2011/05/04 00:00

次回『40分』第2弾出演者決定! バンド枠でSuiseiNoboAzが参戦!

MOROHAがクラブからライヴ・ハウスへと活動の拠点を移した時、まず驚いたのがバンド・マンと自分達ラッパーとの練習量の違いでした。その理由の一つに持ち時間の長さがあるのではないか? という話は第1回のページで書いた通りです。しかし、さらに掘り下げていくともう一つ大きな理由を見つけました。

「Fの壁」

皆さん、この言葉をご存知でしょうか。一度ギターを手にした事がある人はピンとくるかもしれません。だいたいの人がギターを始める際、先ずは簡単なコード(和音の出る弦の押さえ方)から覚え始めます。自分もC、G、Am、と三本指で押さえられるコードを最初に覚えました。それらを一通り覚えるとついに初心者の天敵、Fの登場です。こいつがめちゃめちゃ手強い。何故手強いか。それはついに小指を発動させなければならないからなのです。不器用な自分はそいつをなかなか攻略出来ず、ガチガチの小指を何度もつらせました。そしてその壁は今だに自分の前に高くそびえ立っています。

楽器を弾く、叩く、という事を始める際、人により程度は違えど人前で演奏出来るレベルになるまでにはなかなかの時間が必要になります。 さらに集団で音を鳴らす以上、バンドとしての練習も必要です。

さて、それに対しラップはどうか? 始める、という事に関して言えば、楽器に比べ、かなり手軽だと思います。その手軽さは間違いなく魅力です。自分自身も思いの丈を、その時、その瞬間を、シンプルに言葉にしてぶつける事が出来る「ラップ」というものに魅了された一人です。ですが、その手軽さが自分の場合、日々鍛練する、という習慣の欠如につながりました。それに気付かせてくれたのは、幾多の壁を越えて来たバンド・マン達の演奏です。個々の楽器だけでなく、バンド全体から聞こえる音はまさに衝撃でした。

その衝撃はきっと自分達、ステージ側の人間だけのものではないと思います。ヒップ・ホップ・リスナーがライヴ・ハウスでバンド音楽を聞いたら、きっとクラブ・ミュージックから感じるものとは違った感覚に触れられるはず。そんな思いから「40分」にバンド枠を設けました。前回はthe mornings、そして今回も間違いないバンドが出演します。

このイベントを通しあなたにとっての、新しい音楽の扉が開かれる事を心から願っています。

(Text by アフロ(MOROHA))

SuiseiNoboAz

SuiseiNoboAz plofile

石原正晴(vo、g)、溝渕匠良(b)、櫻井範夫(dr)
2007年夏、結成。高田馬場発トリオ・バンド。都内を中心に様々なイベントに出演。09年7月FUJI ROCK FESTIVAL「ROOKIE A GO-GO」出演。10年1月に1s tAlbum『SuiseiNoboAz』リリース。10年5月ARABAKI ROCK FEST.10,ROCKS TOKYO出演。11年7月2nd Albumをリリース予定。

SuiseiNoboAz official HP

HAIIRO DE ROSSI profile

流麗なJAZZ HIP HOP Album『TRUE BLUES』でデビュー。一時は品薄で3倍以上の値段でオークションされる。そして2010年に発表した2nd Album『SAME SAME BUT DIFFERENT』は東京の老舗Wenodの上半期Best Disc及び国内ベスト・セラーに、HMVでは上半期HIP HOPランキング7位に選出。この2枚を発表後Slye Recordsから独立。forte(フォルテ)を立ち上げ盟友TAKUMA THE GREATを世に送り出す。センセーショナルなその活動はbmr.jpやTower Records/Bouce.com。そしてele-kingで大きな反響を巻き起こしたインタビューでは『ヒップ・ホップ・ アゲインスト・レイシズム』等と称される。その後、朝日新聞のインタビューまでをも受ける事となる。各地のホンモノ達との共演や客演作品のリリース。はたまたBEEF騒動など、話題に事欠くことの無かったこの男が2011年、自身のレーベル名を冠に3rd Album発表をコール。

応募枠も随時募集中

まだまだ挑戦者募集!! 条件は40分ライヴが出来る事です!

件名に「『40分』応募枠希望」、本文に氏名/住所/電話番号/アピール資料をご記入、添付の上、info(at)ototoy.jp までメールをお送りください。
当選者の方には、追ってメール、電話にてご連絡します。
※あらかじめ info(at)ototoy.jp からのメールを受信できるよう設定ください。

次回は6月11日に開催される。

『40分』
6月11日(土)@新宿MARZ
エントランス : 2000円(1D付き)
OPEN : 0:00 LIVE START : 0:30
CLOSE : 5:00
ticket information
オトトイ株式会社 03-5829-8371 info(at)ototoy.jp
新宿MARZ 03-5292-8371 info(at)marz.jp

MOROHA PROFILE

2008年に結成されたMCのアフロとGtのUKからなる2人組。結成当初は、渋谷Familyや池袋bedなどでクラブ・イベントをメインにライヴを行うが、ビートの無い編成ゆえに出演者やオーディエンスから冷ややかな視線を浴びることも多々あった。こうした現場を通して屈強な精神力を培う。言葉から汗が滲み出る程に熱量を持ったラップ、そして、ギター1本だからこそ際立つUKの繊細かつ獰猛なリフ。個々の持ち味を最大限に生かす為、このMC+Gtという最小編成にこだわる。抽象的な表現を一切使わず、思いの丈を臆面もなく言い切るそのスタイルとリリックは賛否両論を巻き起こしている。鬼気迫るLIVEはあなたにとって毒か薬か!? 雪国信州信濃から冷えた拳骨振り回す。

MOROHAの特集はこちら
MOROHA ROSE HP

[連載] MOROHA

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