2010/09/25 00:00

VOL.15

ヨコチン・ロック・フェスを終えた。過去7回のチン・ロックのいろんな記録が更新された一日だった。動員数も200人と最高記録だったし、盛り上がり方もハンパじゃなかった、感動も興奮も記録を更新し、そして翌日の筋肉痛ぐあいも記録更新(笑)。本気の全力の祭りがそこにあった!!! ではレポル!!

9.19(日)。12時にVooDoo集合、準備開始。今年はスタッフが足らずオープンまでかなり焦る! UST配信をやってくれる諸岡くんも到着が遅れダブルで焦る。いや、トップ・バッターの電子たくあん杏ちゃんが突然「今日フロアで演奏していいですか? 」と言い出して、トリプルで焦る(笑)。でもなんとか予定通りオープン! フロアの中央にドラム・セットがどーんと置いてある状況はオモロいな。なんか「今夜は只じゃ済まないぞ! 」って予感をビンビン感じるじゃない! 杏ちゃんのアイデアのおかげで俺の中のライブ感も一層高まった。そう、今夜は何が起こるか分からない祭りなのだ!! 諸岡くんが速攻でセッティングし、なんとか予定より30分遅れたものの、ギリギリスタート前にUST配信が始まる(でも通信環境があまり良好じゃなく、時々途切れたりしてたらしいけど)。

VooDooLoungeにはどんどん人が集まってくる。佐賀から熊本から長崎から関西からと福岡以外からもどんどん集まってる。この現象はイベントとしてとても重要だ! 総決起集会がそうだったように、チンロックも年々、県外から交通費かけても見に行きたいイベントとして認められて来てる! そーいう「祭り」になってきてるのだ! うれしい。

開会宣言は恒例のオオクボ-T!!! 今年はオープニング・テーマではなく、今夜のプログラム紹介だった。言ってるコト全部ウソだったけど(笑)。バリウケた。そして演奏のトップ・バッターはテンションMAXの電子たくあん! フロア中央のドラム・セットをお客さんが囲む、出演者の中でダントツ若い杏ちゃんは16歳だ。ぐるぐるぐるぐるっバンッ!! まるでネズミ花火のようなライブだった。幕開けに相応しい!! フロアに機材セッティングしたまま次のtrial erorr(熊本)に繋ぐ、もちろんtrial erorrもフロアでやる予定ではなかったけど、「こっちの方が燃えます!! 」だって(笑)。イイネ。めちゃめちゃ熱い演奏! やるじゃん! 早くも汗だくでTシャツの色が変わってるmichiさん(笑)。

3番目でやっと機材がステージに乗る(笑)。THE VOTTONES!!!!!! 今年の地元初参加組みの目玉だ。いつもラウンジ・サウンズ出てて、お客さんが多くても少なくても関係なく100%盛り上げてくれるヤツら! だから今日チン・ロックで、満員のお客さんに見せたかった。案の定、大パニック(笑)! おいおい! まだ昼の4時だぜ(笑)! なぜかみんな持ち時間20分なのに勢いありすぎて15分くらいで終わっちゃうもんで(笑)、えらい巻きで進行中。ナイス・タイミングで大阪から遊びに来ていたワッツーシ・ゾンビのじゅげむを飛び入りで弾き語りさす〜! そーそー、こーいう雰囲気も祭りだよな〜。INN JAPAN登場〜! 次が出番だったんでゆっくり見れなかったけど、 たぶんいつものINN JAPAN(笑)! 「しょ〜もな〜!! 」ってのが彼らの最大の魅力だ。

で、ボギー新バンドのTOYTOY、2度目のライブ。幕が上がった瞬間に客席から「わぁ! かわいいっ! 」って声がもれた。心の中で「よし! 」とガッツ・ポーズ。TOYTOYは演奏しててとても楽しい、そしてライブ中にチヒロちゃんにセクハラするのもとても楽しい(笑)。

さあ、ここでトラブル発生!! VELOCITYUT(長崎)のメンバーが渋滞にハマり何時に到着するか分からないという状況! 参った…。今回タイム・テーブルは綿密に計算して考え、なるべく押さないよう完璧に組み立ててたんで、予想外のトラブルにパニクる。流れ上、後半組と差し替えるわけにも行かず、ただ到着を待つしか無かった。そんなこんなでバタバタしてたら、「スウェッティ」で汗ブッシュブシュになりながらクリトリック・リスがめっちゃ会場を盛り上げてた! ありがとうスギム! ま、何とかなるっしょ! って気分になったよ(笑)! 男達の雄叫びが止まないっ!! ここで順番変更、八洲が登場〜。いつものマイペースな八洲の魔法にかかった空間がへらへらと歪む。VELOCITYUT山下くんから「もうすぐ到着できそう! 」おお! じゃあ今から即セッティングして〜!! というわけで、なんとかすべりこみ!! ホッとした。VELOCITYUTは爆竹のようにドンッ! と始まってバンッ! って終わった。正味10分のジェットコースター。

ここで、転換中の「空き」が生じる。ボギー編集「のど自慢」をみんなで鑑賞する会が始まる。こーいうとき「のど自慢」は役立つなあ(笑)。リラックスしたお茶の間モードでみなさん大爆笑。VELOCITYUTからのど自慢という流れ、なかなかカオス!!

N'夙川ボーイズ登場!!! みんなの期待度も高い! もうVooDooはパンパン! しっかしカッコ良かったねえ。シビレっぱなし! シンノスケ好きだ、リンダも超可愛い! でもマーヤだ! マーヤが発するエナジーがスゴい!! あれはまさにロックンロール! マーヤがチン・ロックで感じた想いを、熱く熱く(ちょっぴり鮎川誠っぽいしゃべり方で)語ったMC!!! 俺が今夜伝えたかったことそのままを言葉にしてくれた! そして音楽にしてくれた! 感動してちょっぴり泣いた。このあと、ホントならガロリンズの予定だが藤井さんまだ到着せず。数時間前にメールで「立ってるのがつらくて、でもライブは絶対120%のパワーでやるから」ってきてた。当日の体調次第では当然出演キャンセルも予想してたし、無理はして欲しくなかった。会場に藤井さん到着。見るからに今日は体調悪い日だった。裏の個室に誘導してしばらくソファで横にさせる。心配だ。このあとの流れもどうするか、状況を読みながら判断するしかない。今年のチン・ロックは、予定通りにはいかない! しかし! それこそがライブなのである!! ってことなのだ。順番を入れ替え、NONCHELEEE×八洲の無限DUB天国!! 予想はしてたけど、そーとー((((大ユル〜〜〜イ))))!!! ピアニカ吉田さんが乱入し、さらに俺もトランペット持って乱入〜! 熱帯カオス!!! 俺は思わずUST配信してるWEBカメラに向かって大アップで「お〜い! パソコン前のみんな〜! 何してんの〜? こっちはヤバいよ〜! 」って叫ぶ(笑)。

そして〜〜! 待ってましたTUCKER!!!!!!!! 彼の超一流のパフォーマンスをチン・ロックでみんなと見たかった!! まだ知らない人に紹介したかった!! みんなの度肝抜かれて興奮した顔が見たかったんよ(笑)! エレクトーン、タンテ、ギター、ベース、ドラム、テルミンや一斗缶、なんでもひとりで操り最高のダンス・ミュージックを作り出す! その豊富なアイデアと高いスキル、ユーモア・センスが素晴らしい!! そしてクライマックスはエレクトーンにオイル撒いてファイヤー!!!!!! これはアガル!ヤバすぎやろ!!! そしてフィニッシュ!!!!!!!!!! 会場はパニック状態の大歓声!!! やんややんやの大拍手!!! もちろんあとでVooDooからは怒られたよ。 火を使うって前もって言ったら消防法に引っかかるから絶対に許可貰えないもんで、内緒にしてたんよ。いつも世話になってるVooDooを欺くのは心が痛かったけど、でも今回のチン・ロックにはあの火が必要だったんだ絶対! 終わってからちゃんと謝って許してもらったけどね。

で、会場全体が燃え盛る炎と化したチン・ロック!!!!!! 我々、nontroppoの出番だ。もうね、ヤル前から脳内麻薬がドバドバ溢れて、目が爛々として、ギラついてた。みて、この顔(写真)。イッてます! 当然演奏もノッてたっ!! ライブはド熱いSEXだ!!! そしてここで遂にガロリンズ登場! 楽屋で1時間寝てた藤井さん、体調はまだ悪そうだったが、「大丈夫、やる」そう言って藤井さんは静かにセッティングを始めた。そのセッティングをお客さんみんなが真剣な眼差しで見守ってる。ガロリンズ演奏スタート!! しぼりだすような全力の演奏と、全力の叫び声。その姿は「治そうぜ」のときより深刻さを物語っていたが、ライブは強烈な生命力に溢れていて感動した。会場全体が藤井さんを必死に応援するように踊る。10分程のライブに120%のパワーを注ぎ込んで藤井さんは楽屋に消えた。そのとき楽屋で見た藤井さんの姿は一生忘れない。ありがとう! チン・ロックに立ってくれて本当にありがとう!

オクムラユウスケがこれまた生命力漲るライブをぶちかます。ユウスケスケベにワンタッチ! ユウスケスケベにワンタッチ! 兄弟揃ってセクハラやな〜(笑)。そしてネクラマン〜! ドラムとベースとキーボードのみでバキバキのパンク!! ファンクもニュー・ウェイブも感じるけど、印象は絶対的にパンク!! 岩谷さん最高です! もうすぐ50とかになるんじゃないの? ヤバすぎますって!!!! ヨコチン・ロック・フェスがフルチン・ロック・フェスになってる!!! しかもこれ、UST生配信されてるんですぜ(苦笑)! もはや何祭りなんだか...(笑)。裸祭り? 変態祭り?? いやいや、これがチン・ロック!! そして出た〜!! 一銭めしや!!! チン・ロック3年目にしてついにこの盛り上がりに!!! 地元のボスの勇姿に狂喜乱舞する大牟田勢! いやいやそれだけじゃない! 福岡勢、佐賀勢、熊本勢、お客さん全てなんもかんも巻き込んでの盛り上がり! コレコレ!!! このパワーだよ!!!! 今年のテーマは絶対コレ!!!!!! 強烈なローカル・パワー!!!!!! 最後はお客さんがステージになだれ込み、とんでもないパニックに!

誰が主役か? とかもう関係ねーよね。みんなが主役!!! みんなライブやってんだ!! みんながこの空間を作ってるんだ!!!!!! それは音楽の理想郷!!!!!!!!

いよいよ10時間に及ぶチン・ロックのトリはモノラルセンス!! もう25時になろうというのにお客さんまだまだいっぱい! うれしいね〜。えらい!! たぶんみんなヘトヘトやったろうけどね(笑)。体はボロボロに疲れても脳が覚醒しきっちゃってるんだろうなあ。チン・ロックの大団円だ!!!!!

今年のチン・ロックはホントに熱量が凄まじかったよ。毎年スゴいんだけど、今年は会場全体が特大のエネルギー体だったな。俺たちどこまで昇れるんだろ? まだまだイケルのかな? 来年ヘ向けてのハードルがまた上がった(笑)。UST配信でずっと見てくれた人もたくさんいると思うけど、この熱量はどれだけ伝わっただろうか? (※チン・ロックの模様はここで見れるよ。)USTREAMとかいろいろ鮮度の高い音楽発信のしくみが生まれて、そこには確かに可能性も感じるけど。でも俺はやっぱり完全に現場主義なんで、音楽はライブの現場でしか鳴ってないもんだと信じてる。だから今夜の盛り上がりで、確実に音楽の未来は明るいと実感したよ! 音楽業界は無くなっても音楽は無くならない!!!! そう実感した!!!

4-DIMENSION MUSIC THERAPY〜Tribute to GARORINZ〜

全曲、ガロリンズとnoumi yoshie(藤井よしえソロ)のカヴァー・トリビュート・アルバムです。本作の売上は、藤井よしえとその家族に贈ります。
1. you are king in smell small country / RUINS alone
2. Chicken / デラシネ
3. selfish days / Limited Express (has gone?)
4. Free / イルリメ
5. サディスティックラブ / accidents in too large field
6. Queen / 曽我部恵一
7. Remain / JON (犬)
8. Queen's Heart / MELT-BANANA
9. 夢の影 / EEVEE ft.1Z3
10. trip! / KIRIHITO
11. RIGHT DRESS!! / PANICSMILE
12. I Have No Legs / DODDODO
13. I need I / eastern youth
14. sweet wind (noumi yoshie) / 二階堂和美
15. イロアザヤカ / あふりらんぽ

NEWS!!!
2010年12月19日(日)@渋谷o-nest! 東京での藤井よしえ救祭イベントの開催が決定しました!

PROFILE

ボギー。ダンス仕様のライブ・バンドとして高評価を得ているnontroppoのボーカル&ギター。ニュー・ウェイヴ、レゲエ、ダブ、ジャズ、プログレ、サンバやトランス・ミュージック等あらゆる音楽的要素を内包したカラフルで不思議なサウンドに、無国籍なダンス・ビートが絡み、聴く者全てを狂喜の「祭」、もしくはありもしない架空のリゾート地へといざなうちょっぴり危険なトロピカル・アヴァン・ダンス・ミュージックを奏でる。

blog : ボギーの悪趣味音楽作法

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