heavysick ZERO12周年記念パーティ最終日がヤバい!!ーーGenius P.J's、新作E.Pを先行ハイレゾ配信とともに
中野にある音楽スペース、heavysick ZEROが12周年を迎える。それを祝い5日間にわたって行なわれる記念パーティの最終日がヤバいことになっている。ヒップホップを中心にすえ、バンド要素、和のテイスト、挙げ句の果てにはバグパイプを取込むアーティストたちが集結する。そのうち2組はリリース・パーティもかねている。1組は、DJ SHUN x bagpiper ally。DJ SHUNのプレイにバグパイプ奏者を取り入れ、さらに和のテイストをもったユニット・志磨参兄弟のアグラ神楽によるラップが折衷した異種格闘スタイルだ。もう一組は、Genius P.J's。サックスやホーン隊とバンドが組み合わさり、神妙で啓示的ラップが重なる硬派なバンド・スタイルで勝負をかける。そんなお祝いごとだらけの本イベント開催を祝し、重層的になってきたヒップホップ文化で独自の進化を遂げようとしている3名を呼び鼎談を行なった。さらに、約2年ぶりとなるGenius P.J'sのE.Pをハイレゾで配信スタートする!! これを聴いて、8月24日は中野へ足を運べ!
約2年ぶりのE.Pを先行ハイレゾ配信
Genius P.J's / OARSMEN THEORY THE E.P.
【配信フォーマット】
[左] ALAC / FLAC / WAV(24bit/48kHz)
[右] mp3
【配信価格】
[左] 単曲購入 : 205円 / アルバムまとめ購入 : 756円
[右] 単曲購入 : 154円 / アルバムまとめ購入 : 540円
【Track List】
1. INTRO / 2. DEADMAN WALKIN' / 3. PARALYSIS / 4. HILL
〈Recording Support Musicians〉
Dr. 祢津 隼(THE ANDS)
SAX. 村上 大輔(ドン・マルティネス)
Bass. Tetsuya Anzai(BxAxNxZxAxI)
Recording Engineer. Yohei Hamamoto(無限マイナス)
ショート・レビュー
Genius P.J’sのクロダセイイチとは、前作『リパブリック』時の特集以来の付き合いだ。個人的にちょくちょくと活動について追っていたのだけど、ドン・マツオとバンドを組んだり、楽曲提供をしたり、音楽を中心にしながらもひとつのことにとらわれない活動をしているのが印象的だった。そして、2年ぶりの新作が出来たと久しぶりにメールをもらった。ようやく、本流であるGenius P.J'sが動く出す。バンドとヒップホップが融合したスタイルはそのままに、サックスだったりホーン隊が入るなど表現力を増し、少しダークな色合いを見せながら思慮深いリリックがかぶさっていく。どうやら本作は、同時に動いているアルバムへの布石ともなるようである。次作は「生きる」がテーマになるようだ。本作は、そのために「死」にも近い場所へさえ迫る、必要不可欠な作品といっていいだろう。(text by 西澤裕郎)
heavysick ZERO 12周年パーティ最終日に3組が登場!!
DJ SHUN x bagpiper ally(7inch player) & Genius P.J’s(oarsmen theory the E.P.) W Release Party
heavysick ZERO 12th Anniversary Session.5
2014年8月24日(日)@heavysick ZERO
時間 : OPEN & START 17:00
料金 : DOOR 2,500円+1D / ADV 2,000円+1D
出演 :
[LIVE] 志磨参兄弟 / FORTUNE D&DEMI-DOPE(PYRAMIDRECORDZ) / BEANSPROUTS / Genius P.J’s / DJ SHUN x bagpiper ally feat.MISTA
[DJ] 8ronix(bullpen lab.) / DJ YOSUKE(2013 DMC JAPAN FINALIST) / HAGIWARA(FAT BROS) / DJ FUJINISHI(志磨参兄弟) / 910 / IWATA(EGO TRIPPING) / BABA(O.C CREW) / KATTOO THE DOG(VDX)
[FOOD]マルブチバーガー
heavysick ZERO
地域密着型の心温まるパーティーからシーンの最重要音楽イベントまで、一般的な流行廃りには左右されず型にはまらない自由な音楽パーティーを実験的かつ挑戦的に此処・中野から発信し続ける音楽箱。2012年には10周年を記念した総勢14アーティストにも及ぶコンプレーション・アルバムもリリースされている。12周年を迎える今年の08月は、SESSION.1~SESSION.6と題して毎週・特別なパーティーが開催される。
Official WEB
Twitter : @heavysickZERO
INTERVIEW : クロダセイイチ × DJ SHUN × アグラ神楽
ーーこの3組に共通しているのは、ヒップホップの影響を中心に置きながら別の要素を取り入れているところだと思うんですけど、なぜスタンダードなヒップホップを選ばなかったんでしょう。
アグラ神楽(以下、アグラ) : 僕は何ヶ月か海外に行っていた時期があるんですけど、「お前の国の音楽を聴かせてくれよ」って向こうの人に言われて、日本語ラップを聴かせたら「そうじゃなくて、お前らのトラディショナルな部分が知りたいんだ」って返されて。そのとき、「俺、何にも知らねーな」と思って恥ずかしかったんですよ。それから日本人が日本の歌謡曲とか邦楽を使ってやれば「自分たちのヒップホップができるかなと」と思うようになって、日本に帰ってから雅楽とかの勉強をはじめて、サンプリングもするようになったんです。それからは、ずっと和物でやってますね。
ーー明確に和物に行き着いた理由があるんですね。
アグラ : そうですね。津軽とか雅楽にしても、その地域の音楽であるっていうマスト感があるんです。なんか妙にハマっちゃうというか。
ーーDJ SHUN(以下、シュン)さんは、なぜバグパイプを取り入れることにしたんでしょう。
DJ SHUN : 見つけちゃったんですよ、バグパイプを(笑)。最初はビートを流して、スクラッチと合わせて演奏してもらう程度だったんですけど、ちゃんと作り込んでみようかなと思って試行錯誤して、いまの形になりました。深い理由があったというより、おもしろそうだから、やってみたいから、っていう衝動のほうが強くて。生音でそのまま吹いちゃうと耳が痛いんで結構エフェクターをかけているんですけど、それはバグパイプ業界で初めてのことかなって。
ーーバグパイプ業界ってあるんですね(笑)。
DJ SHUN : 業界っていうか、界隈というか(笑)。ザ・ルーツが1曲やってはいるんですけど、それくらいだと思うんです。
ーーGenius P.J'sには、ハードコアとかパンクのような音楽が元にありますよね?
クロダセイイチ(以下、クロダ) : 自分たちの音はそうですね。ただ、もう少しフリーキーな感じというか。
ーー他の2人は、Genius P.J'sの音楽をどう感じますか。
アグラ : いい意味で、BOSS THE MCがバンドを組んだらこうなるだろうみたいな、美味しいどころ取りみたいな部分があって。バンド・サウンドの尖った所と、ラッパーの尖ったところがガッと集約されている。
DJ SHUN : 聴けば聴くほどハマっちゃうというか、よさが出てくるというか。ドープなイメージですね。その表現方法とか世界観が僕はすごく好きです。
ーー近年では、韻の踏み方が英語の発音を汲んだようなものだったり、ギャングスタっぽい流れをくんだものもあったりと、日本語のヒップホップにも多様性がでてきて定着してきている感はありますよね。
アグラ : だからこそ、これからは人間力がもっと必要になってくるのかなと思っています。大阪だったらSHINGO西成さんだったり、東京だったら般若さんだったりがそうだと思うんですよ。アナーキーにしても人間力が強いと思うし。だから、バンド・シーンでの経験のあるラッパーとかも、どんどん出てきたらおもしろいと思います。
灰色から徐々に赤に変えていく作業が必要なんです
ーーそうした現状のなか、バンドとヒップホップを組み合わせたアーティストたちのシーンは、成熟してきた感じはありますか?
アグラ : 自分たちがまったく成熟してないのに、シーンが成熟したとは畏れ多くて言えません(笑)。でも、やりやすくはなったよね? これは京都だけなのかもしれないですけど、5年前くらいは「ライヴ・ハウスでラップ…?」みたいな感じでしたから。
クロダ : 多分、やりづらい時期にヒップホップとバンドを一緒にやってきたような人たちの姿を観て、そこに憧れてるラッパーみたいな子も出てきていて。ちゃんとリスペクトしてやっている感じが伝わってくるから、あんまり壁を感じることはないよね。
ーークロダさんは元The Zoobombsのドン・マツオさんともバンドを組んでいたり、バンド・シーンのなかでも体験していますけど、ロックとヒップホップの組み合わせに手応えを感じていますか。
クロダ : ドンさんはローリング・ストーンズが好きな人で、そうしたロックな人たちと下北とか渋谷とか回っていると見えてくるものも多いです。ヒップホップが入ることで、ちょっとした異物感みたいなのものが出てきて、新しいものが生まれると俺は思っています。
アグラ : ただ、そこにはプロフェッショナルな部分がないとダメだと思うんですよね。例えば、お客さんに寄せてしまうと滑稽に見えちゃう。ヒップホップのシーンでライヴをしても、ちゃんとロックをできているバンドを見るとかっこいいと思うし、すげーなって思う。いまでこそ、僕はこんなキャップを被ってますけど、もっと日本かぶれだったんですよ。ちょんまげで麻の服着てまたいな感じ。「あいつ怖いし近づけない」って言われるくらい(笑)。
DJ SHUN : 俺も最初見たときめっちゃ恐かった。ちょっとしゃべれないって思いました(笑)。
ーー日本人の寡黙さみたいなが威圧感を出していたんですね(笑)。
クロダ : 全然そんなんじゃないのにね(笑)。
アグラ : 極端だったんですよね。例えば、白い物の中にいきなり赤を混ぜたら真っ赤になっちゃうから、灰色から徐々に赤に変えていく作業が必要なんです。わからないように三味線が入っているとか、よく聴いたら不思議な日本語があるとか。志磨参兄弟の音を聴きまくっていたら、どんどん三味線が好きになっちゃったとか。そういうほうが僕はいいんじゃないかって。コアだぜって突っ張るのもかっこいいんですけど、いろんな音楽と混ぜ合わせたりとかできるのって、おそらくバンドなんですよ。自由度が高い。
ーーシュンさんは、新曲において志磨参兄弟とのコラボもやってらっしゃるじゃないですか? これはどういう着想からはじまったものなんですか?
DJ SHUN : 前から志磨参兄弟のことは知っていて、なにかやりたいなと思っていたんですよ。バグパイプとのプロジェクトを始めたタイミングで、何かやろうと思って、真っ先に浮かんだのが志磨参兄弟だったんです。
ーーリリックは志磨参兄弟が書いているんですよね。
DJ SHUN : はい、そうですね。
ーー自分以外のグループにリリックを書くことで、視点が変わってくることもあると思うんですけど、今回はどういうテーマで書いたんでしょう。
アグラ : 志磨参兄弟がやる音楽っていうのは、あんまりマイナスなこと書きたくないんですよ。前に進みたいっていう部分に共感してもらったり、日本って素晴らしいんだっていう事を惜しげなくいうグループでありたいから、マイナスだったりネガティブな部分はあまり出したくないと思っていて。ただ、昔はもっと悪態をついていたんですよ。シュンが曲を渡してくれた時に「やばい、これ悪態つけれるわ」と思って(笑)。
一同 : 爆笑
アグラ : テーマでいえば、どうにかしたいんだけど、どうにもならない自分っていうことを書いたんです。例えば、TVをパッと付けたらアイドル・グループが歌っていて「なんだよ、これ」ってTVを消したら自分の顔が写るわけですよ。「なんなんだよ」って思っていても、自分は表現者としてそこに行けていない。アイドルの何百万分の一人たちにしか感動を与えられてない自分へのもどかしさがあったり、いくら自分に希望があるような歌詞を書いたとしても、自分の中にネガティブな部分があることに変わりはない。そんな部分を切り取りたかった。六畳一間の部屋に寝そべって電球のぶら下がってる部分をひきたいんだけど、届かないみたいな。ひくためには起きればいいんだけど、なぜかやっちゃうみたいな感じを出したかった。
ーーそれはおもしろいテーマですね(笑)。
アグラ : シュンのやりたかったことが、偶発的にできたんじゃないかと思いますね。志磨参兄弟でできないことをやったからこそ、ドンピシャだったのかなって。
イベントがその小さい輪っかの1つ目になればと思います
ーーGenius P.J'sは久しぶりのリリースですよね。
クロダ : オリジナルでいったら、3年以上ぶりですね。
ーーそれだけ機会が空いたのは理由があるんですか?
クロダ : 前作『リパブリック』が出たあと、メンバーが2人だけになっちゃったんです。だからといって、DJスタイルとか、PCとラッパーだけっていうのは絶対やりたくなくて。納得できないものは出したくないじゃないですか? そうしたなか2年間煮詰めてきたというか。実際ここ1年で、お客さんのリアクションを掴めるようになってきたこともあって、いまの形態で名刺を作ろうと思ったんです。平行してアルバムも作り始めているんですけど、それはわりかし大きいテーマで作ろうと考えていて。今回のシングルで、そのアルバムに繋げていきたいと思っています。
ーー前作には、熱さとか生真面目さみたいなものも強くあったと思うんですね。そういう部分で、Genius P.J'sにもリリックにテーマはあるんですか?
クロダ : 自分たちのリリックは、いま起こってる悪い現状を見定めないと、いいところに行けないよってところから始まっているんです。いまの日本も現実から目を反らしてるようなところがすごくあると思うんですよね。実はヤバいことが起こっていることを肌で感じているけど、直で向かえない感じ。うちのラッパーは、まずこの酷い現状を見ようぜってリリックで書いていますだから、暗く聴こえるし、難解な言葉も結構使ってるけど、何回かちゃんと読んでもらったら、そういうことがいいたいんじゃないってわかると思います。
ーーそれぞれ、方向性とか色内容は全然違っていながら共通点もある三組が、heavysick ZEROでパーティをやる訳じゃないですか。どういったパーティーにしていこうって展望はありますか?
DJ SHUN : それぞれのリリースを祝うって部分もあれば、heavysickの12周年っていうのもあったりするので、お祝い的な感じにしたいですね。音楽的にお祝い感があるのは志摩三兄弟だけなので、とりあえずいいライヴが観れるイベントにしようと思っていて。今回関わってくれた人だったり、heavysickだったり、いろんな人に協力してもらって、いいメンツが集まったかなと自分では思ってるんで、来てくれた人にそうした音楽を聴いてもらったり観てもらいたいです。
ーー場所が、下北とか渋谷とかじゃなくて中野っていうのがまたいいですよね。
アグラ : ほんとにいいなと思います。
DJ SHUN : やっぱり、ローカル感が好きなんですよね。
ーーローカルだけど、中野という土地も相まって、濃い人たちが集まってくる場所ですからね。
DJ SHUN : 渋谷とかって、周りにクラブがたくさんあるから、ハシゴして遊べるのがすごくいいんですけど、ここはここに来る以外なにもないと思うんですよ。音楽好きの人がちゃんとめがけてこれるっていうのがすごく気に入っています。逆にそういう所だからこそ、ちゃんといいものをやんないとなっていう気持ちもあります。
ーーパーティでは、アグラさんと一緒にやった曲も披露されるんですか?
DJ SHUN : そうですね。
ーー悪態付いてやる感じで?
アグラ : (笑)。思いが強すぎて、音数が多くて覚えられるかすごい不安ですけど(笑)。
ーーあはははは。
アグラ : 俺が息継ぎできるかっていうのが、見所のひとつです(笑)。
ーーGenius P.J'sはどんな感じのライヴをしようと思いますか?
クロダ : ここ数年の総括的なライヴにしたいです。それと、次のアルバムは「生きる」をテーマにしようとラッパーと話していて。大切な人が死んじゃったり、大切な人と会えなくなってしまう機会が、歳をとるにつけ増えてくるじゃないですか。自分たちが、そうしたテーマに挑むタイミングになったのかと思っていて。その断片が見せれたらなって思います。あとは、もっと間口を広げたい気持ちもあるので、いろんなものがクロスオーバーして、ライヴハウスとかクラブに来るお客さんたちを、どうにかして増やしたいと思っています。
ーーそういえば、今年、タートル・アイランドがグラストンベリーフェスティバルに出たじゃないですか。しかも、大きなステージに。あれって、すごく夢があるなと思うんです。
クロダ : 過去には、渋さしらズもでましたもんね。
ーーそうそう。日本での知名度が格段大きいわけじゃないけど、自分たちのやり方に妥協せず、あそこにたどり着いたわけじゃないですか。理解されるまでの苦労もあるかもしれないけど、大きなところを突き破っていく可能性もあると感じているので、このパーティが繋がって、いろんなところに広がっていけばいいなって期待しています。
アグラ : 僕らが昔、洋楽を聴いてもなにを言ってるかわからなかったけど、あとになって「こんな曲だった」とか、よくある話じゃないですか。でも、曲が持ってるかっこよさって万国共通なので、僕は破れない日本語の壁っていうのを破りたい。響きがかっこいいから、これはこれでいいんだ!! みたいな。外国の人にも日本語が音と一緒に入ってきて完全に音として捉えてくれるように、僕らは和物ので世界でやりたいなってずっと思ってるんで。インストにしたほうがいいのかなって思った時期もありましたけど、それをやっちゃうとおもしろくないので、いまやっていることを突き詰めて超えたいなと思います。
ーーシュンさんのバグパイプとの融合も可能性は未知数なので、期待しています。
DJ SHUN : これから、どうなるかわからないですけど、追求していきます!
ーー最後にクロダさんから意気込みを。
クロダ : 単純にいろんな人と繋がりたいなって思っています。『リパブリック』を出してから、いろんな人と会ったんですけど、みんなに知られている人たちってみんなめっちゃパワーがあるんですよ。実は、アグラくんとこうやって話すの初めてだったんですけど、対談というよりずっと話聞いているような感じで(笑)。こうやって話が出来るのは大切な時間だし、それで音楽が繋がっていけたら最高だなって。お客さんもこのパーティがきっかけでなにかが生まれると嬉しいです。今回のイベントを通じて、いろんな人が繋がって新しい輪っかができてきて、それがバシッとハマったときにすごくおもしろいことが出きるんじゃないかなって。だから、今回のイベントがその小さい輪っかの1つ目になればと思います。
インタヴュー&文 : 西澤裕郎
写真 : 外林健太
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LIVE INFORMATION
■Genius P.J's
DJ SHUN x bagpiper ally(7inch player)&Genius P.J’s(oarsmen theory the E.P.) W Release Party
heavysick ZERO 12th Anniversary Session.5
2014年8月24日(日)@heavysick ZERO
時間 : OPEN & START 17:00
料金 : DOOR 2,500円+1D / ADV 2,000円+1D
出演 :
[LIVE] 志磨参兄弟 / FORTUNE D&DEMI-DOPE(PYRAMIDRECORDZ) / BEANSPROUTS / Genius P.J’sDJ / SHUN x bagpiper ally feat.MISTA
[DJ] 8ronix(bullpen lab.) / DJ YOSUKE(2013 DMC JAPAN FINALIST) / HAGIWARA(FAT BROS) / DJ FUJINISHI(志磨参兄弟) / 910 / IWATA(EGO TRIPPING) / BABA(O.C CREW) / KATTOO THE DOG(VDX)
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PROFILE
Genius P.J's
kazz aka chamois(MC)クロダセイイチ(keyboard、programming、guitar)を軸に 東京を拠点としたHIPHOP BAND. 2000年当初6人編成で活動を開始し、1st album『DUST HEAP』、2nd album『MANKIND ORDER』をリリース。2010年にはsingle『Touboe』を発表し、翌年には「RO69 JACK 2011」入賞アーティストに選出された。2012年、あらかじめ決められた恋人たちへの池永正二やINNER SCIENCE、Fragment等参加したJOINT ALBUM『republic』をリリース。ライヴ活動としては2013年「MINAMI WHEEL 2013」にも出演し 近年では数々の地方都市にも活動の場を広げている。そして作品としては約2年ぶりとなる『oarsmen theory the E.P.』を2014年夏に発表。現在、主体のメンバーに加え、 サポート・メンバーのdrums、saxを加えた4人によって活動を展開。ソロ・ワークとしての活動も目立っており、MCのchamoisは本来、DJ JOMOとのユニット『chamois』としても古く知られ、2001年ONE OWNER RECORDSよりINNER SCIENCEの12inch Single『Cardamine/CLEARD EP』に収録の『TRANSPARENCE』で参加。2003年、ファースト・アルバム『TRANSPARENCE』続いて12inch Single『求める』を発表。 いまでも平行し、活動を展開している。またクロダセイイチ個人の活動としてはズボンズのアルバム『The Sweet Passion』にシンセサイザーで参加し、更にズボンズ解散時にドン氏、マッタ氏と共に結成された『The Randlf』にギターでの参加を経て、現在はDON Matsuo Magic Mountain Bandにも参加している。更にR da Mastaと共に”GUNMA ROCK FESTIVAL 2012”にて バンマス、keyとして出演。2013年にはウィスパー・ノイズ歌手”あなるちゃん”と”あなるちゃんとクロダセイイチ”名義にて、インディー・ミュージック&カルチャー・フェスティバル「ぐるぐる回る」のスピンオフ・イベント「ぐるぐるTOIRO2013」に出演と近年幅広く活動を展開中。全編RAP MUSIC、またはポエトリーをベースとし、演奏はエレクトロニカ、HIPHOPを主体とする。個々の音楽的役割としても確かな基盤を持ち合わせ、技巧派としても多く定評を呼んでいる。まるで音を映像として焼き付けたような静寂から 徐々に湧き上がるエモーショナルな演奏と、聴き手の周囲をその風景に変えてしまうような強烈な世界観を形成するRAPとの融合。クラブ・カルチャー、バンド・カルチャー問わず、数々の場で独特の空気を吐き出している。
DJ SHUN
ジャンルの垣根を超えた数々のアーティストのLIVEや楽曲に、スクラッチやLIVE DJで参加しているDJ SHUN。共に現場で培った柔軟な対応力を以て、拠点でもある中野を中心にLIVEやDJ活動を行い、数多くのステージを成功させている。HIP HOPを基盤とした楽曲制作やMIX CDのリリースもこなす、まさにオールラウンダーなアーティストと言える。そんな彼と同じく、前のめりに様々なサウンドと肩を並べて独特な世界観を表現しているgreat highland bagpipes(グレート・ハイランド・バグパイプ)奏者のALLY。本場スコットランドで習得した技術は、ダンサブルなものからメロディアスな楽曲まで目を見張るものがある。現在活動しているALLY BAND、16 TONS、彼女のソロ名義であるbagpiper allyでもワールド・ミュージック・ファンをはじめとする多くのファンの注目を集めているが、今回のDJ SHUNが作るHIP HOPのビートとスクラッチに、ALLYの奏でるバグパイプのどこか哀愁漂う音色を乗せるという試みは、音楽的にも世界初となる。多彩な現場をこなしてきた貪欲なスペシャリスト二人が、全く新しいサウンドの先駆者として、衝撃を与える存在となるだろう。
>>DJ SHUN x bagpiper ally Official HP
志摩参兄弟
2001年に結成。以後、各パートを担う強者が集い現在のメンバーとなる。 2010年のFUJI ROCK FESTIVALの出演以降、サマーソニック / 京都大作戦とさまざまなフェスの参加を勢力的に行う。ブラック文化が生んだラップも志磨参兄弟が操れば、遠い昔から日本に根付いた言葉遊びのように聴こえる。アグラ神楽のなだめるような馥郁たる声に対し、江戸的な抑揚を含む我凡の歌声。それらの魅力を存分に引き出されるゆえんは、土台となる音が強剛さと優艶さを持ち備えているからだろう。何の文化を追いかけるでは無く、ただ己の魂のゆくがままに進む志磨参兄弟こそ今の日本を代表する音楽と言えるだろう。