「リスペクトするのは当たり前、だからリスペクト、リスペクト、いちいちうるせーよ」って。

ーーYUKARIちゃんの実際の思いは?

YUKARI : 特にないです(笑)。その言葉を書いたポスターか広告がどっかに貼ってあって、そしたら双子が大笑いしたんですね。なんかネイティヴからしてみれば変な言いまわしみたいで、「ないわ~」って笑ってて。それが面白かったし、言葉の響きはカッコイイし。

ーーなるほど~。そういうとこがいいな。こっちが意味を探っても、それを吹っ飛ばす感じが。

YUKARI : やっぱり楽しいことをおもしろがってやりたいだけなんですよ。ホントそれだけ。

ーーインタヴューに共鳴君が一緒にいて、向こうでアニメかなんかの動画を見てますが(笑)、2人がライヴの時も一緒にライヴハウスに連れて来てますよね。それがすごくいいなって。もしかしたらよく思わない人もいるかもしれない。私も昔はそうだった。でも子供はみんなで面倒見ればいいじゃんって変わってきた。YUKARIちゃんと谷さんと共鳴君から教わったんですよ。

YUKARI : うちらとしては選択肢がなかったですしね。連れて行くしかない。はたしてこれでいいのかどうなのか、自分でもわからないし正解はないかもしれない。でも共鳴がお腹にいる時だったかな、モリカワ(younGSounds)さんが「谷さんとこの子供はみんなの子供だね」って言ってくれたことがあって。それがすごい印象的で嬉しかった。ホントみんなに助けられて。共鳴を連れて行くと、みんな全力で遊んでくれるんですよ。わたしもそうしたいし、そうすることによって、ライブハウスがもっと子供の来やすい場所になればいい。
谷ぐち : 今回の作品の一番の功労者は共鳴かもしれない。かなりハードスケジュールでしたからね。でも、外国人の双子の友達が出来たからいいか(笑)。

ーーいろんな友達がいっぱい集まったって感じのアルバムだしね。

YUKARI : ホントにそうだと思う。 

ーーだからね、このアルバムは別にメッセージ性とかないけど、でも実はメッセージが潜んでいて。それは生き方から当たり前に出てくるものだと思うし。

谷ぐち : あぁ、メッセージってことで言うと… アルバムには日本語、英語、スペイン語、あとカタコトの日本語を絶対使いたかったんですよ。「Always Half」って曲で、YUKARIが最初「ニーハオ! の方舟」っていうイメージを言っていて。「ニーハオ! の方舟」は動物一種類一匹ずつなんてケチなこと言ってないで、全員連れていくんですって(笑)。それカッコイイなって思って。じゃあ、レイシストだけ乗船拒否! なんていうのよくない? なんて話してたんですけど、いつのまにか、ただカタコトで歌ったらおもしろい単語の羅列に変わってたんですよ(笑)。まあ、それがニーハオ! らしいんですけど。

ーーそこがいいんですよ。レイシストだけ乗船拒否! なんて当たり前じゃん! って感じで。

YUKARI : おもしろい言葉とおもしろい音楽を思いっきりやれればいいって。 

ーーYUKARIちゃんは、女性アーティストで好きな人って?

YUKARI : キム・ゴードンとかスリッツとか。やっぱりパンクですよね。今思えばポリティカルな人なのかもしれないけど、そんなことを考えて好きになったわけではなくて。YUKARIにとってポリティカルなことって、表現していかなければいけないって定義づけるものじゃなく、当たり前にあってほしいもので。もしも今作にそういうことを感じてくれたとしたら、当たり前に思ってるからかな、YUKARIも。うーん、でもやっぱり考えてないです(笑)。キム・ゴードンやスリッツを好きなのは、お人形さんじゃないからで。自分がやりたいことをやっている、そういうのが大好きなんですよ。それだけです(笑)。

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LIVE SCHEDULE

ニーハオ! 『NO RESPECT』RELEASE PARTY!!

NAVYO presents『nocon vol.1』
2015年4月3日(金)@北海道 札幌 KLUB COUNTER ACTION
時間 : OPEN / START : 19:00 / 19:30
料金 : 前売 2,200円 当日 2,500円
出演 : ニーハオ! / Color Me Blood Red / Discharming man / ひみつ (from Asahikawa) / MosomosO / zarame

ZOMBIE IS ME !!!!!!!!!!!!! "ニーハオ! / NO RESPECT" RELEASE PARTY
2015年4月12日(日)@下北沢BASEMENT BAR
時間 : OPEN / START : 18:00 / 18:30
料金 : 前売 2,000円 当日 2,500円
出演 : ニーハオ! / 切腹ピストルズ / Have a Nice Day! / おやすみホログラム
FOOD : IROHA(AMA)

ニーハオ!Release Party "NO RESPECT"
2015年5月29日(金)@大阪 難波BEARS
時間 : OPEN / START : 18:30 / 19:00
料金 : 前売 2,000円 当日 2,300円
出演 : ニーハオ! / FUCKER / ナスカ・カー / THE CREAMS

2015年5月30日(土)@studio246名古屋
時間 : OPEN / START : 18:45 / 19:00
料金 : 前売 / 当日 1,500円
出演 : ニーハオ! / FUCKER / HALF SPORTS / NOISECONCRETE×3CHI5 / VACANT

2015年5月31日(日)@東京 小岩BUSH BASH
出演 : ニーハオ! / younGSounds / MANGA SHOCK / 久土'n'茶谷 / 2much crew / 住所不定無職LOVES Magic,Drums&Love / ラミ子 / Y.I.M / ネオンズ / るるる菌

PROFILE

ニーハオ!

2000年、山本精一主宰UMMO RECORDSより『RED』『BLUE』のミニ・アルバムをリリース。 2005年に1stアルバム『GORGEOUS』2011年に2ndアルバム『MARVELOUS』をNYの奇才ジョン・ゾーンのレーベルよりリリースした、関西出身ガールズ・デュオ、ニーハオ!

4年ぶりのニュー・アルバムは、オリジナル・メンバーBLUE YUKARI、RED ARIKOにアメリカLA在住のメキシコ系双子をメンバーに迎え、4人編成に! 加入する双子は、LAの音楽学校に通い、"CRAZY BAND"でも活躍するSILVER JAZMIN(g.vo)とGOLD JENNIFER(ba.vo)。

>>Official HP

[インタヴュー] ニーハオ!!!!

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