2014/10/02 12:18

OTOTOYだけのボートラあり!! USインディ界の歌姫Jen Wood、5年ぶりの新作をハイレゾで!!

Jen Wood

1992年よりTattle Taleのメンバーとして活動を開始、これまでにソロで4枚のアルバムをリリースし、2013年にはポスタル・サーヴィスの再結成公演にゲスト参加して注目を集めたJen Wood(ジェン・ウッド)。そんなUSインディ界屈指の女性SSW、5年ぶり5作目となるアルバムが届けられた。これまでギター1本でのみ表現されることの多かった彼女の世界観。だが今作は一転、ピアノ主体のバンド・サウンドを軸に、よりスケールの大きな世界を提示することに成功している。

本作にはOTOTOY限定のボーナストラック「Run With The Wild Ones (Demo Ver.)」を収録。このアルバムをハイレゾで、そして貴重なデモ音源をあわせてゲットしよう!!


ポスタル・サーヴィスへの参加でも知られるJen Wood、5年ぶりの新作!!
このアルバムをハイレゾで!!

Jen Wood / Wilderness
【配信形態】
[左] ALAC / FLAC / WAV(24bit/96kHz)
[右] mp3

【価格】
ALAC / FLAC / WAV : 2,000円(税込)(単曲は各200円)
mp3 : 1,500円(税込)(単曲は各150円)

【収録曲】
01. Fell In Love
02. Run With The Wild Ones
03. Where Real Love Is
04. Run To Me
05. I Never Thought
06. Mind Wars (Red Shoes)
07. Believe Me
08. No Way Out
09. In Rewind
10. In The End
11. Say It Like You Mean
12. This Time
13. Run With The Wild Ones (Demo Ver.) [Bonus track]

※24bit/96kHz版に収録されるボーナストラックのデモ音源は、16bit/44.1kHzの通常音質です。ご了承ください。

ラストで一気にエモーショナルに爆発する瞬間、その音楽は極上の輝きを見せる

USインディ界の歌姫Jen Wood。彼女の歌声はその淡泊な見た目からは想像できないほどの力を放っている。哀愁、悲壮感の漂うその歌声。しかしそれは決して弱々しいものなんかではない。しっかりと地に足をつけ、体の奥底から湧き上がってくるような、どこまでも深く響く歌声だ。

Tattle Tale(タトル・テール)での活動、SSWとしての活動、ザ・ポスタル・サーヴィスのアルバムへの参加、ティム・キンセラとのスプリット等、数々の課外活動から、USインディ、ポスト・ロック・シーンで絶大な支持を得てきた彼女。5年の沈黙を破ってリリースされる本作は、今までメインだったアコースティック・ギターを置き、ピアノ主体のポスト・ロックなバンド・サウンドに仕上がっている。地元シアトルの仲間と丁寧に作り上げた美しいバンド・アンサンブルにより、鮮やかに、そして力強くなったサウンドの中で、彼女の歌声はよりいっそう眩い輝きを放つ。

彼女の声は「美声」と呼ぶにふさわしいが、決して華やかなものでも、特徴的なものでもない。その歌声を輝かせる要因は、彼女の複雑かつ独創的でありながらキャッチーに聴かせるポップ・センス、そしてその端々に宿るエモーショナルな曲展開だろう。ポスト・ロック・シーンだけでなく、エモ・シーンからも一目置かれている彼女。すでにSoundCloudで公開されているリード・トラック「Run With The Wild Ones」では、憂いを帯びた淡々とした歌声が徐々に加速し、ラストで一気にエモーショナルに爆発する瞬間、その音楽は極上の輝きを見せる。並外れた声の表現力、加えてアルバムの随所で聴かせる泣きメロもまた、聴く者の心に深く突き刺さる。

その圧倒的な声の力に心を打たれた。今作は人間の体の奥底から湧き出る熱量をしっかりと実感できる作品だ。歌い手、表現者としての高みにまた一歩近づいたJen Woodの歌声を、ぜひハイレゾで聴いてほしい。(text by 吉野敬一郎)

RECOMMEND

Marc Bianchi / A Letter To Nowhere (24bit/48kHz)

宛名の無い手紙に描かれた、4編の言葉のない世界。ハー・スペース・ホリデイとしての活動を終え、3年ぶりに本人名義での活動をスタートさせたMarc Bianchiの最新作は、なんと全編インストゥルメンタルによるEP。歌はなくとも、ハー・スペース・ホリデイ時代に見せた多彩な世界観はそのまま引き継がれている。OTOTOYでは、24bit/48kHzでハイレゾ配信中!

>>特集ページはこちらから

Kate Sikora / JUST ENOUGH SPACE (24bit/48kHz)

ニュージャージー出身の女性SSW、ケイト・シコラの2012年作。ティーンエイジ・ファンクラブ、ベル & セバスチャンなどを手掛けてきたデイヴィッド・ノートンによるプロデュースが光る。やさしく素朴なメロディの中に、キュッと胸を締めつけるような切なさを感じる1作。バック・バンドには、岸田佳也(トクマルシューゴ 他)、堀越武志(ex-OCEANLANE)、Minminをはじめ、世界中から多数のミュージシャンが参加。

>>特集ページはこちらから

Owen / L’AMI DU PEUPLE

シカゴにおけるインディ、エモ、ポスト・ロック・シーンを語る上で抜きにすることができないキンセラ兄弟。その弟であるマイク・キンセラによるソロ・プロジェクトOwen。こちらは2013年にリリースされた7thアルバム。変わらず美しい、安心のキンセラ・クオリティはいつまでも魅力的な輝きを放つ。

PROFILE

Jen Wood
シアトル在住のシンガー・ソングライター。1992年よりTattle Taleのメンバーとして活動を開始する。2枚のアルバムを残して解散した後、96年、単身カリフォルニア州サンタ・クルーズに移住。そこでギターとヴォーカルだけで数々のポップ・ソングを制作。それらは98年に自身のレーベルRadar Lightからリリースされたソロ・デビュー・アルバム『No More Wading』に収録される。同年、ザット・ドッグのヴァイオリニスト、ペトラ・ヘイデンも参加した2ndアルバム『Getting Past The Static』をリリースした後、再び故郷シアトルに戻る。同年にはさらにTree Recordsよりジョーン・オブ・アークのティム・キンセラとのスプリットEP、そして2000年には同レーベルよりEP「The Uncontainable Light」リリースしている。2002年、3rdアルバム『Traveling through Roots』でクアトロ・ディスクより日本デビュー。2003年にはザ・ポスタル・サーヴィスのアルバム『Give Up』に参加。「Nothing Better」でデス・キャブ・フォー・キューティーのベン・ギバードとデュエットし、シングル「Such Great Heights」ではバッキング・ハーモニーを披露している。

実に5年ぶりとなる本作『Wilderness』では、プロデューサーにShawn Simmons(Brandi Carlile、Tim Seely、 SUNN O)))などを手がける)を迎え、さらに盟友Tomo Nakayama(Grand Hallway)、Joel Harmon(Sleepy Eyes of Death)、Wolf Carr(Wesafari)が集結。これまでギター1本でのみ表現されることの多かったジェンの世界が、彼らのサポートによって、より大きな世界観を獲得。ジェンの唄声も、さらに優しく、滋味溢れ、心の襞に触れる。長らく待たれていたポスト・ロックの歌姫の帰還であり、新たな挑戦でもある意欲作。

>>Jen Wood (& records)

この記事の筆者
吉野 敬一郎

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[レヴュー] Jen Wood

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