2014/11/18 19:17

OTOTOY POWER PUSH!
クリープハイプ『踊り場から愛を込めて』

OTOTOY編集部が今イチオシのアーティストを紹介するOTOTOY POWER PUSH。今回は、下北沢を中心に活動する4人組バンド、クリープハイプをご紹介。印象的なハイトーン・ボイスや、繊細さと凶暴さを兼ね備えた物語性のある歌詞に注目です!

1.リグレット / 2.色んな意味で優しく包んでくれますか? / 3.美人局 / 4.左耳 / 5.ごめんなさい / 6.コンビニララバイ / 7.HE IS MINE / 8.SHE IS FINE / 9.山羊、数える / 10.最夜 / 11.風にふかれて

クリープハイプは2001年にヴォーカル・ギター尾崎世界観を中心に組まれた4ピース・バンド。幾つものメンバー・チェンジを繰り返し、2009年11月、サポート・メンバーだったギターの小川幸慈、ベースの長谷川カオナシ、ドラムの小泉拓を正式に迎え現在の形になった。前作のセカンド・ミニ・アルバム『When I was young、I’d listen to the radio』は尾崎一人で制作されたものだったが、『踊り場から愛を込めて』は信用出来るメンバーと制作した初のフル・アルバムだ。

彼らは日常で感じる事や溜め込んだ吐き出したい言葉などを音楽にして全て出し切っている。彼らの音楽に面と向かうと、ヴォーカル・ギター尾崎のストレートな感情や吐き出したい言葉がメロディに乗って流れてくる。彼が何を考え、何を伝えたいのかがダイレクトに伝わって来た。

歌詞は、日常に溢れていることを女性目線で描きリアルだ。聴き込むほどにドキドキしてしまう。独特なハイ・トーン・ヴォイスにもドキドキする。気付けば音世界にのめり込んでいた。感情をストレートに表現するその音楽は、捻くれて捻くれて、時には衝撃的な言葉さえ発するけれど、土台となるキャッチーなメロディとギター・ロック・サウンドは耳に残って離れない。

これはとんでもないバンドに出会ったかもしれない... 初めて向き合って聞く音楽でこんなにドキドキしたのは久々。ギター・ロックが好きだった中高生の頃の私が彼らの曲を聞いていたら、狂うように好きになっていたはず。そして尾崎の生み出す歌詞世界に、今以上に惹かれていたと思う。同時代を生々しく生きる強さがあるから。

ちなみにアルバム・タイトルにもなっている『踊り場から愛を込めて』は尾崎が働いている職場のビルの踊り場だそう。さぁあなたもヘッドフォンを踊り場にして、日頃彼らが伝えたい事を耳にして、クリープハイプ中毒になっちゃいましょう。(text by 小林美香子)

LIVE SCHEDULE

  • 2010/9/17(金)@仙台 長町RIPPLE
  • 2010/9/19(日)@新潟 CLUB JUNK BOX
  • 2010/9/22(水)@渋谷 egg man
  • 2010/9/26(日)@下北沢DaisyBar ※ワンマン! SOLDOUT!
  • 2010/10/10(日)@茨城 水戸SONIC
  • 2010/10/11(月)@大阪 南堀江Knave
  • 2010/10/13(水)@名古屋 新栄CLUB ROCK'N'ROLL
  • 2010/10/17(日)@長野 松本ALECX
  • 2010/10/20(水)@下北沢 CLUB QUE
  • 2010/10/23(土)@タワーレコード新宿店 インストア・ライブ
  • 2010/11/5(金)@千葉 柏616
  • 2010/11/11(木)@京都 nano
  • 2010/11/13(土) MINAMI WHEEL 2010

「心の中の第二次世界大戦ツアー」ファイナル ワンマン

  • 2010/11/25(木)@武蔵野公会堂

PROFILE

尾崎世界観(Vo/Gt.) / 小川 幸慈(Gt.) / 長谷川カオナシ(Ba./Violin) / 小泉 拓(Dr.)
2009年に新メンバーを迎え、新生クリープハイプ本格始動。ボーカル尾崎世界観の様々な視点から紡ぎだされる女性言葉の日本語詞とセンセーショナルなメロディは聴く者の胸をわしづかみに捉えて離さない。変声期をむかえる前の少年のようなハイトーン・ボイス、そして尾崎世界観の等身大でリアルな言葉は多くの人の心を掴み、何度でもリフレインさせる。またライブでは危うく赤裸々なMCも話題となり動員を増やし続けている。

この記事の筆者

[レヴュー] クリープハイプ

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